
GoProムービーを編集したい!
PCスペックはどの程度必要?

GoProは現在GoPro HERO 12が最新モデルとなっています。
最大5.3Kの解像度で録画でき、フレームレートは最大240fps(2.7K設定時)で撮影できるアクションカメラです。
ではGoProの撮影データを使ってパソコンで動画編集をするにはどの程度のスペックがあれば問題なく編集できるのでしょうか。
ここではGoProの動画編集に必要なパソコンスペックと、GoProをパソコンで動画編集する際に知っておきたい設定方法、編集ソフトによってどう違いが出るのか?検証・解説します。
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2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
GoPro HERO 11・12とビデオカメラやレンズ交換タイプの一眼カメラとの違いを確認すると、ざっくりと以下の3つの点があります。
✅GoProにはレンズの光学ズーム機構はない
✅アクションカメラであるがゆえに設定が特殊
✅抜群の耐水・耐衝撃性能
GoProのレンズには光学ズーム機構は備わっていないので、撮影中にズームイン・ズームアウトが出来るビデオカメラとは異なる撮影スタンスをとらねばなりません。
GoPro HERO 11・12はHyperView・SuperView・広角・リニアの4段階で画角が選べます。
| HyperView | 12mm |
| SuperView | 16mm |
| 広角 | 16~34mm |
| リニア | 19~39mm |
右の値は焦点距離です。(恐らく35mm判換算)
一眼カメラを利用している方にはどんな画が撮れるのかなんとなく想像つくと思いますが、広角やリニアに至っては16~34mm・19mm~39mmとやや雑な焦点距離範囲を示しております。
その理由はコントロール プロモード時に広角・リニア設定の際、最大1.4倍のデジタルズームが利用できるためです。
なお、一度録画を開始すると途中で画角を変更したり、デジタルズームを使うことはできないのでGoProは前もって画角(焦点距離)を決定して撮影に臨むのが基本となります。
12mmは魚眼レンズに近い写りとなり、16mmでも歪曲収差はかなり大きく表れます。
またGoProにはシャッター速度や絞り、ISO感度を自分で設定することは出来ず、基本的に明るさ(露出)はカメラ任せで撮影することになります。
動画の場合、選んでいるフレームレートに合わせて適切にシャッター速度を設定する必要がありますが、この作業は完全にカメラ任せにできるため撮影がかなりラクです。
しかし被写界深度やボケ味を生かした映像作りをしたいクリエイターにとっては、自分の手でコントロールできる範囲があまり広くないというデメリットも感じるでしょう。
そしてGoPro Hero 11はコントロール イージーモードでフルHDの撮影機能が省略されており、最低解像度で2.7Kとなっています。
2.7Kの設定ではフレームレートが240FPS(240フレーム/秒)と決まってしまう点も注意が必要です。
GoPro Hero 12ではコントロール イージーモードでも画質設定が選べるようになりましたが、解像度とフレームレートの組み合わせを自在にするにはコントロール プロモードに切り替える必要があります。
一般的に高解像度だけでなく高フレームレートもパソコンへの負荷が大きくなります。
このため十分なスペックのパソコンを持っていない動画編集者がGoPro HERO 11・12のイージーモードで撮影をした場合、データをパソコンに取り込んでから編集ができないなんてことが起きかねません。
GoPro Hero 11・12の撮影データをパソコンで動画編集する場合は、できる限りコントロール プロモードを選んで編集時に最適な解像度・フレームレートを設定するのが良いでしょう。
性能の低いパソコンでGoPro Hero 11のデータを編集しようとすると、たとえ低解像度の2.7K(十分高解像度ですが)に落としたところで、フレームレートの設定が高すぎると快適に編集できるようにはならないかもしれません。
また、240Pの設定ではシャッター速度が1/480以上に設定されるでしょうから、低照度の撮影環境ではISO感度が高く設定され、高感度ノイズが発生しやすくなります。
スローモーションの編集をしない場合はむやみに高いフレームレートを選ばず、24FPSや30FPSまたは60FPSを選ぶと良いでしょう。
GoProで記録したデータの拡張子(コンテナ)はmp4となっており、コーデックはH.265 (HEVC)です。
圧縮率が高いH.265コーデックはデコード時の負荷が大きいです。
またGoPro Hero 11・12の最大ビットレートは120Mbpsで、こちらも高い値となっています。
(ここ最近のミラーレス一眼カメラの高ビットレート化に比べればおとなしい値かもしれませんが..)
そしてGoPro HERO 11から10bit(4:2:0)の色域となりました。
10bitは10億色の色表現が可能で、空を撮るとバンディングの発生もかなり抑えられているのがよくわかります。
旧モデルのGoProと比べ、誰が見ても分かるぐらい画質が向上。
そしてその分パソコンに相応のスペックを求めるようになってきています。
なお、GoProには専用アプリ「GoPro Quik」があり、スマホでGoProの撮影データを編集できるようになっています。
しかしGoProのクラウドに保存したデータを編集するので、ネットワーク次第では待ち時間が長くなるため扱いにくいです。
特に1フレーム単位でカット位置を決めるような細かな編集作業には向いておりません。
1クリップのムービーをSNSのショート動画にアップするのにはGoPro Quikが役立つと思います。
最初から大きな期待してはいませんでしたが、やはりGoProの動画を複数つなげて編集するのはパソコンの編集ソフトの方がやりやすいですね。
高解像・高色域・高フレームレートの動画編集はビデオカードが得意とする分野なので、素直にビデオカードを搭載したパソコンを選んでおけば大きな失敗はありません。
NVIDIA GeForce RTX 30XX・RTX 4XXXシリーズであれば10bitのデコードにも問題なく対応するので、GoPro HERO 11・12の動画編集にも向いているでしょう。
何もハイエンドクラスを選ぶこともなく、6GBほどのビデオメモリがあれば十分です。
デスクトップパソコンであれば8GBビデオメモリのGeForce RTX 3050で快適な動画編集ができるはずです。
ノートパソコンの場合、ビデオカードがデスクトップパソコン用と比べてやや性能が劣りますが、GeForce RTX 3050 Ti・RTX 3060あたりが狙い目であると私は思います。
また、ビデオカードの恩恵を十分に得られる動画編集ソフトを選ぶのも重要になります。
有名なものから選ぶならDaVinci Resolve StudioやPremiere Proが第一候補。
安価な編集ソフトを選ぶならCyberLink PowerDirectorが良いでしょう。
どれもハードウェアアクセラレーションに対応し、ビデオカードの性能を発揮できます。
いずれにせよ編集ソフトの環境設定でビデオカードによるエンコード / デコードが有効化しているかどうかは必ず確認しておきましょう。
Premiere Proではリリース直後の最新バージョンにアップデートするとハードウェアアクセラレーションを利用できなくなるなんてこともあるので、そんな場合は旧バージョンに戻すと解決するはずです。
(先日私もこれでハマりました)
また、4K・5.3Kの撮影クリップはデータ容量も大きいので、保存容量の大きいディスクを用意する必要があるでしょう。
ノートパソコンの場合は起動ディスクに1TB以上の容量があればGoProの撮影データにも十分対応できるはずです。
| 2.7K240P |
動画の長さ 25秒 |
| 4K120P |
動画の長さ 24秒 |
| 5.3K30P |
動画の長さ 23秒 |
| 5.3K60P |
動画の長さ 27秒 |
GoProのイージーモードで撮影したデータのファイルサイズを調べてみたところ、高フレームレート(120Pや240P)でも意外とファイルサイズは少なめです。
恐らく高フレームレート時はビットレートを下げて、少ないデータ量になるよう調節しているのかもしれません。
GoPro Hero 11はGoPro公式通販サイトでアクセサリーセットを合わせて購入するとSDカードをオマケでプレゼントしてくれます。
プレゼントのSDカードはmicroSDHC UHS-I V30でややしょぼい中程度の性能ですが、4K120Pや2.7K240Pの録画時にエラーが発生することはありません。
GoPro Hero 12ではセットで購入できるmicroSDXCカードは64GB~になっています。
これに対し、LUMIX GH6やSONY α7SⅢでは4K120Pの撮影をする場合、UHS-Ⅱ V90のようなハイスピードクラスのSDカードを推奨しており、性能不足のメモリカードでは記録エラーが発生します。
この点から考えてもGoPro Hero 11の撮影データはハイエンドミラーレス一眼で撮影するデータよりは幾分データ容量も少なくて済むと考えて良いでしょう。
GoPro HERO12の推奨モデルとして今回ピックアップしてみたのがサードウェーブ GALLERIA RL7C-R45-5Nです。
ドスパラ公式通販サイトではクリエイター用PCのGALLERIAブランドの中で6GBビデオメモリのRTX 4050 Laptop GPUを搭載したノートパソコンです。
価格的にもちょうどスタンダードクラスで手にしやすく、スペックはかなり充実したモデルです。コストパフォーマンスが高い!
GALLERIA RL7C-R45-5N
CPU:インテル Core i7-13620H181980円(税込)
※12月17日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい
| CPU | インテル Core i7-13620H |
| グラフィックス | RTX 4050 Laptop GPU (6GB)/ インテル Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵GPU) |
| メモリ | 16GB DDR4 (PC4-25600) |
| ディスクストレージ | 500GB NVMe SSD |
| 液晶ディスプレイ | 15.6型 FHD液晶(1920 ×1080ドット表示)/ リフレッシュレート 165Hz |
| その他 |
USB Type-C:USB3.2 Gen2 x1 |
| 重量 | 2.3kg |
| バッテリー駆動時間 | 4.5時間 |
| 販売価格 | 149980円(税込) |
※価格は2024年12月にドスパラ通販サイトで調べています(変更の可能性あります)
GoPro HERO11用の動画編集をノートパソコンで実施する場合、メモリ容量は16GBで不足はないでしょう。
GALLERIA RL7C-R45-5Nは起動ディスクに1TBのSSDを搭載しているので、編集時にGoProのデータを起動ディスク内に保存できる十分な空きスペースがあります。
また、GALLERIA RL7C-R45-5NのSSDは読み書き速度が速いM.2 NVMe Gen4 を採用しているので、4K・5.3Kの録画データの読み出しに性能を発揮しコマ落ちの少ないプレビューが実現できるはずです。
ここではGoPro Hero 11の撮影データで動画編集を検証します。
GoPro Hero 11はフルHD・2.7K・4K(UHD)・5.3Kの解像度で撮影でき、bit深度は10bit(4:2:0)になりました。
旧モデルから画質が大幅に向上し、ある程度のカラーグレーディングにも対応できる動画データを収録できるようになっています。
使用した映像データ
✅GoPro Hero 11 4K120P動画編集(3840×2160 119.88P HEVC 420 10bit)AC電源なし
✅GoPro Hero 11 5.3K60P動画編集(5312×2988 29.97p HEVC 420 10bit)AC電源なし
✅GoPro Hero 11 5.3K60P動画編集(5312×2988 59.94p HEVC 420 10bit)AC電源あり
GoProは更新するたびに高解像・高フレームレートに舵を切っています。
このためパソコンへの負担はかなり大きくなっておりますので、GoPro Hero 11の撮影データをパソコンで動画編集するには高いスペックのパソコンが必要になるはずです。
今回の検証ではデータをすべてCドライブに保存してPremiere Proで動画編集をします。
環境設定 ⇒ メディア ⇒「H.264/HEVC ハードウェアによる高速デコーディング」にチェック、「Intel」と「Nvidia」にもチェックが入っていることを確認します。
またPremiere Proのプログラムモニターは常時「フル画質」を設定しています。
今回はPCのパフォーマンスが落ちるACアダプターを使用しない状態での動画編集もあわせて検証しています。
GALLERIA RL7C-R45-5NでGoPro Hero 11の4K(UHD)120Pのデータで動画編集(カット編集・カラーグレーディング)を試みます。
4K120Pは4K30Pのシーケンスにクリップを乗せて、最大4倍のスローモーションがコマ落ちなく作れます。
編集中のCPU使用率は9%前後で推移し、内蔵GPU(インテル Iris Xeグラフィックス)の使用率は30%、GPU(GeForce RTX 4050 Laptop GPU)の使用率は42%前後を安定して推移します。
メモリの消費量は16GBメモリーのうち、10.8GB(69%)消費しておりまだ余裕があります。
3分30秒のシーケンスを最初から最後まで再生したときに発生したコマ落ちは650フレームとなりました。
GALLERIA RL7C-R45-5NでGoPro Hero11の4K120Pの動画編集はAC電源なしでも問題なく出来るでしょう。
次にGoPro Hero 11の5.3K60Pを使って動画編集します。ACアダプターなしで運用します。
CPUの使用率は11%前後で推移し、内蔵GPUは29%、GeForce RTX 4050は45%前後を推移します。
3分30秒のシーケンスを再生して発生したコマ落ちフレームは1728フレームとなりました。
カクつきはありますが、やれないことはありません。
ただメモリの消費量が12.2GB(78%)になるので、Premiere Proで設定している上限値を常に超えて推移するので32GBメモリは欲しいところです。
最後にGoPro Hero 11の5.3K60Pの素材を使って、AC電源ありの状態で編集してみます。
CPUの使用率は18%で推移し、内蔵GPUは23%前後、GeForce RTX 4050は37%で問題ない値で推移します。
3分30秒のシーケンスを再生して発生したコマ落ちフレームは0フレームとなりました。
GALLERIA RL7C-R45-5NはGoPro Hero 11 で撮影できるすべてのデータを、ACアダプターの有無にかかわらず快適に編集可能です。
動画編集では解像度よりもフレームレートの方がネックとなることが多いのですが、色成分を減らした4:2:0 10bitなら高解像度・高フレームレートでも問題になることはないでしょう。
GoPro HERO 11とビデオカメラの大きな違いは「アクションシーンを撮るカメラ」であるというのは言うまでもありません。
10mまでの防水機能や強力な手振れ補正性能の持っているので、普段出歩くのがおっくうな私でさえもGoProを手にすると公園で走り回りたくなります。
GoPro HERO 11の撮影中に縦横方向を誤ってロック設定してしまい、縦動画を撮影してしまうようなこともありました。
動画が縦で記録されても、編集ソフトで90度角度を変えれば全く問題ありませんが、このような映像の角度変更でもパソコンに負荷はかかります。
またGoProはアスペクト比の種類が多く、一般的な動画の16:9以外にも4:3や8:7のような設定もあり、録画前に誤って設定してしまうと動画編集時にクロップ(拡大・切りとり)しなければならなくなります。
リサイズや角度調整もエフェクトと同じように負荷がかかりますので、GoPro HERO 11はちょっとした設定ミスで動画編集にかかる時間がどんどん増えてしまいます。
パソコンスペックが不安な場合は撮影前に必ずアスペクト比や縦横のロック設定が適切か確認しておきましょう。
さらにGoPro HERO 12ではHDR記録にも対応しています。
HDR映像の視聴は対応の液晶ディスプレイでないと発揮しないので、HDR記録の選択もよく考慮する必要があります。
今回紹介したGALLERIA RL7C-R45-5Nと同等性能があれば、多少設定間違いをしてリサイズ・角度変更しても動画編集にほとんど影響はないでしょう。
ここでまとめます。
GoPro HERO 11・12に必要なパソコンスペックは
✅10bitのデコードに対応する6GB以上のビデオカードを搭載している
✅ビデオカードの恩恵を十分得られる編集ソフトを使う
✅CPUはインテル第12世代以降のCore i5またはCore i7を選べば非常に快適
✅メモリは16GB以上
✅起動ディスクはM.2 SSD NVMe Gen4 1TB~がおすすめ
以上の5項目を考慮しながら選ぶことで大きな失敗はありません。
ここで紹介したGALLERIA RL7C-R45-5Nはこの価格ながら充実したスペックになっているので、GoPro HERO 11を使ったVlogの動画編集をしたい方にもおすすめです。
GALLERIA RL7C-R45-5N
CPU:インテル Core i7-13620H181980円(税込)
※12月17日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい






















