AMD社から発売しているRyzen 5は、6コア12スレッドと4コア8スレッドのいわゆるミドルレンジモデルのプロセッサです。
中でも6コアモデルはintel Core i7の上位モデルに迫る性能を持っているにもかかわらず、低価格な設定となっており2017年3月発売以降、映像クリエイターにも厚く支持されています。
ただ、これまでintel Core i7一択とされてきた動画編集用パソコンの業界に彗星のごとく現れたRyzen 5を選ぶことに躊躇する方も多いのではないでしょうか?
RyzenもZen 5(9XXXシリーズ)に突入し、インテルCPUと激しい価格競争を繰り広げています!
ここではRyzen5搭載のパソコンは動画編集に適しているのか?考察しつつ、Ryzen 5を搭載したオススメのデスクトップパソコンを紹介します。
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2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
この動画では動画編集向けのパソコンを買う上で重要なCPUの選び方について4K 4:2:2に焦点を当てて解説しています。
ぜひ合わせてご視聴ください。
AMD社が開発したCPUシリーズ『Ryzen(ライゼン)』は第1世代Zen (マイクロアーキテクチャ)を搭載したマイクロプロセッサとして2017年3月に発売されました。
前世代のExcavator(マイクロアーキテクチャ)と比較すると、動作クロック(IPC)も52%と大幅に向上しています。
IntelのCoreシリーズに匹敵する性能を持っているのが特長です。
Ryzen 5は、Core i5への対抗製品としてリリースされています。
2020年10月には6コア・12スレッドの『Ryzen 5 5600X』が発売。
インテルCore i5の性能を大幅に超えたことで人気が上昇しました。
さらに2022年9月27日に発売したRyzen 5 7600Xはコア数・スレッド数は5600Xから変わらないものの、マルチコア性能で40%上回る性能となっています。
コア数スレッド数の多いCPUは動画編集作業にはオススメで、Ryzen 5はマルチコア機能にも優れているプロセッサとして、その条件に適しています。
レンダリングやエンコードなどCPUに大きな負荷がかかる処理をする際にも、Ryzen CPUが大きな役割を果たすでしょう。
Ryzen 5 9600X | Ryzen 7 7600X |
コア数:6コア12スレッド | コア数:6コア12スレッド |
定格クロック周波数:3.9GHz | 定格クロック周波数:4.7GHz |
ブースト時クロック周波数:5.4GHz | ブースト時クロック周波数:5.3GHz |
TDP:65W | TDP:105W |
AMD Radeon Graphics | AMD Radeon Graphics |
例えば最新のRyzen 5 9600Xは、6コア・12スレッドで並列処理に最適なプロセッサです。
定格クロックが3.90GHzとなっており、4nmプロセスルールが採用されているのが特長です。
最大5.40GHzのスペックとなるので、快適な動画編集を行えます。
前モデルのRyzen 5 7600Xは5nmプロセスルールが採用され、シングルコア性能ではインテル Core i9-12900Kを超える性能となっているそうです。
ただデメリットがないわけでもありません。
Ryzenシリーズの主力モデルには、内蔵GPUは非搭載です。
内蔵GPUに依存する動画編集ソフトを使う方は注意が必要です。
Zen4(7XXXシリーズ)の更新で内蔵グラフィックスにAMD Radeon Graphicsを搭載しています。
しかし動画編集ではうまく機能しておらず、別途グラフィックカードが必須となります。
とはいってもパソコンショップの動画編集用として販売されているパソコンはグラフィックカードが必ずと言って良いほど搭載されているので問題はありません。
例えば動画編集ソフトで有名なPremiereProを使う場合、RyzenとCUDAコア数の多いNVIDIAのグラフィックカード GeForceミドルクラスモデルで快適に動きます。
(ちなみに私はRyzen 9 5950XとGTX 1080 Ti で4K動画編集しています。)
また人気のある編集ソフトは今後、Ryzen 7XXXシリーズのAMD Radeon Graphicsにも対応することが予想できるので徐々にパフォーマンスは改善されるでしょう。
Ryzenの最大の魅力はコストパフォーマンスが高いことです。
Core i7の同程度の性能で価格は2/3程度になるので、Ryzen搭載のBTOパソコンはCore i7モデルよりもぐっと安い値段で購入することができるのです。
また、これまでRyzenCPUの1コアあたりの性能はインテルCPUの方が優れているとされてきましたが、Zen3以降はCore i7を凌ぐ性能で快適に動画編集できるようになってきています。
CPUももちろん重要ですが、SSDやグラフィックカードにも予算を割り振る必要がある動画編集用パソコンでは、Ryzenを選択することによってかなりのコストダウンを図ることができるのは間違いありません。
Ryzenにすることでグラフィックカードを1ランク上げるなんてことも可能でしょう。
Ryzen 5 5XXXシリーズを搭載したデスクトップパソコンは10~15万円前後が相場となっています。
Ryzen5のゲーミングパソコンを動画編集用で使用する場合はストレージが十分に確保されているか確認しておきましょう。
NEXTGEAR JG-A5G60
CPU: Ryzen 5 4500142500円(税込)
Lenovo Legion Tower 5 Gen 8 カスタマイズモデル
CPU:Ryzen 5 7600158290円(税込)
GALLERIA RM5R-R46
CPU:Ryzen 5 4500129980円(税込)