パソコンの頭脳となるのがCPUという中央処理装置です。
動画編集において快適な動作環境を求めるなら、その性能に最も目を向けなければいけない重要なパーツです。
高い処理能力が求められる動画編集においても要となるCPU。
ここではCPUのスペックに記載されている要素に着眼してみます
CPUの性能・特徴を知り、動画編集に最適なパソコンを手に入れたいものですね!
2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
動画編集初心者の方向けにパソコンの選び方を解説してみました。
ゲームPC選びにも役立つと思うのでぜひご覧ください。
CPUのスペックの目安となるのが、コア数・スレッド数・動作クロック(周波)数の値です。
まずは、CPUの中枢部分といえるコア。
命令の取り込み演算処理を行う回路ですが、コアが複数になれば同時に処理を行い、それに比例して処理速度もあがります。
スレッドは、CPUの命令を処理する単位です。1コアに対して1スレッドずつ実行しますが、HT(Hyper-Threading)対応のCPUでは、1コア当たり2スレッド処理することが可能です。
そして動作クロック。これは別名として、クロック周波数・動作周波数ともいわれています。
Hzで表されるこの数字は、CPU内部の回路が処理の動作にタイミングを合わせるために用いる信号が、1秒間に何回発生したかを示す値のことを指します。
クロック単位:1秒当たりのクロック発生回数
1Hz:1回
1KHz:1000回
1MHz:100万回
1GHz:10億回
1THz:1兆回
それでは「Core i7-14700K」のスペックを例に挙げてみてみましょう。
形状 | LGA1700 |
動作クロック(Eコア/Pコア) | 2.50GHz / 3.40GHz |
TDP | 125-253W |
コア/スレッド数 | 20コア/28スレッド |
ターボブースト時の最大周波数 | 5.60GHz |
このスペックを見るとターボブースト時のクロックは5.60GHzです。これは、1秒間に56億回もクロック発生をしているということになります。
Windows95の時代に購入したパソコンのCPUはIntel Pentium 133MHzだったと記憶しています。
当時の最新パソコンでも、現在のスペックと比較するとその差は歴然。CPUの性能は革新的に飛躍したことが分かります。
ただし、コア数・スレッド数・動作周波数の値は前世代のCPUとの違いを比較する場合に参考になりますが、数値が大きいほど性能が高いとは言えません。
ここ数年インテルCPUはコア数・スレッド数が増大傾向ですが、競合のAMD Ryzen CPUはインテルCPUよりもコア数が少ない一方で、インテルCPUよりも優れた性能となっています。
パソコンの性能を確認するのに便利なソフトウェアがベンチマークソフトです。
中でもCPUの性能を測るのに有名なものとして以下が挙げられます。
・Cinebench R23
・PCMARK10
・Handbrake
上の画像はPCMARK10を使って、Core i7-14700K搭載デスクトップパソコンのベンチマークを測定して出た結果の画面です。
PCMARK10では写真編集や動画編集など作業ごとのスコアも表示されるので、パソコンの性能比較として使うのに便利です。
ただしパソコン実機が手元にない場合はベンチマークスコアを知ることが出来ません。
一方、パソコン実機がなくともCPUやビデオカードのベンチマークスコアを知ることが出来る便利なサイトがあります。
それがPassMarkです。
日本語に翻訳されたサイトがあるので、英語が分からない方も安心して使えます。
PassMarkではCPUやビデオカードなどパーツ単位でのベンチマークスコアを確認することができます。
正しいベンチマークスコアはパソコン実機を使ったほうが正確ですが、購入前の判断はPassMarkを使って判断すると良いでしょう。
たとえば、PassMarkでは上の画像のようなスコア比較チャートを表示することができます。
最新のCore i7は前世代からどの程度性能アップしているのか?
競合のAMD Ryzenと比較するとどのぐらい性能差があるのか?といった疑問を解決する目安にはなるはずです。
動画編集を行うパソコン内部では、常にCPUがフル可動しています。
ですので、その発熱量は計り知れないものがあるでしょう。
TDP(Thermal Design Power)は熱設計電力であり、想定される放熱量をW(ワット)を用いて表します。
TDP値が大きいCPUには、冷却機能に優れたPCケースや冷却装置が必須です。
もしその環境がなかったらTDP値の低いCPUを選ぶ必要があるでしょう。
ただTDPと性能は相関関係にあり、高性能なCPUほどTDPが高くなります。
例えば2022年10月に発売したIntel Core i9-13900Kは125Wとなり、最大では253の放熱量となっています。
形状 | LGA1700 |
動作クロック | 2.20GHz |
TDP | 125W-253W |
コア数 | 24(スレッド数32) |
ブースト時クロック | 5.70GHz ※インテル ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0 の動作周波数 |
パソコンショップのIntel Core-i9搭載パソコンの多くはCPUファンに水冷クーラーが搭載されているのが特長です。
自作パソコンユーザーの場合、CPUを選ぶうえで忘れてはいけないのがCPUソケットです。
このCPUソケットの仕様は規格が決まっています。
例えば、Intel社のCPUソケットの仕様「LGA1700」は、前世代に採用していたソケット「LGA1200」と互換性はありません。
サイズが同じだとしても、基盤の切り欠き位置が異なる場合など、CPUとマザーボードの両者が同じ規格に対応していなければ装着することができないので、事前に確認しましょう。
BTOパソコンショップの通販サイトではベンチマークスコアを公開してくれている場合があり、それらを参考に性能を確認することができます。
購入時はぜひ参考にしましょう。
マウスコンピューターは1993年に創業したBTOパソコンメーカーの老舗です。徹底した品質管理で認知度と信頼度を高めており、テレビCMも打ち出すぐらい勢いのあるパソコンショップです。
動画編集用パソコンはクリエイターブランドのDAIVから選べますよ。
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