コンピューターの中枢部分としてデータ処理を行う司令塔。パソコンの頭脳ともいわれるパーツがCPUです。
このCPUの性能により、パソコンの価格に大きな違いが出てきます
そして動画編集を目的としてパソコンを選ぶとき、CPUについて必ずチェックする項目がいくつかありますのでここで解説しましょう。
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2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
動画編集初心者の方向けにパソコンの選び方を解説してみました。
ゲームPC選びにも役立つと思うのでぜひご覧ください。
動画編集用パソコンとして使う時に、最も重要となるのがCPUの性能です。(注:CPUとは、Central Processing Unitの略。)
中央演算処理装置としてパソコンの中心に位置するパーツ。人間で言えば『頭脳』の役割を担います。
CPUを製造しているメーカーで有名なのが、Intel(インテル)です。
パソコンを選ぶさいに「Core iシリーズ」は、目に付くことがあるのではないでしょうか。
CPUは世代を経るごとに性能は向上しています。
現在インテルのCPUはCore i5/ i7 / i9のシリーズが動画編集者向けに広く利用されています。
インテルは第12世代以降、2種類のコアを搭載するようになっています。
Performance-cores:最高性能を重視したCPU
Efficient-cores:ワットパフォーマンスを重視したCPU
これにより負荷の少ない処理時は消費電力を抑え、ターボブースト時は高い周波数を維持できるような仕組みとなっています。
一方、インテルの競合企業にAMDがあります。
AMDのCPUはRyzen(ライゼン)の名称で親しまれており、Ryzen 5・Ryzen 7・Ryzen 9があります。
最新のRyzen 9に至ってはインテル最上位のCore i9よりもベンチマークスコアで凌ぐ性能を持っています。
動画編集をするのなら、コア/スレッド数の多いCore i5・Core i7など、「ミドルレンジ以上のCPUがオススメ」と言われていますが実際のところはどうなのでしょうか。
最新のintel CPUではCore i5でさえもから10コアを超えており、手軽に買えるパソコンでも動画編集は十分に出来るようになってきています。
そして現在はCore i9も低価格化が進んでおり、以前のような「Core i7一択」というのはやや古い考え方と言わざるをえません。
ただし、これまでインテル CPUを使ってきた場合、AMD Ryzen CPUに乗り換えるケースはかなり少なくなるでしょう。
編集ソフトの相性を考えて慎重に検討する場合、CPUのメーカーを乗り換えることに不安を感じる製作会社は多いからです。
また、プロの映像編集向けのハイエンドパソコンを買う場合、Macを除けばBTOパソコンを選ぶ傾向があります。
BTOメーカーのスタッフに相談すると、やはり無難なインテルCPUを薦められることが大半です。
個人的意見では動画編集に限って考えるとAMD Ryzen CPUを推したいところですが、コスト面で考えると以前のような
Ryzen CPU = 低価格
とは決して言えなくなっています。
また、インテルCPUとAMD CPUは対応するマザーボードが異なるため、CPUの交換が容易な自作パソコン・BTOパソコンであってもマザーボードの交換を求められます。
長時間の映像編集を行う映像制作会社において、CPUに求めるものは、「高い処理能力と低消費電力」です。
これらに勝るものはありません。
CPUを選ぶときは、この2つのバランスが取れているものを選ぶのがポイントです。
そして次に、CPUはマザーボードとソケット仕様が同じでなくてはいけないという点です。
例えば現在主流のソケット仕様のいくつかをあげてみました。(2024年1月時点)
・LGA2066:Core i9 Xシリーズに採用されている仕様。
・LGA1700:Intel社の主要となる仕様。(第12世代~第14世代)
・LGA1200:Intel社の主要となる仕様。(第10世代~第11世代)
・LGA1151:LGA1200の前世代の仕様。LGA1200とはサイズは同じだが、互換性はないので注意。(第6世代~第9世代)
自作パソコンにおいては、これらの違いなどをよく把握する必要があります。
CPUを購入するさいには、ソケット名を調べ、マザーボードと同じ規格かを調べましょう。
ここ数年で4K解像度の動画編集が一般的になっていますので、ファイルサイズの大きい4K動画編集に対応できる大容量の起動ディスクを用意するのが理想的です。
CPU・マザーボード・起動ディスク・ビデオカード...とこだわればこだわるほど価格が高くなりますが、動画編集の効率改善にはパソコンのスペックアップが欠かせません。
BTOパソコンショップでは30万円以内の予算で検討するとプロの映像制作でも4~5年は十分に使えるパソコンが手に入ります。
減価償却のことを考慮しなければならないプロの方にオススメです。
動画編集ではCPUの性能を重視したパソコンを使用するのが一番好ましいです。
ここでは最新のCPUでハイスペックなパソコンを揃えている動画クリエイターにおすすめのパソコンショップを3つ紹介します。
マウスコンピューターでは最新のCPU・ビデオカードを搭載したクリエイターパソコンをDAIVシリーズ・ゲーミングパソコンをG-Tuneで豊富に取り揃えています。
中でもG-TuneのハイエンドなシリーズはCPU上位機種に水冷クーラーを装備し、エンコーディングでパソコンに大きな負荷をかける動画編集をするクリエイターも安心して取り組める仕様となっています。
DAIV FX-I7G8S
CPU:Core i7-14700KF474800円(税込)
DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700F338800円(税込)
レノボの公式通販サイトではCore i9のようなコア数スレッド数が多いCPUを搭載したパソコンを一覧表示出来るようになっています。
上は100万円以上するパソコンもありますが、低価格帯では10万円以下の製品もあるので、低予算でもハイエンドCPUを装備したパソコンを選べます。
Legion Tower 7i Gen 8
CPU:Core i7-14700KF458700円(税込)
ドスパラの通販サイトではCPU別の絞り込み検索でCore i9は用意されておりませんが(2018年11月時点)、4K動画編集向けモデルで Core Xシリーズを装備しています。
ドスパラのクリエイターパソコンも映像制作会社でよく利用されており、人気の高いBTOパソコンショップです。
GALLERIA ZA9C-R47
CPU:Core i9-14900KF342980円(税込)
※9月12日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい