バージョンアップを重ねて進化していく動画編集ソフト『DaVinci Resolve(ダヴィンチリゾルブ)』
カラーグレーディングシステムをはじめとして、映像編集・オーディオ機能が搭載され、プロフェッショナルな動画編集ができることで知られています。
DaVinci Resolveは、全てのプラットフォームごとに無償版と有償版が用意されています。
ここでは、動画編集の初心者でも手軽に利用できる無償版が、快適に使えるようなパソコンのスペックについて解説します。
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2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
動画編集初心者の方向けにパソコンの選び方を解説してみました。
ゲームPC選びにも役立つと思うのでぜひご覧ください。
フリーの動画編集ソフトといえば、AviUtlやAvidemux、また2017年1月に配布が終了しましたがWindowsムービーメーカーなどがあります。
中でもAviUtlは、機能が充実している反面、低スペックのパソコンにも対応することから利用しているユーザーも多いのではないでしょうか。
それらに比べるとDaVinci Resolveの認知度は決して高くはないですが、カラー補正に特化したプロ仕様のノンリニア編集のソフトウェアとして知られています。
劇場映画やテレビ番組などにも使用されているグレーディングシステムが搭載されたこのDaVinci Resolveは分かりやすいUI(ユーザーインターフェース)で、細やかな色の調節が手軽にできます。
例えば、登場人物の顔だけをライティングしたいなど、特定の部位だけに変化をつけることは、一般的な動画編集ソフトにはなかなか出来ないことです。
DaVinci Resolveはノード形式で表示されるカラーページ画面から、映像の一部をトラッキングして色調節することが可能です。
カラー補正といえば、AdobeのPremlere Pro CCも優れていますが、複雑なカラー調整を扱える意味では、DaVinci Resolveを称賛するユーザーが多いことも確かです。
また、リップル・ロール・スリップ・スライドなど、画面の切替えをすることなくトリミングを可能としています。
複数台での映像を再生編集できるマルチカム機能や、最大1,000トラックを自由に作成できるオーディオ機能など無償版でも優れた機能が使えるDaVinci Resolveでプロ仕様の動画編集ができます。
またBlackmagic DesignはDaVinci Resolve専用の編集用キーボード「DaVinci Resolve Speed Editor」やカラーグレーディング作業を効率化できる「DaVinci Resolve Micro Panel」といった編集専用機器が充実しているのも魅力の一つです。
では、DaVinci Resolveが快適に使えるパソコンの環境について考えていきましょう。
現在DaVinci Resolveの最新バージョンはDaVinci Resolve 19となっています。
もちろん動画を扱う作業ですのでパワーのあるCore i7以上のハイスペックCPUを選ぶことが賢明です。
ちなみに、マウスコンピューターではDaVinci Resolve 推奨PCを販売しています。
モデル名 | DAIV FX-I7G6T |
CPU | インテル Core i7-14700F |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 Ti(8GB) |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
メモリ | 16GB PC5-38400 |
ストレージ | M.2 SSD NVMe Gen4 1TB |
チップセット | インテル Z790 |
価格 | 279800円(税込) |
※販売価格は2025年1月に調べたものです(変更可能性あります)
DaVinci Resolve 推奨モデルではCore i7-14700Fとハイエンドグラフィックカードを搭載しており、ストレージはM.2 SSD NVMeを搭載しています。
性能はもちろん良さそうですが、お値段もかなり高いです。
はたしてここまでハイスペックのパソコンを必要とするのでしょうか?
推奨モデルとは違い、もう少し低スペックのパソコンでDaVinci Resolve 19を検証してみると、フルHDのカラーグレーディングと動画編集なら問題なく出来ましたよ。
問題は扱うデータの種類によってスペックが違ってきます。
映像制作会社が扱うREDやARRIのようなプロ仕様の数百万円するカメラで撮影したRAWデータを編集する場合は、推奨モデルのようなスペックが必要です。
それにRAWデータはカメラによるノイズリダクション処理はなされないため、ポストプロダクションでノイズ処理が必須です。
編集ソフトのノイズリダクションを使うとパソコンにかなりの負荷がかかるので、クオリティを求めるほど高性能なパソコンが必要になるのは事実でしょう。
DaVinci Resolve StudioのノイズリダクションはPremiere Proのプラグインと比較すると割合負荷が少ないですが、低スペックなパソコンの場合は途中でフリーズすることもあります。
しかし、民生用のカメラで出力できるフルHDのLogデータで記録したファイルをカラーグレーディングする場合は、もう少し低スペックでも快適に作業できます。
なおDaVinci Resolve 19に推奨のGPUは、CUDAとOpenCLのどちらにも対応しています。
ソフトの環境設定から自動的に処理モードを判別しますが、手動でも可能です。
DaVinci Resolve 19は4K動画の出力にも対応するので、メモリは最低でも16GBは欲しいところです。
動画を扱う環境においては、ストレージも大容量の規格を確保しましょう。
HDDは2TBや3TBが主流となっておりますが、処理速度の速いSSDも搭載して、より快適な環境を作ることをオススメします。
また、複数のストレージを搭載してRAIDを構築しておくことによって、バックアップ強化にもなるのでこれもまたオススメです。
せっかく制作した動画が消えないための対策も必要ですね。
もう1つ大切なことといえば、カラーグレーディングをするならそれに対応するカラーマネージメントモニターもそろえて欲しいところです。
カラー補正に特化したDaVinci Resolve 19だからこそ、高品質なカラー描写をしっかりと確認しながら調節していくためにも、映像専用のモニターディスプレイにも目を向けてみましょう。
DaVinci Resolve 19を導入するなら、以上の点を踏まえたうえでパソコンの環境を整えてください。
パソコンショップにはDaVinci Resolve 19に最適なグラフィック機能を搭載したBTOパソコンを比較的安価で購入することができます。
DaVinci Resolve 19動作確認済みのモデルも用意しているショップもあるので安心ですね。
また、パソコンに合わせてカラーマネージメント対応のディスプレイも合わせて購入しましょう。
マウスコンピューターでは4K解像度のカラーグレーディング+動画編集に挑戦したい方向けの高性能なモデルも同時に用意してくれています。
G-Tune DG-I7G6T
CPU:Core i7-14700Fシークレット価格 ⇒259800円(税込)
※当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレット価格のページを紹介しています
DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700F338800円(税込)
>>販売終了しました
DAIV Z6-I7G60SR-A
CPU:Core i7-13700H279800円(税込)
レノボのゲーミングPCから10bit映像向けのパソコンを選んでみました。
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
CPU:Core i7-14700KF257010円(税込)
Lenovo LOQ 15IRX9 - ルナグレー
CPU:インテル Core i7-13650H159830円(税込)
ドスパラではDaVinci Resolve 推奨モデルの更新を中止していますが、ハイエンドモデルの中でおススメのPCをピックアップしてみました。
GALLERIA RM7C-R46T
CPU:Core i7-14700F217980円(税込)
※1月11日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい
GALLERIA RL7C-R45-5N
CPU:インテル Core i7-13620H153980円(税込)
※12月29日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい