創造性の新たな展開を助ける技術として、AI画像生成や動画編集は急速に人気を集めています。
それらのテクノロジーを駆使し、限りない創造力を発揮するためには、パワフルで信頼性の高いデスクトップパソコンが必要不可欠となってきます。
しかし、市場には様々なスペックやブランドのデスクトップパソコンが溢れており、最適な一台を見つけるのは困難を極めます。
そこで、この記事ではAI画像生成や動画編集に最適なデスクトップパソコンを10台厳選し、そのパフォーマンス、価格、信頼性などを詳しく紹介します。
10台のおすすめモデルをピックアップしましたので、自分のニーズに最適なPCを見つける参考にしていただければ幸いです。
さあ、あなたの創造力を最大限に引き出すための道具選び、始めましょう!
2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
AI画像生成の作業には、特に高度な計算能力が求められます。
このため、以下のような高性能なスペックを持つパソコンが望ましいと言えます。
高性能なCPU |
AI画像生成は高度な演算処理を必要とするため、高速かつ多コアのプロセッサが必要 |
強力なGPU |
AIは大量の行列演算を行うためにGPUを利用します |
起動ディスク |
AI画像生成には大量の画像データやモデルデータを保存する必要がある |
メモリ | 16GB以上 |
以上がStable Diffusion WebUIやAI画像生成に適したパソコンの主なスペックです。
私はBTOパソコンメーカーから年間10台以上動画編集の検証を実施しており、ここ最近はその検証にStable Diffusion WebUIの画像生成所要時間を追加しました。
その経験から考えると、動画編集ができるスペックのパソコンが最適です。
とはいってもCPU性能はそこまで求められず、デスクトップに限るとCore i5(第12世代以降)でも十分でしょう。
最も重要なのはビデオカードで、その中でもビデオメモリの容量が多いほど処理速度が速い傾向があります。
具体的な製品名で言うとゲーミングPC向けのビデオカード GeForce RTX 3060(VRAM 12GB)がおススメです。
AI画像生成 初心者向けのグラフィックスカード |
GeForce RTX 3060(VRAM 12GB) |
AI画像生成 中級者向けのグラフィックスカード |
GeForce RTX 4070(VRAM 12GB) |
マージモデルを作成したいAI画像生成 上級者向けのグラフィックスカード | GeForce RTX 4080(VRAM 16GB) |
とはいえVRAM12GB以下でも十分使えますよ
Discordをインストールして生成するMidjourneyではパソコンのスペックを求められませんが、Stable Diffusion WebUIを性能の良いパソコンにインストールして画像生成する方が、ずっと快適な上に自由度の高いAI画像生成が実現できます。
Stable Diffusion ForgeのようなカスタマイズされたStable Diffusionもあり、VRAM 8GBでも高速生成可能です。
また、Stable Diffusion WebUIによるAI画像生成はパソコンにModel(訓練済のAIモデル)をインストールして使うのですが、このModelのデータがかなり大きい(GB単位)ので注意が必要です。
2022年後半から2023年前半にかけてBTOパソコンメーカー各社はPCケースの刷新が行われています。
元々高いスペックを求める方がデスクトップパソコンを購入する傾向がありますが、ここ最近はスペックだけでなくパソコンのサイズやデザインを重視する方も増えているのが理由でしょう。
各メーカーのケース刷新のタイミングが同時期であった理由の一つに、ますます巨大化するグラフィックスカード(GeForce RTX 40XXシリーズ)への対応もあります。
また、2024年はこれまで価格高騰していたCPUやビデオカードの需給が落ち着き、数年ぶりに価格が安く性能の良いデスクトップパソコンが手に入れやすいサイクルが来ています。
2023年前半は不景気でも根強く売れるApple Mac製品でも前年比4割減となるほど、PC世界出荷台数が落ち込みました。
このような傾向から、2024年は前半から各販売店で在庫消化のために大幅なディスカウントセールの展開が予想できます。
元々パソコンメーカーにとって利幅のあるハイスペックPCは値引きされる傾向が強いため、安価に購入できるチャンスが意外と早く来るかもしません。
PCケースのデザインを求める方や高いPCスペックを求める方のニーズに応える製品が豊富に揃ってきています。
また、2024年はビデオカード GeForce RTX 4XXXシリーズ「SUPER」シリーズのリリースが予定されています。
このため2024年は型落ちとなるGeForce RTX 4XXX無印とRTX 3XXXシリーズ搭載のデスクトップパソコンがディスカウント傾向となっていくでしょう。
動画編集や重めのゲーム用途としてもRTX 3XXXシリーズは十分な性能を持っていますので、ビデオカードをRTX30XXシリーズにすることで他のパーツも充実したパソコンを手に入れることができるでしょう。
例えばマウスコンピューターのG-Tune DG-I5G60を例に挙げてみましょう。
このモデルはゲーミングパソコンユーザーが求めるデザインのカッコよさと性能を併せ持つバランスの良い仕上がりとなっています。
インテル Core i5も第14世代になることで2世代前のCore i7の性能を超え、動画編集に十分に使える素晴らしい性能を持っています。
マウスコンピューター公式サイト: G-Tune DG-I5G60の購入者レビューを確認する
BTOパソコンはデザイン面でMacに劣るとみられがちですが、昨今のゲーミングパソコンのデザイン性は目を見張るものがあります。
中でもガラスパネルタイプのケースは取り外しが簡単でメンテナンス性も高いので、こまめにホコリを取り除くだけでパソコンは数年長持ちします。
G-Tune DG-I5G60の動画編集検証では4K30Pの動画編集とカラーグレーディングが実施できる十分なスペックを持っております。
動画編集ではメモリ容量16GBが望ましく、4K動画編集がメインの方は32GBにアップグレードをお勧めします。
AI画像出力はSampling Steps 50の設定で800×800pxのAIイラスト合計6枚を約1分59秒で書き出し完了できました。
G-Tune DG-I5G60は設定次第でStable Diffusion WebUIの画像生成を十分に楽しめるスペックになっています。
G-Tune DG-I5G60
CPU:Core i5-14400F
グラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB
メモリ:16GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB
229900円(税込)
※オプションでLEDケースファンを搭載できます
G-Tune DG-I5G60
CPU:インテル Core i5-14400F199800円(税込)
今年はSSD(起動ディスク)の性能底上げを実施しているBTOパソコンメーカーを多く目にします。
私が定点観測しているBTOパソコンメーカーのドスパラも起動ディスクの容量を500GB標準から1TB標準にアップしており、マウスコンピューター・レノボもそれに続いています。
この三社はM.2 SSD NVMe Gen4(最新規格で読書速度が速い)を積極的に標準搭載しています。
また、同じようなタイミングでメモリも最新規格のDDR5を採用したデスクトップパソコンが増加中です。
とは言え、メモリ32GB容量のパソコンで、そのメモリがDDR4規格なのか、それともDDR5規格であるかの違いを実感できる方はほんの一部でしょう。
しかし起動ディスクの性能(M.2 SSD NVMe)はハッキリと差が出やすいため、より高い性能を求める方は起動ディスクの性能を必ず確認しましょう。
購入時のアップグレードでインパクトが大きいのも起動ディスク性能です。
予算に余裕がある方はM.2 SSD NVMe Gen4 1TB以上がねらい目です。
また、最新のマザーボードはM.2 SSD NVMeの空きスロットを複数備えており、ドスパラのデスクトップパソコンでも確認できています。
このような場合、M.2 SSD NVMeをDIYで簡単に追加できるので、SSDを拡張したい方はマザーボードのM.2 SSD NVMeの空きスロットもチェックしましょう。
GALLERIA RM7C-R46T
CPU:Core i7-14700F199980円(税込)
※9月13日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい
デスクトップパソコンとノートパソコン、どちらを選ぶべきかは一筋縄でいかない問題なのは私も良く分かります。
特に私たち、動画編集者にとっては重要な問題でしょう。
持ち運び用途なら迷うことなくノートパソコンを選びますが、スペックを求めるなら今でもデスクトップに軍配が上がります。
そこで改めて、ノートパソコンと比較しながらデスクトップパソコンの長所と短所を考察します。
まず、デスクトップパソコンの最大の長所はそのパフォーマンスと拡張性です。
特に高解像度の画像を編集したり、動画を処理する場合、デスクトップパソコンのパワーは必要不可欠です。
さらに将来的なアップグレードも簡単で、自分の成長に合わせてメモリやディスクの追加をすることが可能です。
あと見落とされがちで重要な点に電源(バッテリー)があります。
省電力を重視するノートパソコンはACアダプターがない状態での運用ではパフォーマンスが10~20%ほど低下します。
これはCPUやビデオカードが省エネモードに切り替わるのが主な理由ですが、デスクトップパソコンの場合常にAC電源ケーブルによって電力供給されるので、安定したパフォーマンスを発揮します。
ノートパソコンも常にACアダプターを接続して運用すれば良いのですが、そうすると内蔵バッテリーの寿命が短くなるため、下手すると2年程度でACアダプターなしで使うのが困難になります。
メンテナンスを怠らなければ10年以上使うこともできるデスクトップパソコンは経済面・環境面でも優れています。
やや小型なマイクロATXタイプのデスクトップパソコンでも十分な性能を持っているので、それらを選べば置き場所も確保しやすいでしょう。
先に紹介した2モデル以外で2024年おススメのAI画像生成・動画編集向けデスクトップパソコンをここで一挙に紹介します。
DAIV FX-I7G7S
4K動画編集・Stable Diffusion WebUI 用のおすすめパソコンは、グラフィックスカードにRTX 4070 SUPER(VRAM 12GB)を搭載したDAIV FX-I7G7Sでしょう。
マウスコンピューターの中でもいち早くGeForce RTX 4070 SUPER搭載モデルをディスカウント価格設定にした当サイト限定モデルです。
DAIV FX-I7G7SはCPUにCore i7-14700Fを採用し、最新規格DDR5メモリ32GB容量に合わせて1TB容量の高速読み書き性能を持つM.2 SSD NVMeを搭載しています。
インテル第14世代Core i7は前モデルのCore i7-13700Fから大幅性能アップしています。
PassMarkのベンチマークスコアではM1 Ultra 20コアも凌ぐ性能となり高評価です。
マウスコンピューター公式サイト: DAIV RTX 4070 SUPER搭載モデルの購入者レビューを確認する
DAIV クリエイター用デスクトップPCケース(ATX)にモリモリの性能を詰め込んだイチオシのデスクトップパソコンです。
さらにM.2 SSD NVMe Ge4の空きスロットもあり、Mouse通販サイトで追加カスタマイズに対応してもらえます。
4K動画編集・AI画像生成に没頭したい方向けのハイスペックデスクトップパソコンです。
DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700F338800円(税込)
MacStudio Apple M2 Maxチップ搭載モデル
2023年6月発売開始となったMac StudioのM2 Max搭載モデルもAI画像生成・動画編集におススメでしょう。
BTOパソコンと比べると、購入後にグラフィックスカードやメモリを交換したり、SSDを追加するようなことはできませんが、元々の性能の良さと軽量コンパクトなデザインで優れています。
背面に4基のThunderbolt 4とHDMIポートを搭載し、SDカードリーダーも標準搭載。
Apple M2 Maxチップ搭載モデルが29.9万円、M2 Ultraチップ搭載モデルは59.9万円。
GALLERIA ZA9C-R47
続いてのおすすめパソコンは、ドスパラのゲーミングデスクトップ GALLERIA ZA9C-R47です。
最新のインテルCPUを搭載したお買い得なパソコンで、GeForce RTX 4070(VRAM 12GB)搭載です。
先ほど紹介したraytrek 4CXViよりも価格が高いのですが、メモリと起動ディスクのスペックが高くAI画像生成に威力を発揮するでしょう。
M.2 SSD NVMe Gen4の空きスロットがあり、ドスパラ直販サイトで追加カスタマイズ可能です。
ケースのメンテナンスもやりやすくデザインもカッコイイ!
GALLERIA ZA9C-R47
CPU:Core i9-14900KF342980円(税込)
※9月12日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい
レノボ
レノボも低価格で GeForce RTX シリーズのビデオカードを搭載したデスクトップパソコンが豊富ですです。
ここで紹介するモデルは4K動画編集用パソコン、AI画像生成用パソコンとしても必要十分なスペックを持っています。
CPUにはCore i7-14700KFが搭載されており、メモリは16GBです。
起動ディスクはM.2 SDD NVMe Gen4が1TBで用意されているので、容量も十分。
M.2 SSD Gen4のスロットが1つ空いているため追加可能です。
ミニタワーケース(MicroATX)ながらも冷却性能もバッチリ高めです。
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
CPU:Core i7-14700KF179850円(税込)
レノボ ハイスペックモデル
レノボのハイスペックモデルも、AI画像生成用パソコンとして推薦できる一台です。
ここで紹介するモデルは第14世代のCore i7-14700KFとビデオカード RTX 4070の構成で、高スペックにまとまっています。
メモリは16GBのDDR5規格。AI画像生成・4K動画編集に十分なメモリです。
カスタマイズで2ndストレージにハードディスクを最大2TB追加できます。
Legion Tower 7i Gen 8
CPU:Core i7-14700KF458700円(税込)
FRONTIER FRGAG-B650M/B
BTOパソコンのフロンティアも受注生産でNVIDIA GeForce RTX 4070搭載のパソコンを用意しています。
Ryzen 7 7800X3Dとビデオカード RTX 4070 SUPERの組み合わせで、メモリは32GB DDR5規格です。
M.2 SSDの規格について記載がないのでGen4・Gen3のどちらか不明です。
2ndストレージにM.2 NVMe 3.0追加できます。
FRONTIER FRGAG-B650M/B
CPU:AMD Ryzen 7 7800X3D
グラフィックス:GeForce RTX 4070 SUPER 12GB
メモリ:32GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
294800円(税込)
ツクモ G-GEAR GE7J-D242/B
ツクモのゲーミングデスクトップブランド「G-GEAR」も期間限定特価セールで最新のグラフィックスカード搭載モデルを特価セールで販売しています。
その中でも4K動画編集用途、AI画像生成用途で最適なGeForce RTX 4070(VRAM12GB) 搭載モデルを期間限定で値下げ中です。
CPUにはCore i7-14700Fが搭載されており、メモリは32GB(DDR4)です。
起動ディスクはM.2 SDD NVMe Gen4が1TBで用意され空きスロットも1つあります。
簡易水冷式CPUクーラーや、CoolerMaster製ヒートパイプ式CPUクーラに安価で変更できるので、夏場心配な方はカスタマイズがおすすめです。
G-GEAR GE7J-D242/B
CPU:Core i7-14700F
グラフィックス:GeForce RTX 4070 12GB
メモリ:32GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
269800円(税込)
ここで紹介したデスクトップパソコンを選べば、AIを活用したクティブに対応できるはずです。
Premiere ProもAIによる自動カット編集ができるようになり、動画編集はますます誰でも簡単に出来るようになるはずです。
最新のグラフィック性能を搭載したデスクトップパソコンで、短い時間で高品質なクリエイティブを実現しましょう!