IntelのCPUがここ数年でAMDのCPUに追い抜かれていることをご存知でしょうか。
AMDのCPUはインテルCPUに比べると安いという印象が強いですが、性能もインテルを超えてデスクトップPCの分野でインテルのシェアを奪いつつあります。
そのAMDが2024年8月に発売したのがAMD最高性能のCPU Ryzen 9 9950Xです。
Gen4 Ryzen9の圧倒的な性能が注目されています
ここではマルチスレッド性能に特化したAMD Ryzen9の性能について、そしてRyzenで構成したおススメの動画編集用パソコンを3台紹介します。
>>Ryzen 9搭載おすすめのパソコンをすぐに確認したい方はこちら
2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
この動画ではRyzenとインテルの市場シェアや性能比較などを解説してみました。合わせてご視聴してみてください。
AMD Ryzenの最上位CPUとしてリリースされたRyzen 9は2種類のラインナップとなるようです。
Ryzen 9 9950X | Ryzen 9 7950X |
コア数:16コア32スレッド | コア数:16コア32スレッド |
プロセスルール:4nm | プロセスルール:5nm |
TDP:170W | TDP:170W |
定格周波数:4.3GHz |
定格周波数:4.50GHz |
GPU:AMD Radeon Graphics | GPU:AMD Radeon Graphics |
11.4~13.8万円 | 8.5~13.0万円前後 |
Ryzen 9 9950X・7900Xは2024年8月発売です。
RyzenはZen 4(7XXXシリーズ)からZen 5に更新し、コア数スレッド数ともにインテル第14世代のCore i9を凌いでいます。
また価格は発売したばかりで高騰しており、発売された後はRyzen 5900X・5950Xともに価格下落し4.7~11.5万円前後で購入できます。
競合製品であるインテル第14世代 Core i9-14900KでもRyzen 9 7950Xを超えることはなくパソコンヘビーユーザーに注目されています。
2024年はAMD Ryzenの人気がインテルを上回り、再びシェアを取り戻しつつあります。
Ryzen 9は旧モデルの7900Xでも12コア24スレッドでマルチスレッド処理に大きな能力を発揮します。
またクロック周波数も最大4.3GHzに達しているので、動画編集パソコンとしてのスペックは十分に果たしています。
Ryzen Threadripperに比べるとRyzen 9は低価格で、個人ユーザーにとっては手が届く現実的なお値段でしょう。
7XXXシリーズから9XXXシリーズの更新でマザーボードのチップセットはAM5で継続、AMD CPUユーザーはマザーボードの交換なく簡単に交換できることになります。
CPU単体ではインテルよりもコストパフォーマンスに優れるRyzenですが、マザーボードのお値段はインテル対応製品よりも若干割高です。
そのためRyzen 9搭載のデスクトップパソコンはCore i9搭載製品と比べても価格面での優位性はそれほど高くありません。
上の表でRyzen 9とCore i9の仕様やベンチマークスコアを比較できます。
Core i9は第14世代になり、24コア32スレッド ターボブースト時のクロック数は6.0GHzのハイパフォーマンスなCPUとなっています。
しかしながらCPUベンチマークスコアを見るとRyzen 9 9950Xのスコアを上回ることが出来ておりません。
これを見てもRyzen 9の性能の高さが明確です。
Core i9のTDP値は170Wで表記されていますが、インテル公式のCore i9-14900Kの仕様を確認すると最大ターボパワー時は253Wです。
常時高負荷となりやすい動画編集の作業では必ずしもRyzen 9のほうが放熱量が大きいとは言えず、どちらもCPUクーラーは強力な水冷タイプを選んだ方が無難と言えるでしょう。
2024年9月時点ではRyzen 9 Zen4(Ryzen7XXXシリーズ)を搭載した動画編集向けのパソコンはBTOパソコンショップでも見かけるようになっています。
中でもRyzen 9 7950X搭載モデルは種類が少なくお値段も高めです。
自作パソコンで組むか、Ryzen 7 7700X搭載パソコンを購入した後にRyzen 9に交換するかのどちらかになります。
あと注意したいのがRyzen 9は発熱量も大きく、合わせて高性能なCPUクーラー が必要です。
パソコンショップでお願いすれば、最適なCPUファンを選択して搭載してくれるでしょう。
DAIV FM-A9G8S
CPU:Ryzen 9 7900X469800円(税込)
Lenovo Legion Tower 5 Gen 8 カスタマイズモデル
CPU:Ryzen 9 7900214390円(税込)
GALLERIA XA9R-R47S
CPU:Ryzen 9 7900324980円(税込)