動画編集をするさいに、「グラフィックボードは必要?」「GeForceはゲーミングパソコンだけのもの?」という疑問が湧いてくるでしょう。
標準的なゲーミング用パソコンに搭載されているグラフィックボードにはNVIDIA社のビデオチップ「GeForce」がついています。
汎用性が高く、比較的安価なグラフィックボードになるため、動画編集用パソコンでなくても搭載されていることが多くなった部品の一つです。
では果たして、動画編集用パソコンにGeForceは必要なのでしょうか?
そしてGeForceでは対応できない使用用途はどんなケースでしょうか?
2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
BTOパソコンを作る場合、パソコンの使うべき用途がかなり明確になっていることと思います。
近年、誰でも手軽に動画をネット上にアップロードできるようになってから、動画編集にも目を向けられるようになりました。
動画編集をしたいのであれば、パソコンに高スペックを求めるのは必然的なことです。
CPU・ストレージなど、各パーツと同じようにグラフィックボードも高性能なものがあると便利です。
この動画の9:34以降でPremiereProに最適なグラフィックボードを解説してみました。
合わせて視聴してみてください。
高性能なグラフィックボードを搭載していると高画質な動画のプレビューであったり、エフェクトのレンダリング処理など、データ処理の速度が改善されています。
グラフィックボードは搭載されるビデオチップにより、性能の差に違いが出てきます。
ビデオチップは、NVIDIA社のGeForceやQuadro(現在はNVIDIA RTXが後継です)、AMD社のRADEON,FireProが有名です。
グラフィック処理で高いパフォーマンス力を持っているQuadro・FireProが、動画編集に適しているクリエイター向けのビデオチップとして取り上げられます。
ですがこれらのビデオチップは、OpenGLに最適化されたソフトウエアに組み合わせることにより性能を発揮するといいます。
逆にそうではない相性の悪いソフトだと性能低下の可能性もあるのです。
ビデオチップを製造しているメーカーは、先にも述べたNVIDIA社のGeForceシリーズがあります。
これは一般向けのビデオチップで、ゲーム用パソコンに適しているといわれています。
このGeForceは、GPGPU機能を発揮させるプラットフォームであるCUDAに適しています。
CUDA対応の動画編集ソフトなら、NVIDIA RTXよりも、GeForceを搭載したほうがパフォーマンスは向上するでしょう。
GeForceとQuadroの性能差を「NVIDIA RTXとGeForce RTXはどっちがいい?徹底検証してみる」で解説していますのでぜひ合わせて読んでみてください。
色の深度には8bit,10bit,12bitがあります。
一般的なグラフィックは8bitが多く、民生用カメラ(家電量販店)で撮影した動画ファイルもほとんど8bitです。
業務用ビデオカメラやシネマカメラ、ハイエンドクラスの一眼レフカメラには10bitで出力できるものがあります。
8bitと10bitの差は2bitと小さく思われるかもしれませんが、その差は非常に大きくなります。
8bitが1677万色の色表現が可能なところ、10bitは10億7374色の表現が可能となります。
10bitの色深度があれば表現できる色やコントラストの幅が増えるのですが、その分パソコンへの負荷も大きくなります。
例えば今後10bitの動画素材を利用したカラーグレーディング、カラーコレクションのワークフローを予定しているのであれば、グラフィックボードを10bit対応にする必要があります。
10bit対応のグラフィックボードではNVIDIA RTXシリーズが有名です。
カラーグレーディングの作業はビデオメモリの消費量が増えるため、ある程度ビデオメモリ量が大きいグラフィックボードを使用するのが良いです。
NVIDIA Quadroから派生したクリエイター・CAD向けのビデオカードはビデオメモリ量がGeForce系よりも多くカラーグレーディングに向いていると言えます。
カラーグレーディングのソフトやフォトレタッチのソフトではQuadro系のビデオカードを推奨しているものがほとんどです。
GeForceにはGTXシリーズの上位モデルとしてGeForce RTXシリーズが揃っています。
RTXシリーズは10bit映像出力にも対応しつつ、Quadroよりも価格が安いので予算に限りがある方はお勧めです。
特にRTX 3060、RTX 3070が高性能で価格も抑えられています。
色編集はホワイトバランスの調整しかしない場合はQuadro系のビデオカードである必要はなく、ゲーミング用途のGeForce系ビデオカードで十分です。
GeForce系ビデオカードのユーザーはゲーマーも含まれるため流通量が断然大きく、型落ち時は大幅にディスカウントされます。
今後GeForce RTX 40XXシリーズが登場するにつれて、RTX30XXシリーズは値下がりが予想されるのも付け加えておきます。
映像制作会社ではNVIDIA Quadro搭載のパソコンが主流であったのは一昔前で、最近は用途に合わせてグラフィックボードが使い分けられている感じです。
使用するソフトウェアが推奨する使用環境は必ず確認してBTOパソコンをオーダーするようにしましょう。
ここでは高性能グラフィックスを搭載したパソコンを取り扱うBTOパソコンショップを紹介します。
マウスコンピューターではクリエイターパソコンを選ぶ場合、まずGeforceかQuadroのグラフィックカードを選択することになります。Geforceのほうがお値段が安く設定されていますが、種類も豊富なのでどちらかの方が優れているとは言い難く、やっぱり用途に合わせて購入するのがオススメです。
After Effectsを頻繁に使うならGeForce RTXシリーズかQuadroがオススメ。
G-Tune DG-A7G60(ホワイトカラーモデル)
CPU:Core i5-14400Fシークレット価格 ⇒209800円(税込)
※当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレット価格のページを紹介しています
DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700F338800円(税込)
>>販売終了しました
レノボではQuadro・RTXシリーズにもこなれた価格設定となっているので購入しやすいのではないでしょうか。
年末年始に掘り出し物が出る傾向があるので、購入タイミングを合わせればコストパフォーマンスの高い動画編集用パソコンを購入することができますよ。
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
CPU:Core i7-14700KF179850円(税込)
ドスパラではゲーミングPCにGeforce RTX搭載モデルを豊富にそろえているので、Geforce狙いならクリエイターPC・ゲーミングPCのどちらも狙い目です。
Geforceのミドルクラスをディスカウントする傾向もあるので、購入を検討している場合はドスパラの通販サイトも要チェックです。
GALLERIA RM7C-R46T
CPU:Core i7-14700F189979円(税込)
※10月14日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい