DSLR・シネマカメラ撮影でスライダーを使う前に読んでおきたい3つのポイントでスライダーの準備が整ったらいよいよ撮影を行います。
このエントリーでは一眼カメラでスライダー撮影をする時に知っておきたいコトと撮影のコツを4つの項目ごとに解説します。
スライダーを上手に運用することでシネマライクな映像を撮ることができます。
スライダーも安価で性能の良い製品が普及されつつありますのでぜひチャレンジしましょう。
今回スライダーで実際に撮影してみた映像と一緒に解説いたします。
使用したスライダーはKoolertronの長さ60cmのスライダーです。
スライダーにしては少々短い印象もありますが、小型でお手軽にスライダー映像が撮れるので、これからスライダー撮影を始める初心者さんにオススメです。
スライダーで一番重要なポイントがスライドするスピードです。
5秒程度のスライダー映像が欲しい場合、通常スライダーにのせたカメラをREC開始後、端から端まで5秒で進ませれば良いです。
しかしこの時途中で速度が速くなったり、遅くなったりしてしまうとかなり違和感のあるスライダー映像になってしまいます。
このため、若干速度を変えて合計3テイク撮っています。
予算があるプロダクションであれば、電動スライダーを用意することで同じ速度で進むスライダー映像が撮影できると思います。
電動スライダーはかなり高価な商品なので、低予算の映像制作では中々手が出せません。
人間の撮影技術でカバーする必要があります。
実は5秒間同じ速度でゆっくり動かすのはかなり難しい作業となりますが、1秒あるいは2~3秒と時間が短くなるほど難易度は下がります。
スライダーの撮影では1回のテイクで速度が違うスライド動画を撮っておき、ポストプロダクション(動画編集)でスローモーションを加えることで速度が変わる違和感や小さな揺れ(手ブレ)を軽減することが可能です。
今回撮影したスライダー映像の3テイクをそれぞれ動画編集でデュレーション(速度)変更を加えて同じ尺のカットにしてみました。
今回テイク1の最も遅いスピードでスライドしたクリップは運よく速度がほとんど変わらず良いものでしたが、比べてみるとテイク2の方が安定しているようにも見えるのではないでしょうか。
テイク3は少し早すぎるようで、スローは40%の速度に設定していますが少しカクカクした動画になっています。
このようにしてスライダーの映像は速度を変更し、2テイクほど撮り直しておけばあとで困ることはありません。
スライダーを使った撮影でオススメなのが
です。
スライダーでダイナミックな映像を撮るにはやや煽って撮ると効果的です。
そしてもう一つ大事なのが手前にものを置いて撮るとスライドしているのが良くわかります。
もう一つ重要なのがなるべく目の高さで撮影するようにするのをオススメします。
スライダーはその形状から地面に置いて撮影しがちですが、それだとファインダー(液晶モニター)の端まで十分に確認できません。
余計な映り込みや不適切な画角で撮影して失敗してしまいます。
目の高さ程度に設置して撮影するとイイ絵が撮れます。
もしモニターできないということなら、外付けのモニターやスマートフォンでモニターするのもいいかもしれません。
スライダーを使って撮影するには広角レンズを装着するとなお一層良い感じで撮れます。
広角レンズはレンズのサイズが大きくて、値段も少々高いものが多いですが、買っておいて損はありませんよ。
私はソニーのカメラを使っているので、ソニーEマウントの広角レンズを使っています。