一眼カメラの動画撮影で一番難しいのはピント合わせです。
被写界深度が浅くボケ描写を表現できる一眼動画ですが、ピント合わせで失敗するとボケ描写というよりもボケボケの映像になってしまいがちですよね。
私の場合ピント合わせに自信がないので、一眼カメラの中でもオートフォーカス性能が最も優れているSONYのαシリーズを愛用しています。
ただ、送りピンのようなフォーカス操作で行う映像表現はマニュアルフォーカスを使わざるを得ません。
(α6500ではタッチパネルでピント位置を動かしてピント送りすることも可能ではありますが...)
そんなときに欲しくなるのが外部モニターです。
外部モニターはカメラの液晶モニターの表示をさらに大きな画面で表示することができ、ピント合わせも簡単になります。
また、サイズの大きな外部モニターがあああれば、カメラマンが撮影している映像を他の人も確認しやすくなります。
複数の撮影スタッフで臨む映像制作では外部モニターが必須でしょう。
カメラの外部モニターはATOMOSやBlackmagic Designの製品が有名どころですが、Amazonには海外メーカーの比較的安価なモニターも多く取り揃えられていますよ。
以前から気になっていたFEEL WORLDというメーカーの比較的安価なカメラ用外部モニターを購入したので開封・製品レビューをしてみます。
またAmazonでカメラ用の外部モニターを購入する前に注意しておきたいポイントなど合わせて解説してみますね!
この動画ではユーチューバーのソエジマックスさんが、購入した外部モニターをレビューしてくれています。
Blackmagic DesignのPocket Cinema Cameraに合わせて使うために7インチの外部モニターを購入されています。
7インチのサイズ感がよく分かるのでぜひ視聴してみましょう。
私が外部モニターとして初めて使用したのがBlackmagic DesignのVideo Assistでした。
Video Assistは5インチの液晶画面サイズで解像度はフルHD、タッチパネル機能を搭載している外部モニターです。
非常に高精細な液晶モニターなので、サイズの小さい一眼カメラの液晶モニターと比べると断然見やすかったのを憶えています。
Video Assistのサイズ感を経験済だったので、自分がもしカメラの外部モニターを購入するなら5インチ程で十分と考えていました。
むしろこれ以上大きくなると手持ちでの撮影は困難になるし、重量も重くなるので扱いにくくなると思いました。
外部モニターは家電量販店での取り扱いも少ないため、ほとんどの場合、実物を見ることなく通販で購入することになるのではないでしょうか。
外部モニターのサイズは大きいほど見やすいですが、カメラと合わせて持つことを考えると慎重に製品を選ばなければなりません。
外部モニターは様々な値段で販売されていますが、価格差はまずモニターのサイズ、そして次に解像度で決まります。
画像解像度はなるべくカメラの設定に合わせる方が良いです。
最近は4Kで撮影できる一眼カメラも増えています。
4K撮影する場合は外部モニターも4K解像度を表示できるものを選ぶのが理想ですが、現在のところ(2018年3月時点)4Kで表示できる外付けモニターはかなり高価です。
フルHDならかなり安くなってきているので、これから購入する外部モニターはフルHD(1920×1080)以上がおススメと言えます。
なお、FeelWorldの外部モニターは私が購入した5.7インチ・フルHD解像度のほかに7インチ・HD解像度(1280×800)のFW759と7インチ・フルHDのT756がありました。
選択肢が多いのはありがたいのですが、どれにしようかかなり悩みましたよ。
もし、カメラ用の外部モニターを購入するときはモニターサイズ・解像度は必ずチェックしましょう。
Feelworld F6は5.7インチで私の使用しているSONY αシリーズとサイズ感がちょうどよく、フルHDで機能も充実しているので選びましたよ。
Feelworld F6はAmazonで購入するとき、販売店によってはAmazon発送ではない場合もあるので、早く手に入れたい場合はAmazon発送を選ぶようにしましょう。
私が購入したAmazonの販売店はChangleというお店でした。
中国っぽい名前なので海外発送かと思いましたが、Amazon発送だったのですぐに着きましたよ。
箱の中身はこんな感じです。箱の中にたくさん入っていました。
説明書は英語表記のものしかありませんが、製品自体は日本語に設定することができるので、使い勝手は問題なさそうです。
5.7インチのモニターサイズです。
液晶画面の表面にフィルムが貼ってあります。
専用の液晶フィルムは販売されていないようなので、汎用の液晶フィルムを自分でカットして貼り付ける必要がありそうです。
面倒だし、液晶フィルムを上手に貼れたためしがないので、しばらくはこのフィルムをはがさないようにしようと思います。
バッテリー1個とチャージャーが付属していますよ。
なんだかサイズ感がおかしいので、間違ってないか不安になりましたが問題なく充電できるようです。長時間撮影するなら予備バッテリーも必要になるでしょう。
付属のバッテリーはSONYの業務用カメラのバッテリー NP-F550/F570の互換製品で、NX5JやZ5Jを持っている方には都合が良いですね。
NP-F550/F570は汎用バッテリーがAmazonで販売されていますので、予備バッテリーが必要になればすぐに購入できるのはイイトコロ。
Amazonで購入するなら互換バッテリーで評判の良いロワジャパンがおススメですね。
カメラのシューに取り付けるモニターアームも付属しています。
このアームは360度回転するようになっているので、自撮りがメインのユーチューバーさんに重宝されそうです。
ケーブルは2本付属しています。
HDMI to マイクロHDMIケーブルとHDMI to ミニHDMIケーブルの二種類です。
SONY α6500はマイクロHDMI端子が備わっているので前者を使います。
モニターにはサンシェードを取り付けられるようになっており、サンシェードフレームとサンシェードが付属しています。
シンプルなつくりですが、無いよりは全然良いので屋外で撮影するときはぜひ活用したいですね。
説明書を見ましたが、英語でよくわかりません。
とりあえずつけてみましょう。
サンシェードフレーム側にはマジックテープがあるので簡単に取り外しできそうです。
こんな感じ。
ではモニターにサンシェードフレームを取り付けます。
どっちを上にしたら良いのか分かりませんのでとりあえずテキトーにつけてみましょう。
パソコンの液晶ディスプレイのように、ボタンがたくさんあるほうが下になるようサンシェードを取り付けてみました。
ではモニターアームをカメラに装着してみましょう。シューに差し込んでネジを回して締め付けます。
ネジ穴は上下両方と横は片側だけにありますね。
こんな感じでα6500に取り付けることが出来ましたよ。
HDMI端子はえっと。右側になってますね。
SONYのマイクロHDMI端子はえーっと。左側ですね。逆じゃね?
というわけで、α6500はモニターのボタンが上になるようにサンシェードフレームを取り付けなければいけないことが判明しました。チーン。
やり直します。
ちなみに私はα6500にスモールリグのカメラケージを取り付けています。
外部モニターのステーを別途持っているので、付属のモニターアームを使わないことにします。
あんまりかっこよくないし、カメラシューが傷むのは目に見えてますから。
外部モニターのHDMI端子とカメラのマイクロHDMI端子を合わせてケーブルが取り付けやすくしましたよ。
付属のケーブルを接続しました。
ん?
なんだかちょっと長いよーな...
いやいや... 長いなんてもんじゃないですよ。
一周しても余りあるじゃないの!
こんな長いと撮影中邪魔になるじゃん!
これはケーブルをすぐにポチらねば。
お。いいのあるじゃん。カール加工のHDMIケーブル。
って高えぇぇぇ!ATOMOSのケーブル高えぇぇぇ!
⇒安いのありました(;'∀') 続きの記事で紹介しています。
まあとりあえず接続出来ましたので、気を取り直して電源を入れてみましたよ。
写真では映っていませんが、電源を入れてしばらくするとFeelWorldのロゴが表示されて立ち上がります。
あ!点いた!カメラの液晶画面がモニターに表示されましたよ。
カメラの画面が消えてモニターだけに表示されました。これって両方に映らないのかな?
(カメラ側の設定を変更すれば外部モニターとカメラ側のモニターを両方表示させることができました。)
外部モニターだけで表示させる場合はカメラの設定なども外部モニターに表示されますよ。
外部モニターのバッテリーが切れたときは、すぐにカメラの液晶モニターに表示が切り替わるので安心です。
こんな感じ!
ピーキングやゼブラ表示もできるので、動画撮影時にはとっても便利なアイテムです。
小型とはいえ、重さが増すので手持ち撮影には負担がありますが、フルHD解像度で非常にキレイに表示されます。
求めるサイズは用途によってまちまちかもしれませんが、5.7インチで十分なサイズと解像度のFeelworld F6です。
外部レコーダー機能が必要な場合はATOMOSやBlackmagic Designのほうが良いですが、モニター表示が主目的ならFeelworldのモニターはおススメですよ!