ブライダル撮影向けのムービー三脚おすすめ5選

この記事は2024年7月に更新しました。また記事にはプロモーションが含まれています。

 

ブライダルのビデオ撮影において三脚は必須の撮影機材であり、ブライダル専門のビデオカメラマンは三脚に拘る方が多かったように思います。

 

著作権の事情や新郎新婦のニーズによってエンドロールと呼ばれる動画制作が主流となっているので、三脚を用いないビデオグラファーが増えています。

 

このエントリーではこれからビデオ撮影を本格的にチャレンジしたい方で三脚を購入するか迷っている方のために、ブライダル撮影向けのビデオ三脚の選び方とおススメのビデオ三脚を紹介します。

 

「私(の会社)はエンドロール専門だから三脚は必要ない」と思う方にも伝えたいことがありますのでぜひ読んでいただければ幸いです。

 

ブライダルの撮影で三脚を使わなくなってきた理由

ブライダルの業界ではここ数年JASRACの取り締まりがヒジョーに厳しくなり、J-POP(特にJASRAC登録の楽曲)を会場で流す場合に様々な取り決まりが出来ています。

 

中でも結婚式のビデオ撮影を営利目的で行う場合、JASRAC登録楽曲がBGMで流れるシーンを撮影して新郎新婦に納品する際に、楽曲の使用料をJASRACに納める必要があります。

 

このような著作権法上(JASRAC)の問題もあり、最近の結婚式における映像商品はエンドロールに偏り始めています。

 

エンドロールは短いカットを撮影してBGMに合わせて編集した映像で、カメラマンは三脚を使用せずハンディで撮影を行うようになっています。

仕事を増やしたいと思うカメラマンは三脚を使いこなすべし

このような理由でブライダルのビデオグラファーは三脚の撮影スキルがほとんど磨かれず、ブライダルのビデオカメラマンはブライダルの仕事しか出来ないという傾向がますます強くなっています。

 

結婚式の業界が右肩上がりであればそれでも問題はないのかもしれませんが、結婚する方が減り、結婚式をする新郎新婦も減少傾向である現状ではブライダルの仕事だけを生業にしようとするのはかなり無理があります。

 

著作権の取り締まりが緩かった頃は結婚式のカメラマンのアルバイトをきっかけにプロのクリエイターになった方はたくさんおられます。

 

その理由は三脚の撮影など他業界でも通用する撮影スキルを磨ける場所であったからだと言えるでしょう。

 

現状ではあまりにもブライダル業界に特化したスキルとなってしまい、他業界の仕事も出来るカメラマンはかなり減少し、高齢化しています。

 

ブライダル業界は一年を通してムラなく仕事があるわけではなく、繁忙期は結婚式シーズンの春と秋に集中して閑散期の夏場や年末シーズンは仕事が極端に減少します。

 

また仕事は土日に集中して平日はほとんど仕事がないので、カメラマンとして生計を立てていくには結婚式以外の撮影もやりこなす気概が必要になりますが、撮影スキルの問題で他業界の仕事を得ることが難しいというジレンマがあるのです。

 

逆を言えば、仕事が減っているという自覚を持っている人こそ「業界を跨ぐ」という視点を持って着実に色んなスキルを身に着けていけば、十分に仕事にありつけるということを意味しています。

 

そういう観点からブライダル撮影をステップアップとして映像撮影の仕事を増やしたいと思うならビデオ三脚を購入して使いこなすことが近道と言えるのではないでしょうか。

 

ブライダル撮影向けのムービー三脚とは?

ではどんな三脚を購入するのが良いでしょうか?

 

これからブライダルの撮影向けに三脚を購入するなら、やはりブライダルで活用もしつつ、それ以外の撮影現場でも対応できるような三脚を購入すると良いでしょう。

 

オススメはスプレッダーが付属した三脚です。

 

ブライダル撮影では主に屋内の撮影となり、三脚の配置変更も頻繁に行います。

 

三脚はポジションを決めて設置するたびにまず水平出しを行わなければなりませんが、スプレッダーが点いた三脚であれば地面が平らな場所である限り、移動してもある程度水平を保つことができます。

 

 

多少水平を再調整しなければならないときもありますが、軽微なズレに留まりますので最悪そのまま撮影しても大きな問題はないでしょう。

 

スプレッダーはグラウンドスプレッダーとミッドスプレッダーの2種類があり、三脚の脚元にスプレッダーが付いているグラウンドスプレッダーのほうが水平ズレも軽微です。

 

グラウンドスプレッダー付き三脚
ミッドスプレッダー付き三脚

 

しかし、グラウンドスプレッダーのほうが重量があるので、持ち運びを重視するならミッドスプレッダーのほうが良いと思います。

 

またカーボン三脚か?何段式の三脚が良いか?基本的なビデオ三脚の選び方については「動画クリエイター向け ビデオ撮影用三脚の選び方を解説するよ!」で解説していますので合わせて読んで見てください。

 

 

マルチなビデオグラファーに人気のスプレッダー付き三脚5選

ここでは三脚の人気メーカーが販売するスプレッダー付きの三脚で、ビデオグラファーにも人気の三脚を5本紹介します。

 

ザハトラー sachtler Aceシリーズ システム ace M GS

 

ザハトラーのエントリーモデルの三脚です。グランドスプレッダーを搭載しており、本体重量は1.7kgと比較的軽量なタイプの三脚です。
最大耐荷重量は4.0kg、最低伸重57cm/最高伸重173cm。
三脚バッグも付属しています。信頼のザハトラーブランドで機能はもちろんデザイン面でも長持ちしますよ。

 

 

Manfrotto ビデオキット ツインGSタイプ MVH502A-546GB-1

 

マンフロットの本格的ビデオ撮影向けのツインチューブ式3段アルミ三脚です。マンフロットの三脚は雲台の性能が非常に高く、撮影者の手振動をカメラに伝えにくくするフルードドラッグ機構を搭載しています。

 

グラウンドスプレッダーで捻じれにも強く、ブライダルの撮影でも対応出来ます。

 

重量7.1kg/最大耐荷重量7kg/最低高44cm/全伸高168cm

 

 

Libec ヘッド&三脚システム グランドスプレッダータイプ RS-250D

 

最大耐荷重量は6kgとかなり大きく、大型の業務用ビデオカメラでも乗せることができます。
最低伸重55cm/最高伸重165cm。ブライダル撮影で定番の三脚で安定感に定評があります。
重量が6kgとかなり重いのが難点。

 

 

Manfrotto ビデオキット ツイン3段アルミ MSタイプ MVK500AM

 

マンフロットのミッドスプレッダー付き三脚で3.8kgと比較的軽量なミドルクラスモデル。最低高70.5cm/全伸高156cmと伸縮幅が狭いのと、高さを出せないデメリットがあります。
しかし耐荷重量は7kgと上位モデルと同等となっており、持ち運びやすいのが特長です。価格が安いのも魅力で、コストパフォーマンスの面ではピカイチ。

 

DAIWAビデオ用三脚DSV-50

 

低価格帯のビデオ用三脚の中では信頼性の高いDAIWAビデオ三脚。
4kgと軽量でミッドスプレッダーを装備しています。耐荷重量4kg/最大耐荷重量7kg/最低高76cm/全伸高150.8cm
キャリングケースも付属しています。
予算が少ない方向けのビデオ三脚です。

ブライダル撮影向けのムービー三脚おすすめ5選 まとめ

普段ハンディによる撮影ばかり行っていると大型の撮影機材やカメラを使う仕事では気後れしてしまうかもしれません。

 

でも普段から重厚なプロ機材を使っていれば、どんな仕事でも気負うことなくリラックスして取り組めますよ。

 

ちょっと大きな買い物になるかもしれませんが、色んな撮影仕事に携わるための足掛かりとして思い切ってプロ用三脚に挑戦してみてはいかがでしょうか。