動画撮影で非常に評判がいいガンマイクがあります。
ゼンハイザーのMKE600です。
これまでセミナー撮影はガンマイク+ワイヤレスマイクで収録してきましたが、もうちょっとガンマイクが良い音質で撮影出来たら良いのになーと思っておりました。
来年のお仕事に備えて評判が良いガンマイクを購入することにしましたよ。
年内中に経費として落とせば節税にもなりますからねえ。
ここではゼンハイザーMKE600の開封と純正マイクとの音質比較をやってみようと思います。
結論を先に言うとゼンハイザーMKE600は購入して大満足です!点数をつけると95点ですね。
現状のガンマイクに不満で、良い製品がないか探している方はぜひ読んでみてください。
この動画は私もお気に入りでチャンネル登録している海外のプロビデオグラファー Parker Walbeck の「How to Shoot an Interview | Job Shadow(インタビュー動画のとり方)」です。
この動画ではインタビュー動画のロケーションと撮影時に注意したい被写体のフレーミングや音声収録の手順とおススメのガンマイクを解説してくれています。
字幕も表示できるので英語が分からない方もぜひ視聴してみましょう。
この動画では後で紹介するRODE NTG3がオススメのガンマイクとして紹介されていますね!
映像制作会社で人気があり、定番のガンマイクは以下の4本です。
RODE NTG3は放送用の業務レベルに耐えうる高い解像度で音声を収録できるマイクです。
オーストリアで設計・製造されており、周波数帯域は40Hz-20kHzでXLR端子に接続して使用します。
値段はかなり高いですが、その価値は十分にあります。
マイククリップ付き。
ゼンハイザーはRODE同様に映画の撮影にも使われている映像制作会社のスタンダード製品です。
クリアな音質になるのが特長で、強力な指向性能を持っています。
周波数特性は40Hz-20kHzになっています。
RODE NTG4はNTG3よりもお手頃価格の業務用マイクです。
周波数帯域は20Hz-20kHzでハイパスフィルターを搭載しています。
ゼンハイザーMKH416の1ランク下の低価格製品がMKE600です。
といっても結構高いですけどねえ。
クリアな音声を収録できることで評判の高いMKH416をモデルとしており、高い指向性能を持っています。
サイドやリア方向の収録を極限まで減少させており、ガンマイクの性能を突出させています。
ビデオグラファー必須のマイクとも言われています。
ここで紹介した4本のマイクはいずれも業務用でXLR端子に接続するマイクになっています。
それぞれのマイクの音質については写真・映像の業務用機材を販売するGIN-ICHIオンラインショップのマイク特集ページで確認できます。
購入を検討している方はぜひ視聴してみましょう。
ヘッドホンやオーディオ機材はサウンドハウスの通販がオススメです。
Amazonや楽天市場よりも格安で購入できる上に領収書の発行も融通が効くので、フリーランスの動画クリエイターに人気があるショップです。
他の販売店よりも1~2割安い価格で購入できるので、ガンマイクを購入するときは必ずチェックして購入しましょう。
この動画は同じみユーチューバーの瀬戸弘司さんがMKE600についてかなり詳しくレビューしてくれていました。
MKE600は手ごろなお値段と品質の高さでビデオブログを配信している方にも大人気です。
瀬戸さんの動画を見て私もゼンハイザー MKE600の購入を検討しましたよ。
よくよく調べてみてもゼンハイザーMKE600のコストパフォーマンスが抜群であることが分かりました。
他社の高いマイクと比較した動画もありましたが、やはりMKE600の音質がはっきりとしてるんです。
お値段はサウンドハウスで購入する限りでは無理のない額です。
来年からの仕事に活用するために思い切って購入することにしました。
手元に届いたゼンハイザーMKE600を開封してみました。高級感がある箱にマイク本体とショックマウント、ウィンドシールド、専用ポーチと取扱説明書が付いていました。
ゼンハイザーMKE600の長さは256ミリでかなり長いです。
電源スイッチとローカットフィルターのON/OFFスイッチが装備されています。
キャノン(XLR)ケーブルで接続する場合は電池不要です。
一眼カメラに3.5mmのピンジャックで接続する場合は電池を入れて使います。
電池での動作可能時間は150時間で、電池残量が残り8時間前になると点灯して電池の交換時期を知らせてくれるそうです。便利ですね。
本体をひねると電池を入れるケースが現れます。ショックマウントも付属しており、カメラやレンズの駆動音を防ぐことが出来ます。
付属のポーチにはマイク本体とウィンドシールド、ショックマウントを収納できます。
ゼンハイザーMKE600にはちょっと残念なポイントもあります。
付属のショックマウントを使って接続する場合は問題ありませんが、せっかく良いマイクを購入したのだから業務用カメラのガンマイクとしても使いたいものです。
この場合MKE600をカメラのマイクホルダーに取り付けることになりますが、マイク本体が業務用ビデオカメラの一般的なマイクよりも少し細くて、ビデオカメラのマイクホルダーに搭載しようとするとサイズが合いません。
このままではマイクがユラユラ揺れて使えないです。
そのため別途マイクスペーサーを購入する必要があります。
マイクスペーサーはAmazonや楽天では販売しておらず、業務用映像機器の販売店であるシステム5で取り寄せました。
型番はSONY 3-680-582-02とSONY 3-179-882-01です。
それぞれ内径19mmと21mmで、どちらを購入すればよいのかわかりませんでした。
送料もかかるのでこの際両方購入することにしました。
ヨドバシドットコムでも販売されており、2つがよく一緒に購入されているようです。
みんな分からないので両方購入するのでしょうね。
製品が到着しました。型番を見ないと全く見分けがつきません。日本で作られているようですね。
うーん。確かにほんの少し左の「3-680-582-02」がゴムに厚さがあるように見えます。
素材はほぼ同じような感じです。
XLR-K2MにSONY 3-179-882-01のスペーサーをかましてゼンハイザーMKE600を付けてみました。
内径が大きいスペーサーであるSONY 3-179-882-01でMKE600が装着できないわけではありませんが、マイクを地面に向けるとずり落ちてしまいます。
3-680-582-02のスペーサーを使えば下に向けても全くずり落ちません。
HXR-NX80で使う限りは3-680-582-02のスペーサーのほうが良いですね。
また、MKE600はカメラに接続するためのキヤノンケーブルが別売りになっており、購入しないと使えません。
XLRのオス⇔メスケーブルが必要です。
私が探して購入したのはClassicPROというケーブルで、サウンドハウスがプロデュースしたマイクケーブルのようです。
このケーブルはAmazonでも販売していますが、サウンドハウスで半額程度で購入できるので、MKE600とセットでサウンドハウスで購入するほうがダンゼンお得ですね。
また、MKE600を一眼カメラの3.5mmピンジャックに接続したい場合はゼンハイザーKA600というケーブルを購入する必要があります。
ちなみにKA600もサウンドハウスが一番低価格になっていました。
私はAmazonで買ったので大失敗です。これから購入する方はぜひサウンドハウスで購入しましょう( ノД`)シクシク…
ゼンハイザーMKE600の取扱説明書は残念ながら日本語訳がありません。
ロシア語やイタリア語はありますが、日本語はもちろん中国語もありません。白人至上主義のようです(笑)
まあでも説明書は不要なんじゃないでしょうか。
②のローカットスイッチはローカットフィルターのことでしょうね。
どちらがオンかオフか分かりませんが(笑)とりあえず後で検証してみることにします。
MKE600の便利な点はバッテリー駆動とファンタム電源の両方で使えることでしょう。
私はキヤノンケーブルによるファンタム電源での使用がメインとなりますが、一眼カメラのようにバッテリーが不安なカメラでMKE600を使う場合は電池を使う方が良い場合もありそうです。
他のコンデンサーマイクはバッテリー残量が分からない製品が多い中、残り8時間になったらお知らせしてくれるMKE600なら積極的にバッテリー駆動で使用できるでしょう。
α7ⅢとXLR-K2MにゼンハイザーMKE600を接続したらこんな感じです。
ちょっとマイクが長すぎる感じがしますが気になるほどではありません。
重さは電池なしで128gです。一眼カメラでの動画撮影でも支障はないでしょう。
尚、ゼンハイザーMKE600に付属のポーチは本体、ショックマウント、ウィンドシールドとキヤノンケーブルも全て収納できて非常に助かります。
しかし、ウィンドシールドの形が変形しそうな点がちょっと残念です。
早速MKE600とα7Ⅲで収録テストをしてみましたよ。
1.接続方法による音質の違い
・MKE600を3.5mmマイクジャックで接続
・MKE600をキャノンケーブルで接続
・SONY純正ガンマイクECM-XM1をキャノンで接続
2.撮影距離による音質の違い(3m・6m)
ぜひ視聴して確認してみてください。
ゼンハイザーMKE600はSONY純正のガンマイクと比較してみると音声がハッキリと聞き取りやすくなりました。
ただし、指向性が強いマイクなのでマイクの正面を外れてしまうと音声を拾いにくくなるという特徴があります。
一番良いのは他のカメラ・マイクと併用しながらMKE600を利用するのが良さそうだと思いましたよ。
これで来年からの撮影では映像のクオリティアップが図れそうです。
また接続方法(キャノンケーブル・3.5mmマイクジャック)で音質が微妙に変わるのも興味深いところです。
結論を言えば、この価格でこれだけのクオリティの音声収録が出来れば大満足です。
キャノンケーブルが付属していないなど色々不満はありますが、キャノンケーブルは他の機材でも使いまわすことが出来るのでこれを機会に色んな長さのケーブルをまとめて購入しておくと後々困ることはなさそうです。
お仕事で使ってみたところ、登壇者の声がとてもクリアに収録でき、ホワイトノイズがほとんどなくなりました。
やっぱりスゴイ!ゼンハイザーMKE600。高品質な音声収録で制作品のクオリティをアップできるので強くオススメします。
購入するならやっぱりサウンドハウスが安くてオススメです。
またMKE600のローカットフィルター有無の音質比較・離れた距離での収録・雑音が入りやすい屋外での収録などいろいろ検証してみました。
以下のページで紹介していますので合わせて視聴してください。