
DMW-XLR1を買いました!
LUMIX GH6とLUMIX BGH1を手に入れたことで、動画撮影はソニーから乗り換えとパナのどちらでも対応できるようになりました。
一眼で動画撮影するにはやっぱり外付けマイクが必要ですよね!
GH6とBGH1はどちらも3.5mmピンジャックマイク端子を備えていますが、やっぱり高品質な音声収録はXLR対応のマイクを使いたいデス。
ここではDMW-XLR1の使い方解説と、ソニー製のマイクアダプター XLR-K2Mの音声品質を比較してみます。
ちなみにXLR-K2Mは新モデルにXLR-K3Mがあります。
マイクアダプターの性能が気になるムービーカメラマンさんはぜひ読んでみてください!
まずDMW-XLR1のようなメーカー純正のマイクアダプターを買うかどうか悩む方は相当多いと思います。
決して安いアイテムではないので、私も初めて買う時(ソニー製アダプター)はかなり躊躇しました。
LUMIX GH6、BGH1のような動画撮影に強い一眼カメラには通常3.5mmのマイクジャックが備わっています。
そこにAmazonで販売しているような外付けマイクを付ければいいじゃない?
と考えるのが普通でしょう。
ですが仕事で撮影を請け負う方にはXLRマイクアダプターは必須のアイテムです。
DMW-XLR1のような純正のXLRマイクアダプターは電子接点を備えているのでケーブルなしでカメラに接続できます。
またXLRケーブルで接続したマイクは3.5mmピンジャックで接続するマイクよりもノイズが少なく、高品質な音声を収録できます。
そして2系統以上のマイク入力があるため、インタビュー撮影などの2名以上の出演者がいる場合でも複数のマイクによる収録が可能です。
✅純正アダプターはケーブルレスでカメラに入力できる
✅3.5mmジャックよりも高音質で録音できる
✅複数のマイクで収録できる
特に最後に紹介したメリットが一番の購入理由になるはずです。
後で動画編集する場合に、同じマイクで収録していたほうが音声の静音作業が圧倒的にラクになります。
趣味の撮影や自分発信のためならマイクは1つで事足りることが多いですが、動画撮影の仕事を請け負うとなると2人以上の演者の音声を収録する機会がかなり多いことに気が付くはずです。
とはいえ、マイクアダプターの使用頻度を考えるとわざわざ所有する必要があるか悩ましいところです。
マイクアダプターはあまり使わずに手放す方も多いと思うので、DMW-XLR1は中古品(マップカメラ)を手に入れることにしました。
またマイクアダプターは取り扱い(主に取り付け・取り外し時)を誤ると故障しやすいアイテムなので、今回は中古品ということもあり本番まで入念にテスト収録をすることにします。
不安な方はやっぱり新品での購入をお勧めします。
DMW-XLR1の主な特長は3つです。
✅GH6なら4ch収録可能
✅純正なので映像との遅延がない
✅ハイレゾ(96kHz/24bit)で収録できる
DMW-XLR1はLUMIX GシリーズとSシリーズのミラーレス一眼カメラ用マイクアダプターとなっていて、当然ながら他社のカメラで利用することはできません。
DMW-XLR1対応のカメラにはアクセサリーシューに電子接点があるので、そこに接続すると駆動します。
カメラから給電するので、DMW-XLR1装着時は若干電池の消費が早くなります。
例えばGH6はマイクアダプターなしでも、カメラ内蔵マイクと3.5mmピンジャックマイクを使って2ch収録ができるようになっています。
そこでさらにDMW-XLR1を使うことで2系統のXLR端子が追加されることになります。
DMW-XLR1は最大2ch収録できるので、GH6本体のマイクと併用して合計4ch収録できることになるのです。
また、DMW-XLR1は純正品なのでカメラで撮る映像とアダプター経由で収録した音声とのタイムラグはほとんど発生しないというのも魅力の一つです。
4ch収録した音が本当にタイムラグが発生していないのか確認するために、4ch収録したクリップをPremiere Proのシーケンスに乗せて見てみました。
上の画像のCH1・CH2はDMW-XLR1のマイクで。CH3・CH4はカメラの内蔵マイクの波形となっています。
Premiere Proのシーケンスは1メモリが1フレームになるまで拡大表示しています。
CH3・CH4のほうが若干早く音の波が始まっているようにも見えますが、ズレは1フレーム以内なので4入力の音声はぴったりと重なって聞こえます。
なおDMW-XLR1はハイレゾ音声収録に対応します。
GH6は内蔵マイクで48kHz/24bit収録が可能で、DMW-XLR1を取り付けることによって96kHz/24bitを選ぶことができるようになります。
ハイレゾリューションオーディオ (英: High-Resolution Audio) とは、CD-DAのサンプリングパラメータ(44.1 kHz, 16bit)よりもレゾリューションが高い(デジタル)オーディオのこと[1]。略して「ハイレゾオーディオ」、「ハイレゾ音源」または単に「ハイレゾ」と呼ばれることもある(高分解音質・高解像度音質)。広義には人間の聴覚の性能を超えるスペックのオーディオを指す。
ハイレゾリューションオーディオ|Wikipedia
そもそも「ハイレゾ」の定義が「44.1kHz/16bit」よりも高解像度な音質であるなら、GH6の48kHz/24bit収録はもうすでにハイレゾ収録しているのでは?
と考えてしまうのですが、動画編集時において16bitと24bitの差はかなり大きいので48kHzと96kHzの差がどのぐらい違うのかぜひ確認してみたいところです。
でも、内蔵マイクで48kHz/24bitで収録できるGH6はほんとスゴイですよね。
調べるとS1H・S5・GH5S・BGH1でもカメラ単体では48kHz/16bitが上限です。さすが動画撮影のモンスターカメラ GH6といったところでしょうか。
ちなみにDMW-XLR1とGH6によるハイレゾ収録機能を期待して購入を検討している方に一点アドバイス(注意)です。
GH6とDMW-XLR1でハイレゾ収録と4ch収録が併用できません。
また動画の記録方式がMP4の場合は96kHz/24bit、48kHz/24bitが選べず48kHz/16bitになってしまいます。
ハイレゾ収録の設定ができずに困ったときは動画の記録方式を確認し、さらに4ch収録になっていないかを確認しましょう。
✅フルスペックで対応するカメラが意外と少ない
✅カメラとのバランスがイマイチ良くない
✅マイクホルダーが別途必要
購入して気が付いたDMW-XLR1のちょっとビミョーだなという点を指摘します。
まずDMW-XLR1はLUMIXの少し古めのカメラには対応していません。
GH4やG9では使うことができず、マイクロフォーサーズならGH5以降、そしてSシリーズで使えます。
また人気のLUMIX S5やLUMIX S1でもDMW-XLR1は対応しているようですが、仕様を確認すると48kHz/16bitになっており 48kHz/24bit や 96kHz/24bit で収録できるように書いていません。
とりあえずBGH1とGH6では96kHz/24bitに対応しますが、カメラ側の性能によって音声品質が異なってしまうようですね。
GH6にDMW-XLR1とマイクを取り付けてみるとこんな感じで、かなり高さが出ます。
ソニー機で同様のアダプター(XLR-K2M)とマイクを取り付けた場合はバランスよくコンパクトにまとまるのと比べると、LUMIX GH6のほうが少々バランスが悪い感じがします。
これはマイクロフォーサーズのレンズがフルサイズレンズに比べてやや小さいのも起因しています。
一方で、やや重量のあるGH6でもDMW-XLR1とマイクを取り付けて全体重量は1,600g~1,800gとなるので、ソニー機で同じシステムにした場合よりも軽量で持ち運びの負担が少ないでしょう。
またDMW-XLR1はマイクホルダーが標準で付属しておらず、てっぺんのアクセサリーシューに他社のマイクホルダーを付けてからガンマイクを取り付けることになります。
ソニー製XLRアダプターはマイクホルダーが標準装備されておりますので、この点ではDMW-XLR1が劣ります。
次にDMW-XLR1の使い方を見ていきましょう。
DMW-XLR1はロック機構が備わっており、カメラのアクセサリーシューに取り付けてツマミを右に動かすことで固定できるようになっています。
SONYのマイクアダプターはホイールを回して固定できるタイプなので、これに比べるとLUMIXのDMW-XLR1のほうがスムーズに脱着できるので好印象です。
操作パネル側を確認してみるとかなりゴチャゴチャとスイッチや操作ホイールが並んでいますが、区分けして考えるとそんなに難しくはありません。
上の画像では赤・青・黄の色枠で分類しています。
赤と青の枠はそれぞれINPUT1(入力1)とINPUT2(入力2)の操作ができます。
操作パネルの反対側のマイク入力端子にはそれぞれINPUT1(右)とINPUT2(左)が印字されています。
これはメーカーによっても統一されていないので、確認してから操作します。
操作パネルの解説に戻ります。中央の黄色枠はINPUT1とINPUT2で共通に操作する機能です。
接続するマイクに合わせて1を切り替えます。
ファンタム電源が必要なコンデンサーマイク(一般的な業務マイク)を取り付けた場合、「+48V」に設定します。
電源不要のダイナミックマイクや、電池内蔵マイク、ワイヤレスマイクのレシーバーを接続する場合は「MIC」を選びます。
ミキサーからXLRケーブルで音を入力する場合は主に「LINE」を選んで設定します。
マイク入力端子に何も接続しない場合もLINEを選択しておきましょう。(ノイズを防げます。)
黄色枠の5はINPUT1とINPUT2で入力した音を1ch・2chにそれぞれ記録するか、INPUT1で入力した音を1ch・2ch両方に記録するか選択できます。
また6のALCはAuto Level Controlの略で、これをONにしていると2のオーディオレベル調整ホイールは無効となります。
3のGAIN(ゲイン)はMICまたは+48Vで入力する音声に有効で、基準値の0から+20dB増幅または-20dB減衰して音量を調節できます。(LINEでは無効)
ゲインは入力信号を増幅・減衰させるため音質が変わりやすくノイズが発生するので、オーディオレベル(ホイール操作)で調整できないほど音が小さい(大きい)場合に使います。
(基本は0から調節します。)
4のLOW CUTはローカットフィルターです。
16Hzまたは160Hzの周波数以下の音をカットし、風切り音や低周波ノイズを除いて音声録音します。
ソニーのマイクアダプターXLR-K2Mと比較すると、よく似てはいますが微妙に違います。
DMW-XLR1はALCをオンにするとINPUT1とINPUT2両方の音量が自動設定になってしまいますが、XLR-K2MではINPUT1をオート、INPUT2をマニュアルで音量を操作するようなこともできます。
その一方でソニー XLR-K2MはLOW CUTがオン・オフしかできないのに対し、LUMIX DMW-XLR1は16Hz・160Hzの2段階を選べるので撮影現場で発生するノイズに最適なローカットフィルターを設定できるのが特長です。
なおSONY XLR-K2MのATTはアッテネーターの意味で、XLR-K2Mに付属するソニー純正のマイクを使う場合は10dBがメーカー推奨設定値となっています。
XLR-K3Mのゲイン設定
INPUT1(LINE/MIC/MIC+48V)/INPUT2(LINE/MIC/MIC+48V)スイッチを「MIC」または「MIC+48V」に切り替えているときは、ATT(INPUT1/INPUT2)スイッチで基準入力レベルを設定できます。マイクの感度や入力音声の大きさに応じて選択してください。
- 0dB:基準入力レベル -60 dBu感度の低いマイクを使うときなど、音を増幅して録音したい場合。
- 10dB:基準入力レベル -50 dBu付属のマイクロホンを使う場合の推奨レベル。
- 20dB:基準入力レベル -40 dBu感度の高いマイクを使うときなど、音を抑えて録音したい場合。
XLR-K2Mは販売終了となっており、現在はXLR-K3Mが後継機となっていますので、XLR-K3Mのゲイン設定を引用しています。
ちなみにXLR-K2Mは48kHz/16bit 収録が上限であったのに対し、XLR-K3Mは48kHz/24bit 収録が可能です。
ここではGH6とDMW-XLR1、ガンマイク(MKE600)を使って様々な設定で収録します。
撮影環境は屋内で、被写体とマイクの距離は約1.1mです。
ロイヤルティフリー音源をパソコンで再生した音を収録してみたり、音声も収録してみました。
音の品質を比較するためにSONY α7SIIIとXLR-K2Mでも収録しています。レベル(音量)は同じぐらいになるよう調節してみました。
またGH6・α7SⅢはあくまでもカメラなので音声のみ収録できません。
そこで録画データからAdobe Media EncoderでWAVファイルに書き出します。
書き出し設定は収録設定と同様にしています。(例. 48kHz/24bit ⇒ 48kHz/24bit)
各条件で比較できるようにしましたのでご視聴ください。
もちろんWAV(非圧縮)に書き出しする際はサンプルレートとビット数を合わせています。
書き出ししたデータは48kHz/24bit が11.1MBに対し、96kHz/24bitが43.5MBとなりファイル容量は大きな差となりました。
今回私が視聴した環境はオーディオインターフェースがTASCAM US-2×2 HRとSONYの定番モニターヘッドホンMDR-CD900STです。
聞き比べても正直よく分からんと思いました( ノД`)
ボリュームレベルも合わせたつもりですが、微妙に96kHz/24bitのほうが大きくなっています。
MDR-CD900STで聞いた感じではやや96kHz/24bitのほうが音が細かく聞こえるように感じますが、安価なイヤホンでモニタリングした場合は全然分かりません。
過去にオーディオインターフェースを買い替えたときに16bitと24bitの録音品質があまりにも違うことに驚きましたが、48kHzと96kHzはその時ほどの感動はありません。
たぶん音を編集するときに96kHzの良さがより分かるのかもしれませんね。
ちなみにXLR-K2Mの後継機XLR-K3MのローカットフィルターはOFFと100Hz・300Hzの3段階になっていて、XLR-K2Mよりも幅広く低周波数帯のノイズを削減できるようになっていますね。

DMW-XLR1を現場に投入する前にじっくり検証してみました。
手持ちのSONY KLR-K2Mと比較することで、SONY機とLUMIX機の違いがよく分かります。
DMW-XLR1はGH6・BGH1で96kHz/24bitのハイレゾ収録できるとても優れたマイクアダプターです。
4ch収録とハイレゾ収録は併用できませんが、48kHz/24bitでも十分高品質な音なので不満はありません。
一点不満があるとすれば、LUMIXのレンズはSONYのレンズに比べてAFの駆動音が大きいので、マイクがAF駆動音を拾ってしまうことです。
ASMRなど音重視の動画収録であればカメラマイクではなく別撮りしたほうが良いかもしれません。
レンズによってもAF駆動音の大きさは違うのでDMW-XLR1と相性の良いレンズを探すと良いでしょう。
BGMを乗せる編集や編集ソフトでノイズを削除している方はDMW-XLR1でも問題なく音声収録に使えるはずです。
























