23Mar

PremiereProには複数のカメラで撮影した素材をミックスして自由にカメラを切り替えて編集するマルチカメラ編集が非常にカンタンに出来るようになっています。
過去記事ではPremierePro2016で解説しましたが、ここではPremierePro2018以降のバージョンで行う方法を解説します。
PremierePro2018ではAIが組み込まれ、リップシンクが簡単で正確になっています。詳しく解説していきましょう。
(※このエントリーではPremiereProCC2019で解説していますが、2018でも同じようにマルチカメラ編集が出来るようになっています。)
PremierePro2018のマルチカメラ編集はさらに簡単になったぞ!
この動画はEDIT TIPS VIDEOのマルチクリップ編集のやりかたです。PremierePro2018によるマルチカメラ編集について非常にわかりやすく解説してくれていたので紹介しました。
記事を読むのが面倒な方はぜひ視聴してみましょう。
PremiereProはバージョンアップするたびに操作画面が微妙に変更されるので悩ましいですが、マルチカメラ編集機能においてはAIも導入されて便利になっています。
やり方はまずクリップを読み込んでからマルチカメラで編集したいクリップをプロジェクトパネル上で全て選択し、右クリック⇒「マルチカメラソースシーケンスを作成」を選択します。
するとウィンドウが開きます。
この項目の中の「同期ポイント」から「オーディオ」を選択します。
これでPremiereProが自動的に動画クリップの音声が合うようにクリップを並べてくれます。
そして「ソースクリップを処理済みのクリップビンに移動」のチェックを外しておきます。
マルチカメラ用のクリップをフォルダにまとめたい場合はチェックを入れたままでも問題ありません。
私はいつも外しています。
そして最後に「オーディオ」の項目にある「シーケンス設定」が初期状態で「カメラ1」になっています。
・カメラ1
・すべてのカメラ
・オーディオを切り替え
の3つから選択できますが、これは「すべてのカメラ」に変更します。
一般的にマルチカメラ編集をする場合全てのカメラの音声を使わずに、高品質な音声だけを使って編集することになると思いますが、編集時に選択したい場合は「すべてのカメラ」を選んでおきます。
すべて設定が終わったら「OK」をクリックします。
するとプロジェクトパネル内に「マルチカメラ」と名前が入った新しいシーケンスが出来上がります。
これをシーケンスの上にドラッグ&ドロップして乗せます。
このとき必ずV1トラックに乗せるようにしてください。
クリップ内の音声の波形が同期されているのが分かります。
PremierePro2018はAIを活用して音声の同期がより正確に出来るようになっています。
音声が微妙にズレている場合はクリップをctrlキーを押しながらクリックすることで、マルチカメラシーケンスの中が開いてクリップをずらすことも出来ます。
次にマルチカメラの編集を進めるにはまずプログラムモニターの設定アイコンをクリックします。
選択項目の中に「マルチカメラ」があるので選びます。
するとプログラムモニターがマルチカメラ編集に対応できるようになり、再生中にモニター内で選択したいカメラ映像をクリックすることで画面をスイッチングできるようになります。
切り替えたポイントを変更したい場合は変更点を選択し再生ヘッドを変更したい部分の最初に置いて、別のカメラを選択すれば切り替えることができます。
レーザーツールでカットして編集することも出来ます。
また、マルチカメラ編集ではローリングツールを使ってマルチカメラの切り替えポイントを左右にずらすことも可能です。
ローリングツールはリップルツールにマウスカーソルを合わせてクリック長押しで選択画面が開くので、ローリングツールを選びましょう。
PremierePro2018のマルチカメラ編集はさらに簡単になったぞ! まとめ
PremiereProはバージョンアップするたびに新しい機能がどんどん増えており、動画編集で面倒なリップシンクや音声編集が簡単に出来るようになってきています。
新しい機能を活用して効率よくマルチカメラ編集をやっていきましょう!
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