OBSの録画したデータの保存先はどこになる?どこが良いの?
※2025年12月に更新しました。
OBSではライブ配信と同時に録画が可能です。
外付けのレコーダーを使わずに、パソコンで録画することができるため非常に便利な機能です。
ライブ配信の録画はStreamlabsやXSplit等OBS以外のライブ配信ソフトでも共通して利用できるので、活用している方は多いはずです。
ではOBSの録画を行う時に、録画データの保存先として一番良い場所はどこなのかご存知でしょうか?
ここではOBSを例にしてライブ配信ソフトの録画機能を使う時のデータの保存先について解説いたします。
目次
OBSの録画手順
まずはOBSの録画設定と録画データの保存先指定方法を簡単に解説します。

OBSのレート制御選択
OBSの設定画面から「出力」を選び、「録画」のタブを選択します。
最も重要な選択項目が「エンコーダ」で、録画データの画質や同時配信の品質にも影響する項目です。
ライブ配信と同時に録画も実施する場合はビデオカードを搭載したパソコンを使用することでNVIDIA NVENC H.264を利用することができます。
OBSの最新バージョンではNVIDIA NVENC HEVC(H.265)も選べますが、配信と録画を同時に実行する場合はNVIDIA NVENC H.264のほうが良いでしょう。
配信と同時録画については以下のページで詳しくまとめていますので合わせて読んで見て下さい。
もしライブ配信を高品質で提供したいのであればOBSがお勧めです。この記事ではOBSで高画質配信・高画質録画を目指す方のための解像度・ビットレート設定や録画のコツ、業務でOBSを使う時に注意したい点と使いこなしたい関連機材について詳しくまとめました。...

録画ファイルのパス
録画データの保存先は同じ画面の「録画ファイルのパス」を選択し、保存先を指定します。
(Windowsの場合初期設定ではVideosフォルダに設定されています)
ここで問題になるのは録画保存先にどのディスクを選ぶのが最適か?悩ましいところでしょう。
選択したディスクによっては録画中にエラーを生じてしまう可能性があります。
録画保存先のディスクはSSD?HDD? それぞれのメリット・デメリット
パソコンを自作している方や、パソコンパーツに詳しい方の場合は自分のパソコンにどのような性能のディスクが搭載されているか十分理解した上で配信しているでしょう。
一方でパソコンのディスクについてあまり詳しくない方は十分に把握していないかもしれませんので、ここでディスクの種類とそれぞれの長所・短所について解説します。
なお、自分のパソコンの起動ディスクの種類が分からない場合は無料ソフトの「CrystalDiskInfo」を使えばすぐに分かります。

CrystalDiskInfoのメニュー「ディスク」でディスクを指定する
CrystalDiskInfoをダウンロードしてインストールします。
CrystalDiskInfoのメニュー「ディスク」でディスクを指定します。
末尾にはディスクの容量が記載されているので、思い当たりのあるディスクを選びましょう。

CrystalDiskInfoドライブレター「C:」が起動ディスク
するとドライブレターに「C:」が記載されているディスクは起動ディスクです。
この上の項目の「インターフェース」や対応転送モードでSSDの規格や世代が分かります。
CrystalDiskInfoはディスクの使用時間や健康状態も確認できるので非常に便利です。ぜひ使ってみましょう。
M.2 SSD NVMe

デスクトップPCのM.2 SSD
まずは現在主流のM.2 SSD NVMeから紹介しましょう。
M.2 SSD NVMeは現在デスクトップパソコンとノートパソコンの起動ディスクとして普及しているディスクです。
PCI Expressという規格で接続し、マザーボードのM.2スロットに直接差し込むようにして搭載されています。
| PCI Express 3.0 | リード 2500~3500MB/s ライト 1000~3000MB/s |
| PCI Express 4.0 | リード 5000~7000MB/s ライト 2500~5000MB/s |
現在はPCI Express 3.0とPCI Express 4.0が主流で、一部のクリエイター用パソコンでPCI Express 4.0が起動ディスクに採用されています。
PCI Express 4.0はNVMe Gen4とも明記されることもあり、同じ意味であると考えて全く問題ありません。
ライブ配信用のパソコンもM.2 SSD NVMeを搭載したモデルを選ぶことで、配信中のデータ読み出しや録画でエラーを出しにくく、快適に運用することができるのでおすすめです。
M.2 SSD NVMeについて詳しく知りたい場合は以下のページでまとめていますので合わせてご覧ください。
関連情報:自作パソコン向けのSSD 5選とSSDの選び方を徹底解説
M.2 SSD NVMeはパソコンのマザーボードが対応している必要があるので、自分で追加したり交換するのは初心者にとって難しいのが難点です。
またSSD全般に言えることですが、ディスク内の残り保存容量が少なくなるほど読書速度が遅くなるという特性があるので、起動ディスクのM.2 SSD NVMeをOBS録画時のデータ保存先として選ぶのはあまりお勧めではありません。
数時間の配信を行うと録画データの容量も大きくなるので、起動ディスクを選ぶ場合は必ずデータ容量に十分な空きを確保して臨みましょう。
SATA SSD

デスクトップPCのSATA SSD
SSDの中でもケーブルで接続して利用できるのがSATAタイプのSSDです。
主に2.5インチの形状で、自作用デスクトップパソコンのケースには収容するスペースが用意されております。
SATAケーブルでマザーボードに接続し、電源も必要になります。

SATA SSD専用ケース
ノートパソコンで利用する場合はパソコンに内蔵するのは難しいですが、USB接続可能な専用のケースを利用すれば簡単に使えます。
USB接続・電源供給で手軽に使えるうえに、持ち運びにも非常に便利なサイズです。
また、HDDよりも衝撃に強いので出張のライブ配信を実施する場合はとても便利な保存用ディスクと言えるでしょう。
OBSの録画保存先としても利用価値の高いディスクです。

ATMOS NINJA V 左:本体正面 右:専用ケースにSSDを入れてNINJA Vに接続する
例えば業務用のポータブルレコーダーとして人気の高いATMOS NINJA VはSATA SSDを接続して録画データを保存するようになっている点でも、SATA SSDの信頼度の高さがうかがえます。
HDD

左:3.5インチ HDD 右:2.5インチ HDD
保存用のディスクとして有名なHDDは、OBSの保存場所としてあまりおすすめではありません。
録画が完了したデータの保存先として使うのは全く問題ありませんが、OBSの設定画面からHDDを直接選んで保存するのはやめておいたほうが良いでしょう。
HDDは先に紹介したM.2 SSDやSATA SSDと比べて書き込み速度がそれほど速くありません。
特にストリーミングソフトの設定が高解像度の録画になる場合は録画中にエラーになる確率が高くなります。

OBSのレート制御選択
OBSでHDDを選択するのがやむを得ない場合は録画時の解像度・ビットレートを低く設定するか、なるべく読書速度が早いHDD(7,200rpmの高速HDD)を選ぶと良いでしょう。
OBSで録画の解像度のみ下げる場合は「出力をリスケールする」にチェックを入れて適切な解像度を選びます。
1280×720であれば多少粗さを感じる程度で済み、ファイルサイズも小さくなるのでディスクの残り容量に不安がある場合にもオススメです。
HDDについて詳しくは以下の記事で解説しましたので、合わせて読んで見て下さい。
Cドライブは残り容量を必ずチェック

Windowsのエクスプローラで(C:)のプロパティを確認
保存先をCドライブ内に指定する場合は、まずWindowsのエクスプローラを表示し(Winキー + E)、Windows(C:)にマウスカーソルを合わせて「右クリック ⇒ プロパティ」を選択します。
すると全般タブにCドライブの容量が表示されているので、空き領域が十分あるかどうか確認します。
M.2 SSDの場合、残りの空き容量が2割を切り始めると読み書き速度(特に書き込み速度)が著しく低下します。
不要なデータやキャッシュを削除して空き容量増やし、配信(録画)時に不要な保存データは外付けのHDDに移します。
デスクトップパソコンの場合

BTOデスクトップパソコン
デスクトップパソコンは本体内部の空きスペースと空きのポートがある限り、SATA SSDを簡単に追加できるのでOBS録画用のディスクスペースを作るのはさほど難しくないでしょう。
中でも自作パソコンやBTOパソコン(パソコンショップで組み立てられたPC)については3.5インチのHDD空きベイが余分に用意されているためSATA SSDの追加が簡単です。
尚、録画データの保存先にクラウドスペース(DropboxやAWS)も選ぶことができますが、データ書き込みのエラーが生じるので必ずローカルディスク(オフラインで接続できるディスク)を選ぶようにしましょう。

複数のM.2 SSDスロットを持つマザーボード
また、最新のBTOパソコンであれば、マザーボードに複数のM.2 SSDスロットを装備している製品が増えていますので、空きスロットが確認できたらM.2 SSD NVMeを追加するのも良いでしょう。
OSがインストールされているM.2 SSDの他に保存用のM.2 SSDを装備できれば、M.2 SSDの読み書き速度をフル活用できるので動画編集やライブ配信で高いパフォーマンスを発揮します。
ノートパソコンの場合

ノートパソコンのM.2 SSD
ノートパソコンは本体内にSSDを追加するのは難しいので、多くの場合USB接続の保存ディスクを用意することになるでしょう。
BTOパソコンと同様、新しいモデルのノートパソコン(第11世代~)であれば、マザーボードに複数のM.2 SSD NVMeスロットを備えている場合があります。
マザーボードのメーカー名を公表しているパソコンメーカーはほとんどないので、分からない場合はパソコンを分解するしか方法がありません。
ノートパソコンのM.2 SSD NVMeはとても分かりやすい位置にあるので、空きスロットの有無はすぐに確認できるはずです。

Thunderbolt 4で接続するポータブルSSD
なお、ノートパソコンはThunderbolt 4ポートを装備している製品もあるので、そのようなノートパソコンでOBS録画するならぜひ活用しましょう。
Thunderbolt 4は一般的なUSB規格に比べて伝送速度が早く、録画の保存先ディスクと接続するポートとして最適です。
USB規格との互換性があるのも優れている点です。
もちろんケーブルやSSDのケースもThunderbolt 4対応の製品を選ぶ必要があるのでご注意ください。
OBSの録画したデータの保存先はどこになる? どこが良いの? まとめ
OBSの録画データの保存先はWindowsの場合初期設定ではVideosフォルダに設定されています。
録画設定画面の「録画ファイルのパス」を選択し、保存先を指定します。
数時間の配信を行うと録画データの容量も大きくなるので、起動ディスクを選ぶ場合は必ずデータ容量に十分な空きを確保して臨みましょう。
読書速度が十分でないHDDやクラウドデータスペース、SDカードなどを使うと録画エラーが生じやすいためSSDのような書込速度が早いローカルディスクを選びましょう。
推奨はSATA SSDやM.2 SSD NVMeです。
SSDを追加購入する場合は以下のページもぜひ参考にしてください!

