
OBSでマイクの音声が入らない時の対処法まとめ
※2025年5月に更新しました。
ゲーム実況やライブ配信に欠かせない動画編集ソフトのOBSは、無料ながら多機能というメリットがありユーザー数を増やしています。
そんなOBSユーザーの初心者がまず最初に経験するトラブルの一つが音声トラブルでしょう。
マイクの声が入らないとライブ配信が開始できなくて焦ってしまいますが、手順を知っていればすぐに解決できます。
OBSでマイクの音声が入らない時、音が割れてしまう時に試したい対処法についてまとめました。
目次
オススメ記事:OBSのライブ配信でおすすめのパソコンスペックを解説
パソコンのマイク設定
まずパソコンでマイクの設定が正しく行われているかをチェックしてみましょう。
以下の手順にて確認し、必要に応じて設定変更します。

オーディオインター―フェース経由でパソコンにマイクをつなぐ
1.使用するマイクを接続する
オーディオインターフェースにマイクを接続する場合は、マイクやゲインのボリュームを0にしてから差し込みましょう。
抜くときはボリュームを0レベルにして30秒ぐらい経過してから抜きましょう。

オーディオインター―フェース経由でパソコンにマイクをつなぐ
2.パソコンのシステムを開く
Windowsの場合「Winキー + X」⇒「システム」を選びます。

Windows システムからサウンドを選択
システムから「サウンド」を選びます。
3.サウンドの設定を確認する

サウンドの「出力」と「入力」の設定を確認する
オーディオインターフェースやマイクが正しくパソコンに認識されているか確認します。
マイクが入力されていれば、「マイクのテスト」でレベルメーターが跳ねているのが分かるはずです。
正しく入力されているにも関わらずレベルメーターに反応がない場合は以下を確認します。

サウンドコントロールパネルをクリック
4.同じ画面にある「サウンドコントロールパネル」をクリックする

使用している録音デバイスをダブルクリック
5.サウンドの画面が出たら録音タブを選ぶ
この中に現在接続しているオーディオインターフェースやマイクの名前があるのでダブルクリックします。

レベルタブのラインを右へスライドして最大にする
6.ラインのプロパティが開くのでレベルタブをクリックする
7.マイクの音量設定が0になっている場合は100にする
8.OKを押して設定完了
マイクの声が聞こえない時は、パソコンの音を切っていることがよくあります。
普段音を出さないようにしている人は、まずここを確認してみましょう。
OBSのサウンド設定
続いてOBSのサウンドシステムを設定変更します。

OBSの設定⇒音声⇒一般の項目
1.OBSのコントロールパネルにて設定をクリックする
2.左側より音声を選択する
3.一般の枠内にて、サンプリングレートを48kHz、チャンネルをステレオまたはモノラルにそれぞれ選ぶ

マイク音声の設定
4.デバイスの欄にて、デスクトップ音声が規定になっているか確認する
5.マイク音声で、使用されているマイクを選択する
6.OKをクリックして完了

音声ミキサーパネルのボリュームメーターを確認
この段階でマイクのボリュームメーターが動いていれば、音声は正しく入力されています。
声を張り上げた状態でも黄色のラインの範囲内におさまってれば問題ありません。
赤枠の範囲内まで頻繁に到達している場合は、マイクのボリュームを下げます。
逆にマイクのボリュームメーターが黄色のメーターに全く届かない場合は、マイクと口を近づけて黄色のラインに届くようにします。
大声で話さないとボリュームが上がらない場合は以下の方法を試してみてください。

音声ミキサーの「フィルタ」を選択
1.音声ミキサーのマイクの欄の歯車をクリックする
2.フィルタを選択する

フィルタの「ゲイン」を選択
3.音声のフィルタ画面にて、左下+マークを選んでゲインをクリックする
4.ボリュームメーターが緑~黄色のラインになるようdb数値を調節する
大前提として品質の良いオーディオインターフェースやマイクを使うことでボリュームを出すのがライブ配信の音質が安定します。
OBSのフィルタを使うとホワイトノイズが発生しやすくなるのは否めません。
だけど非常に便利な機能もあるので、音声トラブルに悩まされる場合は積極的に活用しましょう。
その他音声トラブルの解消方法
OBSの音声トラブルはマイクの音量だけでなく、以下に挙げる内容も多く聞かれます。
サウンドに何か不具合があると視聴者には大変気になってしまうので、ぜひ解決方法を勉強してみましょう。
音割れ
急な大きな音が出た時に音がバリっという、いわゆる音割れを解消するにはコンプレッサーを調整するのがおすすめです。
コンプレッサーとは音量の幅を抑える音圧調整を意味します。
以下の手順にて設定を変えてみましょう。

音声フィルタ「コンプレッサー」の設定項目
1.音声フィルタで、コンプレッサーを追加して保存する
2.欄内の6つの項目をマイクのスペックに合わせて適切に調節する
各項目のエフェクトは以下の通りですが、主に使うものについてはさらに詳細な説明を追加しました。
比率
コンプレッサーがかかる時の音量を小さくする機能で、バーを左にするほど基準の音量が下がります
閾値(しきいち)
閾値とは、コンプレッサーを作動させる音量のレベルを指します。
設定した音量を超えると、比率の項目で調整した数値の分、音を小さく下げます。
以下、例として、比率10.00:1、閾値-18.00db、音声ミキサーの数値が0dbとなっている場合で考えてみましょう。
この設定では、-18dbを超えると、音量は10分の1の下げ幅で小さくなります。
閾値を小さくするほど、コンプレッサーは早い段階で働き始めます。
アタックタイム
アタックタイムとは、大きな音が出されてコンプレッサーが働くまでに要する時間を意味します。
この数値が大きいほど、音量を抑えるタイミングが遅れ、出だし音が大きくなる傾向があります。
リリースタイム
リリースタイムとは、閾値を下回ってからコンプレッサーが作動を止めるまでの時間を指します。
通常の使用であれば、初期設定のままで問題はありません。
出力ゲイン
音量調整機能ですが、初期設定のままで問題はありません。
サイドチェーン/ダッキングソース
初期設定のままで問題はありません。
音声トラブルを起こしにくいおすすめマイクの選び方
OBSを使ってライブ配信をする方は、マイクにこだわりを持っている方も少なくありません。
しかし一口にマイクと言ってもどれを選べばよいか分かりませんね。
そんな迷った時のために知っておきたい、おすすめマイクのタイプ別についてまとめました。
マイクには2種類ある
まずマイクには2つのタイプがあります。

一番下がダイナミックマイク。上の二本がコンデンサーマイク
★ダイナミックマイク
★コンデンサーマイク
ダイナミックマイクとは、いわゆる一般的にイメージするマイクで、カラオケ店にあるものと同じと考えて問題ないです。
そのメリットは
★壊れにくい
★扱いがシンプル
★お手頃
高レベルな音質という点では後述するコンデンサーマイクにやや劣りますが、音質にそれほどこだわらなければダイナミックマイクでも十分です。
一方コンデンサーマイクは音質をより重視したマイクで、音楽のレコーディングで使われているものと同じです。
音楽ライブの配信をするためには必須アイテムとも言えますが、金額もダイナミックマイクより高く、また熱や湿気にも弱いため管理を誤ると壊してしまう可能性があります。
3つの指向性
マイクのタイプの次に、指向性についても整理しておきましょう。
指向性とはどのように音を拾うかという方向性を意味します。
単一指向性
単一指向性とは、一方向から音を拾うことです。
1人でゲーム実況を行うのに最適で、自分の声以外のノイズが入りにくい点で非常に扱いやすいです。
双指向性
双指向性とは、2つの方向から音を拾うことです。
2人で行う対談形式やインタビュー動画に適しています。
全指向性
全指向性とは、周辺すべての方向から音を拾うことです。
大人数でのゲーム実況などに向いています。
2つの接続方法
マイクをパソコンに接続する時、2つの端子から選べます。
★USB
★オーディオジャック
デバイスやゲーム機によって対応している端子がそれぞれ異なります。
変換器も合わせて購入していると安心です。
音質を左右する感度
よりきれいな音質を目指すには、音の感度を見逃すことはできません。
最も感度が高いものは0dbですが、数値が大きいほど感度が良いとされます。
ゲーム配信では-30dbから-40dbくらいがよく使われています。
その他持っていると便利な外部機器
配信をさらにスムーズにするためには、マイクに使う付属機器もあると便利です。
マイクスタンド

マイクスタンド 上がアーム型 下が卓上型
マイクスタンドがあると、声とマイクの距離が一定になるので、安定した配信環境作りに期待できます。
卓上型とアーム型の2種類があり、初心者には高さ調整できて折り畳み可能なアーム型がおすすめです。
ポップガード

ポップガード
ポップガードとはマイクの横に付けて使う丸い形の機材で、自分の声による息の吹きかかりノイズを軽減します。
音質の良し悪しを劇的に左右するアイテムなので、持っていて損はありません。
ヘッドセット
マイクとヘッドフォンが一体化したヘッドセットは、マイクが頭に固定されているのでゲームに集中しやすいというメリットがあります。
音質の面では少し劣ると言われてきましたが、最近ではゲーム実況に特化した高品質の製品もあります。
まとめ
OBSでマイクの音声が入らない場合は、まずパソコンのサウンド設定を確認しましょう。
この部分で音量が小さいと、いくらマイクの音量を上げても変化しないことがあります。
パソコンでの設定をチェックしたら次はOBSソフトで調整します。
コントロールパネルで音声を選び、適宜数値を合わせて出力のバランスを整えましょう。
また、音声は入るもののマイクで音割れする場合は、音声フィルタで各種のエフェクトを微調整する必要があります。
やや専門的な用語はありますが、その意味を簡単に理解すると音割れ防止の効果がより高まります。