
OBSでTwitch(ツイッチ)のコメントを表示する手順を解説します
※2025年5月に更新しました。
ゲーム配信で有名なのがTwitchです。
生配信にも様々なジャンルがあり、Twitchはその中でもゲームに特化した配信プラットフォームです。
Twitchは収益化もしやすいことから日本人のゲーム配信者も少なくありません。
そんなTwitchで配信画面にコメントを表示させるには、どのような方法があるのでしょうか。
実はTwitch単体でコメントを画面に表示させる方法はありません。
OBSのような配信アプリや、他のウェブサービスと連携することで表示できるようになるのです。
そこでTwitchの配信画面上にコメントを表示する方法について、3つの方法を紹介していきましょう。
特に難しい方法ではないので、初心者でも簡単に実装できるはずです。
目次
Twitchのライブ配信でチャットボックスを画面上に表示するには
Twitchのライブ配信でチャットボックスを画面に追加する方法は3つあります。
1.OBSとStreamlabsを連携して表示する
2.OBSとStreamElementsを連携して表示する
3.StreamlabsまたはStreamElementsで配信する
OBS Studioを使い慣れている方は1のOBSとStreamlabsを連携して表示する方法がオススメです。
これまで配信ソフトを使ったことがなく、ゲーム配信をメインにやっていきたいなら3のStreamlabs単体で配信・コメント表示が一番良いでしょう。
StreamlabsとOBSはどう違う?

StreamlabsとOBSのデスクトップアイコン
Twitchでライブ配信・ゲームの生配信をするならStreamlabsがおススメです。
StreamlabsとはTwitchやYouTube Live、Facebook Liveなどのライブ配信に対応している無料のライブ配信用ソフトウェアです。
Streamlabsはパソコンにインストールするため、Streamlabs Desktopが正式名称になります。
OBSをすでに使っている方はOBSとStreamlabsの違いは何か?気になるでしょう。
OBSとStreamlabsの配信ソフトとしての機能はどちらもほとんど違いがなく、画面構成も似ています。
どちらかを使いこなせれば、ソフトを乗り換えてもすぐに理解できるでしょう。
違いをざっくり解説すると、Streamlabsはゲーム配信で必要になるオーバーレイやテーマがあらかじめ用意されており、高品質な配信画面を使いたい配信者向けのソフトウェアです。
OBSでもゲーム配信向けのオーバーレイを設定できますが、OBSにはテーマやテンプレートが用意されていません。
つまりOBSは全ジャンルで使えるライブ信ソフトで、Streamlabsはゲーム配信向けのソフトと考えれば良いでしょう。
ゲーム配信のようにオーバーレイや画面装飾が必要ない方はOBSを使うのが良いです。

ここではOBSをもっと活用するためにOBSでオーバーレイの設定の手順やオーバーレイを自分で作る手順と方法、また実際にOBSで使えるオーバーレイを配布している5つのサイトをピックアップしてご紹介します。...
StreamlabsとOBSの両方をインストールする必要がある?
なおOBSでTwitch配信時に、コメントの画面表示をするだけのためにStreamlabsをインストールする必要はありません。
StreamlabsからTwitchのアカウントでログインし、チャット表示用のURLを取得するだけで使えるので簡単です。
この方法でよく使われているのはチャットボックスと、アラートボックスの2つとなります。
Streamlabsの人気機能
✅チャットボックス:ライブ配信の画面上に、コメントを表示する
✅アラートボックス:チャンネル登録などがあった時、通知を画面上に表示する

Streamlabs公式サイトのログイン画面
Streamlabsの公式サイトにアクセスし、ログインをクリックします。
配信プラットフォームを選べますので、Twitchを選択します。

Streamlabsのダウンロードはスキップ
OBSを使用している方はStreamlabsをダウンロードする必要はありません。
スキップして次に進みます。

StreamlabsのDonation。ひとまずスキップ
Donationは寄付です。
PayPalやSkrill、UnitpayでStreamlabsに寄付できます。
ここではスキップします。

Streamlabsのプランは無料プランでOK
Streamlabsの無料プランと有料プランを選びます。
チャットボックスを使うのに有料プランを使う必要はありませんので、無料プランを選びます。

Streamlabsのダッシュボード
無事にStreamlabsのダッシュボードにログイン出来たら上のような画面になります。
全部英語表記なので不安に思うかもしれませんね。

Streamlabsは日本語に対応しています
Streamlabsは初期設定のままでは英語表記のサイトになるのですが、日本語に変更することもできます。
右上のアカウントアイコンをクリックすれば言語が選べます。
ただし表示画面の全文が日本語に完全対応するわけではないので、過度に期待せず使ってみましょう。

ダッシュボード ⇒ すべてのウィジット ⇒ チャットボックス
Streamlabsの左側にあるメニューから、Widgets(すべてのウィジット)をクリックしましょう。
右側の画面にサービスが出てくるのですが、Chat Box(チャットボックス)とあるので開きます。

ウィジェットURLをコピーする
画面の中央にウィジットURLが表記してあるので、コピーを押せばクリップボードに保存されます。
これをメモ帳などに貼り付けておいて、コピーの隣の「開始」を押しておきます。(ライブ配信は開始しません)

テーマの変更で自由にチャットボックスのデザインを変更できる
ウィジットURLの下にはチャットボックスの細かな設定をする項目があります。
この中のテーマを変更することでチャットボックスのデザインが変更されますので、好みのデザインを見つけて選択します。
絵文字の追加やコメントのフォントサイズ・テキスト色の設定もココで選んでおきます。

コメントの幅や高さを変更可能。CSSはデザイン変更に利用できます。
設定が完了したら一番下にある「設定を保存します」をクリックします。
ここまででStreamlabsのダッシュボードで実施する設定は完了となります。
StreamlabsとOBSを連携させよう
次に配信アプリであるOBSとStreamlabsを連携していきましょう。

OBSの「ソース」⇒「ブラウザ」を追加
OBSを起動させてホーム画面を開きます。
画面下部にあるソースの部分にあるプラスマークをクリックしてください。
メニューが開きますので、その中からブラウザを選択しましょう。
「ソースを作成/選択」のウィンドウが開くので、新規作成を選び「Twitch コメント」のように適当な名前をつけてOKを押します。

ブラウザ(任意の名称に変更)のプロパティ
すると「”Twitchコメント(入力した名前)”のプロパティ」の画面が開きます。
ウィンドウが開かない場合はOBSのソースに先程名前をつけたものが表示されるので、ダブルクリックして開きます。
画面中央にある「URL」の欄に先ほどStreamlabsでコピーしたURLを貼り付けます。
最終的に画面最下部にあるOKをクリックして終了です。
ここまでで既にコメントを表示する機能が実装されていますので、OBSとTwitchを連携して試しに自身の配信画面でコメントを入力してください。

OBS+Twitch連携でチャットウィンドウが表示。画面にコメントが反映するか確認する
正常に作業できていれば、OBSの画面にも反映されるはずです。
ちなみにOBSのモニター画面で、コメントボックス(任意の名前をつけたブラウザ)をクリックすると配置の変更が可能です。
注意点

コメントを一番上に配置
OBSのソースではコメント表示を一番上に配置します。
この順番を間違えてしまうと、画面に表示されなくなります。
これはYouTubeのコメント(チャットボックス)を表示する場合も同様です。

YouTubeのライブ配信でコメント機能を利用するメリットと使い方を解説します。OBSを使う方法とStreamlabsを使う方法があり、どちらも簡単にできます。コメントを使えば視聴者の参加意識が高まり、視聴維持率・チャンネル登録者数の増加が見込めます。...
StreamElementsとは?

StreamElements
Streamlabsと同じく、Twitchで良く使われるのがStreamElementsです。
StreamElementsもStreamlabsと非常によく似たライブ配信用ソフトウェアです。
Twitchに特化したサービスでもあるので、StreamElementsの方を利用する人も多いです。
ではStreamElementsを使う手順を見ていきます。

StreamElementsにTwitchでログイン
StreamElementsの公式サイトにアクセスしてログインしましょう。
StreamElementsのアカウントをわざわざ作らなくても、Twitchのアカウントで使えるので手軽に利用できる点もStreamlabsと似ています。

StreamElementsのダッシュボード
StreamElementsとStreamlabsのダッシュボードはそっくりです(笑)

StreamElementsの言語設定
アカウントのアイコンから言語を選択できます。
日本語も選択可能ですよ。

ダッシュボード ⇒ マイオーバーレイ ⇒ CREATE NEW OVERLAY
左側にあるメニューの中からマイオーバーレイと書かれた場所をクリックします。
画面が切り替わるので、「CREATE NEW OVERLAY」をクリックしてください。

解像度を選ぶ
するとウィンドウが開いてOverlay resolutionと書いてあります。
ここで解像度を選択することになり、デフォルトでは1080pになっているはずです。
StreamElementsでは解像度に合わせてちょうどいいサイズのチャットボックスを自動設定してくれます。
もちろん後でサイズのカスタマイズも可能です。
もし別の解像度で配信するなら数値を変更し、右下にあるStartをクリックします。

オーバーレイ エディターが開く ⇒ MAYBE LATERを選んで解説を省略する
するとオーバーレイ エディターが開きます。
オーバーレイ エディターは日本語対応していないので、対応するまで我慢して使いましょう。簡単です。

+ボタンでオーバーレイを追加 ⇒ Your stream’s chatを選択
画面下にある「×」マークをクリックすると、ウィジェットを追加できます。
チャットボックスを作成したい場合は「STREAM TOOLS」⇒「Your stream’s chat」を選びます。
これでチャットボックスが表示されるはずです。

Your stream’s chatの編集画面構成
左側にあるメニューを使って、位置やフォントサイズ、透過度などの設定ができます。
Settings
・テーマ(デザインの変更)
・コメントを継続表示するか選択
・コメントが消える時間の設定
・コメントの遅延時間
Position, size and style
・コメント枠の位置・サイズを指定
・コメント枠の透明度を指定
・コメント枠を90°づつ回転
・コメント枠を画面中央に配置
TEXT
・コメントの文字フォントを選択
・コメントの文字カラーを選択
・コメントの文字サイズを指定
・コメント行の高さを指定
・文字のその他の装飾を設定

設定完了後は「SAVE」で保存。 🔗マークでURLを取得
設定が完了したら画面右上にあるSAVEボタンをクリックしてチャットボックスを保存します。
SAVEボタン左の🔗マークをクリックすると、オーバーレイ用のURLがコピーできます。
StreamElementsには他にも様々な機能がある
StreamElementsには他にも様々な機能があります。
Streamlabsにもあったアラートボックスも利用できますし、よくチャットで利用されるスタンプの表示も可能です。
スタンプ表示をする場合はStreamElementsのウィジェット追加ボタンから、「ALARTS」⇒「Kappagen」を選択します。
後は左側にあるSettingからスタンプの大きさや、表示される時間などの設定を行なうといいでしょう。
StreamElementsとOBSを連携させよう
最後にStreamElementsとOBSの連携をさせていきます。
これはStreamlabsの時とほぼ同じなのでざっくり解説します。
OBSのホーム画面にあるソースから、プラスマークをクリックしてブラウザを選択してください。
次にStreamElementsでコピーしたリンクをブラウザのプロパティの「URL」枠に貼り付けます。

OBSのソースで「ブラウザ」を追加し、URLを入力する
幅と高さの設定はStreamElementsで設定します。
OBSのキャンバス解像度とStreamElementsの解像度の設定が同じであれば、適切なサイズで表示されるはずです。
後はOBSでTwitchと連携をすればコメントをテスト入力できます。
細かい設定はStreamElementsで行なって、コメントがきれいに表示できるようにしましょう。
OBSでTwitch(ツイッチ)のコメントを表示する手順を解説 まとめ
OBSを使ってTwitchのコメントを表示する手順を紹介してみました。
Twitch単体でコメントを配信画面に表示することはできませんので、対応できるウェブサービスを使うことになります。
このウェブサービスは基本的に無料で利用できるのですが、完全には日本語対応していないのでその点だけ注意しましょう。
代表的なのがStreamlabsで、より多彩な機能が利用できるのはStreamElementsになります。
設定が楽なのはStreamlabsの方かもしれません。
どちらでも好きな方を利用するといいでしょう。
OBS側の設定はどちらでも同じで、初心者の人でも簡単に利用できるはずです。