
YouTubeでライブ配信の告知をする手順と画像の作り方を解説します
※2023年4月に更新しました。
YouTubeのライブ配信が人気の理由の一つに、予約配信の機能がとても豊富で簡単に利用できるというポイントがあります。
中でも予約配信で非常に便利な「リマインダー」を使えば、ファンや視聴者にライブ配信を見逃さないよう告知することができます。
この記事では
この記事のポイント
✅YouTubeの予約配信
✅リマインダー画面の設定・共有方法
✅配信前のサムネイルの作成方法
をライブ配信初心者の方向けに解説します。
ライブ配信ソフトのOBSを併用する予約配信の方法も合わせて解説しましたので、これからYouTubeの予約配信に挑戦する方はぜひ読んでみてください。
オススメ記事:OBSのライブ配信でおすすめのパソコンスペックを解説
YouTubeでライブ配信をする全体の流れ
YouTubeでライブ配信をする方法は2種類あります。

YouTubeのライブ配信方法は2つ エンコーダとウェブカメラ
✅エンコーダ配信
✅ウェブカメラ配信
です。
そしてどちらでもリアルタイム配信(即配信)と予約配信が可能です。
エンコーダ配信はOBSを代表とするストリーミングソフトを併用する方法です。
ウェブカメラ配信はストリーミングソフトを使わずYouTubeだけで配信する方法です。
高品質なライブ配信を実施したい方や、配信中のトラブルをなるべく回避したい方にはエンコーダ配信をオススメします。
一方で手軽にライブ配信をしたい方や、ストリーミングソフトを使いたくない方はウェブカメラ配信を選ぶと良いでしょう。

ライブ配信開始を選ぶ
ライブ配信はログインしたYouTubeアカウントでビデオカメラのマークにマウスを合わせて「ライブ配信を開始」をクリックします。
ウェブカメラ配信による予約配信の手順

ウェブカメラを選ぶ
まずは最も簡単なウェブカメラ配信で予約とリマインダーを利用する手順です。
ウェブカメラを選択します。

ウェブカメラ⇒「配信の作成」
配信の作成画面が表示されるので、ライブ配信のタイトルや詳細情報を記載します。
カテゴリは自由に選んでください。
視聴者が子ども向けかどうかは必須項目です。
配信後の動画に広告をつけたい方は「子供向けではありません」を選択します。

サムネイルを選んでYouTube Studioにアップロードする
ライブ配信前のサムネイル(待ち受け画面)を設定します。
サムネイルの項目で「サムネイルをアップロード」をクリックし、予め作成しておいた画像を選択します。
サムネイル画像をアップロードすることで、チャンネル登録者にも分かりやすいライブ配信の告知画面を用意することができます。

サムネイルの変更方法
選択した画像がサムネイルに設定されます。
変更する場合はサムネイルの右上の「その他メニュー」を選択して「変更」に進みます。
サムネイルのアップロードが完了したら、次に進みます。

配信の作成「カスタマイズ」初期設定でOK
次は配信時のチャットについての設定です。
ここは初期設定のままでも問題ありません。

公開設定 スケジュールを設定する
次にライブ配信の公開設定です。
最初はURLを知っている人が視聴できる「限定公開」を選びます。
そしてスケジュールを設定します。
ちなみにスケジュールを設定しても、その日時に自動的にライブ配信が開始するわけではないので注意(安心)してください。
ここまで設定したら完了です。

設定完了 ストリームのプレビューが表示
するとストリームのプレビューが表示されます。
この画面に、先ほど設定したサムネイルが表示されているのを確認してください。
そして「共有」・「ライブ配信を開始」・「完了」が選択できるので、まずは「共有」を選びます。

ライブ配信の共有設定画面
ライブ配信の共有の画面が表示され、動画リンクが発行できます。
ここのリンクをコピーしてSNSやメールで視聴者に告知します。
ブラウザの新しいタブで、コピーしたURLを確認してみましょう。

ライブ配信の待ち受け画面
そうすると設定したサムネイルが待ち受け画面となったライブ配信画面が表示されます。
また、公開設定の時に設定した日時が左下の情報に明記されているのが確認できます。
視聴者はこの画面でリマインダーを設定できます。
リマインダーをクリックしておけば、ライブ配信開始時に通知が届きます。

YouTube Studioの「管理」に配信設定が保存される
ライブ配信の設定はYouTube Studioに保存され、「管理」から設定した配信プログラムを呼び出すことができます。
再び選んでみましょう。

再びストリームのプレビューが表示 配信開始
設定完了時の画面が表れるので、ライブ配信の日時に「ライブ配信を開始」をクリックすることでライブ配信が始まります。
設定時のカメラやマイクもこの時点で変更可能です。
ちなみにYouTubeのウェブカメラ予約配信は設定が簡単な反面、配信トラブルが起こりやすいです。
趣味レベルの配信やライブ配信の練習段階であればこの配信方法を選んでも問題ありません。
しかし、YouTubeアカウントの登録者数が多く一定(多数)の視聴者が見込まれる場合はストリーミングソフトを併用するのが良いです。
業務でライブ配信をする方はストリーミングソフトが必須であると考えて間違いありません。
ウェブカメラ予約配信の長所と短所
メリット:設定がとにかく簡単
デメリット:配信トラブルが起きやすい
エンコーダ配信(OBS)での予約配信の手順
次はエンコーダ配信(OBS)での予約配信の手順を解説します。
エンコーダ配信はYouTubeでの設定とOBSでの設定の二つが必要です。
作業が少し増えますが、設定手順は簡単なのでご安心ください。

エンコーダ配信の設定画面
まずYouTube Studioの左上のタブでエンコーダを確認します。
そうするとストリーミングソフトの設定で必要になるストリームキーが表示されます。
今回利用するストリーミングソフトはOBSを利用します。
OBSは2021年9月のアップデートにより、YouTubeのライブ配信が簡単になりました。
関連情報:OBS初心者向け 初期設定から配信・録画まで詳しく解説します
OBSからYouTubeアカウントにログインすることでストリームキーをコピペする必要なく簡単に連携できるようになっています。(後述します)
この画面で必要な設定は「ライブ配信の遅延」と「配信が終了したらライブのリプレイを限定公開する」の項目です。
ライブ配信時にチャットを利用する場合は「超低遅延」を選びます。

管理タブの右上
エンコーダから管理の画面に変更すると、右上に「ライブ配信をスケジュール設定」のボタンがあるのでクリックします。

「ライブ配信をスケジュール設定」で表示するウィンドウ
上の画像のようなポップアップウィンドウが表示されます。
前の設定があれば表示されていますが、新規に作成する場合は「CREATE NEW」を選びます。

配信の作成の設定を行う
ウェブカメラ配信と同じように配信の作成画面が表示されます。
配信のタイトルや情報、カテゴリ、サムネイル(ライブ配信の待ち受け画面)を設定し、子ども向けかどうか選択して次に進みます。
これ以降の設定はウェブカメラ配信の設定と同じです。
配信の日時を設定して完了します。

管理の画面に配信スケジュールが追加されている
管理の画面に作成したライブ配信の予定が追加されているのを確認します。
ここまで進めばYouTube Studio側の設定は完了です。
次にOBSの設定に進みます。

OBSを起動し、設定を選択
OBSを起動して、まずは「設定」を選びます。

配信⇒サービス「YouTube-RTMPS」を選択しアカウント接続する
左のタブの「配信」を選択すると、配信サービスが選べるので「YouTube-RTMPS」を選択します。
すると「アカウント接続(推奨)」のボタンが現れるので、クリックして自分のYouTubeアカウントにログインします。
これでYouTubeアカウントとOBSの連携ができるようになります。

配信開始ボタンが二つに分割される
YouTubeに連携することで「配信開始」のボタンの右に「配信の管理」のボタンが追加されています。
このボタンをクリックします。

既存の配信を選択のタブを選ぶ
するとYouTube Studioで見たことのある配信の設定画面が表示されます。
配信の設定は先ほどすでに完了しているので、「既存の配信を選択」のタブを選択します。

YouTube Studioで作成した配信スケジュールを選択
すると先ほどYouTube Studioで作成したスケジュールが表示されています。
過去に実施したライブ配信も選べるようになっているので、間違えて選択しないように注意してください。
日付を確認して正しい設定を選びます。
そしてOBSで「配信開始」ボタンを選びます。

OBSで自動開始の設定をしていないと出現する画面 OKで進む
そうするとライブ配信が開始されます。
OBSはバージョンアップするたびに操作方法が随時変更されますが、この記事を作成した時点(2021.11)ではこの手順で設定すればスケジュール配信が可能です。
エンコーダ配信は少し面倒ですが、ストリーミングソフト OBSはバージョンアップごとに設定が簡単になっているので、ぜひ挑戦してみてください。
OBSはライブ配信時のビットレートや解像度の設定、ハードウェアエンコーディングの活用など細かな設定ができるようになっています。
通信回線の速度に合わせた設定をすれば安定してライブ配信ができる非常に便利なソフトウェアになっています。
エンコーダ予約配信の長所と短所
メリット:配信トラブルが起きにくく、高品質なライブ配信ができる
デメリット:YouTubeとストリーミングソフト(OBS)の両方で設定作業がある
【初心者の方向け】YouTubeの告知画面の簡単な作り方
ここではおまけにサムネイル画像の簡単な作成方法を解説します。
画像作成が得意な方はAdobe PhotoshopやIllustratorを使って作成すると思いますが、サムネイル画像は無料ソフトを活用して簡単に作ることができます。
ここではOfficeソフトのパワーポイントやキングソフトのWPS Presentationのようなプレゼン用ソフトを使って作成します。

サムネイルのデザインをリサーチ
まずはライブ配信のサムネイルがどんなものかリサーチしてみましょう。
ブラウザでYouTubeの視聴画面を表示し、「YouTubeの他のサービス」⇒「ライブ」を選びます。
そうするとライブ配信をしているYouTubeチャンネルのサムネイルを確認することができます。
サムネイル画像の右下に「ライブ」と表記があるのがライブ配信のサムネイルです。
多くのユーザーが日時の情報を大きく表記しているので、これは真似したほうが良いでしょう。
また右下に「ライブ」の表記がなされるのを想定して、右下の位置には重要な情報を記載しないほうが良いのが分かります。
写真を掲載するのが視聴者にとって一番発見してもらえやすいので、ライブ配信で顔出ししている方は自身の写真を使うのが良いかもしれません。
写真を使う場合は、顔写真の背景を切り抜いて透過処理を行う必要があります。
Photoshopを使っていない方は、ブラウザソフトで背景切り抜きをするのがおススメです。
「写真 背景切り抜き」で検索するとたくさん見つかりますが、ここでは簡単に切り抜きできる「removebg」を使ってみましょう。
背景透過処理(切り抜き)したい画像をドラッグアンドドロップします。

remobebgで背景を透過する
すると簡単に背景透過したpng画像ファイルを作成してくれるので、ダウンロードします。

透過した画像をプレゼンソフトのキャンバスに追加する
WPS Presentation(プレゼンソフト)を開き、適当なテンプレートを選びます。
背景透過した画像を追加して適当な位置に配置し、ライブ配信タイトルと日時を記載します。
サムネイルは小さく表示されても分かるよう、文字を大きめに設定しておきましょう。
プレゼンソフトは文字情報を入力するのが前提になっているため、最適な背景画像がテンプレートで用意されております。
また、画像の追加や短冊のような図形も簡単に追加できるようになっています。
YouTubeのサムネイルのルール
YouTubeが公式に発表しているサムネイル画像の推奨サイズは解像度: 1280×720でアスペクト比が16:9となっています。
カスタム サムネイルのベスト プラクティス
画像サイズと解像度
カスタム サムネイル画像は、できるだけサイズの大きいものにしてください。埋め込みプレーヤーのプレビュー画像としても使用されます。以下のようなカスタム サムネイルにすることをおすすめします。解像度: 1280×720(最小幅が 640 ピクセル)
アップロードする画像ファイル形式: JPG、GIF、PNG など
画像サイズ: 2 MB 以下
アスペクト比: できるだけ 16:9 を使用する(YouTube プレーヤーやプレビューで最もよく使われるため)
多くのプレゼンソフトは初期設定で16:9となっているので、キャンバスの設定をする必要がありません。
また、画像の解像度は1280×720以上でも問題ありません。2MB以下のファイルサイズならアップロードできて正しく表示されます。

ファイルの保存時にファイルの種類からPNG(またはJPG)を選ぶ
サムネイルの作成が完了したら、保存する際にファイルの種類で「PNG」を選ぶことで、YouTube Studioにアップロードできる画像が完成します。
作成したドキュメントも次回のライブ配信のサムネイル画像作成のために保存しておけば良いでしょう。
プレゼンソフトはビジネスでもよく使用するソフトなので、使ったことがない場合もこの機会に覚えておいても損はありません。
またサムネイル画像の作成はCanvaなどのフリーソフトでも高品質なサムネイルが作れるので、お気に入りの画像ソフトを見つけて挑戦してみてください。
ここで登録したサムネイルはライブ配信後に一般公開するアーカイブ動画のサムネイルにもなります。
なので、「時間になるまでお待ちください」のような記載をせず、単純にライブ配信タイトル名(またはチャンネル名)と日時だけにしておくほうがライブ配信後の視聴数も伸ばせるでしょう。