
OBSのライブ配信で文字テロップを入れる手順を解説します
※2024年12月に更新しました。
ゲームや音楽のライブ配信で大活躍のソフト OBSは無料でありながら編集のバリエーションが大変豊富で人気です。
そんな、見やすく伝わりやすい配信動画に欠かせないのがテロップです。
OBSではテロップ作成はもちろん、文字デザインをおしゃれでカッコいいものに変えたり、さらにはスクロールさせて動かすことまでできます。
テロップの入れ方を覚えて、楽しい動画配信をしてみましょう。
目次
オススメ記事:OBSのライブ配信でおすすめのパソコンスペックを解説
文字テロップを入れる
画面にテロップを入れるには、以下のような目的があります。
文字テロップの役割
✅お知らせを伝える
✅注意事項を喚起する
✅今起こっていることを伝える
✅画面の隙間を埋める
まず基本の文字テロップ入力の手順を解説します。
OBSソフトでは以下の手順で行います。

OBSのソースパネルから「テキスト(GDI+)」を選択
1.ソースパネルの+マークから「テキスト(GDI+)」を選択する
2.適当な名前を付けて保存する

テキスト(GDI+)をダブルクリックで「プロパティ」を開く
3.テキストのプロパティ画面の「テキスト」の枠内にテロップの文字を入力する
4.OKをクリックすると、画面上に反映される
5.赤い枠で囲まれて表示されるので、適切なサイズと位置に調節する。
文字のデザインをカッコよくする
OBSの文字フォントやデザインは自由度が高めです。
フォントはデフォルトでArialですが、他のフォントに変える時は次のように行います。
フォントを変更する
フォントを変えて、いつもと違うテイストにしてみましょう。

フォントを選択
1.ソースパネルの「テキスト(GDI+)」をダブルクリックし、プロパティを開く
2.「フォントを選択」をクリックする

OBSの「テキスト(GDI+)のプロパティ」画面
3.フォントがアルファベット順に並んでいるので、好きなものを選ぶ
なお、この画面内では同時に以下のような装飾も可能です。
②Font Style
フォントの太さと雰囲気を変えます。
文字を太くしたり斜めにするなど、各フォントでそれぞれ異なります。
③Size
文字の大きさを変更できます。
6ポイント~72ポイントまで調整可能です。
④Effects
Strikeoutは取り消し線、Underlineは下線を意味します。
⑤Writing System
アルファベット以外の特殊な入力です。
アラビア文字やハングルなど、世界各国の珍しい言語が揃ってます。
Sampleの欄でプレビューできるので、確認しながら入力できます。
フォントに組み合わせて、カッコいいテロップ作りにチャレンジしてみましょう。
フォントに色を付ける
文字に色をつけて、見た目によりインパクトを与えてみましょう。

テキスト(GDI+)のプロパティ⇒色を選択
1.ソースパネルの「テキスト(GDI+)」をダブルクリックし、プロパティを開く
2.スクロールすると色の項目があるので、「色を選択」をクリックする
3.好きな色を選んで、OKをクリックする
他にも、同じプロパティ画面では次のような色操作も可能です。
色を透過させる

テキスト(GDI+)のプロパティ⇒不透明度のレバーを下げる
不透明度のレバーを左にするほど透明度が高くなり、色が薄くなります。
グラデーションをつける

テキスト(GDI+)のプロパティ⇒グラデーションをチェック
「グラデーション」にチェックマークを入れると、グラデーションのカラーや不透明度、グラデーションの方向を設定できる項目が現れます。
ここで文字に2色のグラデーションを加えることができます。
グラデーションの不透明度、方向で色具合を微調整できます。
背景色をつける

テキスト(GDI+)のプロパティ⇒テキストの背景色を設定
背景色を選ぶと、文字の背景を塗りつぶせます。
デフォルトでは不透明度が0になっています。
数値を上げるほど、色が濃くなっていきます。
位置を揃える

テキスト(GDI+)のプロパティ⇒テキストの位置を揃える
水平方向の他、垂直方向にも左中右、上中下と位置を決められます。
輪郭をつける

テキスト(GDI+)のプロパティ⇒輪郭
輪郭にチェックマークを入れると、輪郭のサイズ、色、不透明度をそれぞれ変えられます。
背景を入れる
テロップの背景は先ほど解説した方法以外にも、さらに自由度が高い追加方法があります。
文字のプロパティ画面の他に、ソースから追加する方法をここで解説します。

ソースパネル⇒「色ソース」を追加
1.ソース、+マークにて「色ソース」を追加して保存する

色ソースのプロパティ
2.色ソースのプロパティ画面で好きな色を決めてOKする

ソースパネルの順番を変更。テキストを上に設置する
3.ソースパネルで「テキスト(GDI+)」を「色ソース」の上に移す
4.テキストの背面に背景色が表示される

背景色のサイズを調節。Shiftキー+ドラッグ
5.Shiftキーを押しながら四角マークをドラッグし、背景の大きさを調整する
この時、縦横比を維持したい場合はShiftキーは押さないように注意しましょう。
なお、背景を透過させたい時は以下の手順を追加で行います。

色ソースを右クロック⇒「フィルタ」を選択
6.色ソースを右クリックし、フィルタ画面を開く

色ソースのフィルタから「色補正」を選択
7.+マークにて色補正を追加して保存する

不透明度のレバーを左へスライドする
8.最下段の不透明度レバーを左に動かすと、背景色が薄くなっていく
9.好きな仕上がりになったら閉じる
以上となります。
フォントを追加する
フォントを変えてよりデザイン性の高い字幕を作りたい場合、パソコンの標準的なフォントでは物足りなさを感じる人もいるでしょう。
そんな時は少し上級者向けですが、外部サイトからフォントを追加インストールするという方法もあります。

OBSはAdobeのフォントも利用可能です
またOBSはAdobe Creative Cloudのサブスクリプションに付属しているAdobe Fontsもフォント欄に登録されます。
また、ネット上にはフォントのダウンロードサイトがいくつかあり、その中から自分が使いたいと思ったものを見つけることも可能です。
インストールの方法はサイトによって若干違いますが、基本的には以下の手順で行います。
今回は、漫画用フォント「新コミック体」を例にダウンロードからインストールまで解説します。
ダウンロードできるサイト:漫画用フォント「新コミック体」無料ダウンロード
1.フリーフォントを集めたサイトより好きなフォントを選ぶ
この時商用利用も可能なフォントを選んでおくのをオススメします。

フォントのzipフォルダを解凍すると拡張子が.otfのファイルがある
2.配布サイトでダウンロードしたzip(圧縮)ファイルを展開する
3.フォルダ内のファイル名の拡張子を見て.ttfまたは.otfのファイルを選んでダブルクリック

左上のインストールをクリック
4.画面左上のインストールをクリックする

OBSにもフォントが追加されます
OBSを再起動するとフォントの種類の欄にインストールしたフォントが追加されています。
上記方法でも登録されないフォントについては以下の手順で利用します。

ファイルから読み取り⇒フォントファイルを選ぶ
1.ソースよりテキストをダブルクリックしプロパティを表示する
2.「ファイルからの読み取り」にチェックをする
3.参照にてフォントのファイルの場所を指定してOKする
なお、フォントを追加するにあたっていくつか注意点があります。
★種類によってはひらがなのみ対応、漢字では使えないものがある
★利用範囲が商用利用可能のものを使う方がおすすめ
★フォントの種類によっては有料のものもある
★OBSで使えないフォントもある
テロップをスクロールする
OBSではニコニコ動画のテロップのように画面右から左へスクロールする文字を作れます。

エフェクトフィルタのスクロールを追加
1.ソースのテキストを右クリックし、「フィルタ」を選択する
2.+マークより、「スクロール」を追加する

水平速度のレバーを右へスライドする
3.水平速度のレバーを右方向に動かしてスピードを調整する
おすすめの速さは
ゆっくり流すには15~30
速くするには150以上
ただし、この段階ではテロップは延々と流れ続けてしまいます。
そのため、テロップを流す際に適度な間を設定します

テキスト領域の範囲を指定するにチェック ⇒ 幅を「1000」ぐらいに
4.ソースパネルのテキストをダブルクリックしプロパティを表示する
5.最下部までスクロールし、「テキスト領域の範囲を指定する」にチェックする
6.上部のプレビューを見ながら幅の数値を1000ぐらいに設定する
(※フォントサイズによって調節してください)

テロップが必要な時に表示をオンにする
7.テキストの赤枠の右端をOBSのモニター右端に揃える
8.ソースモニターの目のマークをオフにして非表示にし、配信中にテロップを流したいタイミングで表示設定にします。
テロップが画面左端まで流れたら再び非表示にします。
OBSのライブ配信で文字テロップを入れる手順を解説 まとめ
OBSで文字テロップを入れる方法は、ソースにテキストを追加して文字入力し、画面上に重ねて調整するというのが基本の手順です。
文字入力で出したプロパティ画面ではフォントの種類や色の調節、さらに背景や輪郭をつけるなどデザインを様々な形に変更することも可能です。
さらに、できたテロップはスクロールさせて動かすことも可能です。
何度か練習してテロップを自在に表示し、ライブ配信のクオリティをアップしましょう!