Roland V-8HD購入レビューと機能を徹底検証します
※2024年12月に更新しました。
プロ向けライブ配信用スイッチャーの人気メーカーの一つRolandのV-8HDを買いました。
Blackmagic Designのスイッチャー ATEM Miniからの乗り換えです。
Roland V-8HDは2020年1月に発売した製品で、これより約1年後に発売したATEM Mini Extremeのほうが良いかも?
とさんざん悩みましたが、配信仕事の現場でATEM MiniスイッチャーよりもRolandのスイッチャーを見かけることが多くなってきたこともあって購入を決意しました。
性能はもちろんお値段もプロ仕様(苦)
このエントリーでは私がRoland V-8HDの購入を決意した3つの理由と、購入することで分かったRoland V-8HDの良い部分・微妙な部分を解説します。
また、使い方についても分かり次第深堀りして追記していきますのでぜひ読んで購入する際の参考にしてみてください。
Roland V-8HD HD VIDEO SWITCHER
目次
- 1 ATEM MiniからRoland V-8HDに乗り換えを決意した理由
- 2 Roland V-8HDを使ってみた感想
- 3 Roland V-8HDは必ずファームウェアのアップデートをしよう
- 4 Roland V-8HDのメリット・デメリット
- 5 Roland V-8HDを購入したらすぐにやるべき設定・使い方を解説
- 6 Roland V-8HDを使ったライブ配信の接続例と配信手順
- 7 Roland V-8HDとATOMOS NINJA VのRECトリガー連携の注意点
- 8 V-8HD Remoteの使い方と長所・短所
- 9 Roland V-8HDの持ち運びに便利 おすすめのバッグ
- 10 Roland V-8HDにおすすめのスタンド
- 11 Roland V-8HD購入レビューと機能を徹底検証 まとめ
ATEM MiniからRoland V-8HDに乗り換えを決意した理由
コ〇ナの蔓延で2020年以降、ライブ配信の需要が一気に伸びて、ここ数年は配信関連のお仕事に務めてまいりました。
2年が経過してそろそろ(配信の)需要がなくなるのかなと思いきや、むしろこれまでよりもさらに高度な要望のライブ配信案件が増え始めています。
そういえばヒマつぶしに見るYouTubeのライブ配信、高品質な映像が増えてきたなと思ってましたが…
色々悩んだ挙句に私がRoland V-8HDを購入しようと決意したのは以下の3つの理由です。
✅もっと安心してライブ配信できる機材が欲しい
✅お客の多すぎる要望にとことん応えたい
✅もっと配信準備やスイッチャー操作でラクしたい
ライブ配信はどんどん身近な発信方法になってきており、さらに視聴者の目も肥えてきています。
発信者がライブ配信向けのトークスキルを磨いていくのと同じように、配信運営者もこれまで以上に高度な映像表現を行うようになるでしょう。
ATEM Mini Extremeによるスーパーソースでは一つの画面に最大4つの映像を合成することができるようになっています。
私もこれまでATEM Mini シリーズを取り扱ってきたので、本来は上位モデルのATEM Mini Extremeにステップアップするのが自然だと思っていました。
しかし、ATEM Miniに対して私はいくつかの不満を持っています。
ATEM Miniの不満点
✅HDMIで映像が入力できず、ケーブルを抜き差しすることが多いこと
✅ATEM Software Controlが認識しない場合がある
✅USBケーブル、HDMIケーブルの相性がある
✅温度上昇の心配があり、長時間の配信では冷却装置がないと不安
上で挙げたような不満点はATEM Miniシリーズのクセのようなもので、扱いに慣れればすぐに解決できるようになります。
しかし限られた時間で配信の準備をする中で、ATEM Miniのクセが焦りを生んで、それが積み重なってストレスとなっている気がします。
ATEM Mini Extremeのスーパーソースで可能になる映像表現は非常に魅力的ではありますが、それよりもまず安心・安定してライブ配信ができることのほうが私にとって優先度が上であると考え、Roland V-8HDに乗り換えることにしました。
さらにRoland V-8HDはオーディオの入出力端子がRCA端子になっており、HDMI OUTが3ポートもあるのが素晴らしい点です。
HDMI OUT③は初期設定でマルチビュー出力になっており、①②③すべてのHDMI出力ポートでプログラム画面・プレビュー画面・マルチビュー画面の出力を選べます。
ATEM Mini ExtremeではHDMI OUTが2つなので、この点でもRoland V-8HDのほうが優れていることになります。
分配器を使えばHDMI OUTを増やすこともできなくはありませんが、最初から余計な機材を使わないほうが事故を減らせますよね。
映像入力は8入力・オーディオ入力は1つで、映像・音声を全てRoland V-8HDに入力し、キャプチャーデバイス経由でパソコンに接続してライブ配信をすることになります。
2台のパソコンを使って複数の配信プラットフォームに配信することも可能です。
また、Roland V-8HD本体にもヘッドフォン端子が備わっているので、Roland V-8HDに入力した音をモニタリングすることができます。
Roland V-8HDでライブ配信する場合、多くはミキサーを併用することになるはずです。
そのためミキサーで音を確認することができるのでRoland V-8HDのヘッドホン端子はあまり使わないかもしれません。
しかし音のトラブルがあった場合は、不具合箇所を切り分けて原因をつきとめる必要があるので、ヘッドホン端子はあると非常に便利でしょう。
ATEM Miniにはヘッドホン端子が備わっていなかったので、これはありがたいです。
そしてRoland V-8HDは本体に備わる液晶画面でマルチビュー画面を確認することもできます。
配信中はやはり大きなモニターがあるほうが良いでしょうけど、カメラ映像の入力確認はすぐに目視で判断できるので便利でしょう。
Roland V-8HDを使ってみた感想
Roland V-8HDに初めて電源を入れたときに驚いたのが、起動時間がかかることです。
ストップウオッチで計測してみると54秒かかりました。
電源アダプターを接続すれば数秒で使えるようになるATEM Miniと比べるとやや長いです。
Roland V-8HDは必ずファームウェアのアップデートをしよう
私がRoland V-8HDを購入した時点ではリリースからおよそ2年経過していたので、Roland V-8HD本体ファームウェアのバージョンは2.05となっています。(2023年2月時点)
Roland V-8HDはこれまで何度もバージョンアップしており、そのたびに機能を追加・機能を改善しています。
特にVer.2.0以降でマクロ機能とシーケンサー機能を追加し、透過png 画像の読み込みができるようになって大幅に性能アップしています。
一方、Roland V-8HDはこれまで様々な不具合もあったようで、中でも気になるのは映像入力の不具合です。
[ Ver.2.03 ] 2022/03
以下の不具合を修正しました。
映像の切り替え直後、映像が一瞬乱れることがある。
一部の 1080/24p 出力のカメラ映像を HDMI 入力で受けることができない。[ Ver.2.02 ] 2021/11
不具合修正
以下の不具合を修正しました。
特定の機器を HDMI IN 1~6 に接続した際に、映像入力ができない。[ Ver.2.01 ] 2021/11
不具合修正
以下の不具合を修正しました。
特定の機器を HDMI1~6 へ接続すると入力映像の色が変化することがある。
Roland V-8HDはバージョンアップのたびに、上記に抜粋したような映像入力時の不具合を修正しています。
映像入力の不具合が配信当日現場で起きた場合、かなり焦るはずです。
事前に全てのカメラの映像入力をテストできるのが理想ですが、カメラマンにカメラを持参してもらうような場合は配信当日に映像が入力できないことに気付くなんてことも起こりうるでしょう。
実はRoland V-8HDを使用する先輩方から、「Roland V-8HDのバージョンアップは必ずしたほうが良い」というアドバイスを頂きました。
これは恐らく、彼らが数多くの不具合を身に染みて体験してきたことによる率直なアドバイスでしょう。
私もカメラマンさんを外注する機会が多いので、この言葉をありがたく受け止めてRoland V-8HDのバージョンアップは欠かさず実施しようと思います。
これを読んでいる方にもぜひおすすめしておきます。
Roland V-8HDのメリット・デメリット
デメリット:キャプチャーデバイスが必要
Roland V-8HDでライブ配信をする場合はパソコンが必ず必要になります。
Roland V-8HDとパソコンをキャプチャーボード(キャプチャーデバイス)で接続します。
Roland V-8HDではローランド純正のビデオキャプチャー(UVC-01)を推奨しており、この機器の値段がちょっと高めです。
数千円で手に入れることができるキャプチャーボードと何が違うのか?
ローランド純正のUVC-01でなければ使えないのか?色々調べてみましたが、映像の色が違うだけで市販のキャプチャボードでも問題なく使えます。
私が所有していた安価なキャプチャーボードでもRoland V-8HDからHDMI出力した映像・音は問題なくOBSに取り込むことができました。
ですが長時間使うと他社製のキャプチャーボードは本体がかなり熱くなります。
UVC-01は温度上昇も程々なので、不安な方はUVC-01を使うほうが良いと思います。
あと、UVC-01にはオーディオ入力端子を備えています。
※オーディオ入力端子はライン入力となります。マイクを直接接続することはできません。
※HDMI入力とステレオミニライン入力の音声はミックスされパソコンに送られます。どちらかの音声をミュートすることや、個別に音量の調整を行うことはできません。
Roland V-8HDとオーディオミキサーを併用する場合はこのオーディオ入力端子の良い使い道が思い浮かばないのですが、ミキサーを使わずお手軽配信する場合はスマホでBGMを追加できて便利かもしれません。
UVC-01の予備を買うかどうか悩ましいですが、とりあえず純正品を一つ買っておいた方が良いかもしれません。
USB接続で使えるATEM Miniと違って、キャプチャーボードの購入費用がかかる点はRoland V-8HDのデメリットと言えるでしょう。
メリット:iPadを使ってリモート操作ができる
Roland V-8HDはiPadでリモート操作ができるようになっています。
専用アプリのV-8HD Remoteを使うことで基本的なスイッチング操作やオーディオの調節はもちろん、プリセットメモリというあらかじめ設定しておいた画面構成(PinPなど)を1タップで呼び出すことができます。
本体ではメニュー画面に潜って行わなければならない操作をV-8HD Remoteで簡単に使うことができるので非常に便利です。
V-8HDにはUSB(Type-B)ポートがあり、最新のiPadと接続するにはType-B to Type-CケーブルとUSB to Lightningケーブル、またはLightning-USB カメラアダプタを使って接続できます。
Macの関連アクセサリーは純正品の方が無難ですが、お値段はやや高めですよね。
私も一応Lightning-USB カメラアダプタを購入しては見たものの、これを使っている最中はiPadに給電ができないのでバッテリーの消耗が心配です。
そこでサードパーティ製の2in1 Lightning USBカメラアダプタも合わせて購入してみました。
先ほど紹介した製品と違う点はパワーデリバリー対応のUSB Type-Cが追加していることです。
Apple純正で同じ製品がありますが、お値段が7,000円程でとにかく高い!
予備も欲しいし、ひとまず非純正(中華製)の2in1 Lightning USBカメラアダプタも購入してみました。1,000円弱のお値段なので安いですよね。
iPadとRoland V-8HDをUSB接続し、Roland V-8HDをリモート操作してみると全く問題なく使うことができました。
そして非純正の2in1 Lightning USBカメラアダプタを経由してiPadに給電してみると、問題なく充電が始まりました。
不具合があればここに追記しようと思いますが、ひとまず高価なApple純正のLightning USBカメラアダプタではなくても運用できるみたいですね。
Roland V-8HDを購入したらすぐにやるべき設定・使い方を解説
Roland V-8HDは多機能なプロ仕様の配信スイッチャーなので、本体とアプリの操作を理解し慣れるまではかなり時間がかかりそうです。
そしてリファレンスマニュアルをしっかり読み込むことがとても大切です。
参考情報:Roland V-8HD リファレンスマニュアル|Roland公式
私のように直感で使い始めて説明書をよく読まない方のために、基本設定でこれは絶対やったほうが良いと気が付いたポイントについて解説していこうと思います。
この項目はRoland V-8HDを使っていくうちに分かったこともどんどん追記していきますので、ぜひこのページをブックマークしてくださいね!
2種類の映像切り替えモードは最初にチェック!
Roland V-8HDは映像切り替えのモードが二つあって、初期設定ではA/Bモードになっています。
この画面はV-8HDのMENUからSYSTEM ⇒ PANEL OPERATION で確認できます。
選択するとA/BモードとPGM/PSTモードが選べるようになっています。
A/Bモードはスイッチの度にA⇔B入れ替ります。
ビデオフェーダー(レバー)操作や[CUT]/[AUTO]ボタンでスイッチング操作をした時に、AとBが入れ替わります。
私はATEM Miniから移行したからでしょうか?このA/Bモードでは混乱してしまい、スイッチング操作でミスをしそうです。
これは困ったな―と思いましたが、リファレンスマニュアルを良く読むと2種類のモードがあるのが分かったのです。
PGM/PSTモードではビデオフェーダー(レバー)操作や[CUT]/[AUTO]ボタンでスイッチング操作しても、Aの行(Aバスと呼ぶそうです)は常にプログラム(最終出力画面)となり、Bの行(Bバス)はプレビューになります。
私にとっては断然PGM/PSTモードのほうが分かりやすいです。
どちらを選ぶかは人それぞれだと思いますが、2種類のモードがあるのを知らずに使い始めると損をするので、ぜひ最初に選択して使いやすい方を選びましょう。
マルチビューの文字・サイズを変更する
早速試しにRoland V-8HDにカメラの映像をHDMI入力して気が付いたのが、文字がデカすぎな点です。
上の画像はモニターに出力したマルチビュー表示をキャプチャしたものですが、PVWとPGMはともかく、HDMI1~8は映像のわりに文字が大きすぎませんか?
それにこの文字は入力の種類が分かるような名前にしたいですよね。(CAM1とかPC1とか)
そこで文字が変更できるかどうかも調べてみました。
やり方を以下で解説します。
まずMENUから「SYSTEM ⇒ MULTI-VIEW LABEL」を選択してON/OFFをするとマルチビューのテキスト情報の表示/非表示が選べます。
そして同じ画面にあるMULTI-VIEW LABEL SIZEではNORMAL/SMALLが選べます。文字サイズは2段階です。
私はここでSMALLを選びました。
次に文字の変更です。「SYSTEM ⇒ MULTI-VIEW LABEL EDIT」を選択し、名前を変更したい入力を選択します。
すると文字を変更できるので、変更完了したら「INIT」を選ぶと変更できました。
入力できる文字はアルファベットの大文字・小文字・数字と記号になります。
MENUボタンの下にあるVALUEツマミで変更するので結構面倒なのが分かりました。
STILLの設定を解説
Roland V-8HDは最大8つのSTILL(静止画)を登録して表示することができます。
例えばライブ配信開始前の蓋絵(YouTubeライブではサムネイル画像になる)
入力映像からキャプチャーして登録する方法と、USBメモリーから登録する方法の2種類があります。
どちらのやり方も慣れれば簡単ですが、説明書が分かりにくく最初は操作に戸惑いましたのでここで勘違いしやすい点も付け加えて解説します。
キャプチャーして登録
キャプチャーはRoland V-8HD本体の左上にあります。
これを押してみましょう。
するとAバス(A行)の1~8のボタンが黄色に点滅します。
ここで8つのうちどれか一つを選びます。
私はここでボタンを選ぶと、そのソースにSTILLが登録できるものだと勘違いし、困惑してしまいました。
この選択はあくまでSTILL1~8の番号だと考えればOKです。一つ選びましょう。
すると次に映像を入力しているバスが赤色に点滅します。
この例ではHDMI 1とHDMI 2にカメラ映像を入力し、HDMI 8にパソコンのディスプレイを入力していますので1・2・8が点滅しています。
また、CUTのボタンも点滅しており、これを選ぶとPGMで表示している映像(最終的に出力する映像)をキャプチャーすることになります。
これでRoland V-8HDの本体に静止画(STILL)を記録できました。
次にRoland V-8HDに登録したSTILLを呼び出します。
「MENU ⇒ VIDEO INPUT」を選択し、STILLを登録したいINPUTを選択します。
今回はINPUT 3でSTILL 1に登録した画像を呼び出すように設定してみます。
INPUT 3 ⇒ INPUT ASSIGN ⇒ STILL 1を選べば登録完了です。
入力ソースにSTILLを割り当てるさらに簡単な方法がEXITボタンと割り当てたいソース1~8のいずれかを同時に押すやり方です。
登録しているSTILLが複数ある場合は、EXITボタンを押したままでソースボタン(Aバス・BバスのどちらでもOK。1~8のいずれか)を連続して押すとSTILLが順番に入れ替わり、割り当てたいSTILLを選べます。
USBメモリーから登録
次にUSBメモリーに保存している画像をRoland V-8HDのSTILLに登録する方法です。
こちらのほうが使用頻度が高そうですね。
USBメモリに登録する画像を保存します。
この時フォルダに入れているとV-8HDで読み込むことができないので、USB内の第一階層に保存します。
ちなみにSTILLに登録できる画像はJPEG・PNG・BMPのみ。
JPEG画像については 「.jpg」の拡張子である必要があります(.jpegは不可)。中々厳しいですね。
Roland V-8HDのMENUからSTILL IMAGEを選びます。
次にLOAD FROM USB MEMORYを選択し、登録したいSTILL番号を選びます。
次に進むとUSBメモリ内の画像が表示されるので、登録したい画像ファイルを選択してロードをすると登録完了です。
ちなみにSTILLの画像も名前を変更することができます。
Roland Remote(リモートアプリ)を使うのが簡単で、接続したiPadのRoland Remoteを起動し、「NAME EDIT」をタップして名前変更したいSTILLを選びます。
アルファベット(大文字・小文字)と数字・記号を入力できます。
DSKの設定を解説
お次はDSKの使い方です。
DSKとはダウンストリームキー(Down Stream Key)の頭文字をとった略称で、ウォーターマーク(著作権保護用の透かしロゴ)や出演者のネームだし、字幕テロップを配信映像に乗せるRoland V-8HDの機能です。
Roland V-8HDのDSKは背景透過画像を用意せずとも、白や黒、緑の背景を透明化して映像に重ねて表示することができます。
Roland V-8HDの液晶モニター左に2つのツマミとPVW(プレビュー)・ONのボタンが用意されています。
まずはダウンストリームキーを使うときのMENU設定の流れを解説します。
まず、MENUを起動してDSKを選択します。
つぎにDSK SOURCEから入力を選びます。
ここではHDMI 8を選びます。
HDMI 8にはパソコンのデスクトップ画面に表示したPowerPointスライドを入力しています。
次にDSK TYPEを選びます。ここで選べるのは
・LUMINANCE-WHITE
・LUMINANCE-BLACK
・CHROMA
の3種類です。
これは透過したい色を選ぶことを意味します。
LUMINANCE-WHITEを選んだ場合、DSKで透過できる色は白です。
LUMINANCE-BLACKは黒、CHROMAはGREEN(緑)/ BLUE(青)の2色から選べます。
ここでは例としてLUMINANCE-BLACKを選択してみましょう。
予めパワーポイントで文字やコーナーテロップを作成し、背景を黒にします。
パワーポイントのプロジェクトは16:9を選べばカメラ映像と相性が良いでしょう。
スライドショーを再生するとPC画面は上のような画面になり、Roland V-8HDにはスライドが全画面表示で入力されます。
例えばコーナーテロップ(上の画像では左上のScene1)をライブ配信中に変更したい場合は、複数のスライドを用意して進めればいいでしょう。
DSKのPVW(プレビュー)を押して、背景の映像をプレビューに表示しつつLEVELとGAINのツマミで調節します。
LEVEL:キーの抜け具合(透過度)を調節
GAIN:キーのエッジのぼかし具合(半透過領域)を調節
すると黒の背景が透過して抜けます。
SDKはLEVELとGAINの値を追い込んでいけばそこそこキレイに抜けます。
ただし、細かな文字の場合は粗が出てしまうのは避けられません。
なるべく文字の下にざぶとんを敷くのをおすすめします。
また、ダウンストリームキーのLEVELGAIN調節は大画面で確認したほうがキレイに仕上げることができます。
また、MENU ⇒ DSKのEDGE TYPEでSHADOWを選べば、字幕テロップや画像にシャドウの装飾をつけることができます。
さらに初期設定ではDSK表示に1秒間のトランジションが設定されており、じんわり表示されます。
TRANSITION TIMEでDSK TIMEを調節してダウンストリームキーの表示の仕方を自分好みに設定します。
大画面で調節することで黒の背景は比較的キレイに透過でき、シャドウを入れることで粗をぼかすことができました。
また、MENUボタンとDSKのPVWボタンを同時に押すと、MENUのDSK設定画面をショートカットで表示することができるので憶えておくと良いですよ。
DSKの注意点1. パワポスライドをDSKにする時の注意点
今回、ダウンストリームキーはPowerPointスライドを使いましたが、ソースに入力できる画像、映像はどんなものでもダウンストリームキーで色を抜くことができます。
例えばDSK TYPEでCHROMAを選択し、緑背景のカメラ映像も背景を透明化することができます。
字幕やコーナーテロップ、ウォーターマークなどは配信中に変更したり、非表示にしたい場合もあると思います。
PowerPointスライドであれば、スライドショーで簡単に入れ替えることができますし、配信中にリアルタイムでテキストの変更も対応することができます。
Roland V-8HDでは透過画像もSTILLとして読み込むことができますが、数が多い場合はPowerPointスライドをダウンストリームキーに設定するほうが便利です。
その場合注意したいのは、例えばロゴや字幕テロップにDSKで透過する色と同じ配色があると、その部分も透明になってしまいます。
白や黒の文字色の場合はCHROMAを選びつつ、文字装飾は緑色を避けなければなりません。
また、DSKのLEVELやGAINの調節は小さな画面で行うと微調節が難しくなります。
事前に大きなモニターで調節した後、LEVELやGAINの値をメモしておき、MENU画面で値を確認しながら調節するのをお勧めします。
そして、パワーポイントスライド操作用のパソコンをV-8HDに接続するときによく起こるトラブルがあります。
それは発表者ツールの画面と、V-8HDに入力したい画面(全画面表示)が逆転して入れ替ってしまうトラブルです。
これは全画面表示となってしまっているパソコンの画面側の操作が必要で、左下にある半透明の「…」のマークをクリックし、「発表者ツールを表示」を選択することで解決できます。
DSKの注意点2. DSKが初期化する場合がある
ダウンストリームキーは通常、ライブ配信本番に備えて事前に作りこみをするはずです。
私はトランジションやクロマキーの設定、LEVELやGAINの値調節など、すべて前日に完了して配信当日に電源をつけるとDSKが初期化していたことがあります。
その時は仕方がなく設定し直しましたが、直前まで気が付かなければかなり焦るはずです。
前日、DSKの準備完了後に蓋絵をUSBメモリーから取り込んだので、もしかしてそれが原因で初期化されたのかもしれません。
またDSK以外にもPinPやトランジションの設定も初期化していました。
もし、ライブ配信で自分以外の人にRoland V-8HDで配信をお願いする場合は、このようなことが起きたら事故につながりかねません。
そこで活用したいのがここで紹介する方法です。
Roland V-8HDは事前に行ったすべての設定を保存することができます。
V-8HDでフォーマットしたUSBメモリを接続した状態で、メニューから USB MEMORY ⇒ BACKUP ALL SETTINGS を選択します。
VALUEツマミで「NEW FILE…」を選択すると、ファイル名を入力できるので適当な名前を付けて「SAVE」します。
SAVE時には確認があり、YESを選択してしばらく待つと保存が完了します。
保存したV-8HDの設定を呼び出すには、バックアップファイルを保存したUSBを接続した状態で、メニューから USB MEMORY ⇒ RESTORE ALL SETTINGS を選び、VALUEツマミを押します。
するとバックアップファイルを反映するか再度確認があるので、YESを選択します。
少し待ち時間があり、設定の反映が完了するとCOMPLETEが表示されます。これでOKです。
ちなみにバックアップファイルを保存するUSBメモリーはV-8HDでフォーマットしたものでないと使えませんので、V-8HD専用のUSBメモリーを用意して設定を保存し、常に一緒に持ち運ぶようにすると良いでしょう。
Roland V-8HDを使ったライブ配信の接続例と配信手順
私がRoland V-8HDを使ってライブ配信を実施例をもとに解説します。
配線図を用意したので合わせて確認してみてください。
Roland V-8HDは配信スイッチャーですが、ATEM Mini Proのようにスイッチャー単体でライブ配信を行うことができません。
必ずパソコンが必要になります。
Roland V-8HDのHDMI OUTからUVC-01(キャプチャーボード)を使ってパソコンにUSB接続します。
Roland V-8HD – HDMI → UVC-01 – USB → PC
Roland V-8HDはHDMI OUTが3つ備わっているので、1台のノートパソコンでYouTubeライブ配信、もう1台のノートパソコンでYouTubeのバックアップ配信を行います。
配信ソフトにOBS Studioを使います。
そしてマルチモニターも用意しました。
ここではBlackmagic VideoAssist 7インチを使用しています。
Roland V-8HD – HDMI → Blackmagic VideoAssist 12G HDR 7″
映像入力はカメラ2台とパソコンの画面で合計3つです。
カメラはSDI to HDMIコンバーターを使って入力します。
Camera(Canon XF605 / LUMIX BGH1) – SDI
→ BMD Micro Converter SDI to HDMI 3G – HDMI → Roland V-8HD
パソコン画面はPowerPointスライドをプロジェクターに投影しつつ、同じ画面をV-8HDに入力します。
ノートPC – HDMI → HDMI分配器 – HDMI → Roland V-8HD
V-8HDはHDMI IN 7 / 8にスケーラー機能が備わっているので、異なる解像度のパソコン画面を入力しても配信画面に合わせてくれるので非常に便利です。
パソコンの画面入力は迷わずHDMI IN 7 またはHDMI IN 8に入力します。
また、PowerPointスライドで字幕テロップを用意して、それをDSK(ダウンストリームキー)にして配信映像に合成します。
ノートPC(字幕テロップ操作用) – HDMI → Roland V-8HD
そのためスイッチャー周りには3台のノートパソコンを配置し、離れた位置(演台)にプロジェクターにも接続しているノートパソコンがあります。
さらに音声は2つのマイクをミキサー経由でRoland V-8HDに入力します。
マイク × 2 – XLR → ZOOM Livetrak L8 – XLR to RCA → Roland V-8HD
実際に機材を展開した状態が上の写真です。
キャプチャーデバイス経由でV-8HDを接続したパソコンでOBSを起動し、ソースに映像キャプチャデバイスを追加します。
そして映像キャプチャデバイスのプロパティを開き、デバイスで「Roland UVC-01」を選択します。
これでOBSにV-8HDのプログラムソースを入力できます。
そして同じように音声入力キャプチャをソースに追加し、プロパティのデバイスでRoland UVC-01を選択します。
これでV-8HDの映像と音声を配信プラットフォームに送り出すことができます。
この他に配信プラットフォームへ接続する設定等が必要ですが、ここで詳しく述べませんので、詳しく設定方法を知りたい方は以下のコラム記事を参考にしてください。
Roland V-8HDとATOMOS NINJA VのRECトリガー連携の注意点
Roland V-8HDには外部レコーダー(対応機種は主にATOMOS製レコーダー)を接続して、V-8HD本体で録画の開始/停止を操作することができるとのこと。
参考情報:V-8HD REC TRIGGER 対応情報|Roland
V-8HD の OUTPUT に「HDMI REC TRIGGER」機能対応のレコーダーを接続すると、レコーダーの録画スタート/ストップを、V-8HD の USER[1]または[2]ボタンで操作することができます。
取扱説明書通り、V-8HDのメニュー「SYSTEM」から 「USER 1 SW」もしくは「USER 2 SW」でCATEGORYからREC CONTROLを選択します。
(上の写真ではUSER 1 SW、USER 2 SW両方にREC CONTROLを設定してみました)
ところが、USER 1、2のどちらのボタンを押しても、HDMI出力から接続したATOMOS NINJA VのRECは開始しません。
HDMI REC TRIGGER 機能対応レコーダーのコントロールを無効にしたいときは、VIDEO OUTPUT メニュー &OUTPUT 1 〜 3の「REC CONTROL」を「OFF」に設定してください。
取説のメモにVIDEO OUTPUT メニューの方にもREC CONTROLのオンオフができるように書かれているので、もしかしで工場出荷時ではOFFになっているのでは?と確認してみましたが、問題なくONになっています。
どうにも分からず、ローランドのサポートセンターにメールで問い合わせすることにしました。
するとすぐに返事が届き、ATOMOS NINJA Vの参考になりそうなURLを共有頂けました。
ATOMOSレコーダーの設定
・HDMI接続の場合にはINPUT入力メニューの「TRIGGER Source」を HDMI に設定してください。
・SDI接続の場合にはINPUT入力メニューの「TRIGGER Source」を お使いのカメラ にあわせて設定してください。
カメラトリガー/RECトリガー(カメラと連動した収録開始/停止)|ATOMOS NINJA V よくあるご質問
原因はRoland V-8HD側ではなくATOMOS NINJA V側にあり、REC TRIGGERをHDMI ONに変更する必要があるようです。
これまでNINJA Vを他の機器からコントロールしたことがなかったので(⇐いいわけ)、思いつきもしませんでした。
ごめんなさい。ローランドサポートさんとても助かりました!
これで無事にRoland V-8HDからNINJA Vの録画開始・停止が行えるようになりましたよ。
ちなみに、V-8HDで録画を開始しNINJA V側でREC停止を行った場合、V-8HDのUSERボタンには反映せず点灯したままとなります。
V-8HD Remoteの使い方と長所・短所
V-8HDはUSB接続したiPadでリモート操作をすることができます。
App StoreからV-8HD RemoteをダウンロードしてiPadにインストールします。
残念ながらAndroidのタブレットでは使えません。
iPadを持っていない方はV-8HD Remoteを使うためにわざわざ購入することになりますが、それでも用意する価値は十分にあります。
V-8HD Remoteは非常に優れたアプリで、V-8HD本体で行うよりも直感的に操作ができるため非常に便利です。
V-8HDと接続した状態は上の画像の①のようにONLINEとなります。
②には6つのメニューが並んでおり、タップすると選択したパネルに切り替わります。
・VIDEO
・AUDIO
・MEMORY
・MACRO
・SEQUENCER
・STILL IMAGE
私は6つのメニューのうちAUDIOパネルが一番表示する頻度が多いです。
V-8HDは本体にオーディオを操作する機能がありませんが、アプリのAUDIOパネルがオーディオミキサーの代用として使えます。
フェーダーやMUTEボタン、指定したソースの音をモニタリングできるSOLOボタンが備わっており非常に便利。(上写真の赤枠①)
V-8HD本体ではこれらの設定をメニューの奥深くまで潜らないと操作できないため、Audioパネルで実行するほうが断然簡単です。
さらにSETUPのボタン(AUDIOパネルの写真 赤枠②)を押すとオーディオエフェクトの操作画面が表示され、イコライザーやノイズ除去を実行できる画面が開きます。
私の場合、ミキサーにあまり詳しくないのでエフェクトプリセットとノイズゲートしか使いませんが、詳しい方なら音声品質をさらに高めることができるはずです。
また、③のPinPのSETUP画面ではiPadの画面上でスワイプするだけでPinPの位置を移動できるようになっています。
V-8HD本体の操作でも同じことができるのですが、iPadで実行する方が断然スピーディにPinPウィンドウを移動できます。
また、PinPのクロップもV-8HD Remoteで設定する方が簡単かつ手早く完了できます。
PinPのクロップをV-8HD本体だけで行う場合メニューに潜って設定する必要があり、かなり面倒です。
しかしV-8HD Remoteを使えば、配信中でも簡単にクロップの調整ができるのでとても便利です!
V-8HDのMEMORYパネルを開くと、あらかじめ登録しておいたプリセット画面が一覧表示されます。
本体でプリセットメモリーを呼び出す場合、MODEをMEMORYに変更して登録したボタンを押しますが、V-8HD RemoteでMEMORYパネルを表示しておけば1タップで呼び出すことができます。
私はSPRITやVFXもすべてMEMORYに登録しています。
V-8HD RemoteのSTILLパネルではV-8HD本体に登録しているSTILL(静止画)があるか一目でわかり、選べばV-8HDのモニターに表示されます。
欲を言えばSTILLパネルに登録した画像が一覧表示されると良いなと思いますが。
ちなみにSTILLの名前変更もV-8HD Remoteで簡単にできます。
Roland V-8HDのメニューはV-8HD Remote(前に掲載のVIDEOパネルの写真-赤枠④)からも呼び出すことができ、タッチパネルで操作できます。
Roland V-8HDの配信準備から配信中の操作をすべてV-8HD Remoteで完結できます。
ATEM Minimも専用アプリの「ATEM Software Control」で様々な操作ができますが、断然V-8HD Remoteの方が機能が豊富で安定感があり、操作中に突然アプリが落ちるようなことは一切ありません。
カメラの配信系アプリやリモートアプリは不安定なものが多い中、V-8HD Remoteはまったく不満を感じることがないので、Roland V-8HDを使うならV-8HD Remoteを合わせて使うことを強くお勧めします。
ただ一点、Roland V-8HDを持ち運んで使う場合、iPadも持たなければならないので荷物になるのが難点ではありますが、V-8HD Remoteの便利さを考えると私は我慢できます。
Roland V-8HDの持ち運びに便利 おすすめのバッグ
私はRoland V-8HDを持ち運びするので、Roland純正やサードパーティ製のRoland V-8HD専用バッグがあるか探してみましたが、どこにも見当たりませんでした。
そこで耐久性があり、ノートパソコンのような精密機器でも持ち運びできるようなバッグを探して見つけたのがサンワサプライのセミハードPCケース「EVAシリーズ」です。
サンワサプライのPCケース EVAシリーズはEVA5BKN、EVA6BKN、EVA7BKNがあり、それぞれサイズは同じように見えますが、販売価格と仕様が若干違っています。
私が選んだのは最安価のEVA5BKNです。
全てのシリーズで、チャックに小型の南京錠をかけることができる穴があります。
そしてEVA6BKN、EVA7BKNは専用の南京錠が付属しています。EVA5BKNに鍵が付属していません。
サンワサプライ EVA5BKNはバッグは開いてみると、ノートパソコンを入れることができるスペースと3つのポケットがあります。厚さ(収納寸法)は65mmです。
一方、EVA6BKN、EVA7BKNはペン入れや名刺入れがあって、厚さ(収納寸法)が80mmとなっています。
どちらにするか迷いましたが、私にとってはペン入れや名刺入れよりもポケットの方が都合が良いのと、Roland V-8HDの厚さは最厚部で60mmなのでEVA5BKNでも問題なさそうなので選びました。
実際にRoland V-8HDを収納してみるとちょうど良いサイズです。
側面のスペースにはマジックテープで固定できる仕切りがあるので、V-8HDとノートパソコンのACアダプターも収納できるのが良いですね。
私が使用しているノートパソコンの電源ケーブルが少し大きいので、収納場所に困りノートパソコンのポケットに無理やりツッコんでいます。
これでもバッグは悠々と閉じることができます。
ライブ配信はノートパソコンを複数台使うので、このバッグ一つでRoland V-8HDだけでなく15.6インチのノートパソコンも一緒に運べるのは嬉しい。
私のようにライブ配信の出張サービスをしている方にはぜひオススメします。
サンワサプライ セミハードPCケース BAG-EVA5BKN
更にもう一つ購入したPCケースがSmatreeのMacBook Pro用PCケースです。
先ほど紹介したサンワサプライのPCケースよりもやや小ぶりで、16インチのMacBook ProとiPadを収納できます。
ケースの強度はサンワサプライのPCケースと同じような感じで撥水加工がなされています。
ケースの中にはiPadとアダプターを収納するのに便利な仕切りがあります。
この仕切りはバッグから取り外すことができません。
Roland V-8HDはiPadを併用する方が便利なのでぜひ使いたいですよね。
このバッグもiPadとともに14インチのノートパソコンを収納できました。私にはピッタリのバッグです。
Roland V-8HDにおすすめのスタンド
Roland V-8HDをデスクに置き座って使うと、せっかくの液晶画面が見えにくいためスタンドを使うことにしました。
Roland V-8HDは重量が2kgもあるので、ハイエンドのゲーミングノートパソコンと同じぐらいの重さです。
そこである程度耐久力のあるノートパソコンスタンドを使うことにしました。
購入したのはMiady ノートパソコンスタンドで、耐荷重量は20kg、17.3インチのノートパソコンにも使える製品です。
強度はかなりあるようで、Roland V-8HDを乗せてもビクともしません。
Amazonの中華製品は表記通りの強度や耐荷性能を持たない製品が多々あり、私もこれまで数々失敗してきましたが、このスタンドは耐久力の面については十分満たしています。
折り畳み時の厚さが4.4mmほど。重量は650gで、持ち運ぶときにバッグに入れやすいとは言えませんが(汗)
かなり頑丈な金属製のスタンドなので多少雑に扱っても壊れないと思います。
角度をつけることでRoland V-8HDの液晶モニターが見やすくなりました。
Roland V-8HD購入レビューと機能を徹底検証 まとめ
Roland V-8HDは多機能であり、完全にプロ向けの業務用配信スイッチャーです。
初心者の方やこれから配信スイッチャーを初めて使う方にとっては多機能が故にかえって扱いにくさを感じるかもしれません。
一方で、私のようにATEM Miniを使ったことがあって、そろそろ上級者向けのスイッチャーが欲しいと考えている方にはドンピシャのスペックになっているでしょう。
特にATEM Mini Extremeのようにボタンがズラッと並んでいるのをあまり良しと思わない方にとっては、Roland V-8HDの考え抜かれた操作体系を体感すると満足度が高いと思います。
ただし、キャプチャーデバイス(キャプチャーボード)を別途用意しなければならない点や、iPad接続で特殊なケーブルアダプターが必要になるなど、様々な出費の覚悟が必要です。
購入する場合は、業務機器なのでシステムファイブのような正規代理店で購入するのをおすすめします。
私は購入数か月前から各通販サイトの値動きをチェックしていたところ、サウンドハウスやワタナベ楽器(楽天)が時々数万円値引きしています。
急いで買う必要がない方は値動きを見て買うのも良いかもしれませんね。
持ち運んで使う方はぜひここで紹介したバッグも参考にしてみてください。
私もRoland V-8HDの操作や運用についてわかったことがあれば、随時このページに追記していきますのでぜひブックマークしてくださいね!
Roland V-8HD HD VIDEO SWITCHER