【ライブ配信】RODE Wireless GOⅡレビュー ATEM Miniとの相性を検証
※2023年4月に更新しました。
マイクでおなじみのRODEが販売するWireless GO IIをライブ配信で利用するために購入いたしました。
Wireless GO IIは「ワイヤレスマイク」の一種で、送信機と受信機がセットになった製品です。
別売りのラベリアマイクを利用することで、音声品質をさらに高めることができます。
Wireless GO IIにちなんだアクセサリーも一通り揃えてみましたので、様々な使用方法による音声を比較検証しました。
検証結果は動画を視聴することで比較できるようになっています。
ATEM MiniとWireless GO IIの設定方法もまとめていますので、これからWireless GO IIをライブ配信用途で購入しようと考えている方はぜひ読んでみてください。
目次
RODE Wireless GO IIを購入した理由
ATEM Miniは非常に便利なライブ配信スイッチャーで、様々な種類のマイクに対応しています。
ATEM Miniで入力できるマイク
✅プラグインパワーマイク
✅ダイナミックマイク
ATEM Miniはファンタム電源(+48V)が必要なコンデンサーマイクは使用できませんが、カメラ用マイクのプラグインパワーマイクや電池を必要としないダイナミックマイクを使用できます。
さらにライン接続による音声も入力することができます。
ATEM MiniはATEM ソフトウェアコントロールにミキサーのような機能があるので、コンデンサーマイクを使わない限り、ミキサーを用いることなくライブ配信をすることができる便利なスイッチャーです。
ちなみにATEM Miniの音声は3.5mmのマイク端子から入力可能です。
私が企業様のライブ配信のサポートに携わる際に、ATEM Miniとピンマイクを活用した現場を最近頻繁に見かけるようになりました。
ピンマイクは出演者や司会者の衣服に取り付けるタイプのマイクで、ガンマイクと比べて被写体とマイクの距離が一定になります。
そのため、出演者が多少姿勢を変えても音量の変化がほとんど発生しないという大きなメリットがあります。
ダイナミックマイクだと、演者さんがマイクから離れてしまうとボリュームが小さくなるという心配がありますが、ピンマイクはその心配がありません。
またピンマイクには有線マイクと無線マイクの2種類があり、無線のピンマイクのほうがケーブルレスで便利です。
特に小規模なライブ配信では、狭い空間でたくさんのケーブルを這わせる傾向があるので、無線マイクのほうが動きやすいのは間違いありません。
映像制作者が業務で利用するワイヤレスマイクは「アナログB帯域」の無線ワイヤレスマイクが一般的ですが、値段が高く扱いにくいです。
小予算のライブ配信で最適な無線のピンマイクはどれがよいか?
個人的にとても興味がわきましたので、映像制作者の間で評判の良い低価格のワイヤレスマイク「RODE Wireless GO II」を購入してみることにしました。
RODE Wireless GO(前モデル)について初めて知ったのはギュイーントクガワさんのYouTubeチャンネルの動画です。
参考情報:YouTuberにピッタリのワイヤレスマイク RODE Wireless GO導入でドライブトークが完璧に!|ギュイーントクガワ
この時はSONYのB帯ワイヤレスマイクセット「URX-P03・UTX-B03」とRODE Wireless GOのどちらを買うか迷い、結局業務用途のためSONYのワイヤレスマイクを買ったと記憶しています。
その後発売したRODE Wireless GO IIは送信機が2個に増え、ファームウェアのアップデート以降送信機単体でも録音が可能となっています。
RODE Wireless GO IIの機能や特性については高澤 けーすけさんの動画が一番わかり良く購入するきっかけとなったのでここで紹介します。
動画中でRODE Wireless GO IIをカメラのマイク端子に接続して収録した音声を聞くことができます。
動画制作者の方は参考になるのでぜひ視聴してみましょう。
RODE Wireless GO IIの特長
RODE Wireless GO IIは1つの受信機と2つの送信機がセットになったワイヤレスマイクセットです。
一般的なワイヤレスマイクは1つの受信機に1つの送信機がセットとなっており、マイクが二つ必要になる場合は送信機と受信機のセットが2つ必要になります。
ところがRODE Wireless GO IIは1つの受信機に2つの送信機がセットになっているのです。
同じように送信機が2つの業務用ワイヤレスマイクにURX-P03D + UTX-B40の2波セットがありますが、お値段は17万円近くなります。
なので、RODE Wireless GO IIの値段がいかに破格であるかよく分かるはずです。
またRODE Wireless GO IIのもう一つの特長は、送信機本体にマイクが内蔵されていることです。
このようにマイクが内蔵し、付属のジャマーを取り付けることで風音も防ぐことができます。
別売りのラベリアマイクを送信機に接続することで業務用ワイヤレスマイクに近いスタイルで音声を収録することができます。
RODEの純正ラべリアマイクに「Lavalier(ラべリア) GO」がありますので、合わせて購入して装着してみました。
ちなみにRODE Wireless GO IIは他社のラべリアマイクを合わせて使うこともできるようです。
ラべリアマイクの性能の良し悪しも音声品質に影響がありますので、予算に余裕があればもっと良いラべリアマイクを選んでも良いかもしれません。
先ほど紹介した動画ではTASCAM (タスカム) の「TM-10LB」を奨められていましたね。
なお、SONYのB帯ワイヤレスマイクセットUWP-D11に付属のECM-V1BMPはRODE Wireless GO IIで使用することができませんでした。
いずれにせよ、ラべリアマイクを買う時は品質の良いケーブルクリップを付属している製品を選ぶと良いです。
RODEの純正ラべリアマイクのクリップはまずまずの品質です。
RODE Wireless GO IIのメリット・デメリット
ここではRODE Wireless GO IIを購入し、ATEM Miniを用いたライブ配信で使ってみた結果分かった、RODE Wireless GO IIのメリット・デメリットを挙げてみましょう。
RODE Wireless GO II 3つのメリット
1. 超低価格のワイヤレスマイクであること
まず、RODE Wireless GO IIを購入する前にワイヤレスマイクの候補を3種類挙げてみました。
RODE Wireless GO IIも発売から少し時間が経っているのもあり、低価格な類似製品がいくつかあります。
RODE Wireless GO IIの競合製品として出現しているのがHollyland Lark 150とDJI Micです。
Hollyland(ホリーランド)やDJIは中国のメーカーです。
中でもDJIはドローンで有名なメーカーであり、ホリーランドはSDIやHDMIの映像を無線伝送する機器を販売するメーカーです。
どちらもB帯ワイヤレスマイクより値段が安くてどれを選ぶか悩ましいです。
RODE Wireless GO IIの類似製品との価格比較
Hollyland Lark 150 | 3.3万円前後 |
DJI Mic | 4.7~5.1万円 |
RODE Wireless GO II | 4.1~5.2万円 |
Hollyland Lark 150はラべリアマイクが付いてRODE Wireless GO IIよりも安い..
DJI MicはRODE Wireless GO IIよりも伝送距離が長そう(250m)..
RODEはオーストラリアのマイクのメーカーで、映像制作に携わる方は誰もが知っているぐらいガンマイクの老舗でもあります。
結局、私はRODEのブランドを信じ、マイクを買うならRODEが間違いなさそうと考えてWireless GO IIを購入しました。
どの製品も業務用のワイヤレスマイクと比べると断然安く、SONYの送信機1台セットの値段のおよそ半分ぐらいの価格で買えるのは魅力的です。
送信機が一つのRODE Wireless GO II Singleもありますが、どうせ買うなら送信機が2つのWireless GO IIを買うほうが良いでしょう。
通販で買う場合は送信機が2つ付属するRODE Wireless GO IIであることを必ず確認しておきましょう。
2. 設定が簡単
RODE Wireless GO IIの大きなメリットの1つは、設定がメチャクチャ簡単であるということです。
周波数を合わせる必要もなく、電源を入れるとすぐにペアリングされてマイクのボリュームメーターが動き出します。
細かな設定は以降で解説しますが、電源ONですぐに使うことができるのでワイヤレスマイク初心者の方でもすぐに使いこなすことができるはずです。
✅送信機と受信機がどれぐらい離れた位置まで使えるのか?(仕様では最大200m)
✅2台のRODE Wireless GO IIを同じ場所で使えるのか?
については検証できていないのですが、ライブ配信など屋内で使うことがメインとなる場合は電波が途絶える心配はほとんどないと思います。
3. USBで充電できる
RODE Wireless GO IIのもう一つ重要なメリットとして、USB給電タイプのワイヤレスマイクであるということが挙げられます。
通常電池で運用することが多いワイヤレスマイクは、常に電池残量を気にしながら撮影に臨む必要があります。
RODE Wireless GO IIをライブ配信で使用する場合、本体のUSB端子(USB Type-C)を使用しないので、給電しながら使うこともできます。
仕様では一度の充電で7時間利用できるそうなので、長時間の撮影やライブ配信ではなければバッテリーの心配をすることはないでしょう。
電池を使用しない点やスマホの充電で使うUSBのACアダプターで気軽に充電できる点は、運用面で大きなメリットと言えるでしょう。
RODE Wireless GO II 3つのデメリット
1. 受信機にヘッドホン端子がない
RODE Wireless GO IIの受信機にはヘッドホン端子がありません。
無線ワイヤレスマイクはノイズが生じたときに、どの段階でノイズが生じているのか?切り分けて原因を突き止める必要があります。
なので業務用ワイヤレスマイクの多くは送信機と受信機の間で問題なく音が伝送されているか、確認できるよう受信機側にヘッドホン端子が備わっています。
競合製品であるDJI MicやHollyland Lark 150には受信機にヘッドホン端子があります。
しかしRODE Wireless GO IIの受信機にはそれがありません。
業務用ワイヤレスマイクを使っている方にとっては、この点にやや不満を感じるでしょう。
2. 二台同時に使えるかどうか不安
アナログB帯域を使用するワイヤレスマイクは周波数の値を変えることで2台同時に利用可能です。
RODE Wireless GO IIは2.4 GHz デジタル伝送のため、2台のRODE Wireless GO IIを同じ場所で使うと混線する可能性はあると思います。
ただし、一台だけで利用する場合は心配することはないでしょう。
3. 感度が良すぎる
購入後開封し、充電して初めて送信機と受信機をペアリングし、マイクの音声を聞いたとき、マイクが周囲の音を拾いすぎていて「感度が強すぎる」と思いました。
取扱説明書を確認してみると、RODE Wireless GO IIは本体をパソコンにUSB接続してアプリでさらに細かい設定ができることが分かりました。
関連情報:RODE Wireless GO II アプリ RODE Central
RODE Wireless GO IIはアプリをインストールしたパソコンと、送信機・受信機を接続して設定します。
送信機、受信機それぞれで設定できることが違うので、最初はどちらも接続して設定することをお勧めします。
上の画像は送信機とパソコンを接続したときの設定画面です。
赤枠の部分にPADがあり、これをONにすることで感度が下がります。
RODE Wireless GO IIにラべリアマイクを付けて使用するときにPADの効果が顕著に表れます。
また、Wireless GO IIは受信機側に感度(ゲイン)を調節する機能があります。
初期状態では3段階の設定ができる「Coarce」になっています。
これを「Fine」に変更することで10段階(-30~0dB)の感度調節が可能になります。
0dBのままで使うと感度が強く、環境音やノイズを拾い過ぎるので、かなり下げて使うのが良さそうです。
私の環境では-18dBに設定しています。
このようにRODE Wireless GO IIの設定を完了後、ATEM Miniに接続します。
音量が小さい場合はATEM Miniのソフトウェアコントロールでボリュームアップすると、高品質な音声を入力することができることが分かりました。
環境によって微調節する必要があると思いますが、参考にしてみてください。
RODE Wireless GO IIはアプリの設定が必須です
RODE Wireless GO IIは電源を入れただけで自動的にペアリングが開始し、すぐに使えるので非常に便利です。
しかし先ほど紹介したマイク感度の設定をはじめ、RODE Wireless GO IIの機能を十分に使いこなすにはアプリ操作が必須です。
ここでは必ずおさえておきたいRODE Wireless GO IIのアプリ設定について解説します。
【送信機側】ミュートON/OFFと録音のON/OFF
まずは送信機側のアプリ設定です。
RODE Wireless GO IIの送信機とRODE Centralをインストールしたパソコンを接続し、RODE Centralを起動します。
初めて起動するとき、本体のファームウェアアップデートを求められます。
RODE Wireless GO IIは発売から年数が経っており、その間にファームウェアのアップデートで機能が増えています。
まずは最新に更新してから使用しましょう。
ファームウェアのアップデート後、RODE Centralに認識しているRODE Wireless GO IIの機器が表示されています。
詳細設定は⚙マークをクリックして行います。
送信機の設定画面を確認すると4種類の設定項目が並んでおり、右端の「Button」では電源ボタンに割り当てる機能をミュートオン・オフ / 割り当てなし / マーカーの中から選べます。
初期状態ではミュートオン・オフが割り当てられており、1回押すとミュート(消音)するようになっています。
ライブ配信でRODE Wireless GO IIを使う場合、送信機を演者に身に付けてもらうことになりますが、この時に演者の誤操作でミュートになってしまうことがあります。
ミュートの解除は送信機でしか行えないので、配信が始まってから音声が入らなくなってしまうと大変です。
このため、ライブ配信ではミュートの機能をオフにしておいたほうが良いでしょう。
一方、RODE Wireless GO IIは録音機能を持っており、送信機だけでICレコーダーとして使えます。
録音用途ではミュート機能があると便利です。
RODE Wireless GO IIは初期設定で録音機能がオフになっています。
RODE Centralで「Backup」または「Always」を選択することで、送信機で録音することができます。
Backup:送信機と受信機のペアリングが始まると録音開始。録音品質は圧縮・非圧縮を選べる
Always:送信機の電源ONで録音開始。録音品質は非圧縮(Uncompressed)
BackupはRODE Wireless GO IIをレコーダーとして使うというよりは、ワイヤレスマイクの機能を補完する機能となります。
RODE Wireless GO IIは2.4GHzの周波数を利用するデジタル通信のため、WiFiやBluetoothの影響を受けやすく、アナログB帯域のワイヤレスマイクよりもノイズが入りやすいです。
RODE Wireless GO IIでは送信機・受信機間での電波障害が起きた時のために、バックアップで音声を録音できるようになっています。
そのためBackupは送信機と受信機がペアリング状態の時のみ、実行できるようになっています。
一方、Alwaysに設定した場合は送信機の電源をONにすれば録音が開始し、受信機の有無は影響しません。
つまり送信機だけでICレコーダーとして使えるのがRODE Wireless GO IIのもう一つの魅力となっているのです。
録音したデータは送信機の方に保存されており、RODE Centralを起動して送信機を認識するとデータを確認できます。
設定時に録音品質で非圧縮を選んでおけば、出力する際にフォーマット(WAV / MP3)やサンプリングレート(48kHz / 44.1kHz)、ビット深度(24bit PCM /32bit float)まで選べるので便利です。
非圧縮で最大7時間、圧縮データで最大43時間の録音が可能です。
録音したデータは設定画面にあるゴミ箱のアイコンを選んで削除ができます。
【受信機側】
次にRODE Wireless GO IIの受信機側の設定です。
RODE Wireless GO IIの受信機とRODE Centralをインストールしたパソコンを接続し、RODE Centralを起動します。
最後にもう一つ重要な設定があります。
それは受信機の「Mode」設定です。
Modeでは「Merge」と「Split」を選ぶことができます。
Merge=モノラルで、Split=ステレオと言い換えると分かりやすいでしょう。
送信機から受けた音声をモノラルで入力するか、ステレオで入力するか設定できます。
Mode設定は基本Splitで入力すれば良いです。
なお、RODE Wireless GO IIの受信機に備わる2つのボタンを同時に3秒長押しすることでMode切り替えを行うこともできます。
またRODE Wireless GO IIには「Safety Channel」の設定があり、モノラル入力の場合のみ利用できます。
Safety Channelはバックアップで-20dBの録音を行います。
感度の良い(良すぎる)RODE Wireless GO IIでは、声が大きすぎる場合に音声が割れてしまうこともあるでしょう。
そんな時Merge(モノラル)モードでSafety ChannelをONにしておけば、感度を抑えたデータがあるのでアーカイブ編集時に使用することができるので便利です。
RODE Wireless GO IIをATEM Miniで使用する時の注意点
では早速、RODE Wireless GO IIをATEM Miniを用いたライブ配信で使用してみましょう。
RODE Wireless GO IIで二人分の音声をATEM Miniに入力できます。
最も簡単な方法はRODE Wireless GO IIに付属のプラグで、受信機とATEM Miniを接続する方法です。
受信機の設定はSplitにします。
ATEM MiniのMIC1にRODE Wireless GO IIの受信機を接続します。
この方法で音声を入力するとRODE Wireless GO IIの送信機 1と送信機 2の音声が混ざって、ATEM MiniのMIC 1に入力されます。
入力した音声をヘッドホンでモニタリングすると、左に送信機1、右に送信機2の音が入っています。
この状態ではかなり違和感のある配信映像になってしまいますので、両方のマイク(送信機)の声を両耳で聞けるように設定する必要があります。
まずATEM ソフトウェアコントロールパネルの左下にある⚙マークから設定画面を開き、オーディオのタブで一般設定を確認します。
アナログオーディオ入力の項目を確認し、「マイク」を選びます。
これまでプラグインパワーのマイクを使っていた場合は、ここで「マイク」に設定変更しておく必要があるでしょう。
接続するマイクや機器に合わせて、ここでの設定を実施しない場合、ノイズの発生やマイクの故障の原因にもなるので注意してください。
次にオーディオのタブの「オーディオ分割」を選びます。
オーディオをモノチャンネルに分割で「MIC1」にチェックを入れます。
ATEM MiniのMIC1・MIC2はステレオ入力できるようになっており、ステレオ入力した左右の音を分割してモノラルで入力することができます。
(最大で4つのモノラル入力が可能です)
するとソフトウェアコントロールのオーディオパネルではMIC1でLとRが分かれ、それぞれモノラルで音声が入力しているのが分かるはずです。
これでRODE Wireless GO IIの2つのマイク(送信機)の音声を、それぞれ両耳で聞けるようになります。
ATEM MiniとWireless GO IIの音声品質を検証
この動画はRODE Wireless GO II とATEM Miniで入力した音声をOBSで録音(録画)したものを以下の3つのパターンで比較しています。
✅RODE Wireless GO IIの送信機内蔵マイクで収録
✅RODE Wireless GO II + RODE純正ラべリアマイクで収録
✅SONY B帯ワイヤレスマイク UWP-D11と付属のラべリアマイクで収録
RODE Wireless GO IIと合わせてラべリアマイクを用意するかどうか悩んでいる方はぜひ確認してみてください。
ATEM Miniとミキサー・オーディオインターフェースを使う場合
ATEM Miniでライブ配信をする場合、OBSを併用してオーディオミキサー(オーディオインターフェース)で音を入力する場合もあるでしょう。
オーディオインターフェースにはRODE Wireless GO IIの受信機で入力した音を2つに分割するような機能はありません。
そのためRODE Wireless GO IIのアクセサリー「3.5mmTRS スプリッターケーブル SC11」で分離します。
また、3.5mmのTRS端子をミキサーに入力するにはXLR(オス)に変換する必要があります。
RODEではTRSからXLR(オス)に変換できるVXLR TRS-XLR変換コネクタを販売しています。
純正の方が相性が良さそうなので買ってみました。
この例ではZOOM LiveTrak L-8にRODE Wireless GO IIの音声を入力しています。
片方の送信機で入力した音声を無事にLiveTrak L-8にマイク入力できました。
モニタリングするとノイズのない音質で左右両方から音声が確認できました。
ミキサーやオーディオインターフェースでRODE Wireless GO IIを運用する場合は、RODE SC11と変換コネクタで運用できるでしょう。
RODE Wireless GO IIの感想とレビューまとめ
RODE Wireless GO IIは音声品質も良く、屋内で使う分には電波障害が起こることなく使用できています。
送信機でICレコーダーとして使える点や、ワイヤレスマイクとして使用しているときにバックアップで録音できる点も優れています。
より高い音質にこだわるなら送信機にラべリアマイクを付けて、手軽に使うなら送信機の内蔵マイクだけで運用できます。
この価格でこの機能充実度。人気のワイヤレスマイクセットであるのも頷けます。
ATEM Miniのライブ配信でワイヤレスマイクを検討しているなら、RODE Wireless GO IIを選んでおけば間違いないでしょう。イチオシです。