※2022年1月に更新しました。
インターネットが普及する以前の学習方法とは、教室に講師と生徒が集まって教えるという形態が主流でしたが、インターネットが普及とともにパソコンを使用したオンラインでの学習システムが普及しています。
オンラインの学習システムを総称してEラーニングとも呼ばれています。
かつての通信講座は受講者にビデオやDVDを送ればそれで終わりでした。
あとは一人で学習してもらえばよかったのです。
あくまでも既存の対面学習の補助的役割しか果たしておりませんでした。
しかし、Eラーニングはかつての通信講座と根本的に異なります。
Eラーニングは通信講座のような補助システムではなく、教育活動の基幹となるシステムです。
このエントリーではEラーニングとLMSについて詳しく解説してみましょう。
学習管理にLMSを使うことで教育事業者が得られるメリット
現代のEラーニングはLMS(ラーニングマネージメントシステム)を基幹システムとして運営されていますが、元々LMSとは、教師に代わってeラーニング学習者の学習進捗管理をするために考案されたものです。
LMSが主流となってくると、教師は学習者個々の学習進捗や習熟程度を管理する作業から開放されます。
LMSが代わりにやってくれるからです。
また、LMSは受講生のユーザーIDやパスワード管理も全て行ってくれます。
もしLMSがなければ、講師が受講生の管理を全てしなければならず、ユーザーIDやパスワードを一人一人に配布し被らないようにしなければいけない手間なども生じるのです。
そして学習の進捗具合やどこから学習を始めるのかということまで管理しなくてはいけないのです。
LMSは勉強を提供する教育機関に代わって学習者を管理するシステムです。
LMSがあれば講師や先生がインターネットの技術などを覚える必要もなく学習者の進捗具合に合わせて適切なEラーニング教材が配布・提供されます。
LMSを利用することで教育活動の問題の多くが解決されているのは間違いありません。
LMSが受講者にもたらすメリット
また、LMSは学習者にも良い効果をもたらしています。
受講生は、自分のIDとパスワードでLMSにログインすることで自分の勉強の進み具合やどこから勉強を進めるのかがわかります。
また、教師は、このLMSに教材を配布したり、テストの結果を入れることで成績もわかります。
このようにLMSとは、教師と学習者の間で受講者と教材の管理、進み具合、テストの結果までわかるプラットフォームとなっているのです。
さらに最近のLMSでは、受講者間のSNS(ソーシャルネットワークサービス)としての役割を担っています。
同じ勉強をしている者同士が学習のことについて、つぶやくことでコミュニケーションをとることもできるようになっています。
従来の通信講座やEラーニングでは講師から一方的に教材を受け取るだけの交流のない勉強となりがちでしたが、LMS内に組み込まれたSNSを利用することで、学習ポータルとしての利用が出来るようになりました。
SNSのほかには、同時にログインすることでチャットのように利用することも出来るようになっています。
学習者はチャットに参加するためにLMSのポータル画面に頻繁にログインすることで、学習者が学習教材に触れる機会が増加し、さらに学習効果が高まるとも言えるでしょう。
またEラーニングのメリットは、DVDなどを送るということがないのでコスト削減になります。
ネットを利用することで離れた人ともビデオ会議などを使い、リアルに学びあうことができるようになっています。
これからの学習管理は、LMSを使用することで教師でも、受講生でも、またLMSを管理する人にとってもそれぞれにメリットがたくさんあるでしょう。