※2021年4月に更新しました。
LMSとはラーニングマネジメントシステム、つまり学習管理システムのことを言います。
紙素材のテキストを使ったり、ボードや黒板を利用するといったアナログの学習方法ではなく、パソコンやIT機器を利用する方法で学習を行うこと、あるいはその管理を含めたものをいいます。
LMSは現在、教育機関を中心に普及していますが、今後は一般企業の研修・育成の場においても普及していくことが予想されています。
LMSを活用して急速に成長する企業
LMS・Eラーニング活用事例
事例1:広尾学園がiPad・MacBookを活用した公開授業「広尾学園×iPad×教育ICT」を実施
事例2:学費無料のオンライン“大学”が人気:日経ビジネスオンライン
事例3:オンラインでプログラミングが無料で学べる「Codecademy(コードカデミー)」
事例4:富士通、JALグループの教育システムをeラーニングシステムで刷新
企業や店舗においてはスタッフ育成も重要な教育業務です。
人事異動や雇用の流動化も激しくなるにつれ、スタッフ教育の効率化・高品質化が企業にとって重要課題となるでしょう。
そのような場合、研修の時間を割き、研修指導者として社員を用意したり、会場の準備をして社員研修を行なうといった従来の方法ではコストと時間がかかりすぎます。
研修者それぞれが独自に自由な空き時間を利用して学習を行えるとなると効率的に学習を進めて行くことができるでしょう。
そして社員やスタッフに対して学習管理を行うことでムラなく研修業務が遂行でき、教育時間や費用もこれによって大幅に削減することができるでしょう。
商品カタログ・販促素材のデジタル化・IT化はますます進んでいます。
売り場において顧客に説明するのに、あまり言葉を交わさなくても商品説明ができたり、営業先で会社のサービス内容がわかりやすく説明できたりとその用途は無限といって良いほどに広がっています。
優れた経営者であれば、既存の業務のなかのアナログ的な部分をなるべくデジタル化することによって、時間とお金を生み出すことが可能であることはすぐに理解できるでしょう。
すでに教育機関で実績のある優れたLMSがあれば社内研修システムに取り入れようと考えるのではないでしょうか。
多様化する動画教育コンテンツを扱いやすいLMSで管理する
LMSでは管理者側では教材を学習者がどれぐらいの時間視聴したか、あるいは受講内容をどれぐらい把握できたかなどを掴むことができます。
コンテンツ内容も紙媒体であったものからPDFファイルにすることでモバイル機器からも閲覧できるようになっています。
また、VHFテープやDVDを利用した映像教材・動画コンテンツも動画ファイルに変換してウェブ上で視聴できるようになり、再生デッキすら必要がなくなっているのです。
ウェブ上の動画教材の事例
事例1:ドットインストール「3分動画でマスターするプログラミング学習サイト」
事例2:動学TV
事例3:NHK語学番組 中国語の番組
事例4:怪盗ねこぴー 小学生が楽しみながら学習できる学習エンターテインメントサイト
事例5:manavee だれでも無料で受験勉強できる場所
事例6:Adobe TV アドビ製品に関する専門家のオンラインビデオサイト
動画・映像教材は学習者の理解を助け、把握する速度を全体的に速めることにつながり効率的となるでしょう。
自分で教材を作ることももちろん可能です。
動画コンテンツを作成し、LMSにアップロードすれば追加の学習内容としても使えることになり、独自の教育方法として取り入れることができます。
LMSは内容をどれぐらい把握できたかのチェックには理解度をチェックするための問題も出題できます。
研修内容も社員教育やマナー教育、さらには管理職研修にも及び、会場を借り切って講師を招き、時間と交通費、紙媒体の資料などを使って受講することも省けて費用の節約にもなるでしょう。
個々の段階で理解度が遅れていると判断される場合には、対象の受講者だけに特別の補助教材を使って補強することも可能です。
受講後、アンケート調査を行ったり掲示板での意見交換を行うことで学習者とのやりとりの結果を次のステップに活かすことで適切なサイクルとして機能させて行けることになります。
Eラーニングは当初は大学や高校から始まり、学校や塾、各種の研究や講演会、通信教育その他にまで広がって来ていています。
今後も外国語会話研修や社内研修など身近なところで活かされる可能性は高いでしょう。