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プロ用の三脚がどうして価格が高いのか調べてみた
三脚を探してみると、1~3万円程度で買えるものもあるのですが、中には10万円以上もする三脚もあります。
プロの写真家は三脚にはかなりお金をかける傾向があります。
ではプロ用の三脚がどうして価格が高いのか?
なぜ高い値段の三脚でも彼らは購入するのか?
そのような高価な三脚をアマチュアカメラマンの自分が購入するべきなのか?調べてみました。
この動画ではボクが何本も三脚を買ってきたうえで分かった三脚の失敗しない選び方を解説しています。
ぜひ合わせて視聴してください。
プロ用の三脚がどうして価格が高いのか調べてみた
この動画ではプロ用三脚GITZOのトラベラー三脚(ボール雲台付き)GK1545T-82TQDの紹介をしてくれています。
Ryoya Takashimaさんがこれまで使っていたマンフロットのトラベラー三脚と比較すると、GITZOの三脚はサイズや脚の太さも全く異なっています。
GITZOはプロの写真家に愛用される三脚で価格は10万以上します。
マンフロットにもプロ仕様の高価な三脚がありますが、どちらかと言うと低価格な三脚も幅広く揃っているのが特長的なブランドです。
マンフロットのカーボン製トラベラー三脚
プロ用の三脚と通常の三脚では、機能、材質、耐荷重などあらゆる面で異なっており、それゆえに価格面でも大きな差になっています。
プロ用三脚の材質はカーボンファイバーが主流!
まずは材質について見てみましょう。
プロ用の三脚が主に使用している材料はカーボンファイバーです。
航空機の材質にも使われている材料であり、軽くて丈夫であるという特徴があります。
比較的安価な三脚ではアルミが使われていて、これでも十分軽くつくられているものの、やはりカーボンには及びません。
剛性と軽さを併せ持つカーボン製の三脚はプロ用三脚の象徴です。
カーボンとアルミの重量差は三脚1本につき平均で500g程度です。
この差は大したことないと考えてしまいますが、普通三脚を持ち運ぶときはカメラやその他の撮影機材も持ち合わせています。
500g違うともう一つ予備のカメラを持っていくかどうかぐらいの余裕ができますよ。
プロ用三脚は脚の開き方が違う
機能の面でもプロ用三脚は、通常の三脚とは異なっています。
例えば安価な三脚の場合は脚を広げる角度が小さく制限があります。
脚が十分に広がらないためにローアングルの撮影にも限界があり、ハイアングルの時はバランスが悪くなります。
しかしプロ用の三脚の多くは必要に合わせて、脚の角度を変更できるため安定感を増すことができますし、地面の状況に合わせる事もできるようになります。
脚の角度に自由度があると、不整地や高さが全て異なるような地面の時でも角度を調節することで水平を確保することができるようになります。
さらに脚自体に標準器が装備されているようなタイプもあり、この場合さらに水平を保つのに役に立ちます。
プロ用三脚には十分な耐荷重がある
最後に耐荷重についてですが、通常の三脚であれば耐荷重は3kgぐらいで設計されています。
この位でも大きな問題があるわけではありませんが、プロによる写真撮影となると付属道具を使用しての撮影も加わってきます。
こうなると数kgの耐荷重では撮影に耐えることはできません。
この面でプロ仕様の三脚は明らかに異なっており、グレードの低いタイプの三脚であっても10kgの耐荷重は常識で、最大では40kgまで支えることができるようになっています。
特に雲台部分の堅牢さとサイズの大きさはプロ用三脚とアマチュア用三脚の違いを感じさせられます。
同じボール雲台でも安価な製品はロックしているにも関わらず、グイっとショックを与えれば角度が変わってしまうこともありますが、GITZOの雲台はビクともしません。
こうした安定性がありながら軽量化や携帯性も持ち合わせている点がやはりプロ仕様と言える部分です。
プロ用の三脚がどうして価格が高いのか調べてみた まとめ
プロが使っている三脚と通常の三脚では機能面でも材質の面でも大きく異なっています。
撮影にこだわっていくうちに、安価な三脚では満足できない部分が出てくるものです。
三脚は何本も購入して用途に合わせて使い分けることが常識のように言われていますが、それは半分正解で半分は間違いです。
プロ用の三脚は応用性、汎用性に優れておりあらゆる環境でも対応できる性能を持っています。
また耐久性に優れており、10年以上問題なく使えるほど長持ちします。
カメラ本体は買い替えることがあっても、三脚は買い替えることなく使い続けることができるのです。
安い三脚を何本も購入するよりも、不満を全て解決してくれる万能なプロ用三脚を一つ購入する方が効率的でもあると言えるのです。
GITZO のトラベラー三脚
マンフロットのトラベラー三脚