4K動画編集用パソコン向けのSSDとRAIDを考えるときの注意点


※2021年10月更新しました

大容量のメディアファイルを扱う4K動画編集。

ここ最近は4K60P、4K120P、4K10bitといった解像度だけでは飽き足らずフレームレートや色深度にこだわる映像を扱うクリエイターが増加中です。

大容量のファイルを扱う上で重要になるのがストレージです。

パソコンの性能においてCPUやグラフィックカードが重要なのは言うまでもありませんが、低コストで動画編集作業を快適にするならストレージの交換が非常に効果的です。

このエントリーでは4K以上の解像度で動画編集をする時に知っておきたいSSDやハードディスクのRAID構成について解説します。


この動画では動画編集者向けのストレージの選び方について解説しました。
どのSSDやハードディスクを選べば良いか分からない方はぜひ視聴してみてください。

4K動画を扱うためのストレージを考えよう

4K10bitを内部収録できるα7SⅢ

4K動画の画質はここ数年で飛躍的に進化しています。

SONY α7SⅢやLUMIX S1H、EOS R5といった最新の一眼カメラでは4K 10bitや8K動画記録が実現できるようになっています。

また、ATOMOS NINJA Vのような外部レコーダーを用いることでRAWデータで動画を収録できます。

その分、データ量は肥大するので大容量のディスク容量が求められます。

また、ハードディスクも消耗品であり、故障やデータ損失はつきものです。

いざディスクが故障したとなると、保存しているデータの損失も莫大なものとなるでしょう。

映像クリエイターはその回避策として、保存ディスクのRAID(レイド)構成について知っておく必要があります。

RAIDの仕組みと分類

RAID(レイド)は、複数のHDDを組み合わせて「耐衝撃・大容量化・高速化」を図る技術です。

複数のディスクで構成することにより、何らかの障害が発生したときでも、システム全ての機能を破損させることなく維持できる冗長化を得られるという仕組みです。

このRAIDには、データの分散の仕方や冗長化の方法により分類されています。

ここで、いくつかのRAID構成を簡単にご説明します。

RAID0

「ストライピング」とも呼びます。2台以上のディスクを組み合わせて、ブロック単位に分割したデータを並列的に読み書きさせる構成です。

RAIDの中でも最も高速化を図ることができますが、故障時に再生成する機能はありません。

冗長化を持たないので、複数のディスクで構成しても障害が発生した時の損失は大きくなります。

RAID1

「ミラーリング」とも呼ばれています。

同じデータを2つのディスクに書き込みする構成です。

どちらかに障害が発生しても、もう一方のディスクで継続が可能です。

容量も半分に落ち高速化は図れませんが、耐障害性を得られます。

RAID 1+0

RAID0とRAID1を組み合わせた構成です。

コストはかかりますが、高速化・耐障害性が向上し信頼性の高い環境と言えるでしょう。

RAID2

データはビット(またはバイト)単位に分割され、複数の専用ディスクに記憶します。

ハミングコード(またはエラー修正コード)と呼ばれるデータのエラー修正&訂正をする装置を持つことで冗長化を図ります。

複数のディスクへ記憶する一方で、分割された分だけのハミングコードが必要となります。

耐障害性は高いがコストもディスクの容量効率も悪くなるために、他レベルと比較すると実用性はあまりありません。

RAID3

データはビット(またはバイト)単位に分割され、複数の専用ディスクに記憶します。

RAID2でのハミングコードをバリティコードに置き換え、バリティ専用のディスクに書き込みます。

しかし更新前のバリティコード読み込みと、更新後に作成したバリティコードの書き込みとの余分ともいえるアクセスが発生する(ライトペナルティ)というデメリットがあります。

バリティコードはデータディスクと並列となり。高速な転送速度を得ることができる構成です。

RAID4

RAID3でのデータをブロック単位に分割して処理をします。

バリティ専用ディスクにアクセスが集中することから、複数のデータを同時処理することができません。

更新前のバリティコード読み込みと、更新後に作成したバリティコードの書き込みとの余分ともいえるアクセスが発生する(ライトペナルティ)というデメリットがあります。

RAID5

RAID4でのバリティ専用ディスクへのアクセス集中を回避するために、ブロック単位で分割されたバリティコードを全てのデータに分散させます。

また、RAID3および4でのライトペナルティがRAID5でも発生しますが、分散されているため並列処理が可能となります。

参考情報:4Kリアルタイム編集用ストレージ SSD RAID|COMSTATION

RAID 5+0

RAID5を複数にグループ化して、RAID0でのストライピングをした構成です。

1グループにつき、1つのディスクの冗長化を図れる。

RAID6

データはブロック単位に分割され、複数の専用ディスクに記憶します。

バリティコードを2種類生成したうえ、RAID5と同様に、ブロック単位で分割されたバリティを全てのデータに分散させます。

ライトペナルティも並列処理ができます。

動画編集パソコンに必要なRAID構成とは?

RAID構成により転送速度を向上させることで4K動画編集は快適になります。

中でもマルチカメラ編集のように複数のカメラで撮影した素材を使って動画編集する場合、RAIDを構成した保存ディスクを利用することで動画編集が快適になります。

RAID0のディスクでコマ落ちやカクツキは解消します。

ただし、RAID0はディスク1基が故障しただけですべてのデータが失われてしまいます。

データ処理の高速化や安全性を重視するなら、複数のSSDでRAID5を構成するのがオススメです。

ストレージは書き込みをすると寿命が短くなるのでSSDにはOSやソフトを入れ、容量の大きな動画データはHDDに保存すると良いでしょう。

M.2 SSDとRAIDはどちらがオススメ?


SSDには従来のSATA SSDとM.2 SSD(SATA)、そしてM.2 SSD NVMe があります。

なかでもNVMeのM.2 SSDは2017年に普及が始まった次世代のSSDの規格のひとつで、これまで書き込み速度は最大550MB/秒だったSATA SSDのおよそ6倍(NVMeは3GB/秒)もの速度で書き込むことができるようになっています。

2020年時点ではNVMeはGen4に進化し、SSD単体で7000MB/sの読込性能を叩き出す製品も出現しています。

このためSSDのRAID構成は一時期ほど重要視されなくなってきているとも言われています。

ただしM.2 SSDは値段が高く保存用ディスクとしては扱いにくいため、常に4K映像を取り扱うクリエイターにとってはSSD(SATAⅢ)でRAIDを組むのがオススメです。

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Works:動画制作・ブロガー
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