インタビュー動画は一眼カメラで撮るのが定番になりつつあります。
理由はまず画質がキレイであることと、背景をボカした映像のほうが印象深い動画になるからでしょう。
一眼カメラは良い交換レンズを使うことで動画のクオリティが見違えるほど良くなります。
ではインタビュー動画を一眼で撮るならどのレンズがオススメでしょうか?
掘り出しものの安価なレンズも紹介します!
2024年 2月 監修者:ビデオ制作ディレクター / MDM合同会社 代表 水田吉紀
2012年 営業職から映像製作会社に転職し、映像カメラマンの業務に携わる。
2020年 MDM合同会社を設立。主に関西エリアでビデオ撮影・動画編集の仕事を請け負っている。
インタビュー動画を撮影するなら、広角単焦点レンズがオススメです。
一般的に広角単焦点レンズの魅力と言えば、文字通り広角で撮影できることをはじめ、高画質であることなどが挙げられます。
インタビュー動画は屋内で撮影することが多く、場合によってはかなり狭い部屋で撮影を強いられることもあります。
そんな場合標準レンズでも撮れなくはありませんが、画角が狭くなってしまう可能性があります。
こんな時に広角単焦点レンズが役に立ちます!
1.広角で撮れる→狭い部屋でも撮影できる
2.F値が小さい→背景をボカす
3.高画質→トリミングしても目立たない
インタビュー動画はバストショット(胸から上が映った画面構成)で撮影するのが理想的で、広角単焦点レンズなら被写体と距離が近くても画角が広いので十分バストショットで撮ることができます。
また単焦点レンズはレンズの絞りがF1.4~F2.0となって、かなり明るく良くボケるレンズです。
人物の背景をボカし、輪郭を際立たせる一眼ムービーらしい動画にするには単焦点レンズを選ぶと簡単に表現できます。
広角で撮るのは他にもメリットがあります。
例えば動画編集でトリミング(切り取り)を活用すると1台のカメラで擬似的に2台のカメラを使ったような動画にできるという点です。
まず広角の状態で撮影をします。
この場合、人物だけでなく背景を含めて人物を中心に周囲のものも撮影されている状態です。
撮影後に編集作業によって1部のシーンを拡大し、人物だけが映るように変更すれば、まるで2台のカメラで撮影して編集したような動画になります。
わざわざ2台のカメラを用意しなくても1台のカメラ、広角単焦点レンズがあるだけで凝った動画作りが可能になります。
同じ構成で動画がずっと続くと、視聴者は飽きを感じてしまいます。
インタビュー動画でも多少の変化は必要で、その変化を生み出すのに広角単焦点レンズが最適というわけです。
しかも2台のカメラを使うよりも編集に手間がかかりません
単純に映像を拡大して構図を変えているだけなので、編集作業に慣れていない人でも対応できるでしょう。
撮影スタッフも1人で済みますし、カメラを固定するのであればインタビューアー1人でも動画の撮影ができてしまいます。
この編集方法の弱点として動画を拡大すると画質が低下する点が挙げられますが、高画質が得られる単焦点レンズなら画質の劣化も軽度に抑えられます。
またHD画質で納品する動画なら撮影は4K画質に設定することでトリミングによる画質の劣化は問題ならなくなるでしょう。
4K動画を撮影できる一眼カメラが増えているので実践しやすいのではないでしょうか?
参考→「失敗しないインタビュー動画の作り方」
1.広角で撮れる→狭い部屋でも撮影できる
2.F値が小さい→背景をボカす
3.高画質→トリミングしても目立たない
このように広角単焦点レンズがあると、インタビュー動画の撮影が簡単になり、それでいてクオリティも上がります。
一眼レフを使ってインタビュー動画の撮影をするなら、広角単焦点レンズも揃えておきたいところです。
広角単焦点レンズがあると、インタビュー動画の質を向上させられます。
非常に便利なレンズですので、インタビュー動画の作成を考えるなら広角単焦点レンズを用意することも検討してみましょう。
インタビュー動画にも使える便利な広角単焦点レンズとして、SONYのFE 24mm F1.4 GM SEL24F14GMが挙げられます。
このレンズはソニーのフルサイズ一眼用のレンズでα9、α7Ⅲ、α7RⅢ、α7SⅡに最適な広角単焦点レンズです。
シリーズ最高峰のGマスターレンズの一本として2018年10月発売以降、現在も品薄が続くほど人気が高いレンズです。
この動画はサンセットスタジオさんのSEL24F14GMの紹介動画です。
プロのフォトグラファーさんも絶賛しているレンズで、私も発売日に予約購入してからずっと愛用しています。
動画の中では3分半以降でかなり詳しくレビューしてくれているのでぜひ視聴してみてください。
SEL24F14GMは解放F値1.4で自然なぼけが魅力的な広角単焦点レンズです。
超高度非球面XAレンズを採用していて、像面湾曲や非点収差をしっかりと補正してくれます。
これによって優れた解像性能を発揮し、四隅まで美しい描写の画像撮影が出来るようになっています。
点光源はキレイな玉ボケになりますよ
また、2枚の超高度非球面XAレンズは最新の光学設計に基づいて配置されていて、サジタルフレアの抑制も可能にしています。
この機能によって特に夜景をはじめとした風景の撮影に強いと言われていますが、もちろん人物撮影にも使えます。
屋内で撮影することになるインタビュー動画ではSEL24F14GMの開放絞りF1.4が威力を発揮します。
動画撮影の場合F1.4では若干ピントを合わせにくい面もあるので、F1.8~F2.0程度まで少し絞れば、ボケ表現も維持しつつピントの合った動画を簡単に撮影することができます。
その上、SEL24F14GMは小型で軽量なのも使いやすい理由です。
重量は約445グラムとなっていて、一般的な広角単焦点レンズと比較しても軽量です。
持ち運びがラクで、撮影時もカメラを長時間持っていても負担が少なく快適です。
インタビュー動画の場合、あまりカメラを持って動き回ることはないかもしれませんが、それでも小型・軽量はメリットです。
インタビュー動画の撮影では広角単焦点レンズが便利です。
SEL24F14GMのような優れたレンズがあると、撮影もスムーズに進められますよ。
SIGMAの16mm F1.4 DC DNは、インタビュー動画の撮影にも使える便利なレンズです。
現在このレンズはSONY Eマウント用とマイクロフォーサーズ用のみで販売しています。
シグマレンズの最大のメリットはなんといっても非常に高い解像度でしょう。
今では解像度の高いレンズも決して珍しくはなく、高解像度をウリにしているレンズも多く見られます。
そんなレンズと比較しても16mm F1.4 DC DNは高い解像度を誇っています。
この動画はユーチューバー のりごとーさんのレンズ紹介動画です。
SIGMA 16mm F1.4 DC DNで撮影した動画が見れるのでぜひ視聴してみましょう。
SIGMA 16mm F1.4 DC DNは特にF2.8ぐらいまで絞った時の解像度は高く、レンズ中央部分ならとてもシャープな描写力です。
またステッピングモーターの採用により、静かで高性能なAF性能を搭載しているのも特徴です。
カメラの顔認識AF機能なら顔にしっかりピントを合わせることもでき、インタビュー動画で活躍してくれます。
しかも価格が安いのがうれしいところ!
高画質で撮影が可能で、使いやすさもあるSIGMAの16mm F1.4 DC DNは、インタビュー動画の撮影にも最適です。
Panasonicのカメラでインタビュー動画撮影にオススメの広角単焦点レンズなら、PanasonicのLEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH. H-X012がイチオシです。
収差を抑えて非常に綺麗な画像を撮影することができるレンズです。
インタビュー動画もある程度の画質を求めたいところで、このレンズなら高画質なインタビュー動画の撮影が可能でしょう。
パナカメラの4K性能を発揮するためのレンズがライカシリーズです
非球面レンズが使われているので、大口径レンズでよくあるサジタルフレアの発生も抑えられ、非常に扱いやすいレンズです。
この動画はdrikinさんのLEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.レビュー動画です。
LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.の画角がよく分かるのでぜひ視聴してみましょう。
このレンズの特長はAF性能の高さになります
何かとAF性能が問題視されがちなPanasonicのカメラボディのAF性能を補うにはAF性能の高いレンズを選ぶべきです。
LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.は240fps撮影時でも対応できるほどAF性能が高くなっています。
インタビュー動画は、あくまでも対象の人物にピントを合わせ続けなければいけません。
動画の構成によっては人物が動くこともあるでしょうから、多少の動きのある被写体でもピントを合わせ続ける性能は必要です。
またLEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.は屋外での撮影にも考慮し、防塵・防滴仕様になっています。
ホコリや水滴に強い作りなので屋外の撮影にも適していて、多少の悪環境でもカメラが傷みにくいです。
一般的にインタビュー動画というと屋内での撮影ですが、あえて屋外を選びたい時などにはパナライカを選びたいですね。
ただし、レンズが防塵・防滴使用であってもカメラ本体がそうでなければ意味がありません。
同じくPanasonicの防塵・防滴対応カメラとセットで使うように注意しましょう。
インタビュー動画を撮影するなら、高性能なレンズがあると幅が広がり、クオリティの高い動画が撮影できるようになります。
オリンパスの広角単焦点レンズであるM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0もインタビュー動画の撮影に向いた広角単焦点レンズです。
35mm判換算で24mm相当の画角が特徴でかなり広い画角となっています。
レンズ構成は8群11枚で、非球面レンズをはじめ、EDレンズやDSAレンズ、超高屈折率レンズが使われています。
こうしたさまざまなレンズによって優れた描写性を持っているのも特徴で、シャープな映像を手軽に撮れます。
色収差もほとんど感じられないレベルで、ごく自然な美しい映像を実現してくれます。
レンズとしての性能が高いだけでなく、小型化されているのもメリットです。
大口径レンズはどうしても重かったり大きかったりで、持ち運びしにくいデメリットがありますが、このレンズならそういう心配もありません。
片手でも十分に持てるレベルで、カメラを固定できない、しない状況でも負担があまりかかりません。
あらゆる状況で使える汎用性の高い広角単焦点レンズとも言えるでしょう。
高品質なインタビュー動画を撮影するためにも、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0はオススメのレンズです。
こんな感じです!
交換レンズはの価格は
マイクロフォーサーズ < APS-C < フルサイズ
センサーサイズが大きくなるにつれて価格が高くなります。
中でも広角単焦点レンズはF値が小さいほど画質が良く、お値段も高くなる傾向です。
予算が少ない映像制作ならマイクロフォーサーズのカメラがオススメですよ。
カメラは撮影時間の制限がないLUMIX GHシリーズがオススメです