いよいよ9/27より予約開始となりましたね。SONY Eマウント最高峰 Gマスターシリーズの広角単焦点レンズ FE24mm F1.4 GM。
9月21日より全国のソニーストアで発売前先行展示されるということなので、さっそくこのレンズを弄りに行ってテスト撮影してきましたよ。
撮影データも持って帰ることを許してもらえましたので、ここでレンズレビューとテスト写真を紹介します。
Gマスターレンズが重くて苦手なソニーαユーザーさんはぜひ読んでみてください。
この動画では動画撮影用の交換レンズの選び方を、初心者さん向けに解説してみたのでぜひ合わせて視聴してみてください。
Gマスターレンズはご存知ソニーミラーレス一眼用のフルサイズレンズで最上位シリーズの製品です。
高い解像力と美しいボケ味を両立させることができるソニーユーザー憧れのレンズですが、値段の高さと重量の大きさで手軽には使えないとも考えられています。
そんなGマスターシリーズ8本目となるのがFE 24mm F1.4 GM(SEL24F14GM)です。
24mmは広角となる焦点距離で、風景や星景写真で最適な画角が得られるいわゆる広角レンズです。
そんな広角レンズの中でも開放絞り値がF2.0以下のレンズはポートレート撮影で被写体である人物を際立たせながら背景を柔らかくボケさせることができます。
そのためプロのフォトグラファーさんの中には好んで開放F値が2.0以下の広角単焦点レンズを使う方が多くおられます。
だけど広角レンズはレンズ内に構成されるガラス部品も多くて高価格になる傾向があり、さらにそのようなレンズの開放絞り値をF2.0以下にする場合、大口径のレンズになるのは不可避。さらに価格が跳ね上がります。
素晴らしい写真が撮れるレンズになるのはよーくわかるのですが...価格面で中々手が出せないレンズでもあるのですよねえ。
このようにニコン・キヤノン・シグマの24mmF1.4広角単焦点レンズを価格で比較してみると(さすがにシグマは低価格ですが。) SONY FE 24mm F1.4 GMのメーカー価格198,000円は案外安く感じるかもしれません(苦)
いや。やっぱ高いわ( ノД`)
SONY FE 24mm F1.4 GMを装着したα7RⅢを持ってみるとまず第一印象は「軽い!」です。
ソニーEマウントレンズは軽量コンパクトがウリですが、Gマスターレンズだけはどれも重量があって持ち運びには不便です。
気合を入れて撮影する日だけ持ち出すレンズですが、広角単焦点レンズ SEL24F14GMはGマスターレンズらしからぬコンパクトな筐体で外形寸法は最大径75.4mm、長さは92.4mm、重量は445gです。
画像はhttps://camerasize.com/から引用しています
上の画像はシグマの広角単焦点レンズ24mm F1.4 DG HSMを装着したα7ⅢとSEL24F14GMを装着したα7Ⅲのサイズ比較です。
SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | SONY FE24mm F1.4 GM |
最大径85mm × 長さ90.2mm | 最大径75.4mm × 長さ92.4mm |
質量 665g | 質量 445g |
シグマ 24mm F1.4 DG HSM は最大径85mm、長さは90.2mmとなっており、レンズサイズはあまり変わりませんが、重量は665gとなっております。
GマスターレンズSEL24F14GMのほうが200g近く軽い設計になっていますねえ。
持ってみた感じもかなり軽いので、SONY フルサイズミラーレスらしさが一番わかるレンズかもしれません。
この軽さはFE24mmF1.4GMの最大のメリットでしょう。
これまでGマスターレンズが重いから持ちたくないと思っていた方には最適なレンズではないでしょうか。
FE24mmF1.4GMには絞りリングがあるのもありがたいところ。
開放絞りはF1.4から最小絞りはF16までとなっています。
絞りリングはクリック式でカチカチ段階的に回すことができます。
レンズの右下側にクリック式絞りのオンオフスイッチが用意されており、オフにすると滑らかに絞りリングを回すことができるようになっています。
このギミックは個人的に好きですね。愛用できそうなポイントです。
写真の時は絞り値がレンズを触った拍子に変わらないようにクリック式を選べばよいし、動画撮影の場合は反対に滑らかに露出が変更できるようクリック式をオフにして使えば良さそうですね。
単焦点レンズがどのぐらい寄れるのか私はすごく気になるポイントなのです。
被写体にもっと寄りたい!って思って近づいたらフォーカスが合わなくてあら残念..ってイヤなんです。
広角単焦点レンズ FE24mmF1.4GM の最短撮影距離は24cm 最大撮影倍率は0.17倍です。
SONYストア大阪にあるお花にギリギリピントが合わせられる位置まで寄ってみました。ちょっと分かりにくいですが、上の写真のように花の花弁にピントが合っている状態です。
これ以上寄ると合わなくなります。
横から見た感じがこんなぐらいです。
私の感覚ですがけっこう寄れる~。と思いましたよ。
最大撮影倍率が0.17倍でマクロレンズとまではいきませんが、高解像度な画質が得られるので α7ⅢのAPS-Cモードで撮影するか、α6500で撮影すればマクロレンズのような写真になるでしょうねえ。
それではお待たせ。SEL24F14GM で絞り値を変えてテスト撮影してみます。まずは絞り値を最大開放で撮ってみます。
写真はJPEG撮って出し。ちょっとハレ気味でスイマセン。
でも綺麗な玉ボケが確認できます。照明が逆光になるように撮りましたが非常にキレイにボケますね。
玉ボケは部分的にレモン形に歪んでいるところもあります。
安価なレンズだと輪っかが二重になる二線ボケが起きますが、SEL24F14GMでは二線ボケになりにくそうな感じがします。
上の表がMTF曲線です。データでは優れた逆光耐性のようですね。
GマスターシリーズはレンズにARナノコーティングが施されており、フレア・ゴースト抑制効果が強いレンズとして知られていますが、FE24mmF1.4GMも逆光耐性が強いみたいですね。
ホントは太陽光で検証したいのですが。
では次に絞りを一段絞ってみました。さっきよりもグッとシャープになりタマボケもレモン形に変形なくキレイです。
ピントもすこしルーズに使えるので個人的には最大開放よりも好みかも。ボケはこれでも十分です。色の収差もなさそう。
後々気づいて後悔しましたが謎の16:9で撮ってますね。
スイマセン。この方がブログに載せるのに都合がいいんです。
最後にもう一絞り。F2.8です。
これはFE24-70 F2.8GMで撮り慣れたいつもの感じです。
ボケ味はかなり減りましたがなんか落ち着いてみれる感じです。
次に歪曲収差の確認も。引きの写真を撮ってみましたよ。水平合ってなくて残念ですが...
どうでしょう。歪曲収差の程度は?私はあんまりわからないです。
また、フルサイズのレンズは周辺光量落ちが起こりますが、このレンズについてはあんまり気にならないなーと私は思います。
何枚か撮ってみて、一番落ち着くのがF1.8と思いました。
F1.4はボケも強力ですが、ピント合わせが大変な感じがしましたよ。(個人的な意見ですが)
上の写真では照明の光もキレイな円形の玉ボケになり、ピント合焦点もシャープです。
色のりのよさはさすがGマスターです。インスタ映えしそうなお菓子や料理の写真が撮れそうですね。
気になるのがこのレンズのお値段です。
まだ発売前なのでお店にも価格が表示されていません(笑)
ソニーストアの店員さんに聞いてみるとソニーの会員になれば定価の10%引きで買えるそうです。
定価は198,000円+税ですが、一割引きとなると178,200円+税ってことかな?
現在(2018.9.29時点)ではSONY.jpで179,630円+税となっております。
SONY.comでは$1,399.99となっていますが日本円で買うとこんなに高くなるのですかね?
価格コムやカメラのキタムラを確認してもSONYの提示価格に横並んでいます。
Gマスターレンズはこれまで販売開始後まもなく一時的に価格が下がって、その後また戻るという傾向があるので15~16万円台になったら買いなのかなー。と目論んでおります。
欲望に負けて予約購入してしまうかもしれませんがww
以上、FE24mm F1.4GM購入前レビューでした!