オーディオテクニカのモニターヘッドホン ATH-M40Xを購入しました。
ヘッドホンはこれで3本目です。
ここではATH-M40Xを購入した理由と使ってみた感想、そして音声品質をバイノーラルマイクを使って検証しています。
ATH-M40Xの購入を検討している方はぜひ最後まで読んでみてください。
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私がオーディオテクニカ ATH-M40Xを買った理由は3つあります。
✅予備に使うモニターヘッドホンとして十分な性能
✅持ち運びやすい
✅オーディオインターフェースなしで使える
結論的には買って良かったなと思っています
現在、SONYの定番モニターヘッドホン MDR-CD900STと、同じくSONYのゲーミングヘッドホン INZONE H7を利用し、サブのモニターヘッドホンとしてATH-M40Xを活用することになりました。
使ってみた感じ、遮音性はMDR-CD900STのほうが上ですが、付け心地はATH-M40Xのほうが断然良いので長時間使っても疲れません。
ATH-M40Xは何より値段が安い割に質感が良いので、初めてモニターヘッドホンを買う方も、2本目として買う方も十分満足できると思います。
中々オススメですよ。コレ。
私はこれまでヘッドホンはソニーのMDR-CD900STを愛用してきました。
フリーランスの動画編集者として仕事を始めたばかりの頃に、仕事の先輩方に奨められて手に入れました。
ソニー MDR-CD900STが映像や音響の業界の方にとって定番のモニターヘッドホンです。
密閉型で遮音性が高く、他の楽器音でやかましいスタジオでもモニタリングしたい音をしっかり視聴できるため、レコーディングには最適です。
シンプルな作りで剛性も高く、踏んずけたぐらいで壊れません。
また交換部品も簡単に手に入れることができるので、劣化しやすいイヤーパッドも自分で簡単に交換できました。
モニターヘッドホン最初の1本となればやっぱり MDR-CD900STを推したいところです。
撮影や配信の仕事があるとモニターヘッドホンが1本では足りなくなり、MDR-CD900STの他にもう一つモニターヘッドホンが欲しくなってきました。
長年動画編集をしていると、動画編集で使うパソコンの所有台数も増えてきます。
そうなるとモニターヘッドホンを挿し替える手間もあるので、そんな場合は複数あるほうが便利です。
そこで私が2本目のモニターヘッドホンとして候補に挙げたのがオーディオテクニカのATH-M50XとATH-M40X、そしてソニー MDR-7506です。
ATH-M40X | ATH-M50X | MDR-7506 | MDR-CD900ST |
ダイナミック密閉型 | ダイナミック密閉型 | ダイナミック密閉型 | ダイナミック密閉型 |
折りたたみOK | 折りたたみOK | 折りたたみOK | 折りたたみ× |
有線・ケーブル着脱可能 |
有線・ケーブル着脱可能 |
有線・ケーブル着脱不可 |
有線・ケーブル着脱不可 |
インピーダンス:35Ω | インピーダンス:38Ω | インピーダンス:63Ω | インピーダンス:63Ω |
音圧:98dB/mW | 音圧:99dB/mW | 音圧:106dB/mW | 音圧:106dB/mW |
最大入力:1,600mW | 最大入力:1,600mW | 最大入力:1,000mW | 最大入力:1,000mW |
再生周波数帯域:15~24,000Hz | 再生周波数帯域:15~28,000Hz | 周再生周波数帯域:10~20,000Hz | 再生周波数帯域:5~30,000Hz |
ストレートコード:3m |
ストレートコード:3m・1.2m |
コード長:最大3m(カールコード) | コード長:2.5m |
ステレオ標準変換プラグ1個付属 | ステレオ標準変換プラグ1個付属 | ステレオ標準変換プラグ1個付属 | 変換プラグ付属なし |
240g | 約285g | 230g | 約200g |
1.1~1.3万円 | 1.8~2.1万円 | 1.0~1.8万円 | 1.5~1.9万円 |
オーディオテクニカのモニターヘッドホンもプロの映像製作者の方々に強く支持されており、中でもATH-M50Xは人気の高いモニターヘッドホンです。
プロの方にモニターヘッドホンのおすすめを聞くとソニー MDR-CD900STかオーディオテクニカ ATH-M50Xのどちらかを推す方が多いですね。
ただ、ATH-M50Xは値段がやや高く予備のヘッドホンにしては贅沢です。
私はATH-M50Xを即決できず、1ランク下のATH-M40Xも比較してみることにしました。
この動画はサウンドハウスの公式YouTubeチャンネルで、ATH-M40Xを紹介している動画です。
ATH-M40Xがどのような製品かよくわかるので視聴してみてください。
また、ソニー MDR-CD900STの廉価モデルであるMDR-7506も選択肢の一つにしました。
SONY MDR-7506もMDR-CD900STに劣らず高解像な音で、リスニングにおいてはMDR-CD900STよりも快適という評判も耳にします。
ハウジングに青いラインで「Professional」の文字が刻まれているのがなんともそそります。
MDR-CD900STは屋内で利用するモニターヘッドホンの性能として何の不満もありませんが、強いて言えば折りたたみができないので持ち運びには不便です。
カメラバッグに入れるときはMDR-CD900STを最後に入れるようにしていますが、押し込んで入れるとヘッドホンが曲がらないか心配でした。
折りたたみ可能なMDR-7506の交換パーツを使うと、MDR-CD900STを折りたたみ可能にすることはできるようですが、面倒くさそうです。
その点、オーディオテクニカのATH-M50XとATH-M40Xはどちらも標準的に折りたたんで収納することができるので、コンパクトになります。
また、ATH-M40Xはケーブルを抜くことができるのも魅力の一つです。
別売りのオーディオテクニカ ATHシリーズ専用のケースも様々なメーカーから販売されているので、オーディオテクニカのモニターヘッドホンは持ち運びやすさにおいてソニー製より秀でていますよ。
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ソニー MDR-CD900STはプラグが標準プラグになっています。
モニターヘッドホンは主にミキサーやアンプ、オーディオインターフェースに差し込んで使います。
そんな場合は標準プラグで全く問題ありません。
しかしパソコンで使う場合はどうでしょうか?
パソコンには標準プラグを挿す端子が備わっておりませんので、変換プラグが必要になるはずです。
動画編集で使う場合は、卓上に小型のオーディオインターフェースを設置してパソコンの音をモニタリングする方が多いのではないでしょうか。
私は変換プラグを紛失しやすいので、動画編集では主にオーディオインターフェースを使用しています。
ノートパソコンでMDR-CD900STを使うには、変換プラグを取り付ける手間もあり面倒です。
オーディオテクニカのATH-M50XとATH-M40Xは3.5mmプラグから標準プラグ(フォーンプラグ)に変換できるアダプターが付属しています。
しかも取り外し可能なカールケーブルとストレートケーブルも2本付属しています。
MDR-7506はカールケーブルで変換プラグが付属しているのでMDR-CD900STと比べて柔軟性がありますが、ATH-M50XとATH-M40Xのほうがやはり充実しています。
また、MDR-7506はMDR-CD900STと同様に業務用なので、購入後1年間のメーカー保証がありません。
以上を考えてATH-M50XとATH-M40Xに絞り込み、最終的に40gほど軽いATH-M40Xを選びました。
オーディオテクニカ ATH-M40Xは一般的な家電製品と同様にキレイな化粧箱に入っております。
MDR-CD900STはシンプルな段ボール箱に入っていたので、高級感は大違いです。
MDR-CD900STは初期不良以外は有償修理になるという注意書きもありました。
一方のオーディオテクニカ ATH-M40Xは購入日より1年有効の保証書が同梱しています。
ATH-M40Xは折りたたむことができ、両手に収まるぐらいの大きさになります。
ケーブルは外せます。
付属のケーブルです。
カールコードは1.2mで、伸ばして最大3mになるそうです。
もう一つストレートケーブルも付属しています。
ケーブルが2つも付属しているのは嬉しい。
ATH-M40Xの付属ケーブルはプラグが3.5mmのミニプラグになっています。
それに被せて標準プラグに変換できるアダプターも付いているので超便利!
ヘッドホンについてどんなモニタリングができるかこだわる方にはスペックだけでは不足だと思います。
そこでバイノーラルマイクを使って、TH-M40XとMDR-CD900STの違いを表現できないか?検証してみることにしてみました。
手に入れたバイノーラルマイクはローランド CS-10EMです。
バイノーラルマイクとは指向性がなく(無指向性)、360度全方位の音を収録できるマイクのことです。
バイノーラルマイクで収録した音は、耳で聞いた音を再現するような効果となり、ASMR動画で活用されています。
ローランド CS-10EMはお手頃価格のバイノーラルマイクで、今回の検証に使うのにぴったりです。
ローランド CS-10EMはイヤホンのような形状をしたマイクになっており、耳に取り付けて録音する仕組みになっています。
そのため耳の穴に取り付けるイヤピースとは反対の方向にマイクの穴があります。
この上にヘッドホンを取り付けて録音することで、ヘッドホン内の音を再現してみようと思います。
Amazonでイヤホンスタンドが売っていましたので、こちらも購入してみました。
シリコン製の両耳が付いています。
シリコン製の耳にバイノーラルマイクを取り付けます。
その上からATH-M40Xを取り付けて、ヘッドホンから出ている音を録音してみました。
CS-10EMはプラグインパワーで録音できるマイクのため、カメラのマイクジャックに挿して録音します。
使用したカメラはLUMIX GH6で24bit 48kHzで収録しています。
音楽再生と音声を収録してみました。
この動画で音声データを確認できるようにしています。
オーディオテクニカ ATH-M40Xとソニー MDR-CD900STの違いがよく分かると思いますのでぜひご視聴ください。
収録したデータの音声波形を比較すると、MDR-CD900STのほうが所々細かく波が上がっております。
実際に聞いてみた感じでも、MDR-CD900STの方が音の輪郭がはっきりしています。
一方のオーディオテクニカ ATH-M40Xも音の解像力はかなり高く、忠実に再現されておりますのでモニターヘッドホンの役割は十分果たせます。
低高音のバランスが良く、MDR-CD900STよりも長時間使って疲れにくい感じですね。
また、オーディオテクニカ ATH-M40Xのほうがイヤーパッドに高級感があります。
耳を包み込むようなスペースもあるので、付け心地を重視する方は断然ATH-M40Xをおススメします。
ATH-M40Xを手に入れてみて結論的には非常に満足しています。
動画編集時の音のモニタリングとしては、MDR-CD900STのほうが音の輪郭がはっきりするのでノイズは見つけやすいと思いましたが、ATH-M40Xでも十分代用可能です。
なので、ATH-M40Xは私のように予備のモニターヘッドホンとして使いたい方や、持ち運びを重視する方にはピッタリでしょう。
カールケーブルとストレートケーブルは用途に合わせて選べますし、ステレオ標準変換プラグも付属しているのも大きなメリットです。
ケーブルを着脱できるのがとても便利です!
オーディオテクニカ ATH-M40Xはコスパ抜群のモニターヘッドホンですよ。
なお、ヘッドホンや音響機器はサウンドハウスで購入するのがおすすめです。
サウンドハウスはメーカーの保証期間とは別に、3年間の製品保証をつけてくれていますので、もしも1年後に故障してしまった場合でも無償または有償で修理に対応してくれます。
Amazonや楽天市場と比較しても安価な場合もあるので、私も音響機器だけはサウンドハウスで購入するようにしています。
この記事があなたのモニターヘッドホン選びに参考になれば幸いです!