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EDIUS X Proが快適に使えるスペックの動画編集パソコンとは?
※2022年6月に更新しました
動画編集にはオススメなソフトとして知名度が高いのがEDIUS Proでしょう。
映像制作会社でも導入されている実力派のノンリニア動画編集ソフトウェアです。
比較的低スペックのパソコンでも使えるソフトとして人気が高いのですが、より快適に使うにはどのようなスペックが適しているのかを考えてみましょう。
EDIUS Proの特徴とは?
ノンリニア動画編集ソフトとして知名度の高い、グラスバレーのEDIUS(エディウス)Proはアマチュアからプロの現場と、幅広く使われていることでも有名ですね。
4Kの高解像、10bitの色深度の編集にも対応して、深みのある美しい映像として動画を作ることができます。
最新のEDIUS X PROについてはエクスポートやレンダリングもバックグラウンドでできるようになっています。
参考情報:グラスバレー、「EDIUS X」の2020年9月リリースを発表
また、EDIUSはあらゆる動画ファイルを読み込んで同一のタイムラインに並べて編集できることから編集用のファイルへ変換するといった手間がありません。
そのため撮影ファイルからそのまま編集に取り組めるので、動画制作の時間短縮を図れる点でもプロに人気が高い理由でしょう。
EDIUS X Pro 通常版
グラスバレー EPR10-STR-JP EDIUS X Pro 通常版
EDIUS X Proの使用環境
CPU | AVX2をサポートする第4世代 Intel CPU 以降 または 同等の AMD CPU |
メモリー | 8GB以上(4K編集には16GB以上を推奨) |
ハードディスク | EDIUSのインストールに6GB以上の空きが必要 映像用にSATA / 7,200rpm以上のドライブが必要 編集時には映像データ容量の2倍の空き容量が必要です。 ※HD/4K解像度を編集する場合は、RAID 0もしくはSSDを推奨。 |
グラフィックス | 以下の条件を満たすグラフィックシステムが必要。
-1024×768 32bit color 以上の表示ができ、Direct3D 9.0c 以降 -ビデオサイズに応じて以下のビデオメモリーが必要。 |
EDIUS X Proの公式ページで確認できる使用環境を見ると、それほどハイスペックではなくても問題ないように思えます。
これは最低限の環境であり、実際はもう少し高い性能のパソコンでないと快適に動画編集作業が出来ません。
BTOショップではEDIUS Pro推奨モデルを販売していたようだけど…
いくら優れた動画編集ソフトウエアを購入しても、パソコンのスペックが対応していないと快適に使えません。
EDIUS X Proはどのようなスペックだと快適に使えるのか分からないと悩むユーザーも多いのではないでしょうか?
かつてBTOパソコンショップのマウスコンピューターでは、EDIUS X Proが快適に使える推奨モデルを販売していたようです。
ドスパラでも過去にEDIUS Pro推奨モデルとして数種類のマシンを用意していたようです。
EDIUS Proが購入時にインストールされているモデルです。
参考:映像編集ソフト「EDIUS Pro 8」をプリインストールした専用パソコン2機種の販売を開始|ドスパラ
しかし、現在(2022年4月時点)ではどのショップも取り扱ってはいないようです。
EDIUS Proはプロユーザー向けのソフトウェアなので、専用のパソコンを買う場合も自分でカスタマイズする方が多いのかもしれませんね。
Geforce非搭載のほうがむしろ良い?!EDIUS推奨パソコン

EDIUS ProはQuadroのほうが良いというウワサも…
ドスパラの当時のEDIUS Pro推奨モデルは全てCPUにインテルのCore i7を搭載しています。
中でもデスクトップ型では、第7世代(開発コード:Kaby Lake)のCore i7でいずれも4コア8スレッドのハイエンドモデルを採用していることがわかります。
そのためH.265/HEVCでのエンコードでも素早く処理できるパフォーマンスを見せてくれるので、快適に動画編集を行うことができるとのこと。
なおGPUはどのモデルもCPU内蔵のオンボードGPUとなっています。これには性能の高いCPUを搭載していることから、特に問題はないかと思います。
むしろGeForceを取り付けてしまうと、EDIUS Proの性能は発揮できないので注意が必要です。
グラフィックはCPUに内蔵されるインテルの「HDグラフィックス630」をそのまま使用します。「NVIDIAのGeForce などをなぜ搭載しないの?」という声が聞こえてきそうですが、それは必要ありません。むしろNVIDIAのグラフィックカードを使うと、EDIUS Pro 8の実力を引き出せないのです。
EDIUS Pro 8はH.264で圧縮された映像のデコードとエンコードにCPUに内蔵される「クイック・シンク・ビデオ」機能を利用しますが、オンボードのビデオ出力(DVIやHDMI)にモニターを接続しなければこの機能は有効になりません。「クイック・シンク・ビデオ」機能を利用することで、4Kカメラで撮影したMP4ファイルのスムーズな再生やタイムラインの高速出力が実現します。
メモリは8GB・16GB・32GBと多様。8GBのデュアルチャンネルで構成されています。
スロット数は4つと拡張性は高いので、8GBで動作にストレスを感じたときは増設することが可能です。
ストレージはHDD単体と、HDDとSSDの両方を搭載したものが用意されています。
EDIUS Proでは、HD/4K編集には、RAID 0を推奨していることから、データ処理の高速化が望まれていることが分かります。
このように、BTOショップによってはEDIUS Proに適したパソコンが発売されていますが、性能の良いハイエンドクラスのCPUや、大容量&高速化が図れるストレージなどの環境があれば、サクサクとした編集作業を可能とするでしょう。
GeForceについての追記
動画クリエイター向けのパソコンの多くがGeForce搭載モデルとなっています。
そこで改めてGeForce RTX搭載のパソコンを使ってEDIUS X Proの動画編集を検証しました。
結論的にはインテルCPU+GeForceを搭載したPCの多くはインテルクイックシンクが無効化されており、このためEDIUSでは書き出し時にCPUの内蔵GPU性能を発揮できません。
詳しい検証は以下のページで実施していますので合わせてご覧ください。
関連記事:EDIUS ProでQSVハードウェアエンコーディングする手順と書き出し時間比較をしてみる
とは言え、EDIUS X ProのハードウェアエンコーディングとQSV(インテルクイックシンクビデオ)のハードウェアエンコーディングの差はほとんどなくなっております。
またGeForceもRTXシリーズ以降、ハードウェアエンコーディングで書き出した映像の品質が飛躍的に向上しているので、QSVに頼らずとも大きな問題は発生しなくなっています。
また、EDIUS X Proの編集で例えばマルチカム編集ではGeForceの威力がまずまず発揮されている点も見逃せません。
動画編集をする方はPhotoshopのようなGPUを必要とするソフトウェアを併用することが多いので、EDIUSだけに最適化したPC選びをするとかえって作業効率が悪くなる恐れがあります。
各BTOメーカーもEDIUS 推奨PCの販売が終了しており悩ましいところですが…
幸いEDIUS Proもバージョンアップのたびに、GeForceの恩恵を受けられるようになっています。
これから買うならGeForce RTX搭載のパソコンを選ぶのが良いでしょう。
以降は自己責任となりますが、GeForce搭載PCで無効化しているインテルクイックシンクをUEFIで有効化設定にして使用することも可能です。
(私もEDIUS編集機は有効化しています)
EDIUSで使うPCのCPUはインテルとAMDのどちらが良いか?
EDIUS X Proはインテル CPU・AMD CPUのどちらでも動作し、最新のAMD Ryzen CPU搭載パソコンで非常に快適に動画編集できます。
ちなみにEDIUSはCPUに内蔵するGPUの支援でデコーディング・エンコーディングすることできるようになっているので、なるべくGPU内蔵のCPUを選ぶのが良いです。
最新のAMD Ryzen CPUにはGPU(Radeon グラフィックス)を搭載したCPUが出現していますが、ハイエンドのRyzen 7 5800XやRyzen 9 5900Xは依然として内蔵GPU非搭載です。
内蔵GPUを活用したQSVエンコーディングとビデオカード支援によるハードウェアエンコーディングで書き出し時間の比較を検証して以下の記事でまとめていますので合わせて読んでみてください。
関連情報:EDIUS ProでQSVハードウェアエンコーディングする手順と書き出し時間比較をしてみる
マウスコンピューターのEDIUSオススメパソコン

マウスコンピューターは2015年10月以降EDIUS推奨モデルの販売を見合わせています。
マウスコンピューターではDAIVシリーズで動画編集用パソコンを揃えていますので、CPU性能を重視したモデルを選択するのがおススメです。
当サイトが選ぶEDIUS向け動画編集用PC

G-Tune EM-A
Ryzen 5 5600XにM.2 SSDを搭載したパソコンCPU:Ryzen 5 5600X
グラフィックス:GeForce RTX 3050 8GB
メモリ:16GB(PC4-25600)
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
189,800円 ⇒ 156,800円(税込)
マウスコンピューターと当ブログのコラボ企画のパソコンでお買い得な製品です。
カスタマイズでCore i7-12700に変更可能です。

DAIV Z7-MVPR
CPU:インテル Core i5-12400メモリ:16GB PC4-25600
グラフィックス:GeForce RTX 3050(8GB)
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB + HDD 2TB
DVDドライブ・UHS-II SDカードリーダー
電源:700W
168,000円(税込 184,800円)
ドスパラのEDIUSオススメパソコン

ドスパラのEDIUS推奨モデルは2018年頃までありましたが、現時点(2021年8月)は用意されていないようです。ドスパラでEDIUSに対応する動画編集を探す場合は内蔵グラフィックスを搭載したインテルCPU Core i7またはCore i9から選ぶと良いでしょう。
当サイトが選ぶEDIUS向けドスパラの動画編集用PC

raytrek XS
ドスパラのGeForce RTX 3050+大容量ストレージ搭載動画編集用パソコンCPU:Core i7-12700
グラフィックス:GeForce RTX 3050 8GB GDDR6
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB
194,980円(税込)