下は10万以下、上は40万円以上とピンからキリまであるノートパソコン。
デスクトップに比べると拡張性に乏しいため、はじめの購入が一発勝負というのが正直な話です。
あとからカスタマイズするのが難しいので、購入する時は慎重にならざるを得ません。
デスクトップを置くスペースを得られないといったやむを得ない理由でもない限り、動画編集用でノートパソコンを選ぶべきではないという意見があります。
しかし予算に余裕があるなら、例えば25万円程の予算がある場合、動画編集でもかなり満足できるノートPCを手に入れることが可能です。
25万ならかなり高性能な動画向けノートが手に入りますよ
ここでは、予算25万円以内で購入する動画編集用のノートパソコンについて検証してみましょう。
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2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
動画編集用途でノートパソコンの購入を検討している方向けに、ノートパソコンの選び方を動画で解説しました。ぜひ視聴してみてください。
ここでは動画編集をするノートパソコンについて、「求められるもの」と「求めたいもの」とを改めて考えてみましょう。
求められるもの:パソコンの性能
求めたいもの:パソコンの使いやすさ
求められるものは、重たいデータを扱うための処理能力や転送速度など性能の良さですね。
CPUパワーを使うレンダリングや動画の書き出し作業ではパソコン本体の発熱の問題もつきものです。
冷却機能や電力とのバランスも重要です。
ノートパソコンにおけるこれらの観点を少し探ってみましょう。
まずは25万円のノートパソコンに「求めたいもの」を考察してみましょう。
25万円の予算でノートパソコンを選ぶ場合、その多くは15.6インチ以上のノートパソコンを選ぶことになるはずです。
13~14インチのノートパソコンは持ち運びに便利ですが、動画編集で使う場合はモニターのサイズがやや小さく使いにくさを感じるはずです。
そして15インチ以上のノートパソコンはキーボードの配列がゆったりするので、タイピング操作がやりやすいというメリットもあるでしょう。
また、テンキーも備わってくるのでAfter Effectsのような数値設定でアニメーションを制御するソフトウェアを使う場合にも重宝します。
そして端子類も要チェックです。
25万円の予算で選ぶノートパソコンは使い方によってはデスクトップ並みのパワーを持つ製品もあります。
しかし、端子の装備が不十分だと拡張性の面で不便さを感じるはずです。
例えばMacbookのような薄型のノートパソコンの場合、携帯性やデザインが重視されるあまり、USB Type-AポートやLANポートはそぎ落とされています。
実際にノートパソコンをクリエイティブで使う場合、急遽USBメモリーやSDカードからデータを移す必要が生じたり、ネット経由で動画データを送信する必要が生じることがあります。
そんな時にLANポートがないノートPCやUSB Type-Cポート(Thunderboltポート)しかないMacだと対応に困ることがあるのです。
CPUにはハイエンドクラスでパワーがあるものを選びたいところでしょう。
何種類ものCPUがある中で「これが絶対に1番」という訳ではありませんが、注意して欲しい点はあります。
たとえ同じクラスのCPUでも3年以上前に販売されたものは技術格差が生じているので、いくらCore i7が搭載されているからといっても安易に選ぶことはやめましょう。
動画編集用のノートパソコンなら尚更です。
極端に安いノートパソコンの多くは型落ちのCPUが搭載されていることがほとんどです。
購入する前に、何年前に発売されたCPUなのか?CPUの世代を型番から調べてみましょう。
年々CPUの種類が増えているので選ぶときに注意が必要です
一般的に1世代新しくなると5%性能が向上すると言われています。
重たいデータを扱う動画作業する上で転送速度も大切です。ストレージにはSSDを搭載することがオススメです。
20万円の予算ならSSD搭載モデルはたくさんあるかと思いますが、SSDにも現在たくさん種類があるのでどれを選ぶか悩みは尽きません。
例えば小型軽量で処理速度が速いNVMe M.2 SSDは発売当初かなり高価でしたが、最近ではかなり値段が下がってきていて最新のノートパソコンには標準的に搭載されています。
格安のノートPCのSSDを確認するとSATA SSDであることが多いです。
SATA SSDよりもM.2 SSDのほうが格段に速いので、動画編集ならM.2 SSDの方が良いでしょう。
この予算ならM.2 SSD Gen4搭載のノートパソコンを選ぶことができるでしょう。
またノート型パソコンの場合、SSDやHDDなどのストレージや光学ドライブは外付けタイプを利用できるということを知識として頭に入れておくと良いですね。
動画編集用のノートパソコンに求めたいもの、これは画面サイズやキーボードの使いやすさでしょう。
持ち運びをするという点から、本体の重量やバッテリーの稼働時間なども含まれてきます。
映像編集は画面サイズが大きいほど作業をしやすいのは、きっと誰もが同意するところではないでしょうか。
デスクトップPCでは2台の液晶モニターを使って動画編集する方も多いでしょう。
しかしノートパソコンにはそのサイズに上限がある上に、そもそも持ち運びを前提に購入するならなるべくコンパクトなタイプを選ぶべきです。
色々な葛藤はあるかもしれませんが、当初の目的から逸脱しないようにしましょう。
もし画面サイズの大きさを追求したいなら、使う場所にモニターがあることが前提にはなりますが、モニターを外部出力するのも方法の1つです。
ノートパソコン本体にモニター外部出力に対応する端子があるかを調べておきましょう。
予算が25万円もあれば選べるノートパソコンの幅も広がります。
「求められるもの」と「求めたいもの」、両者を兼ね備えたマシンを手に入れることができるかと思います。
パソコンショップのBTOパソコンなら25万円以内の予算で4K液晶モニター搭載・映像出力端子も装備したミドルクラス以上のノート型PCを手に入れることができます。
ただ、16・17インチのものが多くなるので持ち運びの利便性を重視する場合は予算を下げて検討するのもよいかもしれませんね。
DAIV Z6-I7G60SR-A
CPU:Core i7-13700H279800円(税込)
DAIV S4-I7G60SR-D
CPU:インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H269800円(税込)
Lenovo Yoga Pro 7i Gen 10 Aura Edition
CPU:インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255H189860円(税込)
GALLERIA RL7C-R46-C5N
CPU:インテル Core i7-13620H197980円(税込)
※4月8日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい。