Ryzen 5 搭載のノートパソコンで
動画編集をやってみるよ!
Ryzen 5 4600H搭載の14型ノートパソコンが登場です。
機種はマウスコンピューターのmouse X4シリーズです。
mouse Xシリーズはマウスコンピューターの14型低価格ノートPCシリーズです。
定期的にマウスコンピューターがセールしていることもあり、売れ筋の商品です
私も2019年にRyzen 5 3500U搭載のmouse X4を購入し、今でもとても気に入って使っています。
2021年には第10世代インテルCPUやRyzen 5-4600Hを搭載して一新しました。
さっそくマウスコンピューターさんから新しいRyzen 5 4600H搭載のmouse X4をお借りして使ってみています。
この記事ではRyzen 5搭載14型ノート「mouse X4」を使ってみた感想と、動画編集の検証結果をレポートします。
mouse X4-R5
14型フルHDノングレア液晶搭載ノート
CPU:AMD Ryzen 5 4600H
メモリ:8GB
グラフィックス:AMD Radeon グラフィックス
ストレージ:M.2 SSD NVMe対応 512GB
104,280円(税込)
>>販売終了しました
2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
マウスコンピューターはWeb会員・メルマガ読者向けに公式通販サイトに掲載していないシークレットセールを実施しています。
当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレットセールのページを紹介しています。
マウスコンピューターのハイエンドPCが対象になっているので、動画編集用途にパソコンを買い換えたい方はぜひ一度確認してみましょう。
私がmouse X4を購入した理由はレビュー記事を書くためにmouse X4シリーズを借りて使ってみたことがきっかけです。
✅14インチのノートパソコン
✅重量が約1.2kg すごく軽い
✅デザインがいい
✅14インチの割に接続できる端子類が充実してる
✅キーボードが打ちやすい
mouse X4は14インチのノート型パソコンです。
マグネシウム合金が使用された軽量かつ頑丈な本体で、一昔前の同型機種と比較すると薄型コンパクトになっています。
重量は約1.20kgで、私がこれまで使用してきたデルの14型ノートパソコン(1.44kg)と比べると300gほど軽くなっています。
大差はないと思っていましたが、持ってみるとものすごく軽く感じましたよ
外観はつや消しレッドで、中央にはマウスコンピュータのロゴがデザインされています。
赤は目立つかなあ..と不安でしたが、実物を見るとマットな感じで落ち着いた雰囲気があります。
パームレストやキーボードの部分はブラックなので、赤と黒のツートンカラーとなります。
女性の方でも使いやすい外観です。
角の部分が丸みを帯びているのも、嬉しいポイントですね。
また同価格帯のノートPCと比較しても、接続端子が充実しているのもポイントです。
ケンジントンロック用のスロットはもちろん、LANケーブルの端子が14インチの薄型ノートに搭載されています。
動画データをギガファイル便で送信することが多い動画編集者にとって、無線LANから有線LANに切り替えられるのは嬉しいポイントです。
HDMI端子もあるので、デスクトップ用の液晶ディスプレイと併用してデュアルモニターも実現できます。
もちろん無線LAN対応です。
なお、mouse X4シリーズはCore-i5モデルがバッテリーの駆動時間が12時間となっており、RyzenCPU搭載モデルのほうが10時間で駆動時間に違いがあります。
✅電源の反応がちょっと遅いかも
✅複雑な動画編集をする時は画面が小さく感じる
最新のmouse X4-R5を使ってみて、あえて先に欠点を挙げてみます。
mouse X4は電源ボタンを押した後、電源が入るまでにちょっと間が空きます。
キーのクリック感が軽すぎるので、不安になります。
ただし軽いタッチで入力する女性は違和感を感じることはないと思います。
タイプ音は控えめでとても静かです。
ちなみファンクションキーとF7の同時押しで、オンとオフの切り替えができます。
また14インチのモニターで動画編集をすると、トラックをどんどん追加して複雑な編集をする場合は画面が小さくてやりにくい感じがします。
mouse X4が採用しているCPUはRyzen 5-4600Hです。
RyzenにはRyzen 9・Ryzen 7・Ryzen 5・Ryzen 3とありますが、その中でもノートパソコン向けのRyzenにはCPUの型番の最後にHやUが付きます。
またデスクトップ用のRyzenシリーズの多くはCPUにグラフィックチップ(GPU)を内蔵していませんが、ノートパソコン用のRyzen CPUはGPU内蔵が増えています。
mouse XシリーズにはRyzen 5以外にもCore i5、Core i7搭載のモデルも販売されています。
例えばRyzen 5の競合CPUであるインテルCPUとはどのぐらいの性能差があるのか?PassMarkによるベンチマークで比較してみました。
CPUの総合的な性能ではRyzen 5の方が圧倒的に上となっております。
シングルスレッド性能でもインテルCPUを全く寄せ付けないスコアが出ております。
動画編集用途ではCPU性能に依存する編集ソフトが多いため、Ryzen 5の圧倒的なベンチマークスコアは魅力以外のなにものでもありません。
mouse XシリーズはRyzen CPUモデルとインテルCPUモデルは価格差がほとんどないので、mouse X4-R5は抜群のコストパフォーマンスと言えます。
ちなみにmouse X4シリーズは天板の色がメタルカラーになっているのがインテルCPUで、レッドカラーがRyzenモデルとなっています。
CPU |
AMD Ryzen 5-4600H(6コア12スレッド) |
メモリ | 8GB ☞ 最大64GBにアップグレード可能。 |
グラフィックカード | AMD Radeon グラフィックス(CPU内蔵GPU) |
ストレージ | 256GB ☞ 最大2TBにアップグレード可能。 |
液晶モニター | フルHDノングレア液晶パネル |
実機があると計測できる便利なベンチマークテスト用ソフトウェアにPCMARK10があります。
総合的なスコアだけでなく、写真編集のスコアやレンダリング、動画編集のスコアがそれぞれ調べられるソフトウェアです。
mouse X4-R5のPCMARK10によるスコアは総合スコアが4886となっています。
ミドル~ハイエンドのデスクトップパソコン(20~30万円)で7000~8000のスコアとなります。
その他のスコアでは以下のようになっています。
写真編集スコア:6805
レンダリングスコア:3990
動画編集スコア:3660
また、動画編集ソフトのDaVinci Resolveには、無償で提供されているBlackmagic RAW Speed Testというソフトがあります。
このスコアを確認することで編集マシンがBlackmagic RAWというプロ向けの映像データにどの程度対応できるか分かるようになっています。
(個人的には実際よりも少し甘めの判定が出るようになっていると思っています。)
Ryzen 5 4600Hは6K30Pまでは対応できるような判定が出ています。
またSSDの読み書き速度はパソコンの起動・動画編集時の快適性に影響を及ぼします。
mouse X4のSSD読み書き速度をCrystalDiskMarkで計測してみました。
シーケンシャルリードが2000MB/s、シーケンシャルライトが1100MB/s、ランダムリードが652MB/s、ランダムライトが1094MB/sという結果が出ました。
M.2 SSD NVMeで比較すると中程度の速度です。
ちなみに容量が標準では256GBなので、最近のカメラで撮影したデータを使って動画編集するなら500GBは欲しいところです。
一般的なビジネス用途なら256GBで必要十分でしょう。
mouse X4の液晶ディスプレイはフルHD解像度です。
たとえノートPCでも、動画編集用途なら品質も気になるところです。
14インチのサイズは持ち運びには良いですが、動画制作向きのサイズではないですね。
実際に見た印象では視野角もそれなりに広めで発色の不自然さはありません。
HDMI端子やUSB Type-C端子があるので、デスクトップ用の液晶ディスプレイに接続できるのは魅力的です。
mouse X4にPremiere ProとPowerDirector 365をインストールして実際に簡単な動画編集を行ってみます。
編集で使用した撮影データはSONY α7Ⅲで撮影したフルHD60P(XAVC S)とLUMIX G9 Proで撮影した4K30P(mp4 100Mbps)を使います。
検証内容
1.PowerDirector 365で動画編集 SONY α7Ⅲ 1920×1080 59.94P
2.Premiere Proで動画編集 SONY α7Ⅲ 1920×1080 59.94P
3.Premiere Proで動画編集 LUMIX G9 Pro 3840×2160 29.97P
4.フルHD⇒フルHD 書き出し
PowerDirector 365はサイバーリンク社の動画編集ソフトです。
フルHD以上の解像度の映像データを読み込むとシャドウファイル(プロキシファイル)というサイズの小さな動画ファイルを自動生成し、編集は作成したファイルで実行します。
このような編集方法はプロキシ編集と呼ばれており、Premiere ProやDaVinci Resolveでも実行可能です。
PowerDirector 365はプロキシ編集を積極的に実行し、動画編集中のPCに対する負荷を抑えます。
書き出しをする際には元データを用いるので、最終的に出力する映像の画質には影響を与えません。
PowerDirector 365でSONY α7Ⅲの撮影データ フルHD59.94Pをタイムラインに並べてカット編集を実施し、BGMと字幕を挿入しました。
プレビュー中のCPU使用率は10%前後を推移し、メモリ使用量は4.5GB、GPU使用率は11%前後で推移します。
再生中にカクつきは発生せず、非常に快適に動画編集が可能です。
次はPremiere Proで同じデータを読み込んで動画編集します。
ここでの検証ではPremiere Proのプレビューをフル画質設定で実行します。
カット編集・BGM・字幕挿入でプレビューするとCPU使用率は32%前後となり、メモリの使用量は5.2GB、GPUの使用量は41%となっています。
編集中のカクつきはそこまでひどく感じませんでしたが、Premiere Proのコマ落ちインジケータで確認すると2分16秒のシーケンスを最後まで再生したときに発生したコマ落ちは3309フレームとなりました。
mouse X4-R5はメモリ 8GB、グラフィックカード非搭載でAdobe Premiere Proの推奨環境を満たしておらず、フルHD60Pはやはり少し厳しいかなという印象です。
次にLUMIX G9 Proで撮影した4K30PのデータをPremiere Proで読み込んでシーケンスに並べます。
CPUの使用率は33%前後で意外と低い使用量で推移しますが、プレビュー時のモニターはかなりカクつきが生じています。
とても快適に編集できる状態ではありません。
2分18秒のシーケンスを最後まで再生すると、5875フレームのコマ落ちが発生しました。
CPUのファンも良く回っているので、ファンの音が少し気になります。
それでは次にmouse X4-R5とPremiere Proで動画の書き出しを検証します。
書き出し設定はフルHDのシーケンスからフルHDの動画を書き出します。
書き出し設定は以下の通りです。
・ターゲットビットレート 10Mbps
・可変ビットレート(VBR)1パス
ハードウェアエンコーディングが選べましたので、ハードウェアエンコーディングとソフトウェアエンコーディングそれぞれの書き出し速度を計測します。
書き出した動画は上に埋め込んでいるYouTube用の動画となります。
4K解像度のクリップも混ざっており、字幕やBGMを追加している動画となっています。
動画の尺は13分です。
ハードウェアエンコーディング | 35分49秒 |
ソフトウェアエンコーディング | 37分57秒 |
グラフィックカード非搭載のためか、ハードウェアエンコーディングとソフトウェアエンコーディングで書き出し時間の差はそれほど大きく現れませんでした。
書き出し時間は結構長めですね。
デスクトップPCを持っている方はmouse X4で編集したデータを移して書き出しするほうが良いかもしれません。
mouse X4はビジネス用途で使うならまず問題になることはありません。
Ryzen 5搭載モデルはインテルCPU搭載モデルとほとんど変わらない値段にも関わらず抜群の性能を持っています。
動画編集用途で使うなら購入時のカスタマイズ(パーツの増設・アップグレード)で十分対応できるでしょう。
メモリ16GBのアップグレードはもちろん、256GBのM.2 SSDから最大2TBの大容量M.2 SSD NVMeに変更することも出来ますよ。
web系の制作や簡単な画像編集に最適な14型モバイルノートPCです。
このスペックが税込み10万円程度で買えるなんて。これからweb系の副業に挑戦する方には最高の選択になりそうです。
テレワーク(在宅勤務)がメインの方にもオススメのパソコンです。
動画編集で使うならぜひアップグレードして買いましょうね!
mouse X4-R5
14型フルHDノングレア液晶搭載ノート
CPU:AMD Ryzen 5 4600H
メモリ:8GB
グラフィックス:AMD Radeon グラフィックス
ストレージ:M.2 SSD NVMe対応
104,280円(税込)
>>販売終了しました