マウスコンピューターのゲーミングパソコン の G-Tune DG-I5G60 コラボモデルをレビューします。
G-Tune DG-I5G60はGeForce RTX 4060を搭載したゲーミンデスクトップゲーミングPCです。
そしてコラボモデルはマウスコンピューターの通販サイトで紹介されておらず、ムービープレス限定で紹介している製品です。
通販サイトのG-Tune DG-I5G60よりも低価格で、内蔵HDDとDVDドライブが付属しています。
ここではG-Tune DG-I5G60で人気のPCゲーム「PalWorld」の検証と4K動画編集、Stable Diffusionの検証をしてレポートしています。
ゲームはもちろん、動画編集やAIクリエイティブで積極的に活用できるパソコン探している方はぜひ参考に読んでみてください。
>>G-Tune DG-I5G60の検証をすぐに見たい方はコチラ
※オプションでLEDケースファンを搭載できます
G-Tune DG-I5G60
CPU:インテル Core i5-14400F199800円(税込)
2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
G-Tune DG-I5G60 コラボモデルの検証の様子を動画でまとめてみました。
短時間で確認したい方は是非ご視聴ください。
マウスコンピューターはWeb会員・メルマガ読者向けに公式通販サイトに掲載していないシークレットセールを実施しています。
当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレットセールのページを紹介しています。
マウスコンピューターのハイエンドPCが対象になっているので、動画編集用途にパソコンを買い換えたい方はぜひ一度確認してみましょう。
G-Tune DG-I5G60はMicro ATXのマザーボードでコンパクトなデスクトップPCです。
机の上においても邪魔にならないサイズで、なおかつ性能もパワフル。
最新世代のインテルCore i5とRTX 4XXXシリーズのエントリーグラフィックカード RTX4060を搭載しています。
ゲームも楽しめる上に動画編集もそれなりにできる優秀なスペックで、動画編集をデスクトップで実施したい方にピッタリです。
これまでノートパソコンで作業をしていた方で、自宅にパソコンを置くスペースが限られている方にお勧めです。
マウスコンピューター 通販サイトで紹介されているG-Tune DG-I5G60をベースに、DVDドライブやデータ保存用のHDDを追加している上にお買い得価格です。
そしてマウスコンピューターの3年間センドバック修理保証対象ももちろん適用対象の製品です。
マウスコンピューター公式サイト: G-Tune DG-I5G60 の購入者レビューを確認する
メーカー/ブランド | マウスコンピューター / G-Tune |
OS | Windows 11 |
CPU |
インテル Core i5-14400F 10 Cores (6 P-cores 4 E-cores)コア / 16スレッド / 2.50GHz(P-cores) 1.80GHz(E-cores) / TB時最大4.70GHz(P-cores) 3.50GHz(E-cores) / 20MBスマートキャッシュ |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
グラフィックス | GeForce RTX 4060(GDDR6)8GB VRAM |
メモリ | 16GB 8GB×2/デュアルチャネル PC5-38400(DDR5-4800) |
起動ディスク | M.2 SSD NVMe Gen4 500GB |
マザーボード | インテル B760 MicroATX |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
重量 | 11.4kg |
販売価格(2024.3調べ) | 179800円(税込) |
CPUはインテルのCore i5-14400Fで、ゲーミングPC・動画編集用PCの中ではミドルクラスに位置付けられるモデルです。
G-Tune DG-I5G60はマウスコンピューターの売れ筋モデルで、第13世代 Core i5搭載モデルからリニューアルしています。
G-Tune DG-I5G60はFPSゲームやゲーム配信をスタートする方に人気があり、マウスコンピューターもスターターセットを用意しています。
G-Tune DG-I5G60 コラボモデル | G-Tune DG-I5G60 |
CPU:Core i5-14400H(10コア16スレッド) |
CPU:Core i5-14400H(10コア16スレッド) |
179800円(税込) | 199800円(税込) |
※販売価格は2024年3月調べです
G-Tune DG-I5G60に搭載のビデオカード RTX 4060は発売から約1年経過したことで市場価格が下がってきたこともあって、G-Tune DG-I5G60は比較的手に取りやすい価格のゲーミングPCとなっています。
G-Tune DG-I5G60 コラボモデルはカスタマイズ項目を増やしてもらいましたので、CPUのアップグレードや水冷クーラーの交換、SSDの追加が可能です。
最新・高性能なCore i7を選びたい方はG-Tune DG-I5G60 コラボモデルをベースにカスタマイズするのも良いかもしれません。
カスタマイズの自由度は自作パソコンのほうが上ですが、一から自分で組み立てるよりもBTOパソコンメーカーが組み立てた製品のほうが保証付きで使えるので安心です。
特にスペックの高いパソコンは長期間使用するので、保証期間の長さも購入時にチェックしておいたほうが良いでしょう。
Core i5は第12~13世代間で飛躍的に性能向上しています。
第14世代の性能向上はそれに比べて限定的ですが、ベンチマークスコアではCore i7-11700K・Apple M2 Proよりも高いスコアを出しています。
TDP値が148Wと高く、過度に負荷をかけた時の温度上昇が気になるところですが、G-Tune DG-I5G60は空冷CPUファンと3つのケースファンで冷却性能を高めています。
シングルスレッド性能はMacの M2 12コアにやや及ばずといったところです。
CPU性能をカバーするGPUのRTX 4060はビデオメモリ 8GBで、Micro ATXに収納できるよう1ファンのZOTAC製オリジナルファンモデルが採用されています。
HDDやSSDの追加に対応できる750W電源を採用し、総合的に見て長時間のゲームプレイやクリエイティブに使うにも安心して使えるスペックとなっています。
G-Tune DG-I5G60 コラボモデルはマウスコンピューター G-Tuneの強化ガラスパネル使用のMicro ATXケースを採用しています。
内部が良く見えるので、ホコリ汚れがよくわかります。
ガラスパネルはドライバーを使わずに開閉することができるので非常に便利です。
パソコンの不調・故障の多くはホコリによる内部温度の上昇が原因となるので、ガラスパネルはメンテナンスしやすいというメリットがあります。
ただ、一点残念なのがLEDケースファンが標準装備ではないことです。
せっかくカッコイイPCケースを採用しているので、内部がキラキラ光るRGBファンがあるほうが良いでしょう。
✅強化ガラスパネルでPC内部が良く見える
✅メンテナンスがしやすい
✅DVDドライブ・保存用HDDが標準装備
✅カスタマイズの選択肢が多い
デメリット
RBGファンが有料オプション
RBGファンで光るデスクPCは作業スペース周りが映えるのでモチベーションがアップするはずです。
LEDファンに全く興味がない方は特に困ることはないと思いますが、ゲーミングパソコンを選ぶならぜひRGBファンは一度体験してほしいです。
さらにG-Tune DG-I5G60 コラボモデルは有料オプションになりますが、ホワイトケースやRGBファンの交換が可能です。
白ケースはパソコンデスク周りが広く見えるようになるので、インテリアにこだわっている方には特におすすめです。
マウスコンピューター公式サイト: G-Tune DG-I5G60 の購入者レビューを確認する
G-Tune DG-I5G60でPCMARK10とBlackmagic RAW Speed Testを計測してみます。
PCMARK10のベンチマーク総合スコアは7648、写真編集のスコアは16038、レンダリングスコアは15573、ビデオ編集スコアは7321となっています。
Digital Content Creation:12228
Photo Editing Score:16038
Rendering and Visualization Score:15573
Video Editing Score:7321
DaVinci Resolveのベンチマークソフト「Blackmagic RAW Speed Test」ではCPUが8K50Pまで対応でき、GPUについては8K60Pにも対応できるようです。
さらにG-Tune DG-I5G60のM.2 SSD NVMe Gen4の性能をCrystalDiskMarkで計測します。
起動ディスクの読み書き速度はシーケンシャルリードが4,291MB/s シーケンシャルライトが1,800MB/sです。
ランダムリードは594MB/s、ランダムライトが418Kでゲーム用途で使う分には十分な性能です。
FF XVのベンチマークを計測すると、フルHD/標準品質/ウィンドウ表示でスコアは10112 評価は「とても快適」です。
一方、4K(3840×2160)/高品質/ウィンドウ表示でスコアは4147 評価は「普通」となります。
3DMARK Time Spyで計測したベンチマークスコアは10836(good)、CPU ProfileのスコアはMAXスレッドで7,399となります。
G-Tune DG-I5G60 コラボモデルは中央にG-Tuneのロゴが目立つシンプルな外観です。
全面の角部分は斜めにカットし、通気口が用意されています。
背面のインターフェース(I/Oパネル)にはUSB2.0が2個、USB 3.0(5Gbps)が2個、USB Type-C(USB 3.2 20Gbps)が1個備わり、フロント部分にもUSB 3.0(5Gbps)が2個備わっています。
フロント部分にはヘッドホン出力とマイク入力の他にHDMI端子が備わっています。
マウスコンピューターのMicro ATXケースはHDMI端子がフロント部分にも備わる珍しいPCケースです。
このHDMIポートは、VRヘッドセット用に特別に設計されています。
利用する際にはPCの背面上部からケーブルを伸ばし、グラフィックカードのHDMIポートに挿入します。
一般的に、デスクトップPCは背面へのアクセスが難しい場所に置かれがちであり、HDMIケーブルを頻繁に接続・切断することは面倒です。
しかし、G-TuneのMicroATXケースを使用すれば、背面のHDMIを常時接続することでフロントのHDMIポートをいつでも使用することができます。
これにより、VRヘッドセットだけでなく、HDMIを使用する他のデバイスも簡単に接続できます。
この機能は、ゲーム配信者やコンテンツクリエーターに特に役立つでしょう。
G-Tune DG-I5G60で初のPalWorldをプレイしてみます。
PaWorldのグラフィック設定は最大FPSを「無制限」に、モーションブラーは「ON」、DLSSは「パフォーマンス」に設定しています。
ゲームプレイ中のPC負荷やフレームレートを確認するのに便利なMSI AfterBurnerを使ってPalWorldをプレイ中の状態を確認します。
所有している液晶モニターがすべてクリエイティブ向けの製品で、リフレッシュレートの高いゲーミングモニターを持っておらず、100HzがMAXの検証となっています。
プレイ中のリフレッシュレートは平均70Hz前後で推移し、GeForce RTX 4060のGPU使用率は100%で高い水準を維持します。
VRAM使用量は約5.6GB前後となり、CPU使用率は24%、メモリ使用量は11GBとなっています。
G-Tune DG-I5G60でPalWorldは特段問題なくプレイできますよ。
G-Tune DG-I5G60にStable DiffusionをインストールしてAIによる画像生成を検証してみました。
G-Tune DG-I5G60に搭載しているGoForce RTX 4060はVRAMが8GBで、VRAM消費量が大きいStable Diffusion web UIではやや不足を感じるかもしれません。
今回検証で使用したのはStable Diffusion Forgeで、インストールが簡単な上に少ないVRAM消費量で高速にAI画像生成ができるという便利なソフトウェアです。
Stable Diffusion Forgeのプロンプトや設定は以下になります。
model | Beautiful Realistic Asians V7 | Sampling Steps | 30 |
sampling method | Euler a | Batch counnt | 6 |
Width/Height | 600/900 | Batch size | 1 |
prompt | masterpiece,best quality,1girl,bishoujo,upper_body, | ||
Negative prompt |
16-token-negative-deliberate-neg,lowres,bad anatomy,bad hands,text,error,missing fingers,extra digit,fewer digits,cropped,worst quality,low quality,normal quality,jpeg artifacts,signature,watermark,username,blurry, |
モデルはCIVITAIのBeautiful Realistic Asians V7を利用しました。
プロンプト・ネガティブプロンプトはCIVITAIのサンプルを利用しています。
Stable Diffusionは画像のサイズ(Width/Height)と枚数(Batch counntとBatch size)、フィードバック回数(Sampling Steps)の値によって出力に必要な時間が上下します。
Sampling Stepsの値(30)は決して高い方ではありませんが、Beautiful Realistic Asians V7は30でも十分なクオリティで生成可能です。
この設定値で出力に要した時間は1枚6秒、6枚の出力で46秒です。
G-Tune DG-I5G60(GeForce RTX 4060)のようなVRAM 10GB以下のビデオカードの場合、インストールが難しいStable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111)を使うよりもStable Diffusion Forgeを使う方が簡単で便利でしょう
生成している様子を録画してみました。
途中早送りしていますが、1枚の画像生成の様子が分かると思うのでご覧ください。
G-Tune DG-I5G60はAI画像生成を十分に楽しめるスペックになっています。
それではG-Tune DG-I5G60で動画編集を検証してみましょう。
Panasonic LUMIX GH6とSONY α7SIIIで撮影したデータを使用します。
それぞれの詳しい記録方式は以下になります。
使用した映像データ
✅LUMIX GH6 4K60P動画編集(MOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLG)
✅SONY α7SIII 4K120P動画編集(4K120P 4:2:2 10bit XAVC HS)
データをすべてCドライブに保存してPremiere Proを使って動画編集をします。
環境設定 ⇒ メディア ⇒「H.264/HEVC ハードウェアによる高速デコーディング」にチェック、「Intel」と「Nvidia」にもチェックが入っていることを確認します。
またPremiere Proのプログラムモニターは常時「フル画質」を設定しています。
それではG-Tune DG-I5G60で4K60Pの動画編集を行ってみましょう。
編集プロセスは、LUMIX GH6で撮影した4K解像度、59.94fps、10ビットの色深さを持つ動画に対して行われます。
この動画は、MOV LongGOP形式でHLGフォーマットを使用し、ビットレートは200Mbpsです。
編集には、カット編集、テロップの挿入、背景音楽の追加、そして調整レイヤーを使ったカラーグレーディングが含まれます。
編集中、PCのCPU使用率は約76%、GeForce RTX 4060 GPUの使用率は約71%で、これらは動画編集のための高いパフォーマンスを示しています。
さらに、使用中のメモリは全体の16GB中9.2GB(約59%)であり、これは比較的少ない消費量と言えます。
3分3秒の長さの動画シーケンスをフル画質で再生した際の状況は、コマ落ち(映像が途切れる現象)インジケーターが952フレームのコマ落ちを示しています。
これは、動画がスムーズに再生されるわけではないことを意味しますが、編集が全く不可能なわけではありません。
コマ落ちは存在しますが、動画の編集自体は行えます。
次にSONY α7SIIIで撮影したデータを使用します。
パソコンへの負荷が大きい記録方式 SONY XAVC HSの4K120P 422 10bit のデータを使います。
カット編集を実施し、BGMと字幕を追加して簡単なカラーグレーディングを実施します。
Premiere Proで4K30Pシーケンスを用意し、動画ファイルを並べてプレビューしてみると、CPUの使用率は常時100%前後で推移し、GPUの使用率は3%前後しか動いていません。
メモリの消費量は16GBのうち8.9GB(57%)となっています。
CPUの負荷は大きいものの、GPUのGeForce RTX 4060の使用率は少なく、GPUデコーディング支援が不十分で、コマ落ちはかなり多くなります。
1分38秒のシーケンスをプレビューして発生したコマ落ちは2232フレームになりました。
G-Tune DG-I5G60で4K120P 4:2:2 10bit XAVC HS の動画編集はやや厳しい状況です。
次にG-Tune DG-I5G60とPremiere Proで書き出しテストを行います。
書き出したのはMOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLGの編集したシーケンスです。
書き出し設定は4K60Pシーケンス(3分03秒)からH.264の4K(UHD 3840×2160)、ターゲットビットレートは50MbpsのVBR 1パス。
ハードウェアエンコーディングとソフトウェアエンコーディングでそれぞれ書き出し時間を計測します。
書き出し時間はそれぞれ以下のようになりました。
ソフトウェアエンコーディング | 6分42秒 |
ハードウェアエンコーディング | 2分47秒 |
書き出し時のCPUやGPUの使用率もチェックしてみました。
ソフトウェアエンコーディングではCPUの使用率が100%で、GPUの使用率は53%となりました。
書き出し時間は3分03秒のシーケンスを6分42秒で書き出し完了しています。
メモリの消費量は15.7GBのうち11.5GB消費しています。
続いてハードウェアエンコーディングではCPUの使用率が81%前後で推移し、GeForce RTX 4060の使用率が97%となります。
書き出し時間はハードウェアエンコーディングの方が断然速く、2分47秒で書き出し終了することができます。
CPUがCore i5であるため、ソフトウェアエンコーディングではやや時間がかかるものの、GPUを活用するハードウェアエンコーディングではまずまずの速さで書き出しできます。
G-Tune DG-I5G60であれば4Kの動画編集でも十分な性能を持っていると感じた方は決して少なくないはずです。
G-Tune DG-I5G60は私が実施している程度の動画編集は余裕で実施できる感じです。
Premiere Proで使う場合、メモリの使用量がかなり高くなるので、気になる方は32GBにアップグレードするのがおススメです。
今回初めて第14世代のCore i5-14400Fで4K動画編集しましたが、4K60PがCore i7でなくてもいけるとは思いませんでした。
1トラックの4K編集は第14世代のCore i5-14400Fで問題なし。もちろんビデオカード RTX 4060の恩恵も大きいでしょう。
Micro ATXのコンパクトなデスクトップパソコンで、これだけの性能を持ったパソコンなら大満足すること間違いなしです。
ガッツリ重いファイルを扱うプロのクリエイターさんはメモリのアップグレードを推奨します。
小ぶりなハイパワーデスクトップ G-Tune DG-I5G60 オススメ!
※オプションでLEDケースファンを搭載できます
G-Tune DG-I5G60
CPU:インテル Core i5-14400F199800円(税込)