動画編集にはオススメなソフトとして知名度が高いのがEDIUS Proでしょう。
映像制作会社でも導入されている実力派のノンリニア動画編集ソフトウェアです。
比較的低スペックのパソコンでも使えるソフトとして人気が高いのですが、より快適に使うにはどのようなスペックが適しているのかを考えてみましょう。
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2018年からBTOパソコンを使った動画編集の検証を実施し、これまで年間20台以上 累計100台以上のパソコンレビュー記事を執筆しました。PC通販サイトとコラボで動画編集用のパソコンの企画・販売や当サイト限定クーポンの配布を行っています
ノンリニア動画編集ソフトとして知名度の高い、グラスバレーのEDIUS(エディウス)Proはアマチュアからプロの現場と、幅広く使われていることでも有名ですね。
4Kの高解像、HDR(ハイダイナミックレンジ)、10bitの色深度の編集にも対応して、深みのある美しい映像として動画を作ることができます。
EDIUS X PROからエクスポートやレンダリングもバックグラウンドでできるようになっています。
EDIUS 11の新機能
調整クリップ
SNS用の目的別エクスポートプリセット
Myncウィンドウ
Myncを起点としたEDIUSクイックスタート
Sony XAVC Hサポート
HEIFサポート
OFXプラグイン ネイティブサポート
サードパーティーハードウェアサポート アップデート
新ボーナスコンテンツプラグインパック(タイトラー、オーディオ編集、オーディオフィルター、ビデオフィルター/トランジション)
【近日公開予定】GPUを活用した汎用 H.264/265デコード
EDIUS 11から導入されたChorus Hub 11 Severでは、撮影素材をネットワークで共有し、複数のプロジェクトで編集作業を行えます。
これにより遠隔地にいるエディターやクライアントへシームレスに同期・共有を行えます。
また、EDIUSはあらゆる動画ファイルをメディアプラウザで読み込んで、同一のタイムラインに並べて編集できることから編集用のファイルへ変換するといった手間がありません。
そのため撮影ファイルからそのまま編集に取りかかることができるので、動画制作の時間短縮を図れる点でもプロに人気が高い理由でしょう。
CPU | AVX2をサポートする第5世代 Intel CPU 以降 または 同等の AMD CPU |
メモリー | 8GB以上(4K編集には16GB以上を推奨) |
ハードディスク |
システム: |
グラフィックス |
以下の条件を満たすグラフィックシステムが必要。
– 1024×768 32bit color 以上の表示ができ、Direct3D 9.0c 以降、および Pixel Shader Model 3.0 以降に対応したもの。 |
OS |
Windows 10 (version 21H2 以降) 64bit |
EDIUS 11 Proの公式ページで確認できる使用環境を見ると、それほどハイスペックではなくても問題ないように思えます。
これは最低限の環境であり、実際はもう少し高い性能のパソコンでないと快適に動画編集作業が出来ません。
いくら優れた動画編集ソフトウエアを購入しても、パソコンのスペックが対応していないと快適に使えません。
EDIUS Proはどのようなスペックだと快適に使えるのか分からないと悩むユーザーも多いのではないでしょうか?
かつてBTOパソコンショップのマウスコンピューターでは、EDIUS Proが快適に使える推奨モデルを販売していたようです。
ドスパラでも過去にEDIUS Pro推奨モデル(EDIUS Proが購入時にプリインストールされているモデル)として数種類のマシンを用意していたようです
しかし、現在(2024年1月時点)ではどのパソコンショップも取り扱ってはいないようです。
EDIUS ProはMacには対応していないこともあるので、EDIUSを使用しているプロの映像制作者は自作パソコンユーザーが多いのかもしれませんね。
ドスパラの当時のEDIUS Pro推奨モデルは全てCPUにインテルのCore i7を採用していました。
中でもデスクトップ型では、第7世代(開発コード:Kaby Lake)のCore i7でいずれも4コア8スレッドのハイエンドモデルを採用していることがわかります。
そのためH.265/HEVCでのエンコードでも素早く処理できるパフォーマンスを見せてくれるので、快適に動画編集を行うことができるとのこと。
なおGPUはどのモデルもCPU内蔵のオンボードGPUとなっています。これには性能の高いCPUを搭載していることから、特に問題はないかと思います。
むしろGeForceを取り付けてしまうと、EDIUS Proの性能は発揮できないので注意が必要です。
グラフィックはCPUに内蔵されるインテルの「HDグラフィックス630」をそのまま使用します。「NVIDIAのGeForce などをなぜ搭載しないの?」という声が聞こえてきそうですが、それは必要ありません。むしろNVIDIAのグラフィックカードを使うと、EDIUS Pro 8の実力を引き出せないのです。
EDIUS Pro 8はH.264で圧縮された映像のデコードとエンコードにCPUに内蔵される「クイック・シンク・ビデオ」機能を利用しますが、オンボードのビデオ出力(DVIやHDMI)にモニターを接続しなければこの機能は有効になりません。「クイック・シンク・ビデオ」機能を利用することで、4Kカメラで撮影したMP4ファイルのスムーズな再生やタイムラインの高速出力が実現します。
メモリは8GB・16GB・32GBと多様。8GBのデュアルチャンネルで構成されています。
スロット数は4つと拡張性は高いので、8GBで動作にストレスを感じたときは増設することが可能です。
ストレージはHDD単体と、HDDとSSDの両方を搭載したものが用意されています。
EDIUS Proでは、HD/4K編集にはRAID 0を推奨していたことから、ディスクの高速化が望まれていることが分かります。
このようにEDIUS Proは性能の良いハイエンドクラスのCPUや大容量&高速化が図れるストレージの環境があれば、サクサクとした編集作業を可能とするでしょう。
昨今は動画クリエイター向けのパソコンの多くがビデオカードにNVIDIA GeForceを採用しています。
そこで改めてGeForce RTX搭載のパソコンを使ってEDIUS X Proの動画編集を検証しました。
結論的にはインテルCPU+GeForceを搭載したPCの多くはインテルクイックシンクが無効化されており、このためEDIUSでは書き出し時にCPUの内蔵GPU性能を発揮できません。
とは言え、EDIUS ProのハードウェアエンコーディングとQSV(インテルクイックシンクビデオ)のハードウェアエンコーディングの差はほとんどなくなっております。
またGeForceもRTXシリーズ以降、ハードウェアエンコーディングで書き出した映像の品質が飛躍的に向上しているので、QSVに頼らずとも大きな問題は発生しなくなっています。
また、EDIUS Proの編集で例えばマルチカム編集ではGeForceの威力がまずまず発揮されている点も見逃せません。
動画編集をする方はPhotoshopのようなGPUを必要とするソフトウェアを併用することが多いので、EDIUSだけに最適化したPC選びをするとかえって作業効率が悪くなる恐れがあります。
各BTOメーカーもEDIUS 推奨PCの販売が終了しており悩ましいところですが...
幸いEDIUS Proもバージョンアップのたびに、GeForceの恩恵を受けられるようになっています。
これから買うならGeForce RTX搭載のパソコンを選ぶのが良いでしょう。
以降は自己責任となりますが、GeForce搭載PCで無効化しているインテルクイックシンクをUEFIで有効化設定にして使用することも可能です。
(私もEDIUS編集機は有効化しています)
EDIUS Proはインテル CPU・AMD CPUのどちらでも動作し、最新のAMD Ryzen CPU搭載パソコンで非常に快適に動画編集できます。
ちなみにEDIUSはCPUに内蔵するGPUの支援でデコーディング・エンコーディングすることできるようになっているので、なるべくGPU内蔵のCPUを選ぶのが良いです。
最新のAMD Ryzen CPUにはGPU(Radeon グラフィックス)を搭載したCPUが出現していますが、ハイエンドのRyzen 7 5800XやRyzen 9 5900Xは依然として内蔵GPU非搭載です。
内蔵GPUを活用したQSVエンコーディングとビデオカード支援によるハードウェアエンコーディングで書き出し時間の比較を検証して以下の記事でまとめていますので合わせて読んでみてください。
EDIUS Pro向けのパソコンはマウスコンピューターとドスパラのBTOパソコンがお勧めです。
起動ディスクの容量・性能も十分で、ビデオカードにGeForce RTXシリーズを搭載する製品が豊富に揃っています。
メモリの増設やさらに高速なSSDの交換にも対応してくれるので、気になる方はぜひカスタマイズページも確認してみましょう。
マウスコンピューターは2015年10月以降EDIUS推奨モデルの販売を見送っています。
マウスコンピューターではDAIVシリーズで動画編集用パソコンを揃えていますので、CPU性能を重視したモデルを選択するのがおススメです。
G-Tune DG-A7G60(ホワイトカラーモデル)
CPU:Core i5-14400Fシークレット価格 ⇒209800円(税込)
※当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレット価格のページを紹介しています
DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700F338800円(税込)
ドスパラのEDIUS推奨モデルは2018年頃までありましたが、現在は用意されていないようです。ドスパラでEDIUSに対応する動画編集を探す場合は内蔵グラフィックスを搭載したインテルCPU Core i7またはCore i9から選ぶと良いでしょう。
GALLERIA RM7C-R46T
CPU:Core i7-14700F199980円(税込)
※9月13日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい