
数ある映像制作のジャンルの一つにブライダルの映像制作があります。
実は未経験でも転職しやすい業界で、ブライダル映像をきっかけにカメラマンや映像制作者になった方は多いと言われています。
私も最初のステップとしてブライダル撮影を経験しました。
結論から先に言うと、初心者にはかなりオススメできる業界です。
特に映像制作に未経験の方は2~3年位ブライダルの制作を経験して次のステップに進むと良いでしょう。
ここではブライダル映像制作の会社でスキルを積むために心がけておきたい4つのポイントを解説いたします。

2023年 12月 監修者:ビデオ制作ディレクター / MDM合同会社 代表 水田吉紀
2012年 営業職から映像製作会社に転職し、アルバイト、正社員、フリーランスで映像製作の業務に携わる。
2020年 MDM合同会社を設立。ライブ配信業務を中心にビデオ撮影・動画編集の仕事を請け負っている。

華やかな仕事として知られるブライダル産業ですが、実は離職率が高い仕事として知られています。
特に結婚のお手伝いをするウェディングプランナーやブライダルビデオ、ブライダルカメラマンなどが人気のようですが、早ければ1年、長くても3年程度で辞めてしまう人も少なくありません。
もちろん中には何年も仕事を続けている人もいますが、応募倍率が高い割に辞めてしまう人が多いのが現状です。
では辞めてしまう人とは、どういった人なのでしょう。
私はこれまでブライダル産業の中でも長らく仕事をしてきましたが、ブライダル映像に限らず、ウェディングプランナーなどで就職した人が多く辞めていくのを目にしました。
退職する理由を聞いたところ、ほとんどの場合、イメージしていた職業と違うという理由でした。
また、仕事の忙しさについていけないという人も多くいました。
土日に仕事を休むことはほぼ無理な点も女子にはかなり厳しいのではないでしょうか
ウェディングプランナーの場合、お客様の結婚プランを提案するだけでなく、会社によっては成約ノルマなどが課せられることもあります。
ノルマを達成することに追われるとお客様の満足を得ることができませんので、そのギャップに苦しむ人も多いでしょう。
ブライダル映像の場合、結婚式のシーズンまっただ中になると何件も結婚式がたて続き、早朝から深夜まで作業をしなくてはならないことがあります。
式中はずっと立ちっぱなしなので疲労もたまり、体調不良で辞めてしまう人もいます。
また、人との関わりあいが深い仕事のため、お客様からのクレームを受けることもあります。
自分では良かれと思ったことが、お客様にとってはマイナスになってしまうこともありますので、ストレスのたまる仕事ともいえるでしょう。

ブライダル映像と言えば結婚式中に動画や写真を撮影し、披露宴の中で編集した映像をプロジェクターで投影する映像演出があります。
編集ソフトやハードが高性能になっていることから、こうした演出も可能になっています。
しかし実際に撮影や編集をする人たちは、時間内に間に合わせなくてはならないので、裏では時間に追われ他の作業をする暇もありません。
他にも、新郎新婦のこれまでの生い立ちをおさめたプロフィール映像などを制作します。
また、撮影した写真やビデオを編集し、後日、新郎新婦にDVDなどに納品する仕事でもあります。
撮影はカメラやビデオだけでなく、照明や音響、演出なども必要となってくるので、チームワークがとても大切になります。
また、結婚式場にふさわしい服装でなくてはなりませんので、基本的にはスーツで撮影を行います。
身だしなみはキッチリ整えておかなければなりません
ブライダル映像はビデオ班とカメラ班の二つに分かれます。
カメラ班は依頼した式の規模によって、何名かに分かれて結婚式や披露宴の写真を撮影します。
ビデオ班は何台かに分かれ、結婚式をひと通り撮影します。
ただ撮影するだけと簡単な仕事に思われますが、新郎新婦にとっては一生に一度の大事な記念日となるので、撮影ミスは絶対に許されません。
手ブレを起こしたり、重要なシーンがアップになっていなかったりすると、あとからクレームの元になりますので、撮影における高い技術力と長時間撮影できる集中力・体力が求められます。

ブライダルカメラマンやビデオカメラマンの求人は正社員や契約社員、またはアルバイトを募集しています。
会社によってはフリーカメラマンと契約をしていることもあります。
給与相場はアルバイトで時給1200円程度が多いようですが、正社員の場合、地域や会社によって異なります。
また、実務経験の有無によっても給与は違ってくるようです。
一般的には経験者で20万円以上とされていますが、最近ではカメラの性能も上がってきたため、未経験者も経験者もそれほど変わらない給与で雇われることもあるようです。
専門式場や写真スタジオなどの専属として正社員雇用されることが多く、アルバイトも同様です。
結婚式は定期的に行われるものではないため、式や披露宴があるときだけ仕事の依頼をする式場も少なくありません。
正社員の場合は良いですが、アルバイトの場合、結婚式の数が少ないシーズンになると、自然と給与も減ってしまうことになりますので、副業が必要になります。
収入が不安定な点も離職率の高さの理由でしょう
春と秋に仕事が集中し、夏と正月は閑散期とハッキリ分かれている点と、結婚式をするカップルが減っていることもあって景気が良い話はあまり聞きません。
アルバイトはもちろん正社員の方も給与・待遇面で満足している方はほんの一握りです。
でもブラック企業というほどのものではありませんのでご安心ください。
ブラック企業に転職したくない方は過去のエントリー「こんな会社は要注意!映像制作会社の求人情報でわかるブラック企業の特徴」を合わせてお読みください。
以前はカメラマンやビデオカメラマンというと、それなりの経験値がなければ就くことができませんでしたが、最近ではハードウェアが高性能になり、一般の人でもある程度の撮影をすることが可能になりました。
そのため、カメラマンとしての経験値がなくとも転職して雇用してもらえるチャンスも増えています。
カメラマンになるために必要となる資格はありませんが、カメラやビデオを操作できる知識は必要です。
映像関係の専門学校を卒業している場合、採用されるチャンスは増えますが、未経験でも募集している会社は多いので、まずは見習いから始めることも可能です。
ブライダル映像の仕事は失敗の許されない仕事のため、最初はアルバイトから始める人も少なくありません。
それなりに経験を積んだ上で面接にのぞめば、採用される可能性は高まるでしょう。
ブライダル業界はテレビ局の番組制作と違ってカメラをすぐに触らせてもらえるので、数年アルバイトで経験したら他の映像制作会社に正社員として転職する方が多いです。
離職率が高いのはこれらが一番の理由です。
まとめると、ブライダル映像制作の業界は給与・待遇面では不満があるものの、未経験者がステップアップするには最良の業界です。
またブライダル出身の人間は他のジャンルの制作会社の人からなぜか下に見られる謎の慣習がありますが、入ってしまえばこっちのもの。
そもそも土俵に立てないよりははるかに良いのではないでしょうか。
技術やセンスを養うのは結局個人の努力です。
ブライダル出身で一流の映像クリエイターの方は大勢おられますし、求人も多いです。
未経験でも映像業界に入りたい方はぜひ挑戦してみましょう。
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