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小予算の映像制作で最適なディスプレイのキャリブレーション方法

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小予算の映像制作で最適なディスプレイのキャリブレーション方法

カラーグレーディングは液晶ディスプレイに表示された画像(映像)で判断して色とコントラストの調整を行います。
そのため液晶ディスプレイが精密な色を表示していることが重要です。

業務用のディスプレイは工場出荷時に適切に色調整されていますが、どのディスプレイも使っているうちに正確な色表現からズレていきます。
このズレを正しく戻すためにディスプレイを定期的に再調整する必要があります。

液晶ディスプレイの調整のことを「キャリブレーション」と言います。

このエントリーでは小予算の映像制作で最適なディスプレイのキャリブレーション方法とディスプレイの正しい運用方法を解説します。

小予算の映像制作で最適なディスプレイのキャリブレーション方法

キャリブレーションの専門家に依頼する

最も確実なディスプレイのキャリブレーション方法は専門家に制作現場でキャリブレーションを実施してもらうことですが、費用はそれなりにかかります。

一般的な方法はキャリブレーション可能なカラーコレクション用のディスプレイを購入し、メーカーや販売店のオプションサービスを利用してキャリブレーションしてもらう方法です。

例えば業務用ディスプレイのEIZOでは初回設置サービスや再調整のサービスを行っています。

参考:ColorEdgeオプションサービス


再調整中は代用機も貸し出ししてくれるので制作が滞る心配もありません。

これはEIZOのColorEdgeシリーズを購入した人が受けることができるサービスなので、これからディスプレイを購入するなら保守サービスが充実したEIZOのディスプレイの購入をオススメします。

EIZOオススメのカラーコレクション用液晶ディスプレイ

自分でキャリブレーションする方法

メーカーの保守サービスがない場合や、自分でキャリブレーションをしたい場合は2つの方法があります。

ソフトウェアキャリブレーションをする方法

ソフトウェアキャリブレーションとは市販のキャリブレーションソフトウェアとキャリブレーションセンサー(ディスプレイプローブとも呼びます)を使ってディスプレイを再調整する方法です。

やり方はモニターにキャリブレーションセンサーを取り付けて測色しながらソフトウェアで目標値に調整します。
小予算の映像制作で最適なディスプレイのキャリブレーション方法
この方法ならどんなディスプレイでもキャリブレーションすることができるというメリットがあります。

この仕組みはビデオカードそのものの出力を減らすことで目標値に設定するもので、例えば標準の色よりもやや青みが強い場合、グラフィックボードの青と緑の出力を下げるといった具合です。

グラフィックボードのRGBの階調はそれぞれ255段階ありますが、それを230や210に下げるということは画質の劣化にもつながります。

参考:ソフトウェア・キャリブレーションとハードウェア・キャリブレーションの違い

また、ソフトウェアキャリブレーションはキャリブレーションをする人のスキルによってかなり精度が左右されてしまいます。
その理由で初心者にはあまりオススメできない方法とも言えます。

ソフトウェアキャリブレーションのメリット・デメリット

どんなモニターでもキャリブレーションできるというメリットがある。

グラフィックボードの出力を調整するので色階調の減少を引き起こす。

作業者によってバラつきがある。安定しない。

ハードウェアキャリブレーションをする方法

ハードウェアキャリブレーションとはモニター本体にRGB階調を制御・調整することができる製品に限りおこなえる方法です。

ハードウェアキャリブレーションもキャリブレーションセンサーを用います。

例えばEIZOのColorEdgeではキャリブレーションセンサーとColorNavigatorを使うことでハードウェアキャリブレーションを行うことができます。

また、キャリブレーションセンサー内蔵のColorEdge CG247Xではセルフキャリブレーションという設定を行うことでモニターが自動的に定期的なキャリブレーションを行ってくれます。

セルフキャリブレーション対応モデル EIZO ColorEdge CG247X

参考:セルフキャリブレーション

ハードウェアキャリブレーションのメリット・デメリット

グラフィックボードの出力を変更することなく階調調整できるので色の劣化がない

だれがやっても簡単に設定できる。

セルフキャリブレーションモデルを使えば作業も自動で行える

専用のディスプレイが必要になる。少々費用がかかる

キャリブレーションセンサーの選び方


キャリブレーションセンサーはネットで検索すれば比較的安価に購入できます。

キャリブレーションセンサーを選ぶときはカラーマネージメントソフトに対応する製品を購入する必要がありますので、両者の適合性を調査して購入しましょう。

また、カラーマネージメントソフト付属のキャリブレーションセンサーもありますよ。

オススメのセットを以下に紹介します。

EIZO ColorNavigator NX

無料のカラーマネージメントソフトです。
ColorNavigator NX
EIZOのColorEdgeを使用する場合は推奨のソフトウェアとなっています。
EIZO公式HPからダウンロードできます。

また「EIZO EX-3で液晶モニターをキャリブレーションしてみたよ!」では実際にキャリブレーションセンサー EX3を使ってキャリブレーションをやってみましたので合わせて読んでみてください。

EIZO キャリブレーションセンサー EX3

小予算の映像制作で最適なディスプレイのキャリブレーション方法 まとめ

予算に余裕があるならキャリブレーションセンサー内蔵のディスプレイを購入すればキャリブレーションの手間を省けます。

現在所有している一般的なパソコンディスプレイも活用してカラーグレーディングを行いたいのであれば、まずはキャリブレーションセンサーを購入して自分で調整をやってみましょう。

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ブログ管理人プロフィール

ブログ管理人:おーとふぉーかす
関西在住のビデオグラファーです。

このブログではDaVinci Resolveの使い方とカラーグレーディングの基本を解説しています。

私もまだまだ勉強中の身ですが、一緒に映像制作の勉強をしてみましょう。

著者の経歴:「私は35歳で未経験から映像業界に転職しました。

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