ENTRY

20万円の予算で動画編集用パソコンをマウスコンピューターに組んでもらいました

動画編集用のパソコンを用意するときに一番悩ましいのは、自分に最適なパソコンを得るには費用がいくらかかるのか、さっぱりわからないことではないでしょうか?

例えばパソコンショップに行って販売スタッフさんに相談すると予算一杯いっぱいの見積もりが出てきます。

だけど予算一杯いっぱい最高性能のパソコン…とまではいかなくても、自分がやりたいことができて、なるべく長く使えるパソコンを安く手に入れたいですよね。

この度20万円の予算で動画編集用パソコンを購入するならどんなパソコンが良いのか?

BTOパソコンショップのマウスコンピューターさんに相談し、20万円で購入できるコスパの良い動画編集用パソコンを構成してもらいました。

買う前にレンタルもしてみましたので検証してみましょう。

このエントリーで検証するマウスコンピューターの動画編集用PC

icon
icon
インテル® Core™ i7-8700 プロセッサー(6コア/ 3.20GHz/ TB時最大4.60GHz/ 12MB スマートキャッシュ/ HT対応)
グラフィックス:GeForce® GTX 1060 (3GB)

販売価格を調べる
icon

マウスコンピューターの動画用パソコンってどんな感じ?

マウスコンピューターはフォトグラファーやイラストレーター、映像クリエイター向けのPCを「DAIV」というブランド名を冠して販売しています。

DAIVの製品価格帯は

イラストレーター向け < 写真・動画編集向け < 8K・VRコンテンツ向け < VFXクリエイター向け

のような順番で価格が上がっていきますが、どの分野でも複雑で細かい制作工程を行うプロのクリエイターは標準的な価格の枠を飛び越えて最上位モデルを選ぶようになっています。

出典:DAIV プロモーションムービー 湯浅立志編 | マウスコンピューター

この動画ではプロのフォトグラファー湯浅立志氏が8000万画素のデジタルバックを駆使して商品写真を撮影し、DAIVのパソコンとAdobe Photoshopで写真を現像する様子が描かれています。

1枚につき1GB以上の画像データを取り扱うような写真編集の場合、一般的なパソコンではとても対応できませんが、BTOパソコンであればPC部品を上位モデルに入れ替えることで結果的に低価格な値段のパソコンで対応可能になることが強みと言えます。

動画編集用パソコンでもフルHD、4K、8Kと用途によって性能差がかなり大きいので、ひとくくりに「動画用パソコン」と決められませんが、マウスコンピューターのDAIVシリーズでは動画の解像度に合わせて最適な構成を提案してくれているのも魅力の一つです。

第8世代のCPUで20万円の予算ならどんなパソコンになる?

マウスコンピューターさんには「最新のCPUを搭載していることと、シンプルな4K動画の編集ができるパソコン」でオーダーしました。

低価格帯のカメラでも4Kで撮影できるようになっていますので、4K動画を編集する機会も増えてはいますが、お仕事ではまだフルHDの動画編集がメインです。

ただしマルチカメラ編集やカラーグレーディングのようなパソコンに負荷をかける作業もサクサクこなせる必要があります。

こんな事情も諸々伝えてパソコンを構成してもらい、貸出機を送っていただきました。
マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン 仕様書
届いた製品の仕様書を見てみましたよ。

インテル最新のCPU Core i7-8700を搭載し、ストレージにM.2 SSDと3TBのハードディスクを搭載しています。
メモリは32GBで、CPUは水冷クーラーを搭載しています。

ビデオカードはNVIDIA Geforce1060の3GBモデルが選ばれています。

4K動画編集はGeforce1070以上が推奨されていますが、フルHDがメインとなるとGeforce1060でも十分のようですね。

DAIV-DGZ520M4-SH5-MVPR の仕様(ざっくりと)

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル® Core i7-8700 プロセッサー
6コア/ 3.20GHz/ TB時最大4.60GHz/ 12MB スマートキャッシュ/ HT対応
CPU ファン 水冷CPUクーラー
ビデオカード GeForce® GTX 1060(3GB)
メモリ 32GB (16GB×2/ デュアルチャネル)
ストレージ  1.M.2 SSD 512GB Samsung PM981 (NVMe対応/M.2規格/PCI Express x4 接続)

2.HDD 3TB Serial ATAIII 7200rpm (6Gbps/ Serial ATAIII接続)

その他標準オプション ・USB3.0接続 高速カードリーダー【3.5インチベイ取付】
・DVDスーパーマルチドライブ

>>DAIV-DGZ520M4-SH5-MVPRの価格を確認する<<
マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン 外観

外観はこんな感じで、マウスコンピューターのクリエイターPC「DAIV」シリーズ定番の高級感あるケースとなっています。
メッシュのフタを外すとカードリーダーと光学ドライブが搭載されているのが分かります。

マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン キャスター
部品がたくさん詰まっているみたいで、パソコンの重量はおよそ12kgにもなりますが、キャスター付きなので持ち上げることなく移動できるのも嬉しいところです。
マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン メモリーカードリーダー
カードリーダーが本体に内蔵しているのもこのパソコンの魅力的なポイントです。

USB3.0対応になっており、4K動画用SDカードの読み込みにも対応しています。これならデーター移動が効率よく出来ますね。
マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン 本体
デスクトップPC本体の側面カバーは簡単に開けられるようになっているので、どんなPCパーツが搭載されているのか確認してみます。
マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン CPU+CPU水冷クーラー
やっぱりデカい!水冷CPUクーラー!
この管に水が循環してCPUを冷却するようになっているようですね。

水冷クーラーはCPUが発熱する部分に冷水を循環させて冷却するPCパーツです。
CPU冷却装置として最も普及している空冷ファンに比べると、水冷のほうが冷却効果が高いのが特長です。

CPUによって温かくなった冷却水は背面のファンによって冷却されて循環し続けます。
水が循環するポンプは完全密閉されているのでメンテナンスを必要としません。
マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン CPU
またCPUを完全に覆っているので、CPUの熱がグラフィックボード(ビデオカード)に移ることがないので、PCの内部環境は空冷ファンよりもよくなります。

動画の書き出し時は夏場だとCPUの温度は50℃以上になることは珍しくありません。
この熱はグラフィックボードのパフォーマンスを落とす原因にもなるので、水冷クーラーは断然有利でオススメと言えます。

この水冷クーラーは簡易水冷クーラーとも呼ばれており、これまでマニアな自作PCユーザーだけが取り付けている製品でしたが、最近マウスコンピューターはハイエンドモデルに限り結構な確率で搭載してくれています。

部品を買ってきてユーザーが自分で装着するのは至難であるため、パソコンショップが取り付けてくれるのはありがたいですね。

このパソコンのCPUはCore i7-8700 6コアモデルで 動作周波数は定格 3.20GHz、ターボブースト時は最大4.60GHzの周波数となります。

VR映像や4K解像度の映像出力に対応し、AMD Ryzen 7に対抗するように販売されたため低価格設定ですが性能は十分です。

上位モデルに Core i7-8700Kがありますが、オーバークロックしないなら8700のほうがおススメです。

最大メモリーサイズは64GBまで対応し、内蔵GPUはIntel UHD Graphics 630を搭載しています。

マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン SSD
CPUのすぐ近くに装着されている緑色の小さな基板のようなものがこのパソコンのメインストレージであるM.2 SSDです。

このSSDはSamsungのPM981で5月に発売されたばかりの製品です。
読み込み速度は最大3000MB/sで書き込み速度は1800MB/sです。

従来のSATAⅢ接続のSSDと比べるとおよそ5~6倍の高速処理性能を持っているSSDです。

PM981は高性能なSSDですが、熱に弱い欠点もあり、書き出しや読み込み時間が長時間に及ぶと性能が低下する恐れがあります。

しかし、このPCの場合、水冷クーラーのおかげでCPUの熱がM.2 SSDに伝わらないのでパフォーマンスが大きく落ちることはなさそうです。

マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン ビデオカード
このPCに採用されているビデオカード(グラボ)はNVIDIA Geforce1060です。
マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン ビデオカード
ビデオメモリは3GBとなっており、最大解像度は3840×1440となっています。

動画編集は複雑な色補正を行うとビデオカードにも相当な負荷をかけるので、熱が上昇する傾向があります。

それに備えてGeforce1060には大型のファンが搭載されているタイプとなっています。
マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン ディスプレイ端子
液晶ディスプレイを接続する端子は合計5つ用意されており、DispayPortが3つ、HDMI端子が1つ、DVI端子が1つです。マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン メモリスロット
メモリカードスロットは4つで16GBメモリが二枚挿入されて32GBです。最大64GBまでメモリを増強することができます。
マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン HDD
内蔵ハードディスクはSeagateの 3.5インチ 3TB 7200rpmです。

3TBあればひとまず大丈夫ですが、不安な場合は購入時にハードディスクをもう一台割と安い価格で追加搭載できるようになっているようですね。

2~3TB追加して合計5TBあれば十分でしょう。

このエントリーで検証するマウスコンピューターの動画編集用PC

icon
icon
インテル® Core™ i7-8700 プロセッサー(6コア/ 3.20GHz/ TB時最大4.60GHz/ 12MB スマートキャッシュ/ HT対応)
グラフィックス:GeForce® GTX 1060 (3GB)

販売価格を調べる
icon

DAIV-DGZ520M4-SH5-MVPR で動画編集してみる

それでは早速 DAIV-DGZ520M4-SH5-MVPR を使って動画編集を検証してみます。

M.2 SSD の読み書き速度

M.2 SSD の読み書き速度 by CrystalDiskMark

HDDの読み書き速度

HDDの読み書き速度 by CrystalDiskMark

まずはDAIV-DGZ520M4-SH5-MVPRに搭載されているストレージの読み書き速度をCrystalDiskMarkでチェックしてみます。

SSDの読み込み速度は3000MB/sを超えましたよ。

DAIV-DGZ520M4-SH5-MVPRで動画編集してみる(フルHD)

それではこのパソコンで動画編集を実際にやってみましょう。まずはフルHD解像度の動画編集です。

マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン HD編集

クリックで拡大します

不要な部分をカットして並べ、プレビューしたときのCPU使用率は10%前後を推移し、GPU使用率は3%となりました。

問題なくサクサク動きます。

マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン HD編集

クリックで拡大します

次にマルチカム編集を行いました。

3つのトラックを用意してマルチカメラ編集を実施してみると、CPU使用率は87%となり、GPU使用率は7%となりました。

CPU使用率がかなり上昇したのでちょっと不安でしたが、プレビューは問題なく出来ており、カクつくこともありません。

マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン HD編集
コマ落ちインジケーターを確認してみましたが、再生中のコマ落ちは発生しておりません。

マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン HD編集
次にこのパソコンにDaVinci Resolve14をインストールしてみます。

DaVinci Resolve14の使用環境チェックでは一応パスします。

マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン HD編集

クリックで拡大します

PremiereProで粗編集したプロジェクトをAAFで書き出しします。

マウスコンピューターの20万円内の動画編集用パソコン HD編集

クリックで拡大します

DaVinci Resolve14でAAFファイルを読み込むと粗編集が終了した動画にカラーグレーディングを進めることができます。

ノードを追加してLUTをのせた状態でCPU使用率は18%前後を推移し、GPU使用率は13%となりました。

DaVinci Resolve14も快適に動作します。

DAIV-DGZ520M4-SH5-MVPRで動画編集してみる(4K)

では次にDAIV-DGZ520M4-SH5-MVPRにPremiereProで4K動画の編集をしてみましょう。
タイムラインに並べてCPUとGPUの使用率を確認してみます。

マウスコンピューターコラボPC 4K動画編集モデル 通常再生

通常プレビュー時のCPU GPU使用率 クリックで拡大します

CPUは10%前後を推移し、GPUは3%前後の使用率にとどまります。コマ落ちやプレビュー時のカクツキは起きません。

マウスコンピューターコラボPC 4K動画編集モデル 色補正

色補正時のCPU GPU使用率 クリックで拡大します

4Kのクリップ内のカメリハをカットして必要なシーンを並べて粗編集します。
そしてカラープリセット(Lumitri Preset:Fuji Eterna 250D Fuji3510)をすべてのクリップに適用します。

CPUの使用率はほとんど変化がなく、13%前後を推移しています。

GPUの使用率は少し上昇しました。10%前後の使用率となっています。

マウスコンピューターコラボPC 4K動画編集モデル マルチカム編集

マルチカム編集時のCPU GPU使用率 クリックで拡大します

ここまでは結構快適に4K動画編集が出来るように思いましたが、マルチカム編集となるとどうでしょうか。

3つのトラックでマルチカメラ編集をやってみると、CPUの使用率は80%を超えました。GPUの使用率は1%と逆に落ちています。
マウスコンピューターコラボPC 4K動画編集モデル マルチカム編集時のコマ落ち
マルチカメラ編集時のコマ落ちインジケーターを確認すると再生中かなりのコマ落ちが生じます。

DAIV-DGZ520M4-SH5-MVPR を使ったマルチカメラ編集は厳しい感じですね。
マウスコンピューターコラボPC 4K動画編集モデル 尺
それでは次にシンプルに編集した動画を書き出ししてみましょう。動画の尺は1分47秒です。

マウスコンピューターコラボPC 4K動画編集モデル 書き出し設定

クリックで拡大します

書き出し形式はH.264でVBR(可変ビットレート)ターゲットビットレート10Mbps、最大ビットレートは12Mbpsです。

マウスコンピューターコラボPC 4K動画書き出し経過時間

書き出し時間は2分2秒となりました。

今回シンプルな動画編集しかしていないので、もっと複雑な編集を行った場合はもう少し時間がかかることが予想されますが、動画の尺と変わらない時間で書き出しできれば大きな負担にはならなさそうです。

20万円以内で購入できる動画編集パソコンをマウスに組んでもらいました まとめ

こんな感じです。

20万円以内のパソコンという予算制限の中でマウスコンピューターさんに動画編集用のパソコンを構成してもらいました。

フルHD画質の動画ならサクサク編集可能です。
簡単なカラーグレーディングを行いましたが、問題なく作業を進めることができます。

また簡単な4K動画編集なら対応できそうですよ。
4K動画編集がメインの方はCPUをCore-i7 8700Kに変更し、ビデオカードはGeforce 1070以上に変更するのがオススメです。

このエントリーで検証したマウスコンピューターの動画編集用PC

icon
icon
インテル® Core™ i7-8700 プロセッサー(6コア/ 3.20GHz/ TB時最大4.60GHz/ 12MB スマートキャッシュ/ HT対応)
グラフィックス:GeForce® GTX 1060 (3GB)

販売価格を調べる
icon

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

映像でブランディングするプロの全手法を公開

プロモーションビデオを作れるようになりたいけど、構成やディレクションの方法がよく分からないと悩んでいませんか?
ムービーアカデミーでは
あなたの動画の格をあげ、単価をあげる2つのポイント
1台のカメラで擬似3カメ編集 対談動画のポイント
ドキュメンタリームービーの構成テンプレート
など、実績を上げているプロの映像クリエイターから今すぐに活用できる具体的なテクニックを詳細に解説してもらえます。
ぜひ貴社の動画マーケティングにご活用ください。

詳しく見る

スポンサーリンク

関連記事

ブログ管理人プロフィール

HN:おーとふぉーかす
Works:ビデオグラファー・映像制作・メディア運営
YouTube歴:7年 持ってるアカウントは4つ。そのうち一つが登録者数1万ちょっと。

このブログは動画クリエイターを支援するためのサイトです。カメラや映像機材の紹介を中心に記事を書かせてもらってます。

カメラ本体・カメラ関連アイテムのレビュー依頼も受付いたします。こちらからお問い合わせください。



また、プロの映像クリエイターから映像制作を学べるオンラインスクールを開催していますのでぜひご参加ください。

最近の記事

ページ上部へ戻る