CP+でα7Ⅲを触ってから、「今年中に購入できれば良いなあ」と考えておりましたが、つい先日注文して手元に届きましたよ。
発売日から半年(α7Ⅲは3月に発売開始)以内の購入です。多分高値で掴んでいますね(苦笑)
焦って購入する予定ではなかったのですが、お仕事で使う予定が出来てしまいまして手持ちのα6500では対応できそうにないので買いました。
CP+とSONYストアで実機を散々触ってきたつもりですが、購入後に分かってきたSONY α7Ⅲの残念だなあと思う部分をランキング形式で解説しようと思います(笑)
これからα7Ⅲを購入しようと検討している方は参考に読んでみてください。
SONY α7Ⅲがやってきました。
SONYのフルサイズ機を購入するのはこれで2度目になります。
初めて購入したSONYフルサイズ機はα7Ⅱでした。手元に届いたときは本当に嬉しかったのを憶えています。
あの時はSONYフルサイズ機所有者に降りかかる特有の悩みをまったく知らなかったので、ボディを手に入れただけではしゃぐことが出来たのですが。
α7Ⅲを手にした感想は「また沼に手を突っ込んでしまった」です。
新しいカメラを手に入れる喜びよりも、今後きっとSONYのクソ高いフルサイズレンズで散財することになるのだろうなという恐怖感のほうが大きいです。
ボディに同梱されたアクセサリー類はいたってシンプルです。
ストラップにバッテリー1個とACアダプターが1個。ってなんでやねん。
これα7Ⅱのときもそうだったんですが、何でですかね?
バッテリーチャージャーって絶対必要でしょ。
α7RⅡ・α7SⅡにはバッテリー2個とバッテリーチャージャー BC-VW1が付属しています。
昨年発売されたα7RⅢにもバッテリー1個とバッテリーチャージャーBC-QZ1が付属しています。
でもやっぱりα7Ⅲにはα7Ⅱ同様バッテリーチャージャーが付いていません。
RとSが無印のα7よりも値段が高いので分からなくもないですが、ボディだけで20万を超えるα7Ⅲなのだからバッテリーチャージャーを付けても良くないですかね?
PanasonicのGH5とかフツーにチャージャー付属していますよ。
このブレない姿勢はSONYの執念とすら感じます。
原価ギリギリになるまでα7Ⅲを高性能にしてくれているんだと信じますよ。
それに備えて、α7Ⅲ買う前からバッテリーチャージャーを先に購入する自分。
これ完全にSONYに洗脳されておりますねえ。
α7Ⅲのボディはα6500や前モデルのα7Ⅱに比較するとサイズが大きいですが、やっぱりキャノンやニコンのフルサイズ機に比べると全然小さいです。
なんでも小さく軽量に作るのがSONYの技術の真骨頂ではあるんでしょうけど、もうちょっと大きくても誰も文句言わないと思いますよ。
SONYのミラーレス機は全般的にカメラのグリップ部分が浅くて短いので小指が余り、ホールド感が弱くてカメラを落としそうになるのです。
プロのフォトグラファー・ビデオグラファーさんはこれを重々承知しているようで、バッテリーグリップやカメラケージを装着して補っています。
私もα7Ⅲ購入と同時に指余りを補うためのL型ブラケットを購入しましたよ。
こんな感じで小指はL型ブラケットを掴む感じになるので、大口径レンズSEL2470GMを装着してもカメラをしっかり持つことが出来ますよ。
またボディ側の重量も増えるので、重いズームレンズを付けていてもカメラの重心が極端に前方にならないので撮影しやすいです。
α6500では指余りを解消するためにSmallRigの専用ケージを選びましたが、α7ⅢはL型ブラケットを選びました。
写真メインの方はL型ブラケット、動画メインの方はケージを選ぶ傾向があるでしょう。
私の場合、α7Ⅲは写真用途が増えそうなのでL型ブラケットにしました。
このように小指余りを解決する方法はいくつかありますが、ボディサイズに最初からある程度の大きさがあれば問題ないのかなーと思います。
まー純正のグリップエクステンションを販売しているということは「今後もこれで解決してね!」ってことでしょうねえ。
α7Ⅲは液晶モニターの視認性はα7Ⅱよりもスペックダウンしています。
α7Ⅲ |
7.5cm(3.5型)TFT駆動形式 |
α7Ⅱ |
7.5cm(3.0型) TFT駆動形式 |
α7RⅢ |
7.5cm(3.5型)TFT駆動形式 |
α6500 |
7.5cm(3.0型)ワイド TFT駆動形式 |
これについてはCP+でもSONYの担当者さんから聞いておりましたし、HPの仕様表や実機を触ることで分かっていました。
しかし改めて動画撮影をしてみることで使いにくさを感じました。
α7Ⅲでは録画を始めると液晶画面の上下が切れて中央に16:9の画面が表示されます。
黒背景の部分に情報表示されておりますが、動画をモニタリングするには小さいなあと思います。
これに対して同じドット数のα6500では映像の上に文字や値が表示されるようになっています。
液晶モニター一杯いっぱいに画面が表示されます。
液晶モニターに表示される情報は設定次第で完全に消すこともできるので、α6500の液晶モニターはさらにスッキリとして映像を確認しやすくなります。
液晶モニターは明らかにα6500のほうが良いなあと思いました。
尚、α7Ⅲで写真撮影の場合は縦横比3:2に設定すれば全画面に画像が表示されます。
そもそも写真撮影時はファインダーを覗いて撮影するのが主なので、写真家さんには問題ないかもしれません。
ソニーのミラーレス機は新型になるたびに機能が盛りだくさんで、購入前にお店で触っているときはワクワクします。
しかしいざ使ってみると、「あの機能はどこの項目にあったっけ?」って迷うことがあるんです。
α6500も1年使ってようやくメニュー項目に慣れましたが、α7Ⅲではさらに多機能になり大変です。
良く使う機能はカスタムキーに割り当てておけば良いですが、カスタムキーに割り当てするほどじゃないけど高い頻度で使うものはメニュー画面で探すことになります。
私個人的にはシャッター音のオンオフ設定や電子音のオンオフ設定を時々切り替えますが、カスタムキーに割り当てていないのでメニューに潜り込んで設定します。
どこにあるのか毎回迷っていますね。
SONYの複雑なメニューはまるで初めて使うAdobeのソフトウェアに似ています。
✅追記:2019年4月のソフトウェアアップデートでインターバル撮影が可能になりました!
α6000シリーズやα7第二世代まではカメラにアプリをインストールできるようになっています。
ソニーのミラーレス機はタイムラプス撮影や多重露光撮影のような機能が備わっていませんが、アプリをインストールすることで対応できるようになっているんです。
前モデルは有料アプリをカメラにインストールすることでタイムラプスも撮影できるようになっていたのですが、α7第三世代(α7Ⅲ、α7RⅢ、α9)になってアプリインストール機能そのものがなくなっています。
α7Ⅲを購入したときは気が付きませんでしたが、他のα7Ⅲユーザーさんからの情報で分かりました。
これを知ったときはかなりショックでしたよ。
α7Ⅲはバッテリー容量がアップして撮影時間が長くなったので、安心してタイムラプス撮影が出来ると思っていましたからね。
SONYのカメラはまるでパソコンのようだと思っていましたが、やっぱりカメラの性能を極めようとすると無理があるんでしょうねえ。
ファームウェアのアップデートでアプリが使えるようになるのを祈りますが、とりあえず過度な期待はしないほうが良さそうです。
2019年4月のソフトウェアアップデートではインターバル撮影が可能になるほか、瞳AFの進化(シャッターボタン半押しで作動・動物瞳AF)もするようです。
思ってもいなかったアップデートでやっぱり買って良かった!α7Ⅲ!
いざ購入したら色々気になる点があらわれてしまいますが、ここで指摘した点はアクセサリーを購入したり、カメラに慣れてしまうことで何とか克服していこうと思っています。
これからα7Ⅲを購入しようかと考えている方にアドバイスするとしたら、写真がメインで動画をほとんど撮らない方は頑張ってα7RⅢを購入するか、値下げしているα7RⅡをオススメします。
そして動画撮影だけの用途でソニー機を選ぶなら無理してα7Ⅲを買わなくてもα6500でもイイと思います。
動画撮影時の液晶モニターの見やすさはα6500のほうが上です。画質や性能面では大差がほとんどありません。
ただしα6500にはジョイスティックがないので、写真は撮りにくいです。
メモリーカードもシングルスロットなので仕事で使う分には不安があります。
動画も写真もどちらもやるオールラウンダーな方はフルサイズセンサーのα7Ⅲが最適だと思います。
SONYのフルサイズ用レンズはお値段高いので、α7Ⅲでレンズを買い足しながらα7RⅢやα9にステップアップするのも良さそうです。
いずれも高いカメラなのでじっくり考えてから購入しましょー!