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4.152023
BenQの4K液晶ディスプレイ EW3270Uを使ってみたよ!

※2023年4月に更新しました。
最近発売されるミラーレス一眼カメラはほぼ全て4K動画を撮影出来る機能を搭載しています。
プロの映像クリエイターとして活躍されている方は恐らくもう4K以上での動画撮影がメインになってきているのではないでしょうか。
4K動画制作を取り組むのにまず必要なのが4K動画を撮れるカメラですが、その次に意外と重要なのが4Kのパソコンディスプレイです。
実は4Kの液晶ディスプレイは最近値段がかなり安くなってきており、低予算でも十分手が届くようになってきています。
だからと言って、安いだけの低品質なモニターを使ったのでは作品に悪影響が出てしまうんですよ。
このたび、映像クリエイター向けのハイエンド液晶ディスプレイを販売しているBenQさんから4K液晶ディスプレイを試供いただくことができました。
4K動画編集をこれから始めるクリエイターさん向けに最適な液晶ディスプレイになっているそうです。
私自身は年始に4Kディスプレイをすでに購入していますので、自分の液晶ディスプレイと比較しながら、BenQさんの液晶ディスプレイがどんな性能を持っているのか検証してみようと思います。
目次
制作会社で使用される液晶ディスプレイってどんなの?
実際撮影した映像とは違う色を表示する液晶モニターでは、作品にも悪影響を与えてしまいます。
そうならないためにも動画編集や写真の現像では液晶モニターに高度な色の再現性が求められます。
実は残念なことに液晶ディスプレイは使っているうちにだんだんと表示する色が変化し、動画や画像の色を正しく表示しなくなるという特性があります。
そんな理由で、映像制作会社では経年劣化した液晶ディスプレイの色表示を正しくするためにキャリブレーションと呼ばれるモニターの色調整を行います。
参考:小予算の映像制作で最適なディスプレイのキャリブレーション方法
液晶ディスプレイにはキャリブレーション機能を持った製品がありますが、かなり高価になっています。
映像制作に取り組まれている方ならご存知「EIZO」のカラーマネージメント液晶ディスプレイが有名どころですよね。
これは個人的な意見ですが、映像制作や画像編集に携わるなら液晶ディスプレイはキャリブレーション機能搭載のものを購入するか、もしくは上位モデルでそれらを取り揃えているメーカーで購入するのが良いと思います。
理由はエントリーモデルであっても機能が豊富で高品質となっており、結果として長年使える液晶ディスプレイとなっているからです。
今回レビューする製品のブランドであるBenQは上位機種にカラーマネージメント対応ディスプレイを揃えています。
BenQのカラーマネージメントディスプレイも高価な製品ではありますが、EIZOの製品と比較するとリーズナブルなので、予算が厳しいクリエイターにとっては嬉しい価格設定です。
BenQの4K液晶ディスプレイ EW3270Uってどうよ?
ここで検証する4K液晶ディスプレイ EW3270UはBenQが2018年4月にリリースした製品です。
究極のビデオ体験を生む、息をのむようなHDRエンターテインメント|BenQ公式HP
目の快適性を高めるアイケアディスプレイEWシリーズの最上位モデルとなっています。
暗いところでモニターを見ると目が悪くなると思われていますが、実は眼精疲労は液晶ディスプレイと環境照明の光の差が大きいほど酷くなるそうです。
明るい部屋で見ても、光量差があれば目に対する負担は同じく大きいそうですよ。
BenQのアイケア液晶ディスプレイは周辺光量と画面の光量を自動的に調節して目の疲れを最小限に抑えるよう最適な状態にするようです。
またブルーライトカットの機能も備えているようですね。
BenQ モニター 4K液晶ディスプレイ EW3270U 31.5インチ
BenQ 4K液晶ディスプレイ EW3270Uの開封~初期設定の検証してみるよ
液晶ディスプレイは24インチと27インチの差はあまり感じれませんが、30インチを超えてくると箱もかなり大きく、開ける前は机の上に置けるか心配になる程です。
本体重量はおよそ7.5kgです。24インチのディスプレイだと3~4kg程度なのでかなり重く感じます。
BenQ 4K液晶ディスプレイ EW3270Uの同梱品です。とってもシンプルです。
ケーブル2本と取扱説明書、あとアームスタンドです。
ついにHDR対応の4K液晶ディスプレイがやってきました!
どんな画質になるのか楽しみっ!
早速スタンドを組み立ててみましょう。
アームにプレートを差し込んでネジ一つで固定します。ネジはドライバーを必要としないタイプなので簡単にしっかり固定できます。
液晶ディスプレイ本体にはアームスタンドをスライドして装着し、ネジで固定するような仕組みになっています。
圧巻のサイズです。32インチやっぱり大きい!
同梱のケーブルは電源ケーブルとUSB3.1(type-C)とDisplayportケーブルです。
USB3.1(type-C)で接続できるのは今のところノート型パソコンだけみたいですね。
入出力端子は上の写真左からHDMI 2.0 が2コ、Display Port 1.4が1コ、USB type-Cが1コ そして右端にヘッドホンジャックが一本です。
通常、PC用液晶ディスプレイにはD-SUB端子やAVI端子が用意されているものですが、BenQ 4K液晶ディスプレイ EW3270Uにはもはや次世代ケーブル端子しかありません。ストイックです。
ちなみに4K60Pの映像はDisplayPort接続しか対応しないので、(誤った情報でした。すいません)私はDisplayPortで接続しましたよ。
USB type-Cは今回必要ありませんが、このケーブル見るの初めてなのでとりあえず挿しちゃいました。
付属のケーブルはDisplayPortのほうが長さがあるんですよねえ。
電源オンオフのボタン類です。BenQ 4K液晶ディスプレイ EW3270Uの電源ボタンはカバーが付いているので押しやすいのが特徴的ですね。
液晶ディスプレイの電源ボタンって長年使っているとヘタってくるんですよねえ。
丈夫な設計になっているのは嬉しいところです。

左:Philips 328P6VJEB/11 右BenQ EW3270U
年始に購入したフィリップスの4Kディスプレイと比較してみます。
同じ32インチなのでサイズ感は変わりませんが、BenQのほうが少しだけ幅が広いですね。
早速電源付けてみましたよ。
eye-care(アイケア)のシリーズロゴがかわいいです。
接続してなんの設定をすることもなく画面表示しましたので、さっそくYouTubeの4K動画を検索してみてみましたよ。
さすが4K解像度で視聴する映像はキレイです。
BenQ 4K液晶ディスプレイ EW3270Uは設定によってかなり見え方が違ってきます。
次のエントリー「4Kディスプレイを購入するならおさえておきたい5項目」では写真での比較ではありますが、4K液晶ディスプレイ EW3270Uの設定による見え方の違いを解説していますので合わせて読んでみてください。
BenQ モニター 4K液晶ディスプレイ EW3270U 31.5インチ
多彩な機能を搭載したBenQ 4K液晶ディスプレイ EW3270U
液晶ディスプレイの右下に備わっている複数のメニュー操作ボタンでBenQ 4K液晶ディスプレイ EW3270Uは自分好みの液晶ディスプレイにカスタマイズすることが出来ます。
操作方法はカンタンで説明書をまったく見なくても分かるような設計になっています。
日本語に対応しているとメニュー操作で迷わないのが良いところです。
まずメニューを開くと一番目立つ上位にある「Eyecareタブ」で、この液晶ディスプレイの目玉機能であるブライトインテリジェンス+とブルーライト軽減のオンオフ設定ができるようになっています。
次の画像タブでは液晶ディスプレイの見え方を調整できるようになっています。
液晶ディスプレイの設定の定番である輝度やコントラスト・シャープネスの設定はBenQ 4K液晶ディスプレイでも用意されています。
ただ、ガンマや色温度・色相や彩度の項目がありますが、グレーアウトしていて変更できませんでした。
(解決方法は後で解説します。)
「画像の詳細設定タブ」には重要な設定ができるようになっています。
このタブ内にある画像モードを選択します。
するとsRGBやRec.709に切り替えることが出来る機能がありましたよ。
これは全く期待していなかったのでかなりウレシイです。
カラーマネージメント液晶モニターでは定番の機能ですが、この液晶ディスプレイはプロ用モデルではないのにも関わらず、クリエイターが喜ぶような機能が備わっているところはポイント高いですよね。
Rec.709は放送基準の色表示となっており、複数のモニターを使って作業する場合はこのタブで合わせることが出来ますよ。
尚、さっきグレーアウトしていた画像タブの選択項目ですが、画像モードの選択によって使えるものと使えなくなるものがあるようです。
Rec.709でグレーアウトしていましたが、画像モードを標準にすると ガンマ・色温度が設定できるようになりましたよ。
ブライトネスインテリジェンス+のオンオフでも影響するようですね。
ちなみにHDRとブライトインテリジェンス+のオンオフはメニュー画面に潜らなくても目立つ位置にあるボタンで簡単に切り替えることが出来るようになっています。
BenQ 4K液晶ディスプレイ EW3270Uを使ってみた感想とまとめ

左:EIZO CS230 右:BenQ EW3270U
最初にこの液晶ディスプレイを表示したとき、32インチの巨大なディスプレイの光をモロに受け、あまりの明るさで目がつぶれそうでしたが(´;ω;`)
ブライトインテリジェンス+効果でしょうか?輝度がだんだん落ち着いてきました。
とりあえず編集のお仕事がありましたので、液晶ディスプレイの調整もほどほどに合計4時間のセミナー映像を2日間かけて編集しましたところ、かなり快適に作業を進めることが出来ました。
また、Full HDの液晶モニターとデュアルディスプレイ設定してみましたが、それぞれの解像度で問題なく表示できましたよ。
BenQ EW3270Uは映像クリエイターが使うディスプレイとして実用十分な製品と言えます。
ちなみにHDRをオンにするとかなり色が変わるので、HDR仕様ではない映像についてはHDRオフで編集したほうがよいかもしれません。
ちなみにHDRの4K映像を視聴してみましたところ恐ろしくキレイな映像を表示しました。
「4Kディスプレイを購入するならおさえておきたい5項目」ではBenQ EW3270UのHDRのオンオフによる液晶ディスプレイの比較画像も用意してみましたのでぜひ合わせて読んでみてください。
このエントリーでレビューした4K液晶ディスプレイ
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