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Tiffen 可変NDフィルターを購入して使ってみたよ。レビュー&失敗談

2023年7月に更新しました。

先日書いた記事「動画撮影用にNDフィルターを買う方に私がアドバイスしたいコト」の続きです。

Tiffenの可変NDフィルターを購入しました。

SONY α6500用(Eマウントレンズ)に使用します。

取り付けに当たって色々悩んだことや実際にTiffenの可変NDフィルターを使ってみた感想をレビューしてみようと思います。

「NDフィルターってなに?食べれるの?」って方は過去記事読んでみてください。

私がNDフィルターを購入した理由も解説しています。

それではいってみましょー。

Tiffen 72MM VARIABLE ND FILTER

Tiffen 可変NDフィルターを購入してみた。開封~失敗談まで

可変NDフィルター選びではそれほど迷いませんでしたが、正直商品が到着してからが大変でした。

読んでくれている方が同じような失敗をしないように、もう一度詳しく解説しますね。

NDフィルターは減光フィルターとも呼びまして、屋外での撮影で非常に便利なアイテムです。

一般的なNDフィルターは遮光度合いを変えることが出来ないので、日光の強さに合わせて濃度が異なるNDフィルターを複数枚用意してレンズに取り付けます。

そのためカメラマンは複数枚のNDフィルターを持ち歩く必要がありますが、可変NDフィルターは1枚だけあればOKです。

可変NDフィルターは1枚で済むのも良いところ!

日光の強さに合わせてフィルターの濃度を変更できる能力を持ち合わせています。

一般的なNDフィルターに比べると5~10倍近くのお値段となりますので、決して安い買い物ではありませんが、カメラマンの荷物も減る上にNDフィルターを何度も取り換えるという手間も要らないので非常に便利です。

NDフィルターを購入する場合は一番使用するレンズのサイズ合わせて購入するのがセオリーですが、私の場合色んなレンズに取り付ける可能性があるのと、何個もNDフィルターを購入したくないというセコい理由から一番大きなNDフィルターを購入しました。

Tiffenの可変NDフィルターで最大サイズは82mmとなっています。(2019年7月時点)

主に使うレンズはSONY APS-Cサイズのレンズです。

E 10-18mm F4 OSS レンズ径 62mm
E PZ 18-105mm F4 G OSS SELP18105G レンズ径 72mm

どちらのレンズも動画撮影にとても便利で私が定番で使っているレンズです。
この二つのレンズはそれぞれ62mm、72mmのレンズ径となっており、今回購入したTiffenの可変NDフィルター82mmは取り付けることが出来ません。

レンズサイズよりも大きなフィルターを取り付ける場合は、ステップアップリングを間に取り付けることで解消できます。

ステップアップリング一個はAmazonで1000円以下で購入できるのですが、私は欲張ってステップアップリングセットを購入しましたよ。

XCSOURCE 計16個のステップアップ&ダウンリングセット

こんな感じで82mmの可変NDフィルターを77mmに取り付けるためのリングを装着してみました。

実際に取り付けるレンズは72mmなのでさらにステップアップリングを取り付けます。

こんな感じで何重にもリングを取り付けることでレンズサイズよりも大きな可変NDフィルターを取り付けることが出来ました。

広角レンズは要注意!ステップアップリング+NDフィルターの失敗談 その1

取り付け出来た感動も束の間。SEL1018の広角端10mm(35mm判換算で15mm)で液晶モニターを覗いてみると、思いっきりケラレが!

グウウ。

14mm位までズームにしたらケラレはなくなりますが、せっかく焦点距離10mmで撮影できるSEL1018のズーム領域が半分ほど使えなくなるのはかなり残念です。

しかもステップアップリングの重ね付けは何個もやると、非常にブサイクです。

なのでステップアップリングを購入し直すことにしましたよ。

Kenko ステップアップリング 62-82mm

これ一つで62mmから82mmまでステップアップできます。

大分スッキリした感じです。

これなら焦点距離10mmでもケラレが発生しません。よっしゃ。

NDフィルターを瞬時に取り替えられるアイテム登場!

NDフィルターがイイってことは分かるけど、取り外しが面倒です。

例えば屋内で撮影していて、話の流れで屋外でも撮影することになった。なーんてこともありますよね。

そんな場合レンズフィルターをグリグリ回して取り付けるようなヒマがありません。

私の場合レンズには必ず保護フィルターを取り付けているので、それを取り外してNDフィルターと交換するのはちょっと大変です。

そこで便利なアイテムを発見しましたよ。

マンフロットXume マグネットベース 82mm

マンフロットXume フィルター用フレーム 82mm

実は2018年に開催されたCP+のマンフロット展示ブースではじめてお目にかかったアイテムです。

Manfrotto XUME クイックリリースアダプターって言うみたいですね。
2017年11月に発売された製品のようです。

参考:マンフロット、国内フィルター市場に参入 ワンタッチでフィルターを着脱できる「XUME」

フィルターホルダーとレンズアダプターをセットで使います。

片方をレンズ側にネジこんで、もう一方をレンズフィルターに装着します。

二つの製品はマグネットで簡単にくっ付けることが出来るようになっています。

上の写真はくっつけた状態です。結構薄いですよ。

こんな感じでフィルターの着脱を簡単にする撮影アイテムになっています。

まさにこれ、NDフィルターやPLフィルターに最適じゃないですか??いいなコレ。

Manfrotto ZUMEでケラレるっ!NDフィルター失敗談その2

何度も着脱して遊び倒した後、液晶モニターを覗いてみると…

ギャー!! 焦点距離10mmでケラレてますやんー!!

うっすらとフィルターの影が。トホホ。

まーこれぐらいはしょうがないかもしれませんね。

SONY Eマウント広角レンズ SEL1018はNDフィルター装着時、広角端での撮影はこれにて禁じ手となりました。

SEL1018の広角端では歪曲収差も結構生じるので元々少しズームにして撮影していたから問題ないかもしれません。

SONYフルサイズの広角レンズ Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS や発売されたばかりのFE 12-24mm F4 G 、最高級のFE 16-35mm F2.8GMではどうなんでしょうかねえ?

SEL1018はAPS-Cセンサー用レンズなのでフルサイズ換算で広角端はおよそ15mmです。

なのでFE 12-24mm F4 Gは確実にケラレそうだし、16mmもひょっとしたらケラレるかもしれませんね。

思わぬメリットもありましたよ。クイックリリースアダプター

広角端でケラレが出ましたが、Manfrotto XUME クイックリリースアダプターには思わぬメリットもありましたよ。

Tiffen可変NDフィルターは上の写真の□で囲っている白い点にフィルター側のMINが合わさっている状態がNDフィルターの最小減光値になります。
フィルターを左へ回せばNDフィルター効果が強くなり減光量が増えます。
この白い点の位置はレンズにねじ込んで入れた場合、上の写真のようにレンズの真上に位置しませんでした。

この点は絶対真上にあるほうが分かりやすいですよね。

Manfrotto XUME クイックリリースアダプターを使う場合はマグネットで付いているので位置を自由に変えることができます。

なので上の写真右のように白い目印を真上に位置させて、フィルターのMIN(NDフィルター最小値)も合わせることでNDフィルターの度合いが確認しやすくなりましたよ。
Manfrotto XUME クイックリリースアダプターは非常に便利なのでこのまましばらく使ってみることにしました。

フルサイズの広角レンズでTiffen可変NDフィルターを試す機会があればまた検証してみますね。

Tiffen NDフィルターは絞り〇段分の効果があるの?


Manfrotto XUME クイックリリースアダプターのおかげで取り外しが簡単になりましたので、この可変NDフィルターが絞り何段分の減光効果があるのか検証してみようと思います。

まずはNDフィルター最小値で撮影したものと、NDフィルターを外して同じぐらいの明るさになるようにしてみます。

α6500 M(マニュアル)モードで撮影します。

NDフィルター MIN(最小)
・シャッタースピード1/200
・絞り値F4.0
・ISO 100

この設定で「MM(メータードマニュアル。±0.0がカメラの判断する適正露出)」が±0.0になっています。

次にNDフィルターを外して「MM」が±0.0になるよう絞りを調整します。

するとF値は6.3となりました。Tiffenの可変NDフィルターはMIN(最小値)でおよそ絞り1と1/3段分の減光効果があるようですね。

では次に1メモリ分ずらしてみましょう。

露出計に変化が現れませんでした。
目視確認で多少は減光されているのですが、検証しにくいのでもう1メモリ分NDフィルターを動かしてみます。

NDフィルター最小値から2メモリ増やすと「MM」は-0.7となりました。
同じ状態でNDフィルターなしで撮影した場合、「MM」が-0.7になるよう絞りを調節するとF9.0まで絞りこむ必要がありました。

可変NDフィルターのメモリ2つの減光効果はMIN(最小値)からおよそですが絞り2と1/3段分の減光量になっています。

(NDフィルターなしの状態と比較すると絞り約4段分の減光量になります。)

では次にNDフィルターの値をMAXに合わせてみるとブラックアウトしました。

SONY α6500ではこんな感じですね。
tiffenの可変NDフィルターは1メモリ絞り1~1.5段分の減光量になりそうです。

またMIN(最小)からMAX(最大)まで7段階あるので、MAX設定ではおよそ絞り10段分程度の減光効果がありそうです。

屋外での撮影でも明るいレンズで常に絞り最大開放で撮影が望めそうです。

これで夏の日でもボケ味を生かした撮影が出来そうですね。

Tiffen 可変NDフィルターを購入して使ってみたよ。レビュー&失敗談 まとめ

こんな感じ!


最終的にTiffen 可変NDフィルターを買ったおかげでステップアップリングやManfrotto クイックリリースアダプターをたくさん購入してムダ使い有意義な買い物になりましたよ。

SONY α6500以外のカメラで撮影すると、絞り値も若干違った結果にはなると思いますが、目立った色ムラもなさそうなので遠慮なく撮影に使えそうです。

ND16程度なら色ムラなさそうです

NDフィルターを買う際は、広角レンズに取り付ける時のケラレに注意してサイズ選びやアダプター選びをしてくださいね!

以上。Tiffen 可変NDフィルターレビューでした~。

Tiffen 72MM VARIABLE ND FILTER

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