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4.262018
一眼動画・ビデオ撮影向けの激安LEDライト比較&レビュー!

室内で動画を撮影するときに必須ともいえるアイテムがライトです。
プロによる映像制作では写真撮影用の照明セットや大型のLEDライトを使用して、照明マン(プロの照明担当者)がライティングを行います。
アマチュアのクリエイターさんの場合ちょっと大げさな機材は躊躇するかもしれませんが、最適なライティング環境で撮影を行うとノイズのない非常に高精細な映像を撮ることが出来ます。
低予算で行う映像制作の照明道具で便利なのがカメラシューに取り付けるタイプの撮影用ライトです。
ビデオライトとも呼ばれるもので、ストロボライトと異なり電源を付けている間は点灯し続けます。
またカメラ用のバッテリーを共通して使えるライトもあるのが特徴的です。
最近のビデオライトはLED仕様となっており、熱を発さないので安全に使うことができます。
また照明の色を簡単に変えることが出来るので、あらゆる現場で使うことが出来る利便性の高いライトになっています。
LED照明は海外製品のほうが種類が豊富で低価格なこともあり、ビデオカメラ用LEDライトといえばYONGNUO、NEEWER、UTEBIT、CRAPHYなど中国やアジアメーカーが主流となっています。
ここでは同じような価格帯のビデオライトでどのような性能差があるのか比較しつつ、ビデオライト選びに失敗しないポイントを解説します。
その中でもカメラ用ライトやバッテリーを製造しているAndoerのLEDビデオライトを販売店さんからご提供いただきましたので、製品の検証を行いまして実際に使ってみた感想を述べてみますね。
Andoer LEDビデオライト
この動画はYouTubeチャンネル「DENPOZI」の「プロが教えるライティングの基礎講座4(LEDライトの解説1)」です。
LEDライトの使い方や選び方をかなり分かりやすく解説してくれている動画です。照明を使った撮影をやったことがない方はぜひ視聴してみましょう。
ライティングの基礎講座を一通りみると自分一人でも適切なライティングで撮影できるようになりますよ。
LEDライトを選ぶときの注意点
フリッカーレスタイプを選ぼう
LEDライトをビデオ撮影用として使うときは注意が必要です。
LEDライトは基盤の上にLEDチップが並んでおりそれぞれが光を放ちます。
そしてLEDチップ一つ一つは点滅して光を放っておりますが、人間の目には認識ができません。
しかし、LED照明の環境下で動画を撮影すると細かいチラツキ現象が起きることがあります。
これはフリッカー現象と呼ばれています。
フリッカー現象とは、光の細かいちらつき現象のこと。LEDはもともと電気代を抑えるために短い点滅を繰り返しています。点灯し続けるより、点滅する方が、寿命が延び、使用する電気量が少なくなり、その分電気代も安くなります。短い点滅をしていても通常我々には認識できません。でも、電圧や電流、機械と照明器具の相性によっては、その点滅が認識されてしまいます。また、人間には認識できないくらいの点滅でも、一瞬をとらえるカメラのシャッターはその点滅をとらえてしまい、暗い写真になってしまったり、点滅する画像になってしまったりします。
ビデオライトとして販売されているものについては製品にそれなりの対策が施されているので問題ありませんが、そうでない製品を購入した場合、映像にフリッカーが生じる可能性があります。
特に暗い室内でLEDのスポットライトを使った場合にフリッカー現象は起こりやすく、そのような環境で撮影した映像がまるまる使えないなんてことを私も過去に何度か体験しました。
今回紹介するLEDライトは一応ビデオライトとして販売されているのですが、フリッカーが生じないか後で検証してみようと思います。
カメラ用バッテリーを共有できるタイプがオススメ!
ビデオライトの中にはビデオカメラ用のバッテリーを兼用できるタイプの製品があります。
例えば業務用カメラとして最も普及されているSONY製ビデオカメラ用バッテリーに「NP-Fシリーズ」があります。
HXR-NX5JやZ5JでおなじみのバッテリーでNX5Rでも共通となっているSONYスタンダードのバッテリーです。
ソニー SONY リチャージャブルバッテリーパック NP-F970
このバッテリーをそのまま使えるビデオライトがあり、SONYの業務用ビデオカメラを持っている方であればバッテリーを用意する必要がありません。
またNP-Fシリーズはビデオカメラにも使われているバッテリーなだけあってバッテリー容量も大きく長時間使用できます。
また、NP-Fシリーズは互換バッテリーもたくさん販売されているので、純正バッテリーを持っていない方でも手に入れやすいです。
互換バッテリーは純正品に比べるとかなり安価なので、お手軽に購入できるでしょう。
ビデオカメラは純正バッテリーのほうが安心ですが、ビデオライトに使うぐらいなら互換バッテリーでも問題はないのではないでしょうか。
互換バッテリーを購入する場合は専用の充電器がセットになっている製品がオススメです。
DSTE® アクセサリーキット NP-F330 NP-F530 NP-F550 NP-F570 互換 カメラ バッテリー 2個+充電キット対応機種
低価格ビデオライトの性能を比較してみた!
Andoer LEDビデオライト | サイズ・重量:15.5×8.5×2cm・139g LEDチップ数:228 色温度範囲:6000~3200K(±300K) 照度(?m):2000Lux ルーメン値:2000lm |
NEEWER CN-160 | サイズ・重量:18.5×16×8.5cm・458g LEDチップ数:160 色温度範囲:5600~3200K(±300K) 照度(1m):900Lux ルーメン値:660lm |
UTEBIT 撮影ライト | サイズ・重量:14×9.3×4.4cm・250g LEDチップ数:204 色温度範囲:5600~3200K(±200K) 照度(1m):1400Lux ルーメン値:1440lm |
Viltrox L132T プロ ビデオライト | サイズ・重量:25.5×10×3cm・300g LEDチップ数:204 色温度範囲:5600~3300K(±?K) 照度(0.5m):835Lux ルーメン値:1065lm |
上の表はAmazonで販売されている低価格帯のLEDビデオライトの仕様を比較するために作ってみました。
比較した製品は以下となります。Amazonで販売されている人気製品で価格はほとんど横並びの製品を集めて比較しています。
実際の明るさや使い勝手はやはり使ってみないとわからないのですが、仕様だけで判断するとここで検証するAndoer ビデオライトの性能はまずまずのようです。
LEDライトの明るさはルーメン値や照度で判断するのだと思いますが、ルーメン値ではAndoer LEDライトが最も高い値です。
照度は照らす先の明るさの数値で、Andoer LEDライトは距離が不明で比較が難しいのですが期待できそうな数値が仕様書に書いてありますね。
色温度の範囲も他社製品と比較してやや広くなっているようですね。
一眼カメラ動画撮影向けの激安LEDライトをレビューするよ!
ここで紹介するAndoerのLEDライトはビデオ用ライトとして販売されている製品です。
Andoerは撮影用の機材を製造・販売する中国のメーカーで主にAmazonで販売しており、どの製品も低価格なことが特長です。
中でも照明機材については種類も豊富で、1万円以下で写真用照明一式がセットになった製品も販売しています。
Andoer LEDビデオライトは残念なことにバッテリーを付属していないのですが、SONY NP-Fシリーズのバッテリーが対応となっております。
228個のLEDチップを搭載しており、色温度も変更できるようになっています。
高級感は今一つですが、3000円程度で購入できるライトなのでこれでも十分ではないでしょうか。
ライト自体は重さ240gほどで非常に軽量かつコンパクトです。
カメラシューに取り付けることが出来るシューマウントも付属しています。
説明書は一応付属していますが、英語・中国語対応となっており、日本語の説明書はありません。
操作は簡単なので説明書は必要ありませんね。
何といっても驚きなのが本体の薄さです。わずか2cmほどの厚さのライトです。
ライト左側に電源スイッチ、ライトの強弱調整ホイールが備わっています。
またシューマウントを取り付けるためのネジ穴も用意されていますね。
裏面にバッテリーの差込口があります。
バッテリーが付属していないのが非常に残念ですが、この価格なら仕方がないかもしれません。
取扱説明書には対応のバッテリーが一覧で記載されています。
NP-Fバッテリーを持っていない方は買う必要がありますよ。
NP-Fバッテリーには薄型も用意されています。
充電器と合わせて販売されているのですが、バッテリー2個セットになっている製品がオススメです。
SONY NP-F570互換 DSTEバッテリー+充電器セット
早速バッテリーを充電して取り付けてみましたよ。
ライト裏面にはバッテリー残量が分かるランプも備わっています。
早速電源を入れてみました。ライトのLEDチップは電球色と蛍光灯色の2種類が交互に敷き詰められています。
明るさはまずまずです。
明るさを調整する2つのホイールで2色のライトの強弱を調整できるようになっていますね。
片方の色のライトを消してしまうこともでき、合わせて調整することで色温度の調整も可能です。
仕様では6000K~3200Kの範囲まで調節できるようになっており、他社の製品とまったく遜色ありません。
付属のシューマウントです。ライトの角度も変えることが出来るようになっていますよ。
プラスティッキーな素材です。
α6500のシューに取り付けてネジで絞めるようになっています。
このネジの締まりがいまひとつでガッチリ固定されないのがちょっと残念なポイントです。
まあ乱暴に動かさなければ簡単に外れることはなさそうですが、SONYのαシリーズのシューは電子接点でもあるのでデリケートな部分であることは確かです。
拡張パーツの取り付け、取り外しには慎重に行いたいところです。
カメラとライトのサイズ感はこんな感じです。
カメラよりもライトのほうが面積が大きく、ライトを照らす範囲としては十分です。
この動画はAndoer ビデオライトで夜の室内で撮影テストを行ったものです。
フリッカーが発生しているかどうかも確認できるのでぜひご覧ください。
Andoer ビデオライトの表面は透明なカバーとなっているので、ライトを弱くして被写体に当てた場合、LEDチップの粒が映りこむ場合もあるので注意が必要です。
気になる場合は半透明の薄手の白い布やストロボ用ディフューザーを被せるのも効果的です。
ディフューザーは光を拡散させる効果もあるので光量の調節にも最適です。
LEDライトなので熱で燃える心配もないのでオススメです。
Meking ストロボ用ソフトボックス ディフューザー
一眼カメラ動画撮影向けの激安LEDライトをレビューするよ! まとめ
こんな感じです!
LEDライトは一時期に比べてかなり安くなっており、数千円程度のビデオライトでも十分利用価値があります。
LUMIX GH5SやSONY α7SⅡのような感度耐性が高いカメラを購入するのも良いですが、ライトを使っても良い撮影環境なら「中ぐらいのカメラ+ビデオライト」でも十分です。
今回検証したビデオライトは他社のライトと比較すると薄型軽量で持ち運びやすく、それでいて適度な表面積があるので広範囲に光を照らせます。
撮影バッグの中に入れておけば、光量が足りない室内の撮影でもノイズのない美しい映像を撮れますよ。オススメです。
Andoer LEDビデオライト
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