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11.292014
マニュアル露出でゼブラ機能を使う前に解決したい5つの疑問
一眼レフ動画撮影で明るさや色あいをマニュアルで設定できるようになると、映像表現の幅が広がります。
しかし、明るさのマニュアル調整に慣れないうちは、明るすぎや暗すぎな映像になってしまうと思います。
また、カメラは液晶モニターで見るのと実際に撮影した映像に微妙な明暗の差があります。
カメラマンは使用しているカメラと実際の映像の明るさのギャップを十分理解して撮影に臨む必要があります。
なので、初めて使うカメラであれば、プロの映像カメラマンでも明暗の差にかなり苦労します。
実は高性能なカメラだとそのような苦労を取り除いてくれる便利な機能があります。
それがゼブラ機能です。
動画撮影のゼブラ機能とは
画面の中の明るい部分を100%、暗い部分を0%とします。
綺麗に見えるのは70%から80%です。
どのくらいが適正露出なのか、画面内で表示するのがゼブラ機能です。
この動画は日本YouTubeクリエイターの会で解説されたゼブラ機能の使い方です。
ゼブラ機能を使ったことがなければぜひ見て参考にしてください。ゼブラ機能は白とびしやすい一眼ムービーで非常に役立つ機能です。
ゼブラを表示設定すれば、液晶モニターの画面上に白い縞模様が表示されます。
上記の画像はSONY HVR-Z5Jの液晶モニターでゼブラを利用している状態です。
高性能なカメラならゼブラ表示を設定を100~70%で調整できます。
たとえば、ゼブラ100%に設定した場合、画面上に縞模様が表示されている部分は露出が強すぎて白とびして、描写ができていない状態を表します。
ゼブラ100%設定だとどう判断するのか?
描写したい部分(白とびしてほしくない部分)はゼブラ表示がかからないように露出調整します。
ゼブラ80%設定の場合
描写したい部分にゼブラが少しのっている状態が適正です。
人物撮影では、額や鼻の頭にゼブラが乗る状態にして撮影するとキレイに撮れると言われています。
ゼブラはどんな時に使えばよい?
初めて使うカメラなどで、適正露出に自信がない時に助けてくれます。
普段明るく撮りすぎると思う場合は80%にしてみると良いでしょう。
部屋に光る物がない場合はゼブラの100%が表示されないように撮るべきか?
画面をフラットに演出したい場合は100%を出さない方が良いです。
ただ、ゼブラがモニターに全く表示されないように露出(明るさ)調整してしまうと薄暗い映像になってしまいます。
なので、撮影している被写体が何なのか?
何を撮ろうとしているのか?
判断して露出調整します。
主な被写体にはゼブラがかかっていないけど、背景はゼブラがかかっている状態。
この状態でも十分適切な露出設定であると言えることもあります。
つまり、どれくらいが綺麗と感じるか、仕上がりと撮影時の印象で見つけるのが良いでしょう。
屋外、日差しの強い場所で露出をどう調整するか?
黒のレフ板が光を吸収するので、余分な光をカットしたい時に使用することもあります。
画を締めるのにも効果的です。
ワンマン撮影(ワンマンオペレーションとも言います。一人で撮影すること。)の場合はレフ版を使って撮影するのは不可能です。
その場合は主にカメラのレンズにNDフィルター(サングラスのようなフィルタ)を利用して被写体が白とびしないように露出調整します。
その場合、背景もすべて白とびしないように露出調整するのは限界があります。
被写体が何かを判断して、視聴者がキレイだと思えるうような露出調整を行うよう心がけます。
海での撮影、スキー場、背景が白っぽい建物ばかり。
このような撮影環境であれば、背景・被写体ともに描写するのは限界があると割り切って撮影に臨むのも良いのではないでしょうか。
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