エントリー
3.302021
EIZOディスプレイを買ったら知っておきたい4つのコト

※2021年3月に更新しました。
フォトグラファーや映像関係のお仕事している方でも液晶モニターにこだわる人って意外と少ないように思います。
使用するカメラや編集の技術にこだわるのももちろん大事だけど、撮った画像を映し出す液晶モニターにも気を使うことが大切だってことに最近気がついて業務用の液晶モニターを購入しました。
このエントリーではEIZOディスプレイを買ってから私が気がついたコトや、もしこれから業務用のディスプレイを購入するなら知っておいた方が良いコトを解説しようと思います。
ちなみに購入したモニターはEIZO CS230です。動画編集と写真のレタッチが目的になります。
この動画では動画編集者向けの液晶モニターの選び方を解説しました。
モニターにこだわろうと思っている方はぜひ視聴してみてくださいね!
目次
EIZOディスプレイを買ったら知っておきたい4つのコト
早速到着しました。EIZO 液晶モニターCS230です。
このモニターを購入した理由は動画編集でカラーグレーディングに挑戦しようと思ったのがきっかけです。
カラーグレーディングの教本 ALEXIS VAN HURKMANのカラーコレクションハンドブック第2版 で予習していると、カラーグレーディングに必要な機器がリストアップされており、その中にキャリブレーションできる液晶ディスプレイが必須と書かれてありました。
キャリブレーションとは液晶モニターの色を正確に表示するための調整で、一般的に販売されている液晶ディスプレイはこのキャリブレーションができません。
業務用のディスプレイがキャリブレーションを行えるようになっています。
参考:小予算の映像制作で最適なディスプレイのキャリブレーション方法
なので早速業務用のディスプレイを調べてみるとプロ用のディスプレイで評判がイイのがEIZOのディスプレイとのことです。
早速購入してみたのがCS230です。
予算に余裕があればEIZOの映像編集用液晶ディスプレイを購入したかったのですが、さすがに高すぎ…
あと写真のレタッチも仕事でするし、CS230でもキャリブレーションできるので妥協しました。
ちなみにEIZOの映像編集用ディスプレイは自動で定期的にキャリブレーションしたり、放送規格の色に準拠してくれる機能があるそうです。
私はテレビ放送用の映像を作ったりする仕事はまったくしていない(主にWEB動画)のでCS230に落ち着きましたが、その手の仕事(放送の規格に準拠を要するお仕事)をしている方は慎重に選んでくださいね。
ちなみにEIZOの液晶ディスプレイでも安いのはありますがキャリブレーションができるのはCOLOR EDGE(カラーエッジ)シリーズでFLEX SCAN(フレックススキャン)シリーズはキャリブレーションできませんのでご注意ください。
EIZOのロゴ入りモニターです。テンション上がってきましたよ。
アーム調整ができて便利!EIZOディスプレイ
EIZOの液晶ディスプレイはアーム調整で高さを変更できますが、同時に縦表示することもできるようになっています。
CS230では簡単にモニターの角度を変えることができました。
こんな感じ。
動画編集するときは使うことはほぼありませんけど、デジタルサイネージの動画を作る人にとっては便利かもしれませんね。
ちなみにディスプレイの縦表示は縦表示に対応したグラフィックボードが必要になるようです。
ちなみに高さ調整はネジを緩めて上下に動かすという仕組みではなく、ちょっと強めに押し上げ、押し下げることでアームがスライドして高さを調整できるようになっていますね。簡単便利!
EIZOディスプレイってスピーカー機能がないって知ってた?
実はEIZO CS230にはスピーカーを内蔵していません。
これちょっとビックリです。
液晶モニターって大体スピーカー内蔵しているじゃないですか。
当然スピーカーは付いていると思っていましたがないのですよ。
気がついたのはこれまで使っていた液晶ディスプレイから接続ケーブルを外してEIZOのディスプレイに接続しようとしたときにスピーカーのケーブルを入れる差込口が見当たらなかったのです。
説明書を見て初めて気がつきました。
その対処法として私の場合、モニターをデュアルディスプレイにしているのでもう一方の液晶ディスプレイへスピーカーケーブルを挿すことで解決できました。
EIZOの液晶ディスプレイを初めて購入する人はほとんどの場合すでに液晶ディスプレイを持っていると思うので問題ないとは思いますが、パソコンと一緒にEIZOの液晶モニターを購入するときは注意が必要です。
10ビットで表示するときは別売りのケーブルが必要!
EIZO CS230の裏側のケーブル接続端子はこのようになっています。
向かって左側は電源ケーブルと電源スイッチがあり、右側に様々な入出力端子が用意されています。
左から順番にDVI端子、HDMI端子、ディスプレイポート、USBアップストリームポートが2個、USB端子2個となっています。
説明書にも書いてあるのですが、通常はこれまでの液晶ディスプレイで使用していたDVIケーブルでパソコンからの映像信号をモニターに送ることができます。
しかしDVIケーブルで送れる情報は8bitの映像となっており、10bitの信号を送る場合はディスプレイポートを使って別売りののPM200というデジタル信号ケーブルが必要です。
これ知らなくて購入しておりません。そこでネットで値段を調べてみると結構いいお値段するので必要になったら買いそろえることにしました。
あと、モニター側のUSBアップストリートポートとパソコン側のUSBポートを接続するMD-C93という専用のケーブルは付属しており、キャリブレーション時は必ず必要になるので常時接続しておくことにしました。
EIZOディスプレイはすぐに使えないの?EIZOディスプレイの設定・色調整
EIZOのCS230はパソコンに接続して電源を入れるとすぐに利用できます。
まれに画面が表示されないことがあるので、その場合は接続ケーブルが正しく接続されているかどうかを確認します。
場合によってはグラフィックボードの設定を適正なものに設定しなおす必要があるみたいなのでパソコンの取扱説明書も用意しておくと良いですよ。
ちなみに工場出荷時でキャリブレーションは行われているので最初にキャリブレーションは必要ないみたいです。
ただ、200時間ごとにキャリブレーションするのが勧められており、キャリブレーションを行う場合は別売りのキャリブレーションセンサーと付属のColorNavigator Elementsをインストールして行います。
EIZOの最新キャリブレーションセンサー
また、CS230にはSelfCorrection(セルフコレクション)機能が搭載されていて一度キャリブレーションすると調整目標と調整間隔を設定することで内蔵のコレクションセンサーが自動的に作動して定期的に画面の補正を行ってくれるようです。やった!
これはモニターのセルフコレクションセンサーを保護しているシールです。剥がして使います。
EIZOディスプレイと他社ディスプレイの色表示比較
これまで利用していた液晶ディスプレイ2台とEIZO CS230(購入時)の表示色を比較してみました。
EIZO CS230
EIZO CS230で表示した画像です。
MITSUBISHI
これまで利用していたMITSUBISHIのモニターで同じ画像を表示してみました。
少し赤が強く出ているように思えます。それよりも気になるのは白とび、黒潰れがあることです。
これでは正しくコントラストを判断できません。
ACER
色はEIZOと変わらない感じですがコントラストが異なります。
ただ、これらは比べてみたら分かりますけど、単体で見てもあんまり分かりません。
実際に使ってみた感じでは、EIZOの液晶モニターは角度を変えても色や見え方がほとんど変わらないという印象です。
EIZOディスプレイを買ったら知っておきたい4つのコト まとめ
こんな感じ!
CS230はキャリブレーションセンサーが別売りですが、キャリブレーションセンサー内蔵のものを購入するよりも安上がりになるので予算が厳しいけど業務用のEIZOディスプレイが欲しいクリエイターさんにはオススメのディスプレイです。
放送規格など気にしないで良い動画クリエイターさんなら最初はCS230でも全然オッケーじゃないでしょうか。
それではキャリブレーションしちゃいましょう!
キャリブレーションセンサーを購入したらまたレポートしますね!
合わせてカラコレ・カラーグレーディングで人気のモニターディスプレイ3選も参考に読んでみてください。
以上!
業務用の液晶ディスプレイを選ぶならEIZO CS230-CNX3オススメです。
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