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PXW-Z150ってどんなカメラ?操作方法を徹底解剖してみた!

※2023年7月に更新しました。

ソニーXDCAM(業務用カメラ)で4Kが撮れるPXW-Z150が気になっているビデオグラファーさん、きっとたくさんおられますよね。

つい先日お仕事で使用する機会をいただきましたので、このエントリーではPXW-Z150の使用感や設定方法を解説してみます。

PXW-Z150は4K撮影が目玉となっていますが、実際に触るまで知らなかった素晴らしい性能を搭載していましたよ。

この動画はソニー公式「PXW-Z150 Function Video」です。PXW-Z150の性能が簡単に分かるような動画になっています。
PXW-Z150の特長を要約してみましょう。

4K録画 XAVC出力対応 最大フレームレート100Mbps

1.0型CMOSセンサー搭載

フルHD収録では4:2:2 10bit出力可能 最大フレームレート120Mbps

重量は1.9kg

WiFiデータ転送可能

といったところ。それではもう少し深堀りしてみましょう。

PXW-Z150側面の操作ボタンを調べてみました

ではPXW-Z150の操作性はどうでしょうか?
PXW-Z150が気になるビデオグラファーさんはソニーのNX5JやHDVカムコーダーのZ5Jあたりを日常使用することが多い方なんじゃないかなと思います。

小型の業務用カメラを使ったことがある人ならすぐに操作できるような構成になっています。

NDフィルターやフォーカスのオートマニュアル切り替え・音声収録の切り替えスイッチやボリュームダイヤルなんかもこれまでのソニー業務用カメラとほとんど変わりません。

レンズ側の操作リングは左からピントリング 中央にズームリング、一番右がアイリスリングになっています。

広角側は35mm判換算で29mmから開始、光学ズームは12倍まで。その後は全画素超解像ズームに切り替わり4K撮影時は最大18倍ズーム、HD撮影時は最大24倍ズームの撮影が可能です。

あとは好みの問題もありますが、デジタルエクステンダーを使って最大48倍の高倍率ズーム撮影ができます。(画質落ちますけどね)

アイリスオート切替えのボタン位置がフォーカス切替えボタンの上になりました。
これは慣れるまでは間違いそうです。

下部のボタンはゲイン・ホワイトバランス・シャッタースピード・フルオートと並びます。

一番左のツマミは上下に操作できるようになっています。
ゲイン・ホワイトバランス・シャッタースピードの数値をモニター見ながら切り替える操作ツマミになっています。

NX5Jのようなダイヤル式でくるくる回るような操作性ではありません。
一回一回押し上げる(押し下げる)ような感じですね。

シャッタースピードのさらに右側にはフルオートが配置され、その右側に電源スイッチがあります。

NX5JがRECボタンと電源スイッチが一体になっているのでPXW-Z150を触った時にまず最初、電源スイッチがどこになるのか迷ってしまいましたよ。

参考:ソニー業務用ビデオカメラの標準的な設定と使い方 「HXR-NX3」

個人的にはPXW-Z150のほうが良いと思います。
というのもNX系の電源位置は右手親指をRECボタンにあてていると誤ってREC中に電源を落としてしまうということもあったからです。

気をつけているのでそんなミスは最近やってませんが(笑)REC中に電源落ちたらデータがパーですから。
そういう意味で初心者にもやさしい電源スイッチの配置になったんじゃないでしょうか。私は賛成!

あと、フルオートのボタンは露出設定が完全にオートになります。
シャッタースピードや感度も自動で変わりますので使うことはまずないでしょう。

右手で操作する側はこんな感じ。

RECボタンとその上にフォーカスマグニファイアボタンと録画した最後のクリップを再生できるボタンがありますね。

4,5と書いてあるのでたぶんアサインボタン登録(ユーザーカスタマイズ登録)できるんじゃないですかね?

参考:PXW-Z150取扱説明書

あと電動ズームレバーがあります。

PXW-Z150のメニューボタンはここ

あれ?そういえばメニューボタンないよね?どこだ?と思ったらビックリ。

液晶画面格納部がスッキリしてメニュー設定の操作ボタンが配置されています。

NX-5JやNX-3ではこの部分にもっとたくさんのボタンがありました。

ちなみにTHUMBNAIL(サムネイル)を押すと撮影した映像を再生することもできますよ。

マイク端子は2系統。これは定番ですよね。

メモリーカードスロットは2枚。SDカードになっています。


画像はソニー PXW-Z150公式HP「PXW-Z150|商品の特長」から引用しています。

業務用カメラなので当然のコトですが、リレー録画やバックアップ録画、同時記録にも対応しています。
4Kが撮れるので4K対応のSDカードを使いたいところですよね。

出力端子はSDI端子・ビデオ端子と続き…

HDMI端子・MicroUSB端子、AC電源端子が装備されています。

PXW-Z150がいいなと思うところ

4Kが撮れること

PXW-Z150が良いなと思うトコロはまず4K撮影ができるところです。

民生用カメラがすでに4K対応していますが、正直使いものになるカメラがほとんどありませんでした。

4K画質はまずまずだけど、HDで撮ったら画質かなり悪いとかあるんですよ。

ソニーの業務用カメラでも4Kが撮れるPXW-X70とかありましたけど、不十分な面も何点かあり購入は見送っていました。

ようやく現実的にお仕事で採用できると思えるカメラがPXW-Z150ではないでしょうか。

4:2:2 10bitで撮れるPXW-Z150

これはお恥ずかしながらZ150の実機を触るまで知りませんでした。

液晶画面のHDのとなりに420と表示されているのを見て初めて気がついたんです。

4:2:2 10bitで撮影できると色の階調がケタ違いに増えますので画質は相当きれいになります。

4:2:2 10bitは業務用ビデオカメラでもハイエンドクラスのカメラしか出力できませんでしたが、PXW-Z150は4:2:2 10bit収録が可能になっています。

4:2:2 10bitの意味が分からない人は過去のエントリー「カラーグレーディングに対応する個人向け一眼カメラ5選」で詳しく解説していますので合わせて読んで見てください。

これはPXW-Z150の大きなメリットだと思います。

高感度撮影時のノイズが少ない

PXW-Z150では高感度耐性が格段に良くなっているようで、ゲイン6dBまではまったくノイズを感じないようです。

お仕事では撮影しただけなので素材を見ていないためにどの程度なのか確認できていないのですが…

ソニーは一眼カメラでもα7SⅡのような高感度耐性のあるカメラを開発しているので、PXW-Z150も信頼できると思いますよ。

PXW-Z150でちょっと残念…と思うところ

PXW-Z150を使ってみてちょっと残念だなって思うトコロが何点かありましたので正直に申し上げます。

ちょっと暗い

カメラの仕様書にも書いていますとおり、PXW-Z150に採用されているソニーGレンズの開放値はF2.8~F4.5になっています。

参考:PXW-Z150仕様書

最大開放値がF2.8ってビデオカメラではちょっと暗いんですよ。もう2段~3段開放できたらイイのに。

なので室内では感度を上げて対応することになります。

実際、今回のお仕事で使っているときも室内では3dB~6dB程度ですが頻繁に感度を上げました。

オートモードのビューファインダーが使いにくい

業務用ビデオカメラではビューファインダーの表示方法を設定できるようになっています。

PXW-Z150では

液晶モニターのみ使用する(ファインダーは使わない)

切替オートモード

がメニュー画面から選択できます。

屋外での撮影では液晶モニターでは反射して見えにくいので、ファインダーを覗いて撮影します。

なので切替オートモードを使うことになるのですが、このオートモードが結構厄介で使いにくいです。

ファインダーに目を近づけると自動で液晶モニターが非表示になるのです。

たとえば液晶モニターを見ながら撮影しているときに自分の体の影で液晶モニターが非表示になる場合があるのです。

特にカメラを腰のあたりで持ったときに頻繁に起こります。

これは最初かなり戸惑いました。

液晶モニターが表示されなくても撮れなくはないですが、被写体が激しく動いているときは困ります。

以上がPXW-Z150の残念なところでした。
ちなみに私個人はソニーの業務用カメラが好きなので、ここで挙げた残念な点もいずれソニーさんが解決してくれるんじゃないかと気長に期待しています。

PXW-Z150ってどんなカメラ?操作方法を徹底解剖してみた! まとめ

結局のところいいカメラかどうかを判断するときに、カメラマンとしては使い慣れたカメラと同じように使えるかどうかが争点になる場合が多いです。

なのでカメラマンが語る「いいカメラ」ってあんまりアテになりません(笑)

なのでぜひぜひ気になる人は販売店やレンタル店で実際にPXW-Z150を触ってみることをオススメします。
そして私たちはどんなカメラでも対応できるカメラマンを目指さないといけませんよね。

以上!ソニー業務用カメラ PXW-Z150のレビューでした。長々お読みくださり感謝!

ビデオグラファーさんにオススメの本

ちなみにカメラマンを目指す方には板谷秀彰さんの本がオススメです。
とにかく撮影の数をこなすことも大切ですが、時には先輩カメラマンさんの意見を拝聴することに時間を割いてみるのも良いですよ。

板谷さんの教本は目からウロコが盛りだくさんです。

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