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16?それとも32GB?動画編集用パソコンで最適なメモリの選び方

※2023年7月に更新しました。

動画編集をパソコンで行うために重要となるパーツの1つに『メモリ』があります。

さまざまな動画編集用ソフトウェア(アプリケーション)がありますが、その多くは起動中にメインメモリーを大幅に使います。

動画編集用パソコンとして快適に使うためには、十分な容量のメインメモリーを搭載しなければなりません。

メモリは32GB必要という意見もありますがどうなのでしょうか?

では自分の使用する動画編集ソフトではどの程度のメモリーを用意するのが良いのでしょうか?

合わせてオススメ⇒【動画編集ソフト別】最適なメモリ量の検証結果を公開するよ!


この動画では動画編集用のパソコンを買う時に知っておきたいメモリの選び方について解説しています。
文章を読むのが苦手な方、読むのが面倒な方はぜひ視聴してみてください。

メモリは作業机のサイズと同じ!パソコンのメモリってどんなもの?

メモリ4枚挿した動画編集用パソコン

大きく分けると、メモリには2つの種類があります。

RAM(ラム):読み込み・書き出しが両方できる
ROM(ロム):読み込み専用

パソコンではメモリのことは、一般的にRAM(ラム)のことを指します。
起動中のプログラムやデータを一時的に記録する作業机のような部分です。

例えば、作業机が大きければ大きいほど、ノートや参考書・辞書など、あらゆるものを置いても作業に支障はでないでしょう。

反対に小さな作業机だと、1つのものを出すたびに、他のものを片付けなければいけない…などという事態に陥るため、はかどりませんよね。

これと一緒で、

メモリが大きければ(作業机が広ければ)、
パソコンの処理速度が速くなり(効率が良くなり)、
動画編集ソフトを使っていても(大きな参考書を開いていても)、

作業がはかどるのです。

動画編集用パソコンには容量の多いメモリを

メモリ

どのようなメモリが動画編集を行うには最適なのかを考える時、メモリの容量を考えることはやはり重要です。

動画編集を行う際には、他パーツの規格などからも処理速度は影響されますが、何といってもメインメモリーの重要度は高いといえます。

メインメモリーの容量が足りないと、足りない分はハードディスクで補おうとしますが、その速度は遅く安定感がないためスワップが発生する可能性が大きいです。

《カクカクした動き》《ソフトが強制終了》このような現象を招いてしまうでしょう。

関連情報:PremiereProでオススメの動画編集用パソコンとは?

メインメモリーを増設・交換するだけで、こういったことから回避でき、体感速度に大きな差が出たことを実感できるかと思います。

主なメモリの容量は、以下のようにあります。

・4GB
・8GB
・16GB
・32GB
・64GB

動画編集を行うには、動画編集ソフトによっても違いがあるので、「絶対にコレ!」という断言できませんが、16GBは最低でも欲しいところです。

4K映像を扱うことが主体となりつつあり、4Kは映像ファイルのサイズは大きくて動画を読み込んだりエンコードをするとなると、メモリを大幅に使います。

最低でも16GBはあったほうが良いでしょう。

もしそれでも動作が重いと感じれば、32GBに増やしても良いですね。

photoshopやAfter Effectsを同時に起動することが多い方はメモリー32GBがオススメです。

動画編集用パソコンでメモリを選ぶさいの注意点

パソコンのマザーボード

メインメモリーを増やすことにより、処理速度は速くなりますが、ここで気をつけてもらいたい点がひとつあります。

それはパソコンに搭載できるメインメモリーには、マザーボードやCPUの規格により、容量の上限が決められているという点です。

関連情報:マザーボードを選ぶときに知っておきたいポイント

またメインメモリーには、マザーボードの規格により対応されるDDR4やDDR5と表記されるような《メモリ規格》と、メモリバスという周波数(転送速度)を表す《チップ規格(モジュール規格)》とがあります。

そしてチップ規格には下位互換性はありますが、上位互換性はありませんので、間違わぬよう注意が必要です。

メモリ規格として、2015年から発売されたDDR4は、速度・省電力化など機能がさらに向上したDDR5に移り変わっていくのが今後の主流となっていくでしょう。

動画編集用パソコンとしては、メインメモリーの容量が十分あるものを使いたいところですが、まずは所有する(または購入する)パソコンのマザーボードに対応するかを調べたうえで購入してください。

動画用パソコンで人気のメモリ VENGEANCE RGB PROシリーズ

VENGEANCE RGB PROシリーズはDDR4メモリーで24時間利用しても安定感があることで動画クリエイターに評判が高いメモリです。
オーバークロック(規定よりも高い性能を行うこと)するときに役に立つヒートシンクが備わっています。
オーバークロックはパソコンに詳しくない人がやるべきことではありませんが、カッコいいですね。
マザーボードと合うならぜひオススメのメモリです。

オーバークロックメモリーは動画編集に有効?検証してみたよ

オーバークロック対応メモリ G.SKILL TRIDENTZ NEO

メモリの中にはオーバークロックに対応するメモリがあります。

オーバークロックメモリはメモリチップの動作をより高速にできるように設定しているため、ハイスペックなパソコンを好む一部のゲームユーザーやクリエイターに好まれています。

動作を高めることで放熱量が上がるため、上の写真のようにヒートシンクに包まれている製品が多く、値段もやや高くなります。

一般的なメーカーパソコンで採用されていることはほとんどないため、主にパソコンを自作する方やBTOパソコンのメモリを交換する方が取り扱うようになっています。

ここで動画編集においてオーバークロックタイプのメモリがどの程度効果があるのか検証してみました。

オーバークロックメモリに交換したばかりのパソコンのUEFI設定画面

まず注意したいのは、オーバークロック対応メモリを使った場合でも、マザーボードに挿し込んだだけではオーバークロックされておらず、標準的なメモリクロックで動作するようになっていることです。

そこでオーバークロックしたい場合はマザーボードのUEFIで設定を行わなければなりません。

上の画像はCPUにRyzen 9 5950Xを搭載したパソコンのマザーボードに、オーバークロック対応メモリ G.SKILL TRIDENTZ NEOを差し込んだ直後のUEFI画面になります。

メモリー状態を確認すると2666MHzと表記されております。

ちなみにG.SKILL TRIDENTZ NEOはオーバークロックで最大3600MHzまで動作速度を高めることができるメモリです。

Ryzen 9 5950Xの最大メモリ速度

もう一つ重要なのがCPUには最大メモリ速度が設定されていることです。

最大メモリ速度は各CPUのメーカー紹介ページで必ず値が記載されています。

ここで検証するRyzen 9 5950Xの最大メモリー速度は3200MHzになっておりますので、まずは3200MHzにクロック数(周波数)を設定して画像や動画編集で運用してみましょう。

メモリ消費量が多いLightroomとGoogle Chromeを同時起動

まずはメモリの消費量が多くなる写真編集ソフトLightroomと、Google Chromeの同時起動をやってみましょう。

twitterを見ながら画像編集の作業を進める。なんていう日常的なパソコン使用でメモリの消費量はどの程度になるのでしょうか?

メモリの使用量は14.2GB

3200MHzのクロック数に設定したメモリの消費量を確認すると、Lightroom+Google Chromeで32GBのうち14.2GBも消費しているのが分かります。

Premiere Proのメモリ使用量設定画面(環境設定)

次はPremiere Proを起動して4K動画編集を実行してみましょう。

Premiere Proの環境設定では最大26GBのメモリ容量をPremiere Proに割り当てるように設定しています。

メモリクロック数3200MHz設定時の4K 420 10bit編集時のメモリ使用量 画像拡大

撮影データはLUMIX GH6で収録した4K30P 420 10bitのデータです。

メモリの消費量は16.4GB(51%)で推移します。

メモリクロック数3200MHz設定時のAfter Effectsのメモリ使用量 画像拡大

次にAfter Effectsの使用時も確認してみました。

メモリクロック数3200MHzではメモリの消費量が18.8GB(59%)となっています。

メモリクロック数3400MHz設定時の4K 420 10bit編集時のメモリ使用量 画像拡大

さて、では次にUEFIを起動し、メモリのクロック数を3200MHzから3400MHzに変更します。

そして先ほどと同じ作業を実施してみましょう。

4K30P 420 10bit撮影データののPremiere Pro動画編集です。

メモリの消費量は17.1GB(54%)で推移します。

むしろメモリ消費量は多くなっておりますが、あまり変化は感じられません。

メモリクロック数3400MHz設定時のAfter Effectsのメモリ使用量 画像拡大

次にAfter Effectsの作業を実施してみました。

するとメモリの消費量は16.3GB(51%)で3200MHzの時よりもかなり消費量が減り、プレビューもかなり滑らかになりました。

メモリのオーバークロックはAfter Effectsで顕著に改善が見られます。

ただ残念なことにメモリクロック 3400MHzに変更してから、作業中にブルースクリーンになってエラーが表示されるようになり再起動を求められます。

予兆なくエラーが起きるので、動画編集中に保存していないデータは失われてしまいます。

プロジェクトの自動保存を設定していたとしても、使いにくさを感じずにはいられません。

やっぱりCPUの上限以上のクロック数でメモリを運用するのはやめておいたほうが良さそうです。

Intel Core i9-13900Kの最大メモリ速度

ちなみにインテルのCPUもAMDのCPU同様にクロック数の上限は明記されていますので、メモリをオーバークロックする時は確認したほうが良いでしょう。

Premiere Proでは大きな変化を感じることがありませんでしたが、After Effectsではクロック数をCPUの上限値に設定できるオーバークロックタイプのメモリを使うのはメリットがあるでしょう。

動画編集ではまずメモリ容量を重視しつつ、適度にオーバークロックできるメモリをお勧めします。

動画編集用パソコンでオススメのショップ

映像制作会社で実際に使われているBTOパソコンショップを人気順に並べました。
BTOショップでは動画編集用パソコンのことを「クリエイターパソコン」と呼んでいます。

マウスコンピューター

マウスコンピューターではクリエイターパソコンのDAIVシリーズを選べば予算に合わせて最適な動画編集用パソコンを手に入れることができます。メモリ容量はCore i7搭載モデルで最低でも16GBは装備されていますが、フルHD以上の高解像度で動画編集する方は32GBを目安にアップグレードしましょう。
マウスコンピューター通販サイトで注文時に簡単にメモリ増加出来るようになっていますよ。

G-Tune DG-I7G6T

CPU:Core i7-13700F 
グラフィックス:GeForce RTX 3060 Ti 8GB 
メモリ:16GB PC4-25600 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB 

179800円(税込)

>>公式ページを見る


当サイト限定販売でお買い得です。

DAIV FX-I7G60

CPU:インテル Core i7-13700F 
メモリ:32GB PC5-38400 
グラフィックス:GeForce RTX 4060(8GB) 
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB + HDD 2TB 
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載 
電源:750W 

219800円(税込)

>>公式ページを見る

パソコン工房

パソコン工房で動画編集用パソコンを買うならCGWORLDコラボシリーズが最適です。学生からプロの動画クリエイターまで幅広いユーザー層を想定した商品群で、エントリーモデルから32GBメモリを搭載しています。

コストパフォーマンス重視の仕上がりになっているので費用をかけられない方でも安心して商品を探せるのがパソコン工房の通販サイトです。

iiyama SOLUTION-M07M-137F-SAX

CPU:Core i7-13700F 
グラフィックス:GeForce RTX 3060 Ti 8GB GDDR6
メモリ:16GB PC5-38400 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB 

197800円(税込)

>>公式ページを見る

ドスパラ

ドスパラでは10万円以下のパソコンで16GBメモリのパソコンを探すのが難しくなるので、予算は最低でも15万円は必要でしょう。フルHDのカット編集程度が主な編集作業となる場合は16GBメモリでも十分です。

ドスパラは先に紹介したパソコンショップよりも少し割高感がありますが、動画クリエイターに人気があります。

raytrek 4CXVi

CPU:Core i7-13700F 
グラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB 
メモリ:16GB PC4-25600 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB 

184980円(税込)

>>公式ページを見る


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