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ザハトラー三脚 システム Ace L FT GSを買った!一眼ムービーにも最適です

※2023年7月に更新しました。

ザハトラーの三脚を買うことに決めたゼ!

映像業界に入って苦節10年。とうとうザハトラーの三脚を所有することに決めました!

色々悩んだ末に選んだ三脚が「ザハトラー Ace L FT GS」です。

ここではいつも三脚はレンタルで耐え忍んできたフリーランスの私が

この記事で言いたいコト

✅高級ブランドであるザハトラーの三脚購入を決意した理由
✅ザハトラー Ace L FT GSを使ってみた感想
✅フリーランスの映像制作者が高い三脚を買うべきかどうか

について解説します。

特に私のように一眼カメラメインで動画を撮影するような方はぜひ読んでみてください。

ザハトラー Ace L FT GSを購入した理由

私がザハトラー Ace L FT GSを買った理由は、見習いバイトから数えると映像業界で10年仕事してきた記念に、他のカメラマンからちょっと羨ましがられるような三脚が欲しいと思ったからです。

私が映像業界で仕事をするようになった頃は SONY HVR-Z5J(テープで記録する業務カメラ)からHXR-NX5J(SDカードで記録する業務カメラ)に移り変わる過渡期でした。

その頃はベテランのカメラマンさんがSONY PXW-X320を使い、私のような見習いのカメラマンがサブでZ5JやNX5J・NX3を使わせてもらえるという暗黙のヒエラルキーがありました。

左:SONY PXW-X320+Vinten Vision 10(三脚) 右:HXR-NX3

そして重量のあるカメラにはそれ相応の三脚を使う必要があります。

SONY PXW-X320のようなショルダータイプの大型カメラはVinten(ヴィンテン)の三脚 Vision 10が非常に相性がよく、一方のNX5JやZ5Jは機動性のよいリーベックの三脚 RS250がよく合います。

ただし三脚の品質を評価するときの最大の焦点となるのがビデオ雲台の性能で、Vinten Vision 10は耐荷重だけでなく雲台性能も他の三脚を寄せ付けない圧倒的な品質となっています。

私はカメアシとして持ち運ぶことのほうがむしろ多かったVinten Vision 10ですが、初めて使ってみたときは見習いの私でさえリーベック RS250がオモチャに思えるほどの違いを感じたものでした。

ただし重い!とにかく重い!

その当時はロケでカメラマンに長時間の持ち運びを強要され、Vision 10の重さに対して憎たらしさしかありませんでした(笑)

その後独立して撮影仕事をするようになり、ここ最近は一眼カメラや小型のカメラを使うことが増えていますが、セミナーや会議の撮影ではVision 10クラスの三脚を使いたくなります。

画像はAmazonから引用

ショルダータイプのカメラマンが使う三脚はVintenともう一つ人気の三脚ブランドにザハトラーがあります。

ザハトラー(Sachtler)はドイツ発祥の三脚ブランドで日本国内ではハトラーやサクラ―と呼ぶ方に分かれますが、海外のVLoger(ユーチューバー)はサクラーやサチュラーと発声している方をお見かけします。

黒い三脚に所々赤色のパーツでデザインされており、見た目がとにかくカッコイイ。

VintenとSachtlerはプロ用三脚の2台巨頭で、どちらもプロカメラマンの間では高い信頼性があります。

私の周りのカメラマンさんはVinten派がやや多めですが、その方たちの間でもSachtlerのフローテックシリーズ(私が買ったシリーズ)に対して「気になる」「欲しい」「使ってみてスゴイ良いと思った」という意見が多めです。

そんな先輩たちに羨ましがられたい一心で購入したといっても過言ではありません。

ザハトラー Ace L FT GS

今回私が購入した「ザハトラー Ace L FT GS」はSachtlerのフローテックシリーズ三脚にザハトラー Ace L流体ヘッド(雲台)とグランドスプレッダーと専用のバッグが付属した製品です。

参考情報:ザハトラーカタログ|ヴァイテック公式

雲台の耐荷重は6kgまでとなっており、Sachtler雲台の中では軽めのカメラ用となっていますが、一眼カメラや比較的軽量な業務カメラしか使わない私にとってはこれで十分です。

ザハトラー Ace L FT GSのカーボン製プレート仕様の脚

ご存知の方も多いと思うが、中国のメーカーがザハトラーの機構、デザインを真似したいゆわるコピー製品をそれこそ半分の価格でどんどん出してくる。もちろん性能は劣るが、それを使うユーザーがいる。中国のマーケットでは、ブランドにこだわる人もいるが、同じようなもので品質がそこそこであれば受け入れる土壌がある。であれば、簡単にコピーできない、つまり他社が作れない、圧倒的に差別化をはかったものを作るしかない、というのがヴァイテックグループの考え方だ。それがマンフロットのNitrotechであり、ヴァイテックプロダクションのFlowtechなのである。

引用元:【インタビュー取材REPORT】Flowtech75という共通脚を採用したヴィンテンとザハトラーのこと|ビデオサロン

SachtlerのFlowtechシリーズ三脚はカーボンを特殊な方法で編み上げ、湾曲したカーボンプレートにすることでひねりにも強く仕上げられているそうです。

Flowtechを製造する工場には莫大な設備投資が必要になるので、中国メーカーが簡単にマネできないようにするためだそう。

Flowtechは同じくヴァイテックプロダクションのヴィンテンにも採用されており、雲台の取り換えが可能な上にヴィンテンの雲台とも互換性があります。

関連製品:Flowtech採用のVinten Vision blue システム Vinten VB-FTGS|システムファイブ

ザハトラー Ace L FT GSを購入した価格は18万円程で、(私にとっては決して安くないのですが)Sachtlerにしては低価格なモデルで手に入れやすいのも魅力です。

ザハトラー Ace L FT GSを使ってみた感想

ザハトラー Ace L FT GSの入ったバッグ。片手でゆうに持てる

配送業者さんから受け取ったときに、グランドスプレッダー付き三脚にしてはとても軽いと思ったのが第一印象です。

そして三脚の専用バッグには高級感があって、これまで使ってきた三脚バッグよりも生地が分厚く頑丈です。

ザハトラー Ace L FT GSをハンドルで持つ

そして本体のカーボン三脚はやっぱり持ち上げてみるとかなり軽く感じました。

重量は5.5kgで片手でも楽に持ち運びできるようハンドルが付属しています。

ザハトラー Ace L FT GSのハンドル

このハンドルが製品のキモで、三脚の伸縮もロックを外してスピーディに伸縮できるので非常に便利です。

上の動画ではザハトラー Ace L FT GSの伸縮方法や雲台の設定を解説したのでご覧ください。

通常の三脚は三脚のロック機構が何個もあって、一つ一つロックを外して脚を伸縮しなければなりませんが、ザハトラー Ace L FT GSはこの手間がありません。

またVinten Vision 10のような重い三脚は脚の伸縮時に指を挟んでケガをする恐れがありますが、ザハトラー Ace L FT GSではその心配は皆無です。

ザハトラー Ace L FT GSはカーボンで軽いのもあって、女性の方のワンマン撮影でも使いやすいでしょう。

撮影に使う前から「これは撮影が楽になりそう!」と思わせてくれる三脚です。

ザハトラー Ace L FT GSの外観と仕様

ザハトラー Ace L FT GSはカーボン仕様の3段三脚です。

グランドスプレッダーを取り付けたままの持ち運び時の長さは84cmでかなりコンパクトになります。

ザハトラー Ace L FT GS

三脚の高さ調整は、三脚の肩の部分にある3つのクイックリリースレバーを上に引き上げてハンドルを上げると足が伸びます。
良い位置でクイックリリースレバーを下げるとロックされます。

ザハトラー Ace L FT GS

高さはグランドスプレッダーを利用した場合最大174cm、スプレッダーがない場合は169cmです。

グランドスプレッダーを開き、脚の接続部にあるロックを上げると脚がさらに開いて高さ41cmまで下げることができます。

ザハトラー Ace L FT GSのグランドスプレッダー

またグランドスプレッダーはスイッチを押すと伸縮でき、10段階でロックできるようになっています。
ネジを回すようなこともなく簡単にロックできるので非常に便利です。

さすがに土足ではやりませんが、何だったら足でスイッチを押して伸縮することもできます。

関連情報:ブライダル撮影向けのムービー三脚とは?

雲台部分

ザハトラー Ace L FT GSのカウンターバランスノブ

雲台はAce Lで重さ1.7kg。ザハトラーのプロ用三脚雲台の中でも最軽量クラスです。
7段階のカウンターバランスで、カメラの重さに応じて設定します。

一眼カメラならカウンターバランスの設定は1や2でも十分なぐらいです。

ザハトラー Ace L FT GSのパン・チルトの抵抗調整ノブ

パンとチルトは0・1・2・3の4段階で0は抵抗がありません。

三脚・雲台の水平を確認する水準器の下にはLEDライト用スイッチが備わっており、暗所でも水準器を確認できるのも便利です。

ザハトラー Ace L FT GSのカメラプレート

カメラプレートの長さは140mmで、パン棒を取り付けた状態での雲台の幅は154mmです。

雲台と三脚はネジで固定されていて、取り外すと雲台は簡単に交換できる仕様となっています。

ザハトラー Ace L FT GSで撮影検証

ザハトラー Ace L FT GSでカメラワークの練習をするために空港で撮影を実施してきました。

使用したカメラはSONY α7SⅢとタムロン TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDです。
航空機の撮影難しいですねえ。

ザハトラー Ace L FT GSのメリット・デメリット

ザハトラー Ace L FT GSのデメリット

ザハトラー Ace L FT GSを使ってみて少しだけ不満に感じた点があります。

1段目と2段目の長さがズレやすいザハトラー Ace L FT GS

脚を伸ばすときに1段目と2段目の長さが揃いにくいです。
ロック機構が上にしかないので、中途の高さにする時に1・2段の脚がばらばらに伸びるためこのような現象になるようです。

1・2段の脚の長さが違っても水平は出せるので問題はありませんが、これまで業務三脚を使ってきた方は少し違和感をおぼえるかもしれません。

あとカーボン三脚なので自重が軽いためか、軽すぎるカメラで使うとちょっとした地面の揺れも拾う感じがあります。

関連情報:アルミニウム製とカーボン製のどちらがオススメ?

ザハトラー Ace L FT GSのメリット

ザハトラー Ace L FT GSを一眼カメラで運用

ザハトラー Ace L FT GSのメリットは業務カメラ用の三脚では見かけないスタイリッシュなデザインと安全性・操作性の高さがメリットだと思います。

これまで使ってきた業務三脚は耐荷重や頑丈さは抜群ですが、持ち運びやすさや安全性においては二の次の設計になっている製品ばかりで、大金出してまで買う気にはなれませんでした。

ザハトラー Ace L FT GSは私が思う業務三脚の問題点を解消して、軽快に持ち運べる素晴らしい三脚です。

ザハトラーブランドでこの重量と使い勝手の良さ、業務品質の雲台を備えつつグランドスプレッダーと専用バッグ込みで20万円以下で購入できるなら大満足です。

多少の不満があるものの、あとは慣れでカバーすれば良いでしょう。

ザハトラー Ace L FT GS レビューまとめ

ザハトラーの三脚でも従来設計のシステムACE M GSなら10万円以下の価格設定ですが、これから買うならやっぱり新設計のflowtechを選びたいところです。

私が購入したザハトラー Ace L FT GSはフローテックシリーズの中でも最安なほうで、これ以外になると25万円以上となります。

雲台とグランドスプレッダー、立派な専用バッグ付きでこの値段ならお値打ち価格です。

購入したショップに相談するとSONY Z190やCanon XF605にベストフィットな三脚とのことです。

業務カメラだけでなく一眼カメラにも十分使えるので、すぐにもとが取れそうです。

どのショップでも在庫がほとんどない状況で、取り寄せでも次の納品が3か月以上先になるとのことで、在庫のあるショップで急いで購入しました。

コロナの影響で大幅な生産遅延も起きているようなので、買うと決めた方は在庫のあるショップを見かけたらすぐに注文をしたほうが良いですよ。おすすめです。

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