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【2021年版】自作PC用マザーボードおすすめ5選と選び方を徹底解説

※2021年8月に更新しました。

初めて自作パソコンを組もうと決意したとき、まず最初につまずくのがマザーボードの選択です。

私も何を目安に選べばよいのかさっぱり分かりませんでした。

結論から先に言うと、パソコンショップの店員さんに相談するのが一番良いと思います。

でも近所にパソコンショップがない。

相談する相手が誰もいないっていう初心者さん向けに自作パソコンのマザーボードの選び方を解説してみますね。

詳しい話はいいからオススメのマザボが知りたい方はこちらをご覧ください。

自作パソコンを組む場合まず

パソコンの主要パーツ

CPU

ビデオカード(グラフィックカード)

メモリ

ストレージ(保存ディスクのこと。SSDやHDD)

を決定しているはずです。

マザーボードは自分が選んだ主要なPCパーツが全て搭載できて、正常に機能するものを選択しなければなりません。

マザーボードの選び方で失敗しないようにするには以下の順番で選びます。

マザボの選び方の基本

1.チップセット

2.CPUソケット

3.フォームファクタ

この3つを抑えておけば初歩的な失敗は避けることができます。

パソコンの用途がゲームや動画編集がメインになる場合、この他にも拡張スロットやインターフェース(接続できる端子)をじっくり見る必要があります。

ここではまず基本的なチップセット・CPUソケット・フォームファクタを解説し、後半は高スペックを求める方向けにその他のチェックポイントを解説しますね。

マザーボード選びの基本その1「チップセットを決める」

マザーボードを選ぶとき、まず最初に決めるのはチップセットです。

チップセットはマザーボードを選ぶ際にもっとも重要な項目といっても過言ではありません。

チップセットは簡単に言うとマザーボードのグレードです。

高いグレードのマザーボードのメリットは

・メモリのスロット数が多い
・ビデオカードが複数搭載できる
・SATA 3.0(HDDの接続)端子の数が多い

と言った感じで拡張性が高く、ハイスペックなパソコンを組みたい方に最適です。

反対に低グレードのマザーボードは拡張性がそれほど高くありませんが、値段がかなり安いというメリットがあります。

マザーボードのグレードを表すチップセットの名称は対応するCPUによって様々なので、これが初心者の方にとって分かりにくい点でもあります。

チップセットの名称例(インテル)

第11世代インテルCPU向け インテル Z590
インテル H570
インテル H560
第10世代インテルCPU向け インテル Z490
インテル H470
インテル B460
インテル Core X CPU向け インテル X299

インテルのチップセットはCPUの世代ごとに変わり、互換性があまりないのが特徴です。

例えばインテル Z590チップセットは第11世代のインテルCPU向けの最上位グレードで、第10世代のインテルCPUにも対応していますが、一部機能に制限がかかります。

つまりインテルの場合、CPUを選んだ時点でチップセットの選択肢が少なく簡単に決めることができるのです。

チップセットの名称例(AMD)

AMD 第3世代Ryzen Zen2 AMD X570
AMD B550
AMD B450
AMD A320

一方でAMDのチップセットはインテルに比べると下位互換性があるのが特徴です。

例えばAMDの第3・第4世代Ryzen CPU向けチップセットの中で最上位グレードであるX570は第2世代のRyzenまで対応しています。

X470・B450においては第1~第3世代までのRyzen CPUに対応しています。

これから自作パソコンのパーツを買いそろえる場合、最新世代のCPUを選んだら、マザーボードも最新の製品を選ぶようにするのが無難です。

だけどAMDの場合、ひとつ前のチップセットでも対応できるため選択肢が広いです。

また、CPUだけ新しいものに交換して使うことができるのはRyzenが自作パソコンユーザーに人気がある理由の一つと言えます。

チップセットを決めるときの目安

どのチップセットを選ぶべきか迷ったら、グレードが高いものにすると失敗が少ないです。

上位グレードのチップセットはオーバークロックにも対応するので、ゲームユーザーにとっては大きな魅力です。

また、内蔵HDDを追加するときに必要な接続端子(SATA)も豊富なので、動画編集者にもメリットが大きいでしょう。

とはいえハイエンドモデルは価格も高くなってしまうので、予算に応じて妥協もしつつ、考えてみてください。

チップセットを選ぶ際に注意したいのは、それぞれのチップセットには対応しているCPUと対応しないCPUがあるということです。

最上位チップセットのマザーボードを用意しても、対応しているCPUでなければ一緒に使うことはできません。

チップセット選びの手順

1.インテルCPUはインテル対応のマザボ、AMD CPUはAMD対応のマザーボードから選ぶ。

2.最上位のチップセットが無難。スペック求めないなら中ぐらいのチップセットでOK。

マザーボード選びの基本その2 「CPUソケットを確認」

インテルCPU対応のソケット 規格はLGA2011 マザーボードにピンがある

マザーボードのCPUを取り付けるところを、「CPUソケット」と呼びます。

CPUソケットは、同じメーカーのものであっても同じ規格というわけではなく、開発された世代によって形状やピンの数などにさまざまな違いがあります。

自作パソコンでマザーボードにCPUを取り付ける際には、マザーボードのCPUソケットと取り付けるCPUの規格をそろえる必要があります。

Core i7-10700Kの仕様 引用元:インテル公式

まずは購入するCPUのソケットを確認してみましょう。

例えばインテル公式サイトのCore i7-10700Kの仕様を検索して、対応ソケットの項目を確認するとFCLGA1200と記載されています。

また、CPUの商品パッケージにもソケットの名称が記載されているはずです。

ネットショップのマザーボード紹介ページでCPUソケットを確認

ソケットを確認することができたら次はマザーボードを選びましょう。

マザーボードの通販ページにはCPUソケット名も記載されているはずです。

たとえばインテル対応のCPUソケットは、LGA775、LGA1156、LGA1200などがあります。

数字は大きければ大きいほど新しい世代のものというわけではなく、CPUソケットのピンの数をあらわしています。

CPUの対応ソケットが一致するマザーボードを選べば、まず問題ありません。

インテルのマザーボードで互換性があるCPUソケットの例としては、第二世代と第三世代のLGA1155、第六世代と第七世代のLGA1151などが挙げられます。

チップセットを選ぶ際にCPUが対応しているかどうか確認すれば、ソケットも合っているはずなので念のための確認と言ったところです。

インテルとAMDのCPUソケットの違い

インテル CPUソケットはカバーがある

シンプルな形状のAMD ソケットAM4

AMDのRyzen CPUに対応するCPUソケットは、Socket AM4が主流となっています。

ソケットの並びにレバーがあり、インテルに比べて固定レバーの作りが単純で固定カバーがないのが特徴です。

そしてソケットのほうに無数の穴があります。

左:AMD CPU Ryzen 3900X 右:CPUソケット

CPUの方にピンがあり、裏側の角に三角形の目印が一つだけあります。

マザーボードのCPUソケットにも三角形の目印があり、ここを合わせればぴったりCPUが刺さるようになっています。

取り付けが簡単なのはインテルもAMDも同じですが、AMDのソケットはカバーがないため「スッポン現象」が起こりやすく、一度取り付けたCPUクーラーを外すときは要注意です。

上の動画は私がスッポン現象を起こしてしまったときの一部始終です。

スッポン現象はCPUとCPUクーラーの間に塗っているグリスが経年劣化で固まってしまい、CPUクーラーを取り外すときにCPUも一緒にソケットから抜けてしまう現象です。

スッポン現象が起きると高確率でCPUのピンが曲がってしまい、再びCPUソケットに挿し込むとピンが曲がってしまうことがあるので注意です。

CPUの温度が温かいうちにCPUクーラーの取り外しを行うと、グリスが取れやすいと言われているので試してみる価値はありそうです。

またAMDのマザーボードは下位互換があり、Ryzenの旧世代CPUでもCPUソケットにはまります。

だけどCPUがソケットに装着できても、必ず動作するとは限らないので注意してください。

まず取り付けたいCPUに対応しているマザーボードかどうか確かめ、マザーボードのBIOSアップデートが必要かどうかも確認する必要があります。

マザーボードメーカーのBIOSアップデートが公開されれば、世代間の互換性が保持され正常に動作するようになるのです。

BIOSアップデートの落とし穴

今使っているパソコンで、マザーボードのBIOSアップデートを行うことで新しい世代のCPUに対応するならとても幸運です。

だけど

・マザーボードによって対応するCPUが限定される。
・マザーボードメーカーによるBIOSのアップデートが公開されるまでに時間がかかる。
・BIOSアップデートで不具合が発生する。

といった感じで簡単にいかないこともあります。

特にBIOSアップデートの失敗は自作パソコン初心者にとってなるべく体験したくないはずです。

BIOSアップデートが原因でPCが起動できなくなっても対応できるよう、あらかじめデータのバックアップを行いましょう。

そしてBIOSアップデート失敗時の対処方法をメーカーのサイトなどで必ず確認しておきましょう。

マザーボード選びの基本その3 「フォームファクタを選択する」

フォームファクタとは、マザーボードのサイズの規格を意味する用語です。

チップセットを選び、ソケットを確認したら次はマザーボードの大きさであるフォームファクタを決めます。

フォームファクタが決まれば、パソコンの大きさが決まることになります。

現在主流となっているフォームファクタは、大きく分けて「ATX」、「ⅯicroATX」、「Mini-ITX」の3種類に分かれています。

ATXのマザーボード、ケースで組んだ自作パソコン

いちばん標準的なサイズはATXで、一般的にパソコンショップで販売されているミドルタワー型パソコンはATXのマザーボードで作られています。

ATX対応のPCケースは内部の作業スペースが広いため、自作パソコンの組み立てがやりやすく初心者の方にもおすすめです。

左がATXのマザボ搭載PC 右がMicroATXのマザボ搭載PC

ⅯicroATXはATXよりもひとまわりコンパクトになったタイプですが、拡張性もある程度は確保されています。

中ぐらいのスペックのゲーミングPCを組む際にもおすすめです。

それよりもさらに小さなMini-ITXはとてもコンパクトなキューブ型で、机の上にも置けるほどのサイズ感です。
小型のPCケースに詰め込みたい場合におすすめですが、小さいぶん組立て作業も難しく、組み込みの難易度は高めです。

左:ATXの自作PC 中央:ドスパラのATX 右:マウスコンピューターのExtended ATX

また標準的なサイズのATXよりもさらに大きい「Extended ATX」というフォームファクタもありますが、こちらはATXと比べて大幅に横幅が伸びる規格となっています。
機能性や拡張性は高いですが、その分PCケース選びと設置スペースの確保に注意が必要ですね。

フォームファクタの決め方のコツ

フォームファクタを選ぶ際に気をつけたいのは、PCケースの規格に合っているものかどうかということです。

まだPCケースを選んでおらず、これから初めて自作パソコンに挑戦するなら迷わずATXを選んだほうが良いでしょう。

一方で、PCケースを先に決めてしまっている場合はPCケースに合わせたフォームファクタを選びます。

基本的にはフルタワー型(Extended ATX)やミドルタワー型(ATX)など大きめのPCケースであれば、さまざまなフォームファクタのマザーボードに対応できます。

コンパクトなMicroATXやMini-ITXでは搭載できるビデオカードのサイズに制限があったり、パーツ同士が干渉してしまうこともあります。

小型で場所を取らないPCケースは魅力的ですが、PCパーツが搭載できないことにならないよう、慎重にフォームファクタも選ぶようにしましょう。

フォームファクタ選択のコツ

・自作パソコン初心者さんは迷わずATXを選ぶのがオススメ

・Extended ATXはケースが大きくなるので置き場所を確認しよう

・MicroATXやMini-ITXはパーツ同士が干渉するので組み立ての難易度高め

メモリスロットを確認する

チップセット・CPUソケット・フォームファクタほど重要ではありませんが、マザーボードを購入する時にチェックしておきたいのがメモリスロットです。

メモリスロットが4つのマザーボード

一般的なサイズで初心者にもおすすめのATXのマザーボードには、メモリスロットが4本あります。

より小さなMini-ITXサイズでは2本、ハイエンド製品では6本から12本ほどのメモリスロットが搭載されています。

現在はDDR4メモリに対応しているものが主流で、その場合メモリスロット1本あたり最大で32GBのメモリ容量が確保できます。

片ラッチのメモリスロットを搭載したマザーボード

マザーボードのメモリスロットを設置する部分の形状には、片ラッチと両ラッチの2種類のタイプがあります。

メモリスロットを固定する留め具を「ラッチ」といい、その可動するラッチが片方だけになっているのが片ラッチ、両方可動するものが両ラッチです。

どちらの形状であってもメモリスロットそのものの機能に関係があるわけではないのでそこまで気にする必要はありませんが、自作パソコンを扱う上では使用感に若干違いがあります。

グラフィックカードを傷めない片ラッチのスロット

片ラッチの場合、ラッチを片側から解除すればメモリをすぐに取り外せるので、グラフィックボードとの干渉を気にする必要がないのがメリットといえるでしょう。

分厚いグラフィックボードを使う予定がある方には、おすすめです。

逆に両ラッチはグラフィックボードへの物理干渉があるかもしれないという懸念はありますが、取り外す際メモリ本体にかかる負担が均等になるため影響を少なく抑えることができるという側面があります。

メモリを取り外したりつけ直したり、別なものと取り替えたりといった作業を何度も繰り返す予定がある場合には、両ラッチの方が安心できるかもしれません。

自作パソコン初心者の方にとっても、どちらかといえば扱いやすいタイプでしょう。

拡張スロットをチェックする

マザーボードが装備している機能拡張のためのスロットのことを「拡張スロット」といいます。

ここに拡張カードを搭載することでマザーボードのパフォーマンスをさらにアップさせることができます。

まずは現在代表的な拡張スロットとされているPCI Express規格についてみていきましょう。

PCI Express

ASRockのマザーボードのPCI Expressスロット

PCI Expressは、マザーボード拡張スロットの接続規格のひとつです。

PCIe、PCI-Eなどと略して表記されることもあります。

2004年頃からAGPに代わって登場した接続インターフェースで、現在はこのPCI Expressが主流の接続規格となっています。

グラフィックカードはPCI Express x16で接続

市販されているグラフィックボード(ビデオカード)もほとんどはPCI Express規格でつくられています。

グラフィックボード以外にも、USB Type-Cの拡張カードやキャプチャボード、サウンドカードなどに使われています。

拡張スロットはマザーボードの機能拡張のために使われますが、そのメインの目的となるのはやはりグラフィック処理能力の向上です。

グラフィックカードを搭載することで、画像・映像処理能力をアップさせたり、モニタ出力端子などを追加したりといった機能拡張が可能になります。

PCI Expressのレーン数

PCI Expressはレーンと呼ばれる伝送路を複数束ねていく構成でつくられています。

上りと下りの信号を1セットとして1レーン、その1レーンのスロットがPCI Express x1と呼ばれます。

PCI Expressにはx1、x4、x8、x16などいくつかの種類がありますが、この数字はレーンをいくつ束ねて帯域を増加したかという違いです。

このレーン数が多いほど高速転送が可能になるため、これらの種類のうちもっとも高速な転送速度を持っているのはPCI Express x16です。

PCI Express x16はその転送の速度を生かして主にグラフィックボードを接続するために使われています。

ASRock M.2 SSD 増設ボード Hyper Quad M.2 Card Amazonから引用

グラフィックボード以外の用途に使われる場合には、NVMe SSD用のRAIDカードなどが代表的な例です。

次にPCI Express x8はサーバー向けのマザーボードでよく使われている拡張スロットです。

一般ユーザー向けのマザーボードではほとんど見かけませんが、RAIDカードやHBAなどが主な用途となっています。

現在はx16のスロットで代用されることも多いようですが、ものによってはx8までしか対応していないものもあるので事前にチェックしておきましょう。

Thunderbolt 3拡張カード PCI Express x4

PCI Express x4は4K対応のキャプチャボードなどのインターフェースカードを増設するために使われます。
帯域幅を使う高性能な拡張カードが多く採用されています。
一方帯域幅をあまり使用しない拡張カードでは、PCI Express x1が主に使われます。

スロット形状だけではレーン数をはっきり判断できないため、スロットの形状だけではなく記載されている数字を確認してみてください。

M.2スロット

M.2 SSD NVMe(PCI Express)接続用スロット

近頃はM.2スロットが標準で取り付けることができるタイプのマザーボードが主流になってきています。
M.2スロットに取り付けられるのは、この規格に対応したデバイスです。
現在多く使われているのはNVMe SSDで、自作パソコンにももちろん取り付けられます。

M.2は、NGFF(次世代ファームファクタ Next Generation Form Factor)という名前で呼ばれることもあります。

M.2 SSD NVMeの切り欠き

切り欠きや取り付けられるデバイスの違いなどに差があり、いくつかの種類に分かれていますが、近年自作PCのマザーボードに標準的に実装されているのはSocket 3が多いです。

Socket 3でサポートされているのはSATAとPCI Expressの接続で、M Keyという切り欠きのものとなっています。

このSocket 3に対応しており、なおかつSATAよりも高速であるPCI Expressで動作するものがNVMe SSDです。

SATA SSDの切り欠きは2個

SATAで接続できるものは一般的にB&M Keyという切り欠きが2つあることが多く、1つの切り欠きとなるM key 対応のNVMe SSDとは異なります。

メーカー製のパソコンではSATA接続のM.2スロットがB keyになっているものもありますが、その場合も対応できるよう、取り付けにおける互換性を保つためにB&M Keyが採用されていると考えられます。

互換性を持たせるために2種類の切り欠きを持っているのはSocket 1でも同じで、BluetoothやWiFiの双方のkeyに対応するためA keyとE keyの2つの切り欠きを持っているものがあります。

マザーボードのM.2スロットの数はファームファクタやメーカー、そのマザーボードの型番などによって異なりますが、基本的にはMicroATXが1つ、ATXが2つのスロット数であることが多いです。

ATXのマザーボードでは、一般的に上側のM.2スロットがSATAとPCI Expressに対応、下側のM.2スロットはPCI Expressでのみ動作するという構成になっています。

SATAとPCI Expressの両方で動作するM.2スロットには、B&M KeyのSATA接続のもの、そしてM keyのNVMe SSDの双方を使うことができる、というわけです。

取り付けたSSDがSATA転送用のものであればSATA、NVMe SSDであればPCI Expressで動作することになります。

PCI Expressのみで動作する方のスロットにSATA接続のSSDを取り付けても動作しない、ということに注意が必要です。

またSATAとPCI Expressどちらにも対応しているM.2スロットにSATA転送用のものを取り付けた場合、マザーボード上のSATAポートのうちひとつが使えなくなることもあります。

SATAポート

SATAポートは、SATA規格のSSDやHDDなどのストレージ、光学ドライブをマザーボードに接続するためのインターフェースです。

SATAにはいくつかの規格がありますが、現在主流となっているものはSATA3(6.0Gbps)ですので、基本的にはM.2スロットなどのように対応している規格かどうかをしっかりチェックする必要はありません。

ですが安価なマザーボードでは、「排他仕様」の設けられたSATAポートが使われていることがあります。

排他仕様のSATAポートの場合、M.2スロットでSATAを使用するとSATAポートの1つが使えなくなります。

マザーボードは搭載されているチップセットによって拡張性が変わりますが、安価なチップセットでは拡張性がどうしても低くなってしまいます。

安価なチップセットを使用しているマザーボードの場合、マザーボードに実装されている拡張スロットの数が足りていても、実際には活用できない部分が出てくるのです。

M.2スロットでSATAを使用する場合には、使いたいスロットがSATAに対応しているかどうかだけではなく、SATAポートが排他仕様かどうかもあらかじめチェックしておきましょう。

高価なマザーボードではチップをさらに追加して拡張性を補っている製品もありますが、やはり事前に調べておくことをおすすめします。

PCI Express・M.2・SATAの注意点

・PCI Expressはレーン数が多いほど高速転送が可能。16レーンはビデオカードかRAIDカードが用途

・M.2 SSDのスロットはMicroATXが1つ、ATXが2つのスロット数が多い

・PCI ExpressとSATAの排他仕様に注意

音にこだわるならオンボードサウンドも要チェック

オンボードサウンドはもともとマザーボードとしてはおまけの機能であり、音が鳴ればいいという程度の音質のものが大半でした。

しかし近年はオーディオコーデックの技術が進化するにつれ、普通に聴いていて違和感や不快感のないレベルにまで改善されています。

オーディオコーデックというのは、オンボードサウンド用のチップのことです。

音を出す「DAC(デジタル・アナログ変換)」と、音の入力である「ADC(アナログ・デジタル変換)」の両方をこのオーディオコーデックというチップひとつで処理しています。

オーディオコーデックはRealtekで製造されているものがほとんどで、ハイエンドモデルの主流は「Realtek ALC1220」、ミドルクラスであれば「ALC1200」や「ALC892」などが一般的に採用されています。

ハイエンドのマザーボードのごく一部では、DAC専用のチップを搭載していることもあります。

特に「Ess Sabre 9018」「ESS Sabre DAC 9218」など、ESS社の回路とRealtek ALC1200を組み合わせたHI-Fiオーディオ回路では高品質な音が出ます。

現在は技術の進歩によって普通に聴ける程度の音質になったとはいっても、オンボードサウンドはサウンドカードと比べると、音質が劣っていることは否めません。

たとえばゲーミング用のPC等に使われるミドルクラスのマザーボードのオンボードサウンドは、ノイズが入ることはなくてもサウンドの広がりやヌケ感が物足りなかったり、音量を一定以上に上げられなかったりといった欠点があるようです。

ミドルクラスのマザーボードでも基本的なサウンド機能は問題なく使用できますが、本格的に音楽制作をすることを目的に自作パソコンを組む場合、オンボードサウンドでは品質的に物足りなくなってくることが多いです。

Creative Sound BlasterX AE-5 Amazon

より高品質なサウンドを楽しみたいという方は、外付けのサウンドカードやオーディオインターフェースなど取り入れることを検討した方がいいかもしれません。

一方ハイエンドモデルのマザーボードでは、オンボードサウンドもかなり品質が良くなります。

イヤホンやヘッドホン、スピーカーなど、どんな出力の仕方でも高音質で臨場感のあるサウンドを楽しめるので、こだわりのある方なら他のスペックはミドルクラスの製品で足りていたとしても一考の余地があるかもしれません。

サウンドにもこだわりたいという方はハイエンドモデルのマザーボードを検討してみるのもおすすめです。

オンボードサウンドのチェックポイント

・音質にこだわるならRealtek ALC1220搭載のマザーボードがオススメ

・サウンドカードを追加するのもアリ。

ハイエンドCPUならVRMフェーズも重要

CPUに安定して電気を供給するためのパーツ群をVRMフェーズといいます。

Voltage Regulator Module(電圧レギュレーターモジュール)の略語で、できるだけCPUの発熱を抑え、安定して電源を供給できるようにする部品です。

VRMフェーズは、PWMコントローラとMOSFET、インダクタ(チョークコイル)、コンデンサからなるものが一般的な構成です。

このVRMフェーズはマザーボードの価格を大きく左右するパーツ群でもあり、ハイエンドなマザーボードであればあるほどVRMフェーズが豪華になります。

VRMフェーズの数はもちろんのこと、ひとつひとつのフェーズの質にこだわっている製品も増えており、ハイエンドマザーボードを選ぶ上で多くの方が悩むポイントとなっています。

一般的には、主な用途がゲーミングのPCとして自作する場合であればVRMフェーズの数にそれほどこだわる必要はなく、5個以上あれば十分といわれています。

一方、使用するソフトなどの関係上CPUの使用率が100%になることがあらかじめ予測される場合には、10個以上のVRMフェーズが搭載されているマザーボードを選ぶことをおすすめします。

用途を限定しきれない、どんなことに使うかまだはっきりとは決まっていないという場合には、あまり気にする必要もありません。

CPUは、コア数が多いほど消費電力も高くなっていきます。

消費電力が大きければ大きいほどVRMフェーズの負担も増えていくので、コア数が多いCPUを選ぶのであればVRMフェーズにもこだわるのがおすすめです。

具体的には、8コア以上のCPUを使う場合には、VRMフェーズにも気を使う必要が出てきます。

それ以下のコア数のCPUを使用するなら、さほどVRMフェーズにこだわる必要はないでしょう。

8コア以上のCPUの使用を想定しているのであれば、「Dr. MOS」が採用されているマザーボードがおすすめです。

Dr. MOSが採用されているということは、ごく簡単に言うと質がいいVRMフェーズを使っているという意味です。

一般的に、安価なマザーボードでは、VRMフェーズのひとつであるMOSFETは複数の部品を使って構成されています。

一方でDr. MOSでは、ひとつのチップに複数の機能がパッケージされています。

そのため変換効率の高さや高負荷時でも比較的低温であること、過渡応答が速いこと、部品の点数が少ないことなど、安価なMOSFETと比べてさまざまなメリットがあります。

特に差がわかりやすいのは発熱に関する点でしょう。

変換効率に優れているDr. MOSは負荷が大きくなっても無駄な熱が出にくく、温度が高くなりにくいという特徴を持っています。

当然その機能性相応にコストが高くなってしまいますが、CPUへの負荷が高い作業をするのであれば、やはり変換効率に優れていて発熱がひかえめなDr. MOSを採用しているタイプのものがおすすめです。

さらにオーバークロックすることが予想されているなら、Dr. MOSが採用されているマザーボード、なおかつ10以上のVRMフェーズがあるタイプの製品がおすすめです。

簡易水冷ユニットを使う場合、12から14フェーズあればVRMフェーズの温度もさほど気にならなくなります。

最後にインターフェースを確認

マザーボードに挿し込んで使えるインターフェースについても、どんなものに対応しているのかの確認が必要です。

マザーボードに直接コネクタを挿して使えるインターフェース類を「リアパネル」といいます。

対応しているインターフェースの種類や数は製品によって異なりますが、LANやUSB、オーディオ、ディスプレイなどの基本的なインターフェースはどのマザーボードにもついています。

またマザーボードによっては、BIOSを初期化するCMOSクリアボタンや、CPUを使わずにBIOSをアップデートしてくれるBIOSフラッシュバックボタンが搭載されていることも。

一方、PCケースについているインターフェースパネルを使用する際に必要になるインターフェースポートを「フロントパネルヘッダ」、もしくは「内部ポート」といいます。

このフロントパネルヘッダとPCケースのインターフェースパネルとで、対応しているインターフェースをそろえる必要があります。

たとえばPCケース側にはUSB 3.0ポートがついていたとしても、マザーボードの方でUSB 3.0ヘッダがなければ実際には使用できません。

使用する予定のPCケースとマザーボードとの規格をチェックし、フロントパネルヘッダが不足していないかどうか確かめてみてください。

基本的なインターフェースなら安価なマザーボードでも対応していますが、グレードを上げるとUSB 3.2 Gen2ポートの数が増えたりWiFiアンテナがついていたりと、内容がどんどん充実していきます。

単純にUSBポートの数が多いだけで便利に使えますから、インターフェースの充実度もマザーボードを選ぶポイントのひとつとしてチェックしてみてください。

とはいえUSBポートの不足は拡張カードやUSBハブなどを取り付けることで簡単に補えますので、基本的にはそれ以外の対応インターフェースを重視して選ぶことをおすすめします。

【2021年版】自作PC用マザーボードおすすめ5選

ここではオススメの最新マザーボードを5種類紹介します。

MSI MPG B550 GAMING PLUS(AM4 B550)

MSI MPG B550 GAMING PLUS AM4 ATXマザーボード

MSIのマザーボードMPG B550はゲームに最適化された機能と設計を採用していて、様々な接続コネクタが用意されています。

PCIe4.0×4の帯域を使ったLightning M.2スロットは最大で64Gb/sという圧倒的な転送速度が特徴です。

自作パソコンのマザーボードとしては、希少価値のあるPS/2ソケットがあります。

USB端子も7つと多いのでデバイス接続に不安がありません。

また価格帯の割にはM.2ヒートシンクや、ビルトインIOパネルとパーツも充実しています。

Core Boostテクノロジーによって安定的な電源をCPUに供給してくれます。

Lightning M.2スロットも装備していて、DDR4-4400(OC)MHzにも対応しているため、長期に渡って利用できるマザーボードです。

ASRock B460M Pro4(LGA1200 Intel B460チップセット)

ASRock Intel 第10世代CPU(LGA1200)対応 B460 Micro ATXマザーボード B460M Pro4

ASRock のインテル用Micro-ATXのマザーボード B460Mは自作パソコンのマザーボードとしてはミドルレンジクラスですが、品質は決して低くありません。

バランスの良い構成なので初めての人でもとても扱いやすいです。

価格的にも廉価なので、コストパフォマンス重視の人にもおすすめできます。

エントリー向けのマザーボードですが、電源の回路(VRMフェーズ)は上位グレードと比べて遜色のない9フェーズ構成となっています。

冷却構成にも大型のヒートシンクを備えているので、高負荷の作業にも強いです。

ASRock独自のBFBテクノロジーが搭載されています。BFBは独自のブーストテクノロジーで、アンロック非対応の非K型番CPUのベースクロックを引き上げてくれる機能です。

他にもコネクタを補強して、信号の伝達を安定させるSteel Slotも採用されています。

ASUS TUF GAMING B550-PLUS(ソケットAM4 B550チップセット)

ASUS TUF GAMING B550 AM4 対応 ATXマザーボード

ASUSのAMD用CPU 「TUF GAMING」はタフとあるように高耐久で強靭性のある素材が使われています。

エントリーからミドルクラスで、初めて利用する人にも優しいパーツ配置になっているので、初めての自作パソコン用マザーボードとしても優秀です。

ゲーミング用途のため、電力のソリューションを従来の物から改良しています。

8+2のVRMフェーズとDrMOSパワーステージを採用していて、マザーボード全体での冷却設定もしっかりしているので、高負荷の作業でも問題ありません。

PCIe4.0のM.2スロットにも対応していて、第3世代AMDRyzenの性能を最大限に活かしたパーツ構成ができます。

ネットワーク機能としては2.5ギガビットのLANポートもあるので、オンラインでもノーストレスです。

MSI MAG B460M MORTAR WIFI マザーボード MicroATX(LGA1200)

MSI インテル用Micro ATXマザーボード MAG B460M MORTAR

MSI MAG B460M MORTARは第10世代のIntel Coreのプロセッサー対応としては比較的に廉価です。

コスパ重視で自作パソコン用のマザーボードなら、選択肢の第一候補にできます。

必要最低限の機能があるため、初めての自作パソコン用マザーボードとしても使いやすいです。

MicroATXですが、PCI Express ×16を2スロット、メモリスロットを4スロット備えているほか、Realtek RTL8125Bの2.5ギガビットイーサネットで、ゲーマーからの評価が高いです。

高速ネット環境を構築しやすくなっているので、オンラインソフトやオンラインゲームを良く使う人に向いている製品でしょう。

ASRock X570 Steel Legend(AM4 ATX)

ASRock X570 Steel Legend AM4 ATXマザーボード

ASRockのAMD CPU用マザーボード 「STEEL LEGEND」はミドルレンジクラスながらも高品質のパーツと、高い安定性と耐久性を実現した点がポイントです。

価格もこのクラスながら比較的に安価となります。

コストを抑えつつもパフォーマンスを重視しているので、自作パソコンのマザーボードに最適です。

電源回路には10フェーズ、プレミアム60Aパワーチョークなどのハイエンドクラスと同等のパーツを採用しています。

さらに調整可能なI/Oパネルを採用していて、ケースに合わせた取り付けができるのもポイントです。

XXLアルミニウム合金製ヒートシンクに、2オンス銅箔層などの熱対策もしっかりとしていて、第3世代Ryzenシリーズのパワーをマックスまで引き出せる設計されているのが魅力です。

他にもPCIe4.0のM.2スロットなど、過不足のない構成になります。

自作PC用マザーボードおすすめ5選と選び方を徹底解説 まとめ

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