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7.222023
ASRock X570 STEEL LEGENDレビュー 組立時の注意点を解説するよ

※2023年7月に更新しました。
Ryzen CPUで自作パソコン作るなら
マザーボードはどれがイイ??

AMDのCPUで自作パソコンを作ろうと考えたときに悩ましいのがマザーボードの選択です。
特に動画編集やゲーム用途で性能の良いパソコンを組みたい場合、マザーボードの選び方が大きく影響します。
私はこれまでBTOパソコン一筋だったので、自作パソコン、そしてマザーボードの知識がそれほどありません。
そこでパソコンショップに行ってショップ店員さんにガッツリ相談しつつ、マザーボードを選ぶことにしました。
そして最終的に選んだのがAMD Ryzen CPU用のマザーボード ASRock X570 STEEL LEGENDです。
今までBTOパソコン一筋だったので、マザーボードの知識がありませんでした。
そこでドスパラの店員さんにガッツリ相談しつつ、マザーボード ASRock X570 STEEL LEGENDを選びました。
ブログではX570 STEEL LEGENDの長所・短所と自作PCを組むときの注意点を解説しましたよ😚https://t.co/LBn2r3YhNS pic.twitter.com/eWzJACCHSO
— おーとふぉーかす@ブログと動画編集でメシを食う (@sonycameralove) March 5, 2021
ここでは動画クリエイターの私がASRock X570 STEEL LEGENDを選んだ理由と
ここで解説するコト✅ASRock X570 STEEL LEGENDで自作PCを組むときの注意点
✅ASRock X570 STEEL LEGENDのメリット・デメリット
✅ASRock X570 STEEL LEGENDを買う時の注意点
を解説します。
記事の最後にはASRock X570 STEEL LEGENDに組み込んだパーツも紹介します。
性能の良いパソコンを自分で組みたい動画クリエイターの方はぜひ読んでみてください。
この動画では自作パソコンを組みたい動画編集者の方向けにパーツ選びについて詳しく解説しました。
組み立て方については「自作パソコンの組み立ての流れを動画編集者さん向けに解説」で解説したので合わせてご視聴ください。
目次
ASRock X570 STEEL LEGENDを選んだ理由
最初はネット通販でマザーボードを買うつもりでしたが
マザーボードはおすすめのメーカーがあるのか?
自分が搭載したいパーツが全て乗るのか?
相性の悪いパーツがあるのかどうか?
色々気になることがありまして、大阪日本橋の某パソコンショップに行ってまいりました。
結論を先に言うと、通販で買わずにショップで購入して大正解です。
だけど色々ミスもしました。(後で解説します)
ASRock X570 STEEL LEGENDの主な仕様は以下の通りです。
ASRock X570 STEEL LEGENDの仕様
チップセット | X570 |
CPUソケット | AM4 |
フォームファクタ | ATX |
メモリスロット規格 | DDR4 4666+ (OC) 片ラッチタイプ |
GPU機能 | 無 |
拡張スロット | PCIe 4.0 x16 2基 PCIe 4.0 x 1 3基 |
M.2 スロット | Hyper M.2 (PCIe Gen4 x4 & SATA3) 1基 Hyper M.2 (PCIe Gen4 x4) 1基 |
SATA3ポート | 8 |
オンボードサウンド | Purity Sound 4 Realtek ALC1220 |
LAN | オンボードLAN Intel I211AT 1個 WiFi向けM.2 Key E |
インターフェース | USB 3.2 Gen2(Type-A・Type-C 各1) USB 3.2 Gen1(背面に6 ケースフロントに最大4) HDMI 1個 DisplayPort 1個 |
お店の詳しいスタッフさんに自作パソコンで組みたいスペック(過去記事で紹介)と用途・予算を伝えて、いくつか挙げてもらった中で気に入った製品を選びました。
スタッフさんに
「今後、パーツを増設することを想定すると最上位のX570(マザーボード)がおススメです」
と言われて、この言葉で決めました( ´艸`)
動画編集者には殺し文句です。
お店の方が読んでたら使ってみてください。イチコロですよ。
X570 STEEL LEGENDと迷ったマザーボード

購入したマザーボード ASRock X570 STEEL LEGEND
ASRock X570 STEEL LEGENDとどちらを買うか迷ったマザーボードがあるので紹介しておきます。
ASRock X570 Creator(発売日2019年7月) | 販売終了 |
ASUS ROG STRIX X570-E GAMING (発売日2019年8月) | 販売終了 |
ASRock X570 STEEL LEGEND(発売日2019年7月) | 販売終了 |
※2023年1月下旬時点 値段は価格コム調べ

ASRock X570 Creator Amazonから引用

ROG STRIX X570-E GAMING Amazonから引用
ASRock X570 STEEL LEGENDを購入する前にネット情報だけで検討していたのがASRock X570 Creatorです。
よく見ているユーチューバーさんが購入していたのもあって興味を持ったのですが、お値段がちょっと高い。
Thunderbolt 3スロットを標準搭載している点や「Creator」という名前に惹かれていました。
もう一方のASUS ROG STRIX X570-E GAMINGはASRockのX570 STEEL LEGENDやX570 Creatorと発売時期が近い製品です。
「マザーボードはASUSが安定している。失敗しない」
自作PCの先輩方から植え付けられた固定観念もあって、やっぱりASUSも検討しておりました。
ROG STRIX X570-E GAMING はクリエイティブ用途で必要なインターフェースは揃っており、中でも特徴なのはオンボードサウンドにS1220Aとデュアルオペアンプが搭載されているマザーボードです。
参考情報:オペアンプとは?オペアンプでできること|エイブリック株式会社
オペアンプについてはよくわからんのですが (苦) ゲームに没入できるようなイイ音が出る模様。
パソコンショップのスタッフさんに相談すると、私の求めていることはASRock X570 STEEL LEGENDで十分できるという話でした。

ASRock X570 STEEL LEGENDに取り付けたASRock Thunderbolt 3 拡張カード
ASRock X570 STEEL LEGENDはThunderbolt 3の接続端子を備えていませんが、拡張カードを取り付ければ備えられます。
わざわざそれだけのために6万円以上するASRock X570 Creatorを買う必要はないのではないかというアドバイスをもらいました。
今回対応してくれたパソコンショップの店員さんは、謎にオーバースペックへ突っ走ろうとする散財者(私)の気持ちを諫め、冷静に対応してくれる方だったのでアタリでしたね。
X570 STEEL LEGENDで組み立てた感想

ASRock X570 STEEL LEGEND 組み立て前
ASRock X570 STEEL LEGENDは私の組み方が悪く、パーツを組み込んでは分解を繰り返したにもかかわらず、最終的に問題なく動作しています。
求めていた機能は全て備えているのでひとまず満足しています。
ここでは組立時に迷ったポイントを中心に解説していきましょう。
ASRock X570 STEEL LEGENDは「ポリクローム RGB」というLEDライトのイルミネーションを制御する機能を備えていて、PC動作中にマザーボード本体や対応パーツをキラキラ光らせることができます。

ASRock Polychrome RGB Sync対応のメモリ G.Skill Trident Z Neo
ASRock ポリクローム RGB Syncに対応する水冷クーラーやファン、メモリを併用すればパソコンで再生する音源にシンクロしてLEDをビカビカ光らせることができるのです。
同じような機能がASUSのマザーボードにもあり「Aura Sync」という規格名になっています。

ASRock X570 STEEL LEGENDのRGB HEADER1 ピン
マザーボードのこのような機能を使いたい場合は、マザーボードに備わる「RGB HEADER」と書かれたピンに各パーツのケーブルを挿し込む必要があります。
パソコンの組み立てに慣れていない方は、ケーブルをどこに挿せばよいのか迷うので注意です。
私の場合、ポリクローム RGB対応の水冷クーラーを買ったので、そのケーブルを上の画像のRGB HEADERに取り付ける必要がありました。
マザーボードをPCケースに取り付けてみると、ピンの場所を見つけるのが困難です。
見つけてから差し込んでみたものの、差込が弱いためテープで補強したいと思いました。

ポリクローム RGB対応の水冷クーラー Thermaltake TH360 ARGB Sync Snow Edition
しかし組んだ後にテープで補強するのは難しく、また解体することになってしまいました。
手でマザーボードを触ると壊れる確率も高くなるので、マザーボードをPCケースに組む前にRGBのピンは十分に確認しておきましょう。
なお、パソコンをLEDで光らせることに全く興味がない方は無視してOKです。

ASRock X570 STEEL LEGENDのM.2スロット位置(上下に1か所づつ)
またASRock X570 STEEL LEGENDはM.2 SSD NVMeを装備する場所にカバーがあり、それを一度外して取り付けます。
このカバーにはヒートシンクを備えているので、熱に弱いM.2 SSD NVMeの温度上昇を防ぎます。
注意したいのは、最近M.2 SSD NVMeにヒートシンクを備えている製品があることです。
(例:Western Digital WD Black 内蔵SSD M.2-2280 SN750 ヒートシンク搭載)
M.2 SSDを買う場合はヒートシンク無しを選ぶか、ヒートシンクを取り外して使うことになるので注意してくださいね。
X570 STEEL LEGENDの長所・短所
ASRock X570 STEEL LEGENDの微妙な点

ASRock X570 STEEL LEGENDの同梱品
ASRock X570 STEEL LEGENDには日本語対応のユーザーマニュアルが付属しているので、隅々まで読んで組み立てれば問題なく自作パソコンが完成するはずです。
実は私の場合テキトーに読んで組み立てたので、最初の起動時にポストステータスチェッカーがエラーとなり、組立に問題があることが分かりました。
原因は8ピンのATX 8V電源コネクターを挿していなかったという凡ミスです。

ASRock X570 STEEL LEGENDの8ピンATX電源コネクター
24ピンのメイン電源コネクターは差し込んでいましたが、ASRock X570 STEEL LEGENDは8ピンの電源コネクターもささないと起動しません。
(24ピンのメイン電源コネクターだけで試運転は可能です)
見落とした私が悪いのですが、説明書をもうちょっと分かりやすくしてほしいです(⇐責任転嫁)

ASRock X570 STEEL LEGENDのポストステータスチェッカー
ASRock X570 STEEL LEGENDのポストステータスチェッカーはとても便利です。エラーがすぐに分かりましたよ。
ポストステータスチェッカーは CPU・DRAM(メモリ)・VGA(グラボ)・BOOTの4つのLEDライトで構成されていて、不具合のある個所がすぐに分かるようになっています。
ポストステータスチェッカーは起動時に毎回点灯し、エラーがなければすぐに消えます。
ASRock X570 STEEL LEGENDの優秀なところ
ASRock X570 STEEL LEGENDはM.2 SSD NVMe Gen4のスロットが2つあるため、M.2 SSD NVMeを2枚搭載して利用できます。
起動ディスクとデータ保存用ディスクの両方をM.2 SSD NVMeで運用できるのは動画編集者にとって魅力的な点です。

マザーボードに備わるM.2 SSD NVMeのヒートシンク
私がこれまで使用してきたパソコンの起動ディスク(M.2 SSD NVMe Samsung 960 EVO)は夏場に温度上昇が頻繁に起こっていました。
次のパソコンではヒートシンクを備えたSSDを買わねばと思っていましたが、ASRock X570 STEEL LEGENDにはヒートシンクと冷却ファンが備わっているのが優れています。
また、PCI-E スロットがスチール製になっているので、グラフィックカードをしっかり固定できるようになっている点も良いです。

ASRock X570 STEEL LEGENDのI/Oパネル
パソコン背面のI/OパネルにはHDMI・DisplayPortとUSB 3.2 Gen2がType-A、Type-Cで各1つづつあります。
USB 3.2 Gen1は背面に6つ用意されています。
Thunderbolt 3ではありませんが、USB Type-Cが標準的に使えるのも便利です。

ASRock X570 STEEL LEGENDのポリクローム RGBで輝くパソコン内部
そしてやっぱり気に入ったのはASRock X570 STEEL LEGENDのポリクローム RGBです。
起動中キラキラのイルミネーションで輝く水冷ユニットやメモリ、グラフィックカードを見るのは最高の気分です。
購入前はパソコンのRGBライトについてそんなに興味がありませんでしたが、一度使ってみるとやみつきになりそうです。
組み上げたパソコンがキレイでうっとりしちゃいますね。
X570 STEEL LEGENDを購入するときの注意点
自作パソコンに詳しい方はマザーボードの排他仕様について聞いたことがあるかもしれません。
マザーボードにはPCI ExpressやM.2、SATAといった様々な拡張ポートがあって、そこに自分が使いたいグラフィックカードやSSDを接続していきます。
基本的に部品が干渉せずに取り付けることが出来れば使えるのですが、マザーボードによっては「あるポートを使うと特定のポートが使えなくなる(無効になる)」場合があります。
これがマザーボードの排他仕様です。
これはマザーボードを購入するときに確認しておかなければならないことで、一般的には公式ホームページの製品スペックの末尾や製品の箱に記載されています。
だけど公式ページを見ても知識がないと分かりにくく見落としがちです。
ASRock X570 STEEL LEGENDも例に漏れず排他仕様がありました。
ストレージ
*Thunderbolt™ サポートを有効にすると、SATA タイプ M.2 は無効になります。
Thunderbolt 3の拡張カードを追加する予定だったので、この一文はとても気になりました。
これについてパソコンショップのスタッフさんに確認してもらうと、M.2 SSD NVMe Gen 4スロットの片方がGen 4で使えなくなりGen 3になるとのことです。
私の場合M.2 SSD NVMe Gen 4は起動ディスクだけに使い、2つ目のM.2スロットがGen 3になっても問題ありません。
もしASRock X570 STEEL LEGENDを買って、両方M.2 SSD NVMe Gen 4で使用したい方で、Thunderbolt 3 拡張カードも追加したいと考えている方は、購入前にASRockやお店の方に確認するのをおススメします。
(もしご存知の方は「使えるよ」って教えていただけると嬉しいです)
あともう一つ。
これはASRock X570 STEEL LEGENDでRTX 30XXシリーズのグラフィックカードを取り付ける方への注意点です。
RTX 30XXシリーズのグラフィックカードは飛躍的に性能アップしたことと合わせて、本体の重量も大きくなっています。

マザーボードにRTX 3070を装着。ビデオカードがやや傾いている
このためマザーボードに取り付けると重さで傾いており、マザーボードに歪みが生じる恐れがあります。
私の組んだパソコンもやっぱり斜めに傾いています。
これから何年も使うことを考えるとグラボを差し込んでいるPCI Expressスロットは確実に傷む気がします(汗)

ドスパラのRTX 3080搭載PC

マウスコンピューターのRTX 3070搭載PC
それが理由なのかわかりませんが、この頃のBTOパソコンメーカー各社のパソコンにはグラフィックカードを支えるためのステーが追加されています。

長尾製作所 VGAサポートステイLマグネット式 SS-NVGASTAY-L
かなり不安になってきたので解決方法を探してみると見つかりました!
長尾製作所さんからVGAステーという商品が販売されているのです。
早速買って取り付けてみることにしました。
長尾製作所さんのVGAサポートステイを無事に取り付けることができました。
すんげー簡単😆
でもしっかり固定できてる。スバラシイ😀
底面にSSDを取り付けられるケース(ボクの)はサポートステイをつけると邪魔になる。
その場合ねじで固定する横付けタイプがおススメ。https://t.co/5b5p5uTyX2 pic.twitter.com/zkccAMJyNZ
— おーとふぉーかす@ブログと動画編集でメシを食う (@sonycameralove) February 16, 2021
これはイイ!
取り付けも簡単でお値段も安いので取り付けをおススメします。
ASRock X570 STEEL LEGENDはこんな人にオススメ
ASRock X570 STEEL LEGENDはコスパ抜群のマザーボードです。
性能の良いパソコンを組むときはハイエンドのマザーボードを選ぶと失敗はありませんが、ここ最近は必要以上の機能を持つ高価なマザーボードも出てきているので選ぶのが難しいかもしれません。
その中で必要十分な性能を持ったASRock X570 STEEL LEGENDなら、動画編集者さんの多くが満足できるパソコンを組めるはずです。
STEEL LEGENDがオススメな方
✅スペックもコスパも妥協したくない方
✅RGBライトでキラキラ光るパソコンを組みたい方
✅エラーが起きても原因を探すのが面倒な方
マザーボードを購入するときは排他仕様についてよく確認し、近くにパソコンショップがあるならショップの店員さんにアドバイスをもらいましょう。
そうすれば失敗なく自作パソコンを組み立てることができると思います。
ASRock X570 STEEL LEGENDで組んだパーツ一覧
私がASRock X570 STEEL LEGENDに組み込んだパーツを念のために紹介しておきます。
メモリ

G.Skill Trident Z Neo
ライティングLED対応のG.Skill Trident Z Neo は、3600MHzの周波数でAMD Ryzen 9 3900Xの性能をフルに発揮できるメモリです。
オススメです!
水冷CPUクーラー(簡易水冷ユニット)

Thermaltake TH360 ARGB Sync
組み立てるのには苦労しましたが(汗)
イルミネーションRGBライトがとてもキレイな水冷CPUクーラー Thermaltake TH360 ARGB Syncです。
ケースに合わせて、黒色や2ファン仕様の製品もあるのでオススメです。
SSD

SAMSUNG 980 PRO
ASRock X570 STEEL LEGENDにはヒートシンクが付属しないM. 2 SSDを選びました。
SAMSUNG 980 PROです。転送速度は読み出し 最大7,000MB/秒、書き込み 最大5,000MB/秒で高速なM.2 SSD NVMe Gen4.0です。
プロのクリエイターやハイエンドゲーマー向けのSSDで、ASRock X570 STEEL LEGENDの機能を存分に使い倒しましょう。
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