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アツデンSMX-30Vで環境音と声を調合!映像のクオリティが高まるマイクだ

※2023年1月に更新しました。

AZDENからガンマイクSMX-30Vが発売されましたね!

ステレオとモノラルのマイクが一体になっていて、これまでにない機能を搭載しているようです。

前モデルのSMX-30はステレオとモノラルを自由に切り替えができる画期的な一眼カメラ用マイクで好評でしたが、新型のSMX-30Vはどうでしょうか?

システムファイブさんからAZDEN SMX-30Vをお借りすることができました。

ここでは

この記事のポイント

✅SMX-30Vがどんなガンマイクなのか?解説

✅SMX-30Vの音声収録の検証結果

✅SMX-30Vの長所・短所を指摘

以上のポイントをSONY・パナのミラーレス一眼とAZDEN SMX-30Vを一緒に使ってレビューします。

結論から先に言うと、私がこれまで使っていたマイクよりも値段が安くて音質はほとんど同じかむしろ上。

しかも新しく備わっている機能が便利すぎて映像のクオリティが間違いなくアップしそうです。

実際に収録した音声も紹介するのでぜひ読んでみてください!

この記事でレビューする一眼ムービー用ガンマイク

AZDEN SMX-30V

音響の国内メーカー AZDEN(アツデン)の一眼ムービー撮影向けステレオモノラルミックスマイクロフォン

標準価格 41,800円(税込)
⇒システムファイブ価格 32,186円(税込)

>>販売ページを見る

この動画は記事を読むのが面倒な方のためにざっくりと動画で解説してみました。
もちろんテスト収録した音声も確認できるので、合わせて視聴してみてください!

意外と難しいガンマイクの音声収録

最近の一眼カメラでは動画の画質について不満を感じることはほとんどないですよね。

だけど、一眼動画の最大のネックが音声収録です。

一眼カメラの内蔵マイクは全指向性または単一指向性のステレオマイクが一般的で、環境音を積極的に収録するタイプのマイクです。

部屋で撮影する場合は、音質について大きな問題にならないかもしれません。

ですが被写体の声をクリアな音質で収録したいインタビューの撮影では、内蔵マイクだけでは不十分で、外付けのガンマイクが必要になります。

中でも難易度が高いのが屋外の収録で、環境音を程よく含めて被写体の声もクリアに聞こえるよう収録するのはプロの方でも手を焼くそうです。

屋外の音声収録の様子。音声の専門スタッフが担う

そのためロケの撮影と言えば多くの場合こんな感じで、複数のマイクを使って収録し、音響専門のオペレーターが音声編集を行うことになります。

こうなると機材が重装備になる上に、編集の手間もかかって大変です。

AZDEN SMX-30Vはどんなガンマイクなの?

AZDEN SMX-30V ステレオモノラルミックスマイクロホン

先日発売したアツデンのSMX-30Vは難しい外での音声収録を、映像制作の経験が少ない方でも簡単に実現できる機能を備えたガンマイクです。

どんなマイクか簡単に説明すると、音声と環境音を別々のマイクで収音し、ミックスして録音する機能を備えているのです。

これは今までのマイクには意外とありそうでなかった機能です。

環境音を自然な感じで収音しながらも被写体の音声もしっかりと拾うため、臨場感のある映像を作ることができるそうです。

そんな魔法みたいなことができるなら、撮影時にいろんなマイクを用意する必要もなくなるし、音声の編集もメチャクチャ楽になりそうですよね。

ちなみにこのマイクを開発・販売しているメーカーはAZDEN(アツデン)という国内のマイクメーカーです。

1952年に創業した映像・音響機材メーカーの老舗ブランド。

アツデンはメイドイン・ジャパーンです!⇐言いたいだけ

AZDENは2020年9月に新しい一眼カメラ用マイクを3種類リリースしています。

SMX-15II 22,022円(税込)
SMX-30II 27,104円(税込)
SMX-30V 32,186円(税込)

※価格は2023年1月調べです

AZDEN SMX-30Vのサイズ感と操作周りをチェック カメラはLUMIX G9

この3種の製品の中でもSMX-30Vは最上位のモデルで、超指向性マイク(モノラル)と単一指向性マイク(ステレオ)の両方を備えています。

ミドルクラスのSMX-30IIも超指向性マイクと単一指向性マイクの両方を備えていますが、それぞれの音を収録時にミックスできるのがSMX-30Vの特長です。

この機能はSMX-30IIとSMX-15IIには備わっていません。

SMX-30Vの特長1 ステレオとモノラルをミックスできる

AZDEN SMX-30Vのウィンドスクリーンを外した状態。上部に単一指向性マイク、その下に超指向性マイク。

AZDEN SMX-30Vの最大の特長は2種類のマイクが備わっていることです。

この二つのマイクで環境音(ステレオ)と狙った音声(モノラル)を同時に収音します。

AZDEN SMX-30Vのステレオ/モノラル可変式ボリュームツマミ

そしてマイクの背後に備わるツマミでモノラルとステレオの比率を調整できるようになっています。

一眼用の外部マイクは指向性が強いマイクが多く、マイクの直線上にある被写体の音声を収録するのに威力を発揮します。

ガンマイクは環境音をできる限り拾わないことで音声をクリアに収録できるので、インタビュー撮影では欠かせないマイクです。

だけど一方で、マイクの向きが少しずれただけで、音声を拾いにくくなったり、指向性が強すぎるマイクの場合、環境音がほとんどないために臨場感がやや失われることもあります。

このようなガンマイクの欠点を補うのがAZDENのSMX-30Vです。

屋外の撮影では小鳥のさえずりや、遠くから聞こえる波の音など環境音が少し加ることで映像のクオリティがぐっと高まることがあります。

AZDENのSMX-30Vは収録時にステレオマイクとガンマイクの強弱を自分で決めることができるので、撮影現場で音をデザインできる新しいタイプのマイクと言えます。

SMX-30Vの特長2 ガンマイクの方向を変えることができる

SMX-30Vのショックマウント構造 ケーブル止めも装備

SMX-30Vはカメラ取付用シューマウントが備わっており、カメラのタッチノイズがマイクに伝わるのを軽減するショックマウント構造になっています。

カメラを手持ちで撮影する時にも、ショックマウントが揺れを吸収してノイズが入るのを防ぐようになっています。

左右に30°傾けることができるSMX-30Vの首振り機構

同じような仕組みを持ったガンマイクは多いのですが、SMX-30Vはさらにこれ以外にもマイクの角度を横に振ることができる首振り機構も備えているのが特徴的です。

例えば、被写体を中心に置かず左右のどちらかに置いて撮影するケースがありますよね。

一般的なガンマイクの指す方向はカメラの光軸と同じ方向になるため、このような構図で撮るとガンマイクの方向がややずれており、指向性マイクの性能を十分に発揮することができません。

SMX-30Vはこのような撮影シーンでもマイクの方向を正しく被写体に向けてクリアに音を撮れるような仕組みになっています。

SMX-30Vの特長3 カメラと連動して電源のオンオフができる

SMX-30Vの地味にスゴイところはカメラの電源と連動して電源をオフにできる機能でしょう。

プラグインパワーのマイク端子を備えたカメラなら、メーカー問わずほとんど対応できるようです。

この機能はスゴイ便利だと思います!

AZDEN SMX-30Vとカメラを接続する3.5mmピンジャック

3.5mmのピンジャックでカメラの電源のオンオフを感知し、マイクの電源が連携します。

AZDEN SMX-30Vの電源スイッチとLEDインディケーター

背面の電源スイッチを「AUTO」にすることでカメラの電源を切れば、マイクの電源もオフになります。

少しタイムラグがありますが、確実にオフになります。

電池を必要とするガンマイクはついついマイクの電源を消し忘れて電池を無駄にしてしまうことがあります。

しかしSMX-30Vでは「Auto」モードにする限り電源の切り忘れをすることはありません。

SMX-30Vのその他の特長

SMX-30Vにはその他にも様々な機能を備えています。

ローカットスイッチ

AZDEN SMX-30Vのローカットスイッチ

SMX-30Vはエアコンの音や低周波数のノイズを減らすローカットフィルターを入れるスイッチを備えています。

上にするとローカットフィルターオン。スイッチを下にするとローカットフィルターオフになります。

ゲインコントロールが3段階

AZDEN SMX-30Vのゲインコントロール

0dBを中心に、+20dBと-10dBのゲインコントロールができるようになっています。

一般的なガンマイクは+10、+20と増幅しかできない場合が多く、AZDEN SMX-30Vのように-10があるのは珍しいです。

マイクの感度はメニュー画面から増減できる一眼カメラもあるため、撮影現場ではスイッチ一つで感度を下げられるほうが断然便利です。

ライブや楽器演奏などの撮影で不用意に起きる爆音にも、このマイクならすぐに対応できるでしょう。

SONY α用純正ガンマイクとの比較

左:LUMIX G9とAZDEN SMX-30V 右:α7IIIとXLR-K2M(外部マイクキット)

私が使っているガンマイクにソニーのXLR-K2Mがあります。

このマイクは2チャンネルの音声収録ができるマイクアダプターで、指向性マイクも付属しています。

このような業務用途のマイクになるとAZDEN SMX-30Vと変わらないサイズになりますね。

XLR-K2Mの操作周り

ソニー XLR-K2Mではワイヤレスピンマイクとガンマイクを同時に収録する。といったことができます。

しかしAZDENのSMX-30Vのように環境音と音声をミックスするにはパソコンによる編集でなければできません。

それにXLR-K2M本体にはマイクを内蔵していないので、環境音を同時に撮るにはもう一つマイクを用意する必要があります。

XLR-K2Mにもローカットフィルターやゲインコントロールがありますが、マイクとセットでお値段が5万円ぐらい。結構高価なのが難点です。

(現在XLR-K2Mは販売終了し、XLR-K3Mが現行モデルです)

ソニー純正のショットガンマイク ECM-B1M

またソニーにはECM-B1Mという新しいガンマイクもあります。

鋭指向性(被写体の音声のみ)、単一指向性(前方向を幅広く収録)全指向性(環境音を積極的に収録)に切り替えることができるマイクです。

これまでのマイクと比べると画期的な機能ですが、指向性はどれか一つを選ぶことになるので、SMX-30Vのように超指向性と単一指向性の音をミックスするといったことは実現できません。

価格比較

SMX-30V 32,186円(税込)
ECM-B1M 38,500円(税込)
XLR-K3M 66,000円(税込)

※価格は2022年11月調べです

ソニーのアクセサリーシューは電子接点が備わっており、プラグなしで接続できるのは大きなメリットです。

しかしなにぶん値段が高いのが難点です。

たとえ純正外品でも高音質であれば問題ないですよね。

価格面で優位なアツデン SMX-30Vですが、純正マイクと比べると性能はどうでしょうか?

XLR-K2Mの音質の違いをさっそく比較してみることにしましたよ。

検証内容

1.AZDEN SMX-30Vのローカットフィルターのオンオフテスト
撮影環境:屋内撮影 被写体との距離1m α7Ⅲ ステレオ最小・モノラル最大

2.AZDEN SMX-30V と SONY XLR-K2Mで音質の比較
撮影環境:屋内撮影 被写体との距離1m α7Ⅲ モノラル最大

3.AZDEN SMX-30V と SONY XLR-K2Mで音質の比較
撮影環境:屋外撮影 被写体との距離3m α7Ⅲ モノラル大きめ

※カメラはα7Ⅲを使います。 ボリュームは同じようなレベルになるようカメラとマイク・編集で調整しています。

SONY XLR-K2Mマイクアダプターキットと、AZDEN SMX-30Vで比較してみた結果、私の正直な感想ではAZDEN SMX-30Vのほうが聞き取りやすいキレイな音声が撮れると思いました。

AZDEN SMX-30Vのローカットフィルターのオン・オフではわずかな違いです。

ソニー XLR-K2Mと付属のマイクで収録した音に比べると、ガンマイクの性能の差でSMX-30Vのほうが音声がハッキリと聞こえます。

ローカットフィルターの効きはAZDEN SMX-30Vのほうが優れています。

屋外で撮影した音声では、両者のマイクで環境音を含んだ音声収録を行いました。

SMX-30Vはステレオとモノラルのミックスで収録しています。
SMX-30Vのほうが環境音もありながら、被写体の音声も比較的クリアに聞こえます。

XLR-K2Mは環境音と被写体の音声はやや混ざってしまって聞き取りにくい感じがします。

マイクジャックで接続する純正外品が、専用の電子接点でデジタル処理できる純正品よりもキレイな音が撮れるとは、ハッキリ言って予想できませんでした。

SMX-30VはXLR-K2Mよりもかなり安い値段なので、コスパを考えてもSMX-30Vのほうが断然オススメと言えそうです。

>>SMX-30Vの販売ページを見る

SMX-30Vの残念なポイント

これまでSMX-30Vを褒めちぎってきましたが、デメリットがないわけではありません。

SMX-30Vの残念な点

✅マイクのサイズが大きい

✅ウィンドスクリーンが取りにくい

✅収録できる音は1チャンネル

ウィンドスクリーンが外れにくいAZDEN SMX-30V

私がAZDEN SMX-30Vを使ってみて感じた、ちょっと残念なポイントはまずマイクのサイズが大きいことと、ウィンドスクリーンが取りにくいことですね。

電池収納部の上にある出っ張りでウィンドスクリーンをしっかり固定しています。

すっぽり外れやすいよりは良いかもしれませんが..

固定が強すぎるために外すときは丁寧に行わないと、ウィンドスクリーンが破れてしまいそうです。

また、2種類のマイクが備わっていますが、収録する音は1チャンネルだけです。

2チャンネル収録用アダプター AZDEN MC-1

2チャンネルの音を収録したい場合は、AZDENのMC-1を使うことで実現できますよ。

一緒に借りて使ってみましたので、興味のある方は以下の記事も合わせて読んでみてください。

関連情報:AZDENのMC-1レビュー

とは言え、マイクが大きすぎる点は機材で威圧感を出したいプロの方にはむしろ好都合だと思います。

質量は160gしかないので、大きさほどの重さは全然感じません。

威圧感を出しつつ、軽快にカメラを操作できるのはプロにとってメリットが大きいかもしれませんね。

SMX-30Vの気に入ったポイント

AZDEN SMX-30Vを使ってみて一番気に入ったポイントは

SMX-30Vのスゴイ点

✅カメラと連動して電源がオフ

✅音声収録のクオリティがグッと上がる

✅マイクの方向を変えられる

電池を使うガンマイクのほうが高音質で収録できるのはわかっているんだけど、やっぱり撮影中の電池切れは怖いです。

なので私はこれまでプラグインパワーのマイクや電子接点のあるマイクを好んで使っていました。

だけどAZDEN SMX-30Vならカメラの電源を切ることでマイクの電源の消し忘れをすることもないし、電池駆動は連続100時間も保つそうので、予備の電池を持つ必要もないでしょう。(仕事なら念のため持っていきますがww)

私はこれまでとにかくガンマイクは被写体の声だけをクリアに撮れば良いと思っていましたが、環境音もうっすら入れると映像の臨場感が出るっていうことをSMX-30Vで学ばせていただきました。

これについてご存じだった映像クリエイターにとっては「待ってました!」の製品でしょう。

フツーのガンマイクでは満足していない方にもぜひ使ってみてほしい逸品です。

SMX-30Vはこんな人は買うと良いよ!

SMX-30Vはこんな方にオススメです!

SMX-30Vで幸せなれる人

✅外での撮影の機会が多いVlogユーチューバー

✅ロケで撮る一眼動画の音質を良くしたい映像クリエイター

カメラは被写体へ。マイクは自分へ。レビュー動画の理想スタイルがSMX-30Vで体現

私の場合、商品レビュー動画を作る際に、カメラは商品に向けてガンマイクは自分に向けて撮りたいと常々思っていました。

SMX-30Vがあれば、ガンマイクの方向を常に自分に向けて撮影できるので、屋内撮影がメインの自撮りユーチューバーにも大変重宝するガンマイクになるでしょう。

SMX-30Vのレビュー まとめとおススメのショップ

こんな感じデス!

SMX-30Vは様々な一眼用ガンマイクが出尽くした後にリリースした製品です。

そんじょそこらの中途半端な性能だと絶対に売れないので、映像クリエイターに寄り添った「かゆいところに手が届いた」一眼ムービーマイクになっています。

一眼カメラのマイクはメーカー純正製品やレビューがたくさんされている製品を選ぶのが無難ですが、もう一点付け加えるとすれば、なるべく最新の機材を買うのをおススメします。

AZDEN SMX-30Vは新しい機能を備えた画期的な一眼ムービーマイクです。今一押しです!

ポイントがたまって使える システムファイブの通販サイト画面

ちなみにアツデンの製品を買うなら、メーカー保証期間はもちろん、補償対象外の修理にも対応してくれるシステムファイブがおススメです。

ポイントもたまって、次回の購入時に製品を割引購入できます。

家電量販店では扱っていないプロ向けの機材を買うなら、手厚いサポートのある販売店で買いましょ!

AZDEN SMX-30V

音響の国内メーカー AZDEN(アツデン)の一眼ムービー撮影向けステレオモノラルミックスマイクロフォン

標準価格 41,800円(税込)
⇒システムファイブ価格 32,186円(税込)

>>販売ページを見る

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