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一眼動画用のレンズ選びで失敗しないポイントを解説

※2020年5月に更新しました。

動画撮影用の交換レンズって
どれを選べばよいの?

動画撮影目的で一眼カメラのレンズを選ぶ場合、フォトグラファーとは違った観点で選ぶ必要があります。

ここでは

動画用レンズを選ぶポイント

1 動画撮影用レンズと静止画用レンズの違い

2 動画用でまず最初に購入をオススメするレンズ

3 2本目のレンズを買うタイミングとおススメの焦点距離

4 動画撮影では純正レンズとサードパーティ製レンズのどちらが良いか?

この4つの観点で動画撮影向けのレンズの選び方のコツを解説します。

α6500とE PZ 18-110mm F4 G OSS

ちなみにボクが使用しているカメラはソニーのα7Ⅲとα6500とLUMIX G9で、自前のレンズを12本とソニーのE PZ 18-110mm F4 G OSSをレンタルで使っています。

これまで動画撮影のために様々なレンズを使ってきており、初心者の動画クリエイターさんや動画編集者さんのために良いアドバイスができると思うのでぜひ読んでみてください。


この動画では動画撮影用の交換レンズの選び方を、初心者さん向けに解説してみたのでぜひ合わせて視聴してみてください。

動画撮影用レンズと静止画用レンズの違い

一般的に一眼カメラの交換レンズは動画用と静止画用に分かれていません。

なので、どのレンズを動画用で使えばよいのか?初心者にとってはよく分からないですよね。

写真撮影で求められるレンズ

一眼カメラを写真撮影で使う場合、主に以下の3点が重視されるでしょう。

静止画で求められるレンズ性能

✅得られる画質の良さ
✅ボケ味(F値)
✅持ち運びやすさ

Cherry blossoms, portrait.

上の写真はHarQ Yamaguchi氏によるPanasonic DC-S1Rとシグマ 135mm F1.8 DG HSMで撮影した写真を引用しています。

例えばポートレート(人物撮影)では、背景をボカして被写体と分離させることで、印象深い写真に仕上げることができる単焦点レンズが好まれます。

特にレンズの絞りの最大開放値をF2.0以下にできるレンズは明るく、非常によくボケます。

その反面、レンズ自体が大きくなる傾向があって持ち運びが大変になります。

レンズは画質を重視して選ぶと重くなる傾向があります

動画撮影で求められるレンズ

動画で求められるレンズ性能は主に以下の3点が重視されています。

動画で求められるレンズ性能

✅手振れ補正の有無
✅ピントの合わせやすさ
✅撮影のしやすさ

動画撮影と静止画撮影の大きな違いは撮影時間にあります。

シャッターを押した瞬間に記録できる静止画に対して、動画は録画ボタンを押して再度押すまで記録し続けます。

動画撮影では

・収録中に手ブレが生じないようにする
・被写体にピントを合わせ続ける
・カメラワークで被写体をフレームから外さないようにする

必要があり、その上で画質を求めるので、写真よりも求められる機能が多いです。

フォトグラファーさんに人気の「画質を追求したレンズ」は動画撮影でも使えなくはありませんが、動画撮影に必要な機能が備わっていないレンズが意外と多いです。

例えば大口径の単焦点レンズは、動画撮影の難易度がかなり上がってしまうので初心者の方にはおススメできません。

また、被写体をいろんなサイズで撮影する必要があるのも動画撮影の特徴と言えます。

動画撮影はサイズチェンジが必要です

写真撮影で人気の単焦点レンズを使って、被写体をいろんなサイズ(画角)で動画撮影するには、絶えず撮影ポジションを変え続けなければなりません。

動画用でまず最初に購入をオススメするレンズ

動画クリエイターがまず最初に買うべきレンズはどれでしょうか。

結論から先に言うと広角から望遠までカバーできる、焦点距離の幅がなるべく広いズームレンズです。

一眼カメラの交換レンズはズームの範囲を焦点距離で判断します。

例:EF24-70mm F2.8L II USM

EF24-70mm F2.8L II USM

これはCanonの一眼レフカメラの標準ズームレンズです。

24-70mmが焦点距離を指しています。

この焦点距離の数字の幅が大きいほどズーム倍率が大きいレンズとなります。

動画撮影者に人気の交換レンズ

オリンパス(マイクロフォーサーズセンサー対応) M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
Canon(フルサイズセンサー対応) RF24-105mm F4L IS USM
SONY(APS-Cセンサー対応) E PZ 18-105mm f/4.0 G OSS
Panasonic(マイクロフォーサーズセンサー対応) LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.

ビデオカメラは一般的に10~20倍のズーム倍率で撮影ができますが、一眼カメラの交換レンズではそこまで高倍率ズームレンズはなく、せいぜい5~8倍のズーム倍率が一般的です。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは焦点距離が12~100mmで、100÷12≒8.3となり約8倍ズームのレンズです。

また焦点距離はフルサイズ換算で広角側が24mm、望遠側が100~150mmぐらいが動画撮影で扱いやすいとボクは考えています。

人気のズームレンズの焦点距離をフルサイズ換算

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 24mm~200mm(8.3倍ズーム)
RF24-105mm F4L IS USM 24mm~105mm(4.4倍ズーム)
E PZ 18-105mm f/4.0 G OSS 27mm~157.5mm(5.8倍ズーム)
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S. 24mm~120mm(5倍ズーム)

焦点距離の次に重要な目安がF値です。
F値は焦点距離に続けて表記されていて、レンズの絞り値を指しています。
この数値が小さいほど明るくてよくボケるレンズとなっています。

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.

ちなみにズームレンズにはF2.8-4.0といったレンズもあります。

このようなレンズは焦点距離を変更するとF値が変わるので、ズームからワイドに変更したときに絞りを再調整しなければならなくなります。

幸い、ボクが使っているLUMIX G9とLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.の組み合わせでは広角側で合わせたF値をズームした後に戻した場合、F値も一緒に戻ってくれます。
だけどメーカーによってはF値の再設定が必要です。

動画撮影ではこれが結構煩わしいので、F値が変わらないレンズはさらにオススメと言えます。

一般的にF値が小さな値で固定されるレンズ(F2.8のような)は値段が高くなる傾向があります。

動画撮影でおススメのセンサーサイズはどれ

一眼カメラのセンサーサイズにはフルサイズ(35mm判)、APS-Cサイズ、マイクロフォーサーズとあり、どれを選べばよいのか悩ましいですよね。

交換レンズはカメラのマウント(規格)とセンサーサイズに合わせて買うことになるので、これからカメラを買う方はどのセンサーサイズのカメラを買うのが良いか迷うと思います。

それぞれ一長一短あって、どれが良いか断定するのはとても難しいのですが、メリット・デメリットを理解しておくと購入後の後悔が少ないでしょう。

フルサイズセンサーの一眼カメラのメリット・デメリット

センサーサイズが大きいほど被写界深度が浅くボケ表現に長けています。

また、感度耐性に優れているので暗所での動画撮影でもノイズが少なくなる傾向があります。(画素数が極端に多い製品を除く)

デメリットはレンズの価格が高い・レンズが大きくて重い・高倍率ズームレンズの選択肢が少ない。となります。

APS-Cセンサーの一眼カメラのメリット・デメリット

APS-Cセンサーのカメラはフルサイズセンサーのカメラの廉価版となっており、価格が安いのが特長です。

フルサイズに比べてレンズは軽量・コンパクトです。

静止画撮影では、フルサイズに比べると画質が劣ると言われますが、動画撮影では大きな問題になりません。

デメリットは動画向けの良いレンズが少ないことです。

マイクロフォーサーズセンサーの一眼カメラのメリット・デメリット

マイクロフォーサーズでカメラ・レンズを揃えるメリットは、安価・軽量コンパクトが挙げられます。

動画撮影に特化したPanasonic GHシリーズもあり、選択肢は少ないものの動画用カメラで名機が多いのが特長です。

最大撮影倍率が大きく、標準レンズでマクロレンズのように撮れる点や、望遠に強い特性があるのも大きな魅力です。

デメリットはカメラボディの性能が暗所撮影に弱く、感度を上げるとノイズが乗りやすいです。(高感度モデル(GH5S)を除く)

2本目のレンズを買うタイミングとおススメの焦点距離

動画撮影ではズームレンズを使い慣れてくると、単焦点レンズが欲しくなるでしょう。

単焦点レンズはボケ描写がキレイな動画を撮れます

短焦点レンズを用いた動画撮影はピント合わせも難しく撮影の難易度は上りますが、画質は格段に良くなり撮影の楽しさも増します。

また、動画撮影で交換レンズを用いる場合に気を付けなければならないことがあります。

それは撮影中にレンズとセンサーの間にホコリや砂塵が入ってしまうことです。

屋外でレンズ交換すると、どんなに気を付けていてもホコリが入り込んでしまうことは避けられません。

RAW現像でホコリの修正

写真の場合、編集ソフトで修正するのは難しくありませんが、映像にホコリが移りこんでしまった場合、動画編集で修正するのはかなり手間がかかります。

レンズを取り付けたままバッグに入れたカメラ

一番良い方法はカメラを複数台所有して、レンズごとにカメラを使用し、撮影現場ではなるべくレンズ交換しないことです。

なので、2本目のレンズは予備のカメラを買った後に買うか、単焦点レンズと一緒に予備のカメラを買うのをお勧めします。

動画用の単焦点レンズとしておススメの焦点距離は、20mm前後の広角単焦点レンズと80~90mmの中望遠単焦点レンズです。

広角単焦点レンズは画角が広く、レンズ自体も軽いので、ジンバル撮影に最適です。

またフルサイズ換算90mm程度の中望遠なら被写体の背景をしっかりボカすことができる上に、被写体の音声をガンマイクでもクリアに拾えるギリギリの距離感なのでおススメです。

動画撮影では純正レンズとサードパーティ製レンズのどちらが良いか?

結論を先に言うと、動画に限ってはメーカー純正レンズがおススメです。

特にドキュメンタリー撮影や、撮り直しの効かない一発撮りの動画撮影では純正レンズの方が良いと言えます。

動画用レンズで重要な

✅手振れ補正の有無
✅ピントの合わせやすさ
✅撮影のしやすさ

は純正レンズの方がカメラ本体との相性も良く、性能をフルに発揮できるようになっています。

例えば

・オートフォーカス・マニュアルフォーカスの制御や切替
・AF-C(追尾オートフォーカス)の確度
・オートホワイトバランスの精度
・手振れ補正の効き

はシグマやタムロンのようなサードパーティ製レンズよりも純正レンズの方が高精度です。

最近のカメラでは人物や動物の瞳を追尾して高水準でピントを合わせる機能を動画撮影でも使うことができ、純正レンズのほうがカメラとレンズの性能をフルに発揮できます。

「俺はマニュアルフォーカスしか使わん!」

「ホワイトバランスはマニュアルで設定するのが当たり前だろ!」

というマッチョな意見もあると思いますが..

ドキュメンタリー撮影ではカメラ任せの機能はとても便利です。

撮影に自信がない初心者の方は背伸びしてマニュアル操作をするよりも、カメラのオート機能を活用したほうが良い映像を確実に撮れると思いますよ。

一眼動画用のレンズ選びで失敗しないポイントを解説 まとめ

こんな感じです!

この他にも引きボケやフォーカスブリージングなど、こだわればキリがありません。

予算のある方はシネマレンズをレンタルして使うのがお勧めです。

レンズにはレンズ沼という言葉があるぐらい、ハマると次々買ってしまう魅力があります。

僕も今所有しているレンズ以外にも、買ってすぐに売ったレンズもあって、レンズ沼にハマった経験があります。

レンズ沼なんて、いいことは何ひとつありません。

それよりも一本のお気に入りレンズを見つけて撮影経験を増やすことのほうが100倍意味がありますよ。

以下では各カメラメーカーお勧めのレンズをまとめたので参考にしてください。

一眼カメラの動画撮影おすすめレンズ

オリンパス マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
Canon RFレンズ(Canon ミラーレスEOS) RF24-105mm F4L IS USM
Canon EFレンズ(Canon 一眼レフカメラ) EF24-105mm F4L IS II USM
SONY フルサイズEマウントレンズ FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G
SONY Eマウントレンズ(APS-C) E PZ 18-105mm f/4.0 G OSS
Panasonic マイクロフォーサーズレンズ LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.
Panasonic Lマウントレンズ LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. S-R24105
 Nikon DXフォーマットレンズ(APS-C) AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

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HN:おーとふぉーかす
自己紹介:私は35歳で未経験から映像業界に転職しました。
Works:動画制作・ブロガー
YouTube歴:7年 持ってるアカウントは4つ。そのうち一つが登録者数1.6万ちょっと。

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