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2020年版 動画編集用パソコンに最適なCPUの選び方

これからハイスペックPC買うなら
CPUは何がイイんでしょうねえ?

2020年はコロナウィルスの話題で持ちきりですが、動画クリエイターにとってはカメラの話題でお祭り騒ぎとなっています。

カメラメーカー各社から次々と新しいカメラが発表・発売されたからです。

話題のNEWカメラ

✅Canon EOS R5
-8K収録対応
✅LUMIX S5
-GH5サイズでLUMIX S1並みの性能
✅SONYα7SⅢ
-動画専用一眼 α7SIIの後継機
✅Nikon Z6Ⅱ/Z7Ⅱ
-Blackmagic Rawに対応?

どのカメラも共通して言えることは、422 10bitと呼ばれる4Kとはまた違った意味での高画質な映像を標準的に記録できるようになったことです。

動画編集者にとって悩ましいのは、高画質な映像に合わせて編集マシンも更新する必要性が出てくることでしょう。

動画編集用パソコンで最重要となるのがCPUです。

CPUはここ数年でも飛躍的に性能アップしており、4Kの動画編集でも比較的手に入りやすい価格のパソコンで対応できるようになってきました。

だけど、4K60Pや4K120P、422 10bitデータの4Kとなる話はちょっと違います。

そこでこのエントリーでは2020年以降で、ちょっとガチめのカメラを買ってしまったばっかりにハイスペックなパソコンが必要になってしまった方向けに、パソコンのCPU選びで失敗しないための知識について解説していこうと思います。

あと言わなくてもわかると思いますが、ワタシはインテルやAMDに勤務した経験はございません。

なのですべてネットで知りえた知識となりますが、信頼性の高いソース(情報源)を選び、すべて情報元のURLを用意しています。

この記事を読むことで動画編集用のCPU選びについて、ある程度詳しくなれるよう分かりやすく解説します。

そして定期的に更新し、このページを訪れた方がCPUについて最新の情報に触れられるようにいたしますので、ぜひ読んでみてください!

それでは行ってみましょう! Go to CPU!!(←言いたいだけ)

そもそもCPUとは何か?インテル?AMD?何それ?

CPUとは、Central Processing Unitの頭文字を取った略称です。

パソコンの中央処理装置と呼ばれるもので、パソコンで作業をする際のさまざまなデータ処理を行ってくれるパーツです。

CPUをパソコン初心者の方にもわかりやすく説明すると、簡単に言えばパソコンの頭脳にあたるもの。

動画編集はもちろん、パソコンでするどんな作業においてもとても重要なパーツなのです。

現在、CPUはインテルとAMDの2社の半導体素子メーカーが開発競争を繰り広げており、2020年時点で動画クリエイターに人気が高いのはAMDのRyzen CPUです。

ちなみにAMDの読み方はエーエムディーです。「あむど」と呼ぶと警察が来るのでご注意ください(嘘)

インテルとAMDの全体シェア 画像拡大

インテルとAMDのデスクトップPCシェア 画像拡大

全体的なシェアで考えるとインテルのほうが上になりますが、AMDも負けておらず今後どうなるか分かりません。

特にデスクトップパソコンに搭載されているCPUでの両社のシェアではAMDが追い上げており、インテルの落ち込みが目立ちます。シェアの差はほとんどないと言ってよいでしょう。

ゲーミングパソコンやクリエイター向けパソコンにAMD Ryzen搭載パソコンが増加しているため、上のPassMarkによるグラフは納得できます。

参考情報:AMD vs Intel Market Share|PassMark

インテルとAMDの全体シェア 画像拡大

インテルとAMDのデスクトップPCシェア 画像拡大

これに対してノート型パソコンやサーバー用パソコンに使用されているCPUにおいては依然インテルのほうがシェアが高くなっています。

この理由は

ノートPCでAMDが弱い理由

✅ノートPC向けのCPUをAMDがまだ充実させることができていない

✅ノートPCを使う人でCPUのスペックを求める人は少数派。無難なインテルが選ばれている

ことが考えられます。

また、サーバー向けのパソコンにおいてはインテルのほうが信頼性が高く、サーバーを運用する側のノウハウがインテルに偏っていることが考えられます。

長年インテルが圧倒的なシェアを誇ってきたのはダテではありません。

AMDの優位性が高まる理由

AMD Ryzen7

ではここでインテルとAMDの違いについて解説してみます。

IT系ニュースメディアでCPUのニュースを見ると、ココ最近「7nmプロセス」という言葉がよく出てきます。

自作PC好きな人なら聞いたことがありますよね

参考情報:Intelの7nm大幅遅延、AMDはシェア拡大へ (1/2)|EE Times Japan

CPUチップにはnm(ナノメートル)という非常に小さな回路パターン(プロセス)が描かれています。

ナノメートルは10億分の1メートルという単位で、目で確認できるサイズではありません。

この回路パターンの太さのことをプロセスルール・プロセスサイズと呼び、プロセスルール(プロセスサイズ)が小さいほどCPUの性能アップと省電力が実現できるようです。

そのためインテルとAMDの間で、プロセスルールの開発競争が何年も前から繰り広げられており、ついにインテルは7nmを実現できず、AMDが最先端のプロセス技術を持つTSMCと協業して7nmプロセスを実現しました。

AMDは7nmプロセスルールを消費者向けCPUのRyzen Zen2(第三世代 3000番台)から適用し、「インテルCPUを超える性能と省電力」と評価されて一気に注目されるようになったのです。

CPU性能比較

AMD Ryzen 9-3900XT Intel Core i9-10900K
7nm 14nm
定格クロック:3.80GHz
ブーストクロック:4.70GHz
定格クロック:3.70GHz
ブーストクロック:5.30GHz
TDP:105W TDP:125W
販売価格:6.1~7.3万円 販売価格:6.2~6.9万円

映像クリエイターに人気のハイエンドCPU AMD Ryzen 9とIntel Core i9の最新製品を比較してみると、Core i9のTDP(熱設計電力)が高いのが分かります。

TDPが高いと放熱量が上がり、相応の電源ユニットと冷却性能の高いCPUファンが必要となるため、パソコンパーツのコストが上昇します。

また、消費電力も上がるので電気代が余計にかかるようになります(苦)

第三世代Ryzen 9はCore i9を超える性能を、低いTDP値で実現したことがスゴイのですよ。

プロセスルールだけでCPUの性能をジャッジするのは乱暴かもしれませんが、インテルのシェアを揺るがす要因となっているのは間違いありません。

参考情報:【CPUの基本】図解でよく分かる「プロセスルール」の意味|Chimolog

インテルCPUはAMDを意識して、第10世代のCPUからかなり値下げしており、低価格化が進んでいます。

例えばCore i7-10700Kは第9世代Core i9-9900Kを超える性能になりましたが、値段は低価格です。

またインテルのほうが対応するマザーボードの種類も多いため、パソコン全体で考えると必ずしもAMD Ryzenのほうが価格が抑えられるわけでもないです。

編集ソフトとの相性を考えると、まだまだインテルCPUも捨てがたいですね。

4K60P・120Pの動画編集に最適なCPUは?

動画編集で「重い」と感じた場合の対策方法はいろいろありますが、手っ取り早く動画編集を快適にするにはCPUの性能アップで実現できます。

グラボ(ビデオカード)・メモリ・SSDといった他の部品は、誤解を恐れずに言うとCPUの補助をするためのものです。

そのため、CPUを妥協してグラフィックカードを超ハイエンドにするといったパソコンの選び方は、動画編集において正しい選択とは言えません。

4K120Pで撮影できるSONY α7SIII

ここ最近の傾向では映像のハイフレームレート化が進んでいます。

例えば4K60P(1秒間に4Kサイズの静止画が60枚)や4K120Pといった映像素材を使って編集する場合は、ハイエンドCPUとそれに合わせたPCパーツが必要です。

一方で、4Kでも30Pといった従来のフレームレートの場合はミドルクラスのパソコンでも十分対応できるようになっています。

参考までに私が考える解像度・フレームレート別のオススメCPU(デスクトップ版)を最新CPUで表にしてみました。

4K120P Intel Core i9-10900K
AMD Ryzen 9-3950X
4K60P Intel Core i7-10700K以上
AMD Ryzen 7-3800XT以上
4K30P Intel Core i7-10700
AMD Ryzen 7-3800X
フルHD Intel Core i7-10700
AMD Ryzen 7-3700X

4K60Pの動画編集を考えている方は、これに合わせてメモリは16GBから64GB、ビデオカードはNVIDIA RTX 2070SUPERからRTX 3080を選んでいくと良さそうです。

フルHD動画編集ならゲーミングPCで人気のNVIDIA GTXシリーズ(GTX 1660 SUPER)で十分対応できるでしょう。

10bit 422の動画編集に最適なパソコンのCPUは?

422 10bitが記録できるα7SIII

一部のハイエンド一眼カメラで記録できる、10bit 422のような色域の広い動画を編集するときもCPU性能が求められます。

これについては手に入れたばかりのα7SⅢが対応しているので今後じっくり検証していく予定です。

10bit 422の映像を編集する場合に検討したいのが、圧縮率が低い記録方式を選ぶことでしょう。

All-Intra方式

ソニーα7SⅢでは従来の記録方式XAVC-Sの他にXAVC-HS・XAVC S-I(Intra圧縮方式)といった圧縮率の低い記録方式を用意してくれています。

編集ソフトに動画ファイルを取り込んで再生してみると、圧縮率の高いXAVC-Sではカクツキが生じるパソコンでも、Intra圧縮方式のXAVC S-Iを選ぶとスムーズに再生できます。

汎用性の高いMPEG-4 AVC/H.264コーデック、高い階調性のある4:2:2 10bitサンプリングのXAVC S-I 4K/XAVC S-I HDは、動画編集に適しています。映像の圧縮を1フレーム毎に行っているIntra圧縮方式のため、動画編集する際のパソコンへの負担がLong GOP圧縮方式に比べて小さくなります。ただし、記録されるファイル容量はLong GOP圧縮方式に比べて大きくなります。

撮影した動画をそのままテレビ鑑賞する場合は、XAVC S 4K/XAVC S HD 4:2:0 8bitやXAVC HS 4K 4:2:0 10bitでの撮影をおすすめします。

α7SⅢ(動画)各記録方式の特徴|SONY公式HP

SONYαシリーズの記録方式で用いられているXAVC S(MP4)はH.264コーデックになっています。

ファイルサイズが小さく、32~64GBのSDカードにも十分にデータを記録できるというメリットがあります。

しかしその反面、フレーム間圧縮という高圧縮なファイルなので、パソコンに対する負荷が大きいのがデメリットです。

それに対してα7SIIIから実装したIntra圧縮方式(XAVC S-I)はすべてのフレームを圧縮しているためパソコンへの負荷が小さくなっています。

データ容量が大きくなるというデメリットがありますが、ハイエンドCPUでなくても編集しやすいのは大きなメリットです。

そのため「XAVC S-I」はXAVC Sのファイルで編集するときよりも編集ソフトは軽快に動いてプレビューも滑らかになります。

参考情報:GH5の圧縮形式ALL-IとIPBについて|Vook

また10bit422の映像をカラーグレーディングする際は、圧縮率の低いファイルのほうがノイズを抑えて画質劣化しにくくなります。

PanasonicやCanonのカメラにもIntra圧縮方式は備わっているので、CPU性能が低い場合は積極的に活用するのがおススメと言えます。

2020年版 動画編集用パソコンに最適なCPUの選び方 まとめ

映像ファイルは4K・フルHDの違い以外に記録方式によってもパソコンへの負荷は変わるため、動画編集用パソコンのCPU選びはますます困難になっています。

ここで解説した、フレームレート別のおススメCPUやカメラの記録方式の違いを参考に、予算内で最適なパソコンを選んでみてください。

ここでは4K60Pの動画編集にオススメのBTOパソコンをピックアップしてみました。

スペックを参考にしてみてください。

マウスコンピューターの4K60P動画編集オススメモデル

DAIV A9

CPU:AMD Ryzen 9 3900XT
グラフィックス:GeForce RTX 2070 SUPER 8GB
メモリ:32GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD 1TB NVMe対応
電源:800W 80PLUS TITANIUM
Thunderbolt 3拡張カード付き

219,800円(税別)

>>販売ページを見る

パソコン工房の4K60P動画編集オススメモデル

STYLE-Q0X5-R93X-RWX

CPU:AMD Ryzen 9 3950X
グラフィックス:GeForce RTX 2070 SUPER 8GB
メモリ:16GB PC4-21300
ストレージ:M.2 SSD NVMe対応 500GB

238,980円(税別)

>>販売ページを見る

ドスパラの4K60P動画編集オススメモデル

raytrek AXGF

CPU:AMD Ryzen 9 3900X
グラフィックス:GeForce RTX 2070 SUPER 8GB
メモリ:32GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe PCIe Gen4 1TB

199,980円(税別)

>>販売ページを見る


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自己紹介:私は35歳で未経験から映像業界に転職しました。
Works:動画制作・ブロガー
YouTube歴:7年 持ってるアカウントは4つ。そのうち一つが登録者数1.6万ちょっと。

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